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【これが私達の】KATANA-刀-【生き様だ】
日時: 2011/11/18 18:54
名前: るりぃ ◆wh4261y8c6 (ID: yE.2POpv)

<い>ったい誰の


<き>まぐれなのか知らないけど


<て>っていてきに抗ってやるよ。








はじめまして、るりぃと申します。

今回はちょっと息抜き程度に更新できる短編シリーズらしきものをかいていきたいと思います。

今回は基本等はあえて無視すると思いますのでご了承ください。

目指せ二分で読める文章。

その上、私の趣味が詰め込まれています。

以上に危険を感じた方は戻るボタンをクリックしたほうが身のためかと。




それ以外の方はどうぞお進みくださいというか読んでいってくださいお願いします。

━━━まとめ━━━
目次 >>151 >>152
オリキャラ一覧 >>153
━━━━━━━━━

ロードナイトの宝石言葉【優しさ・繊細・愛情・美・調和・穏やかな心】

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陽光ブラザー ( No.34 )
日時: 2011/05/12 15:52
名前: るりぃ ◆wh4261y8c6 (ID: CbXJUujt)

「お茶が美味しいですね。」

風浪さんがのんびりと言う。
改めて言おう。
雷次と風浪さんは、双子だ。
もう一度言おう。
彼等は双子だ。
信じられないかもしれないが双子だ。
どうして双子なのにこんなに違うのか。
不思議でたまらない。
風浪さんは日焼けした肌にスキンヘッド、顎の髭が特徴的だ。
雷次は顎ひげがなく額に×印のある事意外は風浪さんと一緒なのだ。
外見はそっくりだというのに、何故中身はこんなにも違う。
それがゲームの制作会社の狙いなのだろうけど。
彼等は拳で戦う。
大きな振りで大きな威力が雷次、スキの無い動きで沈めるのが風浪さん。
私の前戦った時の彼等の顔が泣きそうだったのを覚えている。

「……、風浪さん。」
「なんだね?」
「貴方はお優しいですね」
「そうですか」

そう言って彼は屈託のない笑顔を見せた。
頼もしい笑顔に私も思わず笑顔になったが、私は改めて表情を引き締める。

「貴方はお強い」
「うん? そうか?」
「しかし、貴方は恐い。」
「…………」

私は静かに下を見た。
畳は新しいものに変えたばかりなのか青々としていて、い草の香りが鼻をつく。
視線を滑らせれば柱が見えた。
柱も彼等が作ったものなのだろう。
つるつると表面が滑っている。

「貴方はお強いのだから、私になど本当は構っていてはならない。私は貴方が恐い、私は貴方が恐ろしい、

私は貴方など」


「———……何を、無理しているのですか?」

ハッと顔をあげれば先程とは違う父親のような——彼はまだ17で、私の方が年上だけど——笑みを浮かべて小さく首を傾げる彼の姿が目に映った。
でも、違う、ダメ。

「私は別に……無理してなど……」
「誰に何を云われたんですか?」

真剣な声音と眼に目が離せない。
嗚呼、貴方には全て隠すことは出来ないのですね?

それが何だか嬉しくって哀しくって、私は再び顔を俯かせた。
もう、どうにでもなれと重い口を開く。

「実、はとある筋から仕入た情報なんですけど、私の事を狙ってる人間がいる、と」

それが誰だかは解らない。もしかしたら勘違いかもしれない。

「私が此処に入り浸ってるから此処が狙われるかもしれない。また、戦いがおこるかもしれない。」

そのせいで誰かが傷つくかもしれない。

もしかしたら雷次が負けてしまうかもしれない。

もしかしたら雷次が死んでしまうかもしれない。

風浪が屈服してしまうかもしれない。


「もしかしたら……」
「おそらく、という言葉は。」

風浪さんがゆっくり口を開いた。

「仮定の時に使う言葉ですよ。仮定は、未来です。」


「安心してください、」


風浪さんは頼もしく微笑むと私の頭をめちゃくちゃに撫でた。

「貴女は私達が護りますから。」








陽光ブラザー
(貴方が優しいのは百も承知。私が貴方を利用しているみたいで何だか嫌だった)

Re: KATANA-刀-【オリキャラ不足中】 ( No.35 )
日時: 2011/04/18 17:47
名前: るりぃ ◆wh4261y8c6 (ID: CbXJUujt)

参照200突破ということで

ありがとうございます。

これからも頑張っていく所存ですので冷めた目で見守ってやってください。

オリキャラはまだ不足というかあと15人くらいほしいなぁと思ってますので応募していってください御願いします。

アイ世クリア ( No.36 )
日時: 2011/05/12 15:58
名前: 華京 ◆wh4261y8c6 (ID: CbXJUujt)
参照: るりぃ改め華京!心 機 一 転 !

「残月、ってさ。綺麗な、名前だよね。」
「……ああ、そうか。」

隣に座っている彼が微笑んで「そうだな」なんて頷くことを期待してはいなかった。
……いなかった、の、だが……
やはり、こちらを見ずに右目を虚空に向けて返答されるのは、悲しい。
————彼は、使う事が無いキャラだった。
それもそのはず。
彼は、境 残月は、モブキャラだったから。
PC(プレイヤーキャラ)としては全く使いどころの無いキャラである。
残月は、攻撃手段を持っていないからだ。
だが、ストーリーの展開の鍵を握る重要な人物として、ほとんどのPCのストーリーに出ている彼。
『愛』という、感情の欠落者。
彼のファンはPCに勝っていた。
だが、彼がNPCから脱する事は無かった。
彼のファンが求めていたのは、戦う力を持たない彼だったから。
彼には戦う力が与えられないのだろう。
この先も。
そして、彼自身の問題が解決される事も、ないのだろう。
彼は昨日に取り残されたまま。

「残月。」
「……なんだ?」

彼は、私の言葉が聞こえているけど聞いてはいない。
周囲を飛び回る虫も、夜空に光る星も見えてはいても見ようとはしていないのだろう。

「逃げて、あなたが幸せなら、そのまま逃げてればいいよ。」

返答は、なかった。
私は暫く彼の隣に座っていたが、彼がその場を無言で去ったので私は一人その場に取り残された。
もうすぐ朝日が昇るというのに、月はまだ取り残されたままだった。













アイ世クリア
(私じゃ残月を明日へと導けないのだろうか)

Re: KATANA-刀-【オリキャラ不足中】 ( No.37 )
日時: 2011/05/08 15:24
名前: 華京 ◆wh4261y8c6 (ID: CbXJUujt)
参照: るりぃ改め華京!心 機 一 転 !

気づかぬうちに参照200突破していたという。

ありがとうございます。

もともと亀更新でしたがそれに忙しさというものが加わりなめくじ更新になっているこれですが、どうか冷たい目でいいので見てやってください。

真っ黒スカイ ( No.38 )
日時: 2011/05/12 15:58
名前: 華京 ◆wh4261y8c6 (ID: CbXJUujt)
参照: るりぃ改め華京!心 機 一 転 !

戦が終わったばかりの、場所。
闇夜に映し出されるのはゆるゆると流れ続ける紅で、私は充満した臭いに眉を寄せた。
紅月 朔夜。
彼女は印象に残るキャラ、というかトラウマになるキャラだった。
彼女のストーリーモードは、どのルートを選んでも『どう足掻いても、絶望』という感じだった。
ストーリーどおりだったら、彼女は、このまま。

「朔夜、」
「……何ですか。」
「痛い?」
「死んだ子供達に比べれば、こんなもの痛くありません。」

そう言いながら包帯で止血していく彼女。
月明かりに照らされた傷だらけの躯にまた、一つ守った命の数が刻まれた。

「——朔夜が望む世界に必要な物は何?」
「生。」

その言葉を吐いて彼女は私を真っ直ぐ睨む……いや、見てくる。しっかりとした強い瞳と口調に私は口元を緩めた。
なんて強い、確固たる意志なのかしら。

「生きて、この乱世の終わり……私の望む孤児たちが幸せに暮らせる家を作るためにも、望夜と会うためにも、生きる。」

こんな所で死んでたまるか、そう言って彼女は包帯をまた一つ強く結んだ。









真っ黒スカイ
(乱世を生きて、勝って、屍の上に立ったとしても)


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