ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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気まぐれストリートファイト キャラの名前を一部変更しました
日時: 2012/04/02 20:05
名前: 青銅 (ID: F.0tKRfu)

どーも青銅です
小説2作目です
趣味が格闘技の僕は今度は闘いメインの漫画をやってみます
正直文才というものが微塵もありませんので続くのかすら不安ですがよろしくお願いします

=警告
・荒らし、中傷はやめてください。
・パロディ等があります。
・かなり汗臭い感じになります。
・亀どころかナマケモノ以上に遅い更新です。
・主人公がなりきりの使い回しです。
・非現実的な要素(オーラを飛ばしたりなど)を含んでます。


=登場人物紹介
レオン・アルファード >>3
嶋 崇史 >>3
村雨 崙 >>17
孫 李文 >>17
早川 クララ >>34
荒垣 健吾 >>34
漣 総 >>34
佐山 小五郎 >>48


=皆様が考えてくれたキャラクター(皆!ありがとう!)
羅蔚 龍玖(END様作) >>8
紫庵(椎菜様作) >>12
戦慄 累加(世移様作) >>18
ロア・ヴァネッサ(Neon様作) >>20
明 月霊(月夜の救世主様作) >>24
狼藉 制覇(ソロモン様作) >>28
カイ・ルキエ(椎菜様作) >>88


=用語紹介


=バックナンバー

プロローグ >>1

+日常編
第1話〜喧嘩というのは唐突に〜 >>2
第2話〜武器の存在も悪く無い〜 >>5
第3話〜ヤツの名は村雨 崙〜 >>6
第4話〜翻子拳VS八極拳〜 >>15
第5話〜喧嘩狩り集団とレオンの弱点〜 >>22
第6話〜レオンの弟子=タカのライバル?〜 >>26
第7話〜ロンよ、お前は今何処で〜 >>30
第8話〜再戦 レオンVSロン〜 >>31

+VS喧嘩狩り編
第9話〜始動の喧嘩狩り集団〜 >>33
第10話〜八極拳VSCQC〜 >>35
第11話〜斬人抜刀百番切り!〜 >>38
第12話〜番人とお化け屋敷と変則我流〜 >>39
第13話〜超絶コンビ、タカ&クララ〜 >>42
第14話〜幻獣門を超えろ!〜 >>46
第15話〜崩れ去る猛攻〜 >>50
第16話〜狼は鯨を狩る〜 >>53
第17話〜吼える獅子、電光石火の必殺技〜 >>55
第18話〜最終決戦!正来VSファイター軍!〜 >>58

+全世界武道大会編
第19〜全世界武道大会開幕!レオン達よ、香港へ飛べ!〜 >>63
第20話〜紫庵ニューウェポン〜 >>68
第21話〜唸れ!突っ張れ!大相撲!〜 >>70
第22話〜関節殺法を破れ!〜 >>72
第23話〜恨まれ屋ロン〜 >>74
第24話〜剣に秘められし思い〜 >>75
第25話〜幻獣門再び〜 >>77
第26話〜変幻自在の決闘 忍術VS我流拳〜 >>80
第27話〜美しきチャレンジャー〜 >>83
第28話〜大暴れの健吾と返し技合戦〜 >>84
第29話〜野生に打ち勝て!〜 >>93
第30話〜恐怖のピエロ戦法〜 >>96
第31話〜霊魂と霊媒師〜 >>97
第32話〜恐るべきは法 先丈〜 >>100
第33話〜強い奴≠ヤバイ奴〜 >>103
第34話〜流星の尾を引け〜 >>105
第35話〜酔拳と先丈 第3回戦始動〜 >>107
第36話〜地上最強の打撃型格闘技〜 >>111
第37話〜最強の矛と無敵の盾〜 >>112
第38話〜矛と盾パート2〜 >>119
第39話〜熊の頭脳は全てを制す〜 >>120
第40話〜秘拳陽炎返し〜 >>123
第41話〜インテリVSバカ〜 >>124
第42話〜真・地上最強の打撃型格闘技〜 >>127
第43話〜喧嘩の哲学〜 >>128
第44話〜二つの『八』〜 >>130




=番外編
〜実況だけでどれだけ戦いが伝わるか(ト書き無し)〜 >>60
〜18・5話〜 >>104


‐お知らせ‐
オリキャラ募集中!
詳しくは>>4まで

諸事情で一部のキャラの名前を変更しました(タカと健吾の2名。理由は偶然の産物の結果)。

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Re: 気まぐれストリートファイト オリキャラ募集&参照100突破! ( No.55 )
日時: 2011/07/13 16:01
名前: 青銅 (ID: 74hicH8q)

〜第17話 吼える獅子、電光石火の必殺技〜

「これが幻獣門最後の対決だな・・・。」

中に入っていったレオン。
相変わらず暗いままだ。

「あいつらこんな暗い場所で戦ってたのか?」
「そんなわけねぇ・・・。」
「誰だ!?」

レオンは声のするほうをむくと電気がつく。
そこには一人の男が立っていた。

「俺は黒豹の驫木こと驫木 好摩。正来様の命令により、テメェをここで始末するぜ。」
「面白ぇ。やってやろうじゃねぇか。」

構える両者。
その時、またしても横から小五郎が現れる。

「さぁさぁ始まりました、幻獣門最終試合!青コーナー、灼熱の魂と情熱的な性格の漢!烈火の獅子 レオン・アルファード選手!」
「へへっ、やっぱ気分がでるな。」
「赤コーナー、幻獣門最強にて正来様の忠実なる部下!黒豹の驫木こと驫木好摩選手!試合開始!」

やっぱりそそくさと去る小五郎。
そしてそれと同時にレオンは駆ける。

「先手はもらったぜ!四六拳!」

拳の連打を放つレオン。
しかし、ジンはそれを容易に避けるとレオンの胸倉を掴み、足を刈り倒す。

「イテッ!くっ!」

転ばされるも上体を立て直し、間合いを離す。

「テメェその技、蔡莫拳だな!」
「いかにも。」

驫木はその一言を言うと一気に間合いを詰める。
レオンも一瞬驚きを見せながらも構えを取る。

「行くぞライオン。車鞭手!」
「こっちもだ!鉄沙掌!」

鞭の様にしなる拳とレオンには珍しい掌底打ちがぶつかり合う。
互いに互角の威力であり両者下がる。

「くっ・・・なかなかやるな・・・だが!軟車手!」

また間合いをつめて突きを放つ驫木。
レオンはそれをかわすと再び鉄沙掌を放った。

「下らぬ・・・ハッ!」

鉄沙掌を手首を掴む事によって防ぐ。

「ナンだと!?」
「その程度か!四尖!」

驚きを隠せないレオンに貫手を放つ。
レオンはまともに食らってしまい、吹き飛ぶ。

「イテッ!やっぱり一筋縄じゃな・・・。」

そういうとレオンは立ち上がり、技の構えを取る。
そう、六合拳だ。

「こうなりゃ一撃で決めるか・・・行くぜっ!」
「来たか・・・やってみろ。それで俺が倒せるのならな。」
「良い度胸してるじゃねぇか・・・やってやるぜ!」

そして一気に接近して拳を振り上げる。
驫木は何を思ったのか、両手を広げて無防備に構える。

「行くぞぉ!六合拳!」

そしてその拳を振るうレオン。
その時だった。

「はぁぁ・・・食力!」

そう叫ぶとレオンの体のオーラが驫木に吸収されてゆく。
レオンの六合拳は威力を失い、驫木の腹にポンッと当たるだけ。
その後、レオンは力無く倒れてしまった。

「なっ・・・力が・・・!」
「これが蔡莫拳の奥義『食力』だ。貴様の力、吸い取らせてもらったぞ。」

そういうと倒れているレオンに蹴りを入れる。
するとレオンは一気に壁まで吹き飛ばされた。

「がはっ・・・!」
「力を吸い取るということは貴様の力を手に入れたのも当然だ。ちなみにこれは序の口だぞ。」

そう言うとマウントポジションをとり、レオンを殴ってゆく。

「ぐっ!がはっ!」
「さて、どのくらいでタヒぬか見ものだな。」

次々とパンチを決めてゆく驫木。
力を失ったレオンは無抵抗に殴られてゆく。
一方、外では。

「『先生が・・・あんなにまで・・・。』」
「・・・・・。」

その光景に嘆く仲間達。

「くそっ!旦那もこれまでか・・・!」
「よくやったでござるよ・・・。」
「そうアルね・・・。」

次々と諦めの台詞を吐く者が現れる。
しかし、その中で一人、モニターの前に駆け寄り、叫ぶ男が居た。

「兄貴はそんな男じゃないっす!そんなに簡単にやられるわけが無いです!」

そう、その男はタカ。
どんなにレオンが窮地にたとうが、タカは応援を続ける。
その時だ。

「タカ君の言うとおりです!早く立ち上がってください!」
「『そ、そうですそうです!自分が先生と戦った時はそんな情けない姿見せなかったでしょう!早く本気を出してください!』」
「貴様は俺が倒す男だぞ!そんなのに苦戦するとは、貴様はその程度の男だったのか!」

それに便乗して諦めムードだった紫庵やクララ、さらにロンも応援を始める。
すると次々とモニターに向かって応援の言葉を叫び始める。
一方、内部では。

「くっ・・・何故だか外が騒がしい・・・俺は煩いのは嫌いでな・・・!」
「そうかい・・・俺は嫌いじゃねぇぞ・・・!」
「なっ!」

力を取られたはずのレオンはマウント状態から力ずくで起き上がろうとしている。
それに驚く驫木は必死に押さえ込もうとした。

「その程度で俺が・・・抑えられると思ってんじゃねぇ!!!!!」
「ぐわぁっ!?」

レオンは一気に起き上がって弾き飛ばした。
思いっきり吹き飛ばされる驫木。

「くっ・・・何故だ!力は全て吸い取ったはず!」
「俺の力は無限に発生するんだよ!吸い取りきれると思うな!」

そういうと一気に接近して行き、四六拳を放つ。
驫木は対処をするが防ぎきれず、壁まで吹き飛ぶ。

「ぐっ!」
「ほらよっ!八歩槌!」

強烈な鉄槌打ちを放つレオン。
驫木はそれをまともに食らってしまう。

「ぐぁっ!くそっ!こうなったら!」

間合いを離した驫木は跳躍して、拳を構える。

「究極奥義 虎鷹双形!」

跳躍した状態でその拳を放つ驫木。
一方のレオンは。

「いいぜ・・・あの技・・・やってやるぜ!」

そういうとレオンは拳を引いて構え、その拳に力をこめてゆく。

「硬槌拳!!!」

凄まじいパワーでアッパーカットを放った。
その技は驫木の技と一瞬ぶつかる。
しかし、その威力の高さに驫木の技は成す統べなく弾かれ、驫木は吹き飛んだ。

「ぐあぁぁ!」

そのまま驫木は気を失った。
その時、横から小五郎が出てくる。

「・・・勝負アリ!勝者、レオン選手!」
「っしゃぁ!如何だ!」

ガッツポーズを見せるレオン。
その後、門から出てきたら・・・。

「兄貴ぃ!!!」
「『先生〜!!!』」

タカと紫庵から熱い祝福を受けるレオン。

「お前ら!勝って来たぜ!」
「さすが兄貴です!」

笑顔で答えるレオン。

「ふっ・・・さすが、お前だな・・・。」

ロンも今回は笑みを見せる。
その後、周りから胴上げの祝福を受ける。
その時。

『どうやら幻獣門を破ったようだな・・・。』
「「「「「正来!!!」」」」」
『いいじゃないか・・・くぐるが良い・・・私が始末してやろう・・・。』
「上等だぜ!行くぜ!お前ら!」
「勿論です!」

そして幻獣門の出口へと向かうレオン達。

「ふふふ・・・やっと忌まわしいファイター共を片付けられる・・・気分は如何だね?ロア君。」
「くっ・・・正来・・・!」

拘束されたロアに語りかける正来。
思いっきり正来をにらむロア。

「コイツラを始末したときに君を今度こそ始末しよう。楽しみにな。」
「くそっ・・・。」

今は只、正来の言葉を聴くことしか出来ないロア。
屈辱にまみれた表情だった。
その頃。

「・・・・・。」

ある部屋で龍玖は佇む。

「まだだ・・・ヤツを倒すのはな・・・。」

龍玖は何を考えているのだろうか。
そして龍玖はその部屋を去り、正来の部屋に行った。

「正来様、ここは俺もオトモします。」
「龍玖か・・・お前は別にいい・・・私の戦いに助太刀などいらぬ・・・もっとも、君は出世したいだけであろう?さっさとこの部屋から出てゆくが良い。」
「・・・はっ。」

そういうと再び元の部屋に戻っていった。

〜第17話 完〜

Re: 気まぐれストリートファイト オリキャラ募集&参照100突破! ( No.56 )
日時: 2011/05/13 21:01
名前: 椎菜 ◆jERMdz7juo (ID: eHv1NYKC)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id


幻獣門突破!!!
おめでとうございます!!!

ちょっとハラハラしましたね!!
私はレオンさん、勝つと信じてましたが!(笑

これからも頑張ってください!!

Re: 気まぐれストリートファイト オリキャラ募集&参照100突破! ( No.57 )
日時: 2011/05/14 14:34
名前: 青銅 (ID: nRQAR95g)

いつも本当に応援ありがとうございます。
そのお陰でこの小説を続けられます。
本当にありがとうございます。

>>椎菜様

Re: 気まぐれストリートファイト オリキャラ募集&参照100突破! ( No.58 )
日時: 2011/05/21 21:14
名前: 青銅 (ID: saz7BosX)

〜第18話 最終決戦!正来VSファイター軍!〜

「ふふふ・・・時は来たね・・・。」

自室のチェアに佇む正来。
その台詞を喋り終えると同時に入り口のドアが勢いよく開かれた。
そう、レオン達が乗り込んできたのだ。

「見つけたぞ正来!観念しやがれ!」
「来ると思っていたよ君たち。私はファイターが大嫌いなのだ。君達に対して観念などしないよ。」
「負け惜しみか!テメェみたいなジジイに」
「まぁ、待て。これを見よ。」

指をパチンと鳴らすと天井が開き、そこから拘束されたロアが出てくる。

「ロアさん!?」
「ロア!テメェ何をした!」
「何、私が直々に始末しただけだ。」
「すまない・・・してやられた・・・。」

拘束されたまま苦虫を噛み潰した表情で謝るロア。
それを見て笑みを浮かべる正来。

「ふふふ・・・これで解かっただろう?君達に勝てるすべはない。」
「テメェ・・・!」
「・・・・・。」

正来が言い終わった後、不審にもタカはロアに近づく。
正来は不思議に思うが気に留めなかった。

「何のマネだ・・・。」
「少々お待ちくださいな。」
「そうだ!やっちまえ!タカ!」
「無駄だ・・・その拘束具を力で破ろうなど・・・。」
「ぬあぁぁぁぁ!!!!!」

タカは叫び、その拘束具に手をかけるとその常人離れの怪力で強引に破壊した。

「何と・・・。」
「っしゃあ!やったぜ!タカ!」
「すまぬ・・・。」
「何、大丈夫です。」

ロアは立ち上がる。
一瞬よろけるが何とか体制は立て直す。
そして正来に語る。

「さて・・・役者はそろった・・・今度こそ貴様を倒す!」
「ふふふ・・・いいだろう・・・来るが良い。」

正来は全員を案内するとある部屋に来る。
そこは何も無く、只、四角い空間が広がっているだけであった。

「此処なら邪魔な障害物も何も無いだろう・・・君達を葬るのにピッタリの場所だ。」
「そう言ってられるのも今のうちだぜ・・・ジジイ!」

部屋に入るや否や構えを取るレオン。
それを合図に仲間達は次々と構えを見せる。

「やれやれ・・・せっかちな人たちだ・・・いいだろう・・・来るが良い。」

正来もその構えを見せる。
するとまたも横からヤツが姿を見せた。

「さぁさぁ始まりました!本当の最終決戦!正来様と此処まで戦ってきた全てのファイター達!おなじみ実況と審判は私、佐山小五郎がお送りいたします!」
「では、すばらしい実況と公平な判断を頼むよ?」
「お任せください!それでは、皆様よろしいですか!?」
「勿論全員OKだ!」
「では始めます!レディーファイト!」

ゴングを鳴らすとそそくさと去ってゆく小五郎。
それと同時にレオンは真っ先に正来に駆ける。

「行くぞぉ!」

手始めに拳を一発放つレオン。
しかし、正来は見事にそれを捌くとレオンに蹴りを放ち、吹き飛ばす。

「うおっ!」
「兄貴!くそっ!行きますよ!」
「『お供しますよ先輩!』」
「私も行きます!」

3人掛かりで正来に挑むタカと紫庵、そしてクララ。。
正来はその場から動かない。

「相撲48手奥義 内無双!」
「ハイパーミラクルえぇ〜っと・・・クラーッシュ!」
「採!烈!」

投げ技と棒の振り下ろし、そして鉄扇の連撃を同時に仕掛ける。
それを正来はタカには腰を掴まれる前に蹴り、紫庵には手首を蹴って棒を落とし、その後に顔面に蹴りを放った。

「ここはアタシらがいくアルよ!」
「このリイフェンも参りまする!」
「一人だけなんてずるすぎるぜ!」
「拙者らも!」

メイを筆頭に次々と突撃してゆく。
そして四方から囲む。

「冥界破砕拳!」
「焔クナイ!」
「ベアナックル!」
「閃切り!」

次々とその必殺技を放つメイ達。
しかし、必殺技も正来にはかなわず次々と弾かれてゆく。

「やはりたいした事無いな・・・実力も無いくせに威張りおって・・・だから私はファイターは嫌いなのだ・・・。」
「ふっ・・・その寝言はオレ達を完全に倒してから言え!」

ロンは単身で正来に立ち向かう。
そして、ロンはその拳を放つ。
正来もその拳を交え、両者激しい打ち合いを続ける。

「もらった!寸頸!」

ロンは一瞬の隙を突いて正来の腹部目掛けて寸頸を放つ。

「うっ・・・少し効いたね・・・。」
「なっ!寸頸をまともに受けてその程度だと・・・!」
「悪いが私の『呼吸法』にはそんなもの何発受けようが通用せぬ。」
「何・・・!」

うろたえるロン。
それを正来は見逃さず、その足をロンの腹部に放つ。
一気に壁際まで吹き飛ばされるロン。

「うぐっ・・・!」
「ふぅ・・・さて、最後は君か・・・両親の二の舞にしてやろう・・・。」
「正来!!!」
「(何だ・・・両親だぁ・・・?)」

正来に強気な態度を崩さずに向かうロア。
一方、レオンは正来の言葉に不審を抱いていた。

「うぉぉ!!!」
「ふむっ・・・両親より腕は上だ・・・だが、私にはかなうまい・・・。」

ロアのフック、回し蹴りの連撃を何の苦も無くかわしてゆく正来。
一方のロアは正来の言葉は聞こえていない様子だ。

「・・・ふっ・・・さっきから思ったけど・・・いい加減にしやがれぇ!!!!!」

ロアに罵倒を浴びせ、殴り伏せる正来。

「うっ!」
「テメェなんだ!?両親の敵討ちでも取ろうってのか!?テメェみたいな雑魚に俺が負けるわけねぇだろうが!ゴミクズが!」

マウントポジションを取って殴り続ける正来。
その時だった。

「鉄沙掌!」
「むぅっ!?」

殴り続ける正来に鉄沙掌を放つレオン。
殴る事に夢中になっていた正来は見事にそれに当たって吹き飛んでしまう。

「ぐっ・・・少々油断したか・・・。」
「油断大敵だぜ・・・それと・・・ちょっと聞いて良いか?」
「何だね?」
「お前が『ロアの両親の仇』だの何だの言ってたけど・・・一体、お前とロアってどういう関係なんだ・・・?」
「ふっ・・・君が聞いて何になるんだね?」
「理由は無いけど聞く価値はあるぜ・・・。」

見下したような言い方でレオンに聞く正来。
それを平然とした顔で返すレオン。
そして正来はその口をあける。

「良いだろう・・・冥土の土産に持って行くが良い・・・私はロアの両親を殺したのだよ。」
「・・・っ!」

驚いた様な表情を見せるレオン。
その横でロアはトラウマなのか、恐怖に満ちた表情でその話を聞く。

「私も昔はファイターでね・・・その強さで名を馳せていたのだよ・・・だけどある日・・・ファイター生活に嫌気が差したんだ・・・。」
「差してそれからどうなった!」
「まぁまぁ、落ち着け・・・私がファイターをやめた後も次々と挑戦者はやってくる一方・・・それにイライラして襲い掛かってくるファイターは次々と再起不能にしたのだ・・・。」
「ナルホドね・・・。」
「まだ続きはある・・・私が再起不能にした相手は多くなりすぎて警察からも捜査が来たのだ・・・私はその権力でもみ消し続けたが・・・二人、しつこく捜査をするヤツがいたのだ・・・それが・・・ロアの両親だ!」

レオンは目を丸めて驚く。
ロアの恐怖心もいっそう大きくなっている。

「私は二人が目障りだった・・・何度もみ消してもしつこく捜査を続ける2人・・・そして私は考えた・・・あの二人を殺せばいいとな!」
「うわぁぁぁ!!!!!」

ロアはトラウマにより、大声を上げる。
レオンは真剣な表情で話を聞き続ける。

「そして私は二人を殺した・・・まぁ、ヤツラはファイター上がりだったもんで、殺すのに手間取ったがな・・・まぁ見事に殺したよ・・・その時に近くでワンワン泣いていたのがロア君だったな・・・その時の仇といったな・・・とんだお笑いだよ!確かその時に私に言ったね!必ず仕返しするって!馬鹿は万代まで続くんだね!ハハハハハ!!!!!」

狂ったかのように笑う正来。
ロアは最早恐怖で言葉が出ない様子だった。
しかし、それを聞いたレオンはその真剣な表情を崩さない。
それどころかその表情のまま座り込むとその拳を地面叩きつける。
その拳は地面に大きなクレーターを作り上げた。

「・・・何のつもりだね?」
「テメェは・・・人の命を何だと思ってんだ・・・?」
「ふっ・・・ファイターに命を語る権利はない・・・。」
「そうかい・・・。」

レオンはそういうと立ち上がり、ロアの胸倉を掴む。

「テメェもビビッてねぇで立ち上がれ!テメェあれだけボロクソ言われて黙ってるのか!?天国の父ちゃんと母ちゃんが浮かばれねぇぞ!」
「うっ・・・父さん・・・母さん・・・。」

ロアは思い出した。
自分がやるべきこと、そして両親が殺された時に決心した事を。

「目が覚めた・・・一気にやるぞ・・・。」
「よし来た!」
「悪いがオレもまだやれるぞ・・・。」
「ボクだって!」

ロアは立ち上がる。
立ち上がった直後、ロンやタカも再び立ち上がる。

「ロン!タカ!お前らも行くぜ!」
「了解です!」
「ふっ・・・。」
「反撃開始だ!」

4人は立ち上がると正来に向かってゆく。
正来は呆れつつもその構えを見せる。

「ふぅ・・・何人来ようが・・・。」
「四六拳!」

その拳の連打を放つレオン。
正来は片手でそれを受け止めてゆく。

「ふふふ・・・君の動きなどスローすぎるよ・・・。」
「実際、その油断が命を絶つ事になる。」

正来がその声の方向を向くとロンが何時の間に懐に入っていた。

「むっ!何時の間に!」
「寸頸!」

そしてロンは腹部に寸頸を放つ。
まともに食らった正来はよろけ、そのまま片手で捌いていたレオンの四六拳をもろ喰らってしまう。

「うぐっ!」
「今ですね・・・相撲48手奥義 一本背負い!」

四六拳を食らってよろける正来を腕を掴み、一本背負いを決めるタカ。
正来は起き上がろうとするがそれをチャンスとばかりにロアは正来に接近する。

「食らえ!アッパーカットぉ!!!」

ロアの放った拳は正来の顎を捉えた。
吹き飛ばされる正来。

「おのれ・・・。」
「『ジャンピングハイパーミラクルえぇ〜っと・・・クラーッシュ!!!』」
「夏夜!」
「串!」

正来はまた、起き上がるがそれに追い討ちをかけるように必殺技を放つ3人。

「『先生!自分もまだまだ行けます!』」
「私もです!」
「さぁ、今のうちに!」
「っしゃあ!よくやった!紫庵!クララ!」
「見事だ・・・リイフェン!」
「お次は拙者が・・・。」

今度はそれに畳み掛けるように総が向かってゆく。

「こしゃくなぁ!はぁっ!」
「漣流斬人抜刀術奥義 嵐斬!」

正来の手刀と総の乱れ切りが重なる。

「また、つまらぬ物を切ってしまった・・・。」

そういって刀を収めると正来の髪の毛とヒゲがキレイに切り落とされ、正来はハゲになってしまった。

「ぬわっ!私の髪が!」
「チャンスアルね!」
「ロン様にいいとこ見せるためにももう一踏ん張りよ!」
「ここは任せてくれ!女将!」

続いてメイと健吾が行く。
メイはその拳に幽霊100体を籠める。

「行くアルね!成仏昇天拳!」

正来の鳩尾に勢いよく拳を放ち、上空に上げる。
それを同じく上空に上がった健吾がキャッチしてパイルドライバーを放つ。

「たぁっ!どうだ!」
「うぐっ・・・。」
「止めと行くか・・・行くぜロア!」
「勿論だ!」

レオンとロアは正来に向かってゆく。

「うわぁ!く、来るな!」
「ロアの父ちゃん母ちゃんの分までキッチリお返しだ!新しい技行くぜ!」

そしてレオンとロアはその拳を構える。

「岳飛溜勢拳!!!」
「ストレートォ!!!」

お互いにその技をぶちかます。
それを食らった正来は壁まで吹き飛び、倒れた。

「がはっ・・・。」

その時、横から最早言うまでも無いであろう人物が出てくる。

「・・・勝負アリ!勝者!ファイターチームです!」
「っしゃあ!」

勝利の雄たけびを上げるレオン。
それぞれの者はその勝利に喜び、歓喜に浸る。
しかし、ロアは正来へと近づく。

「正来・・・貴様の負けだ・・・。」
「ま、待ってくれ・・・。」
「貴様を警察へ引き渡す。殺しはしない。殺したら同じ穴のムジナになるからな・・・。」
「や、やだ・・・刑務所のオリなんてヤダ・・・。」
「観念しろ!」

ロアが叫び、正来の胸倉を掴もうとした。
その時だった。
ロアの手は何者かに弾かれ、そのまま突き飛ばされてしまった。

「なっ、だ、誰だ!」

そこに居たのは、なんと龍玖だったのだ。

「テメェ・・・。」
「お、おぉ・・・龍玖よ・・・私を助けに来てくれたんだな!は、早く助けてくれ!」

龍玖は正来の方へ向き、笑顔を見せる。

「ほっ・・・。」

その笑顔に安心感を持つ正来。
しかし、その直後に龍玖は正来を殴り伏せたのだ。

「ぐはぁっ!」
「あ、アイツ何を・・・。」
「ば、馬鹿!私ではなく向こうを」
「ひゃっはっは!この時を待っていたぜ正来!テメェを助けるだぁ?甘ったれた事言ってんじゃねぇよ!」

そういうと龍玖は正来の胸倉を掴んだ。

「龍玖!何をする!」
「最初からテメェを倒すのが俺の目的だったんだよ!」
「な、何故だ!龍玖!」
「その名前を気安く呼ぶんじゃねぇよ!テメェのその態度と実力こそ、お前が嫌ってたファイターの本質そのものって気付かねぇ愚か者に呼ばれる名前はねぇんだよ!消えろ!」

そして龍玖は正来を上空に上げる。
龍玖はその拳を構えた。

「や、やめろ・・・やめろぉ!」
「香車貫手!!!」

龍玖は正来の胸元目掛けて貫手を放つ。
その手は、正来の体を、心臓を貫通していた。

「がはっ・・・。」

力なく倒れる正来。
その手を抜き、龍玖はレオン達に言った。

「おい、お前ら・・・今日の所は俺は用事がねぇから立ち去るぜ・・・だけど予言だ。いつか必ずまた会うだろうよ・・・ときはお前らの命はねぇ・・・後、出口はもう確保したからな・・・そんじゃあばよ。」

そういうとその場から去った。

「龍玖・・・アイツ、なに企んでんだ・・・?」
「僕らの命が無い・・・?」
「ハッタリだろうよ・・・そんな訳で今日の所はこの地下街に平和が戻ったんだ。打ち上げでも行くぜ!」
「賛成だぜ旦那!」
「あやかるとするでござるか・・・。」

全員レオンの打ち上げの話にわいわいとする。
しかし、ロンとリイフェンは。

「悪いが俺は戻って修行でもする・・・レオン、気をつけろよ・・・。」
「解かってるって!」
「ふんっ・・・行くぞ、リイフェン。」
「はっ。」

そしてロンとリイフェンは去っていった。
その後、打ち上げの為にレオン達もその部屋から離れ、地下街の外へと去っていった。






























その頃、ある場所にて。

「正来はやられたようだね。」
「やっぱりダメだったなぁ。高田、お前の見込んだやつもたいした事無いぜ。」
「そういう藤村もいつもダメじゃん。」

なにやら其処に居る2人は口論を始めた。
その時、ある男が入ってきた。
龍玖だ。

「お二人様、戻ってきました。」
「おぉ、龍玖じゃん。始末した?」
「勿論です。」
「OKOK。じゃあ次の計画行こうか。」
「だな。」

その男2人は部屋を去っていった。
彼らは何者なのか。
全てが謎に包まれている。
そして龍玖、彼の正体は一体なんだろうか・・・。
その頃。

「ボエ〜!!!」

レオン達はカラオケでゲロ声を披露していたのでした。

〜第18話 完〜

Re: 気まぐれストリートファイト オリキャラ募集&参照100突破! ( No.59 )
日時: 2011/05/14 19:37
名前: 椎菜 ◆jERMdz7juo (ID: eHv1NYKC)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id

総さん、切る物たぶん間違ってますよ(笑)
ちょっと笑ってしまった18話です。

ついに正来撃破?ですね!
龍玖さんはナゾ過ぎですし。

これからも楽しみです!

レオンさん達は、歌下手なんですねw


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