ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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気まぐれストリートファイト キャラの名前を一部変更しました
日時: 2012/04/02 20:05
名前: 青銅 (ID: F.0tKRfu)

どーも青銅です
小説2作目です
趣味が格闘技の僕は今度は闘いメインの漫画をやってみます
正直文才というものが微塵もありませんので続くのかすら不安ですがよろしくお願いします

=警告
・荒らし、中傷はやめてください。
・パロディ等があります。
・かなり汗臭い感じになります。
・亀どころかナマケモノ以上に遅い更新です。
・主人公がなりきりの使い回しです。
・非現実的な要素(オーラを飛ばしたりなど)を含んでます。


=登場人物紹介
レオン・アルファード >>3
嶋 崇史 >>3
村雨 崙 >>17
孫 李文 >>17
早川 クララ >>34
荒垣 健吾 >>34
漣 総 >>34
佐山 小五郎 >>48


=皆様が考えてくれたキャラクター(皆!ありがとう!)
羅蔚 龍玖(END様作) >>8
紫庵(椎菜様作) >>12
戦慄 累加(世移様作) >>18
ロア・ヴァネッサ(Neon様作) >>20
明 月霊(月夜の救世主様作) >>24
狼藉 制覇(ソロモン様作) >>28
カイ・ルキエ(椎菜様作) >>88


=用語紹介


=バックナンバー

プロローグ >>1

+日常編
第1話〜喧嘩というのは唐突に〜 >>2
第2話〜武器の存在も悪く無い〜 >>5
第3話〜ヤツの名は村雨 崙〜 >>6
第4話〜翻子拳VS八極拳〜 >>15
第5話〜喧嘩狩り集団とレオンの弱点〜 >>22
第6話〜レオンの弟子=タカのライバル?〜 >>26
第7話〜ロンよ、お前は今何処で〜 >>30
第8話〜再戦 レオンVSロン〜 >>31

+VS喧嘩狩り編
第9話〜始動の喧嘩狩り集団〜 >>33
第10話〜八極拳VSCQC〜 >>35
第11話〜斬人抜刀百番切り!〜 >>38
第12話〜番人とお化け屋敷と変則我流〜 >>39
第13話〜超絶コンビ、タカ&クララ〜 >>42
第14話〜幻獣門を超えろ!〜 >>46
第15話〜崩れ去る猛攻〜 >>50
第16話〜狼は鯨を狩る〜 >>53
第17話〜吼える獅子、電光石火の必殺技〜 >>55
第18話〜最終決戦!正来VSファイター軍!〜 >>58

+全世界武道大会編
第19〜全世界武道大会開幕!レオン達よ、香港へ飛べ!〜 >>63
第20話〜紫庵ニューウェポン〜 >>68
第21話〜唸れ!突っ張れ!大相撲!〜 >>70
第22話〜関節殺法を破れ!〜 >>72
第23話〜恨まれ屋ロン〜 >>74
第24話〜剣に秘められし思い〜 >>75
第25話〜幻獣門再び〜 >>77
第26話〜変幻自在の決闘 忍術VS我流拳〜 >>80
第27話〜美しきチャレンジャー〜 >>83
第28話〜大暴れの健吾と返し技合戦〜 >>84
第29話〜野生に打ち勝て!〜 >>93
第30話〜恐怖のピエロ戦法〜 >>96
第31話〜霊魂と霊媒師〜 >>97
第32話〜恐るべきは法 先丈〜 >>100
第33話〜強い奴≠ヤバイ奴〜 >>103
第34話〜流星の尾を引け〜 >>105
第35話〜酔拳と先丈 第3回戦始動〜 >>107
第36話〜地上最強の打撃型格闘技〜 >>111
第37話〜最強の矛と無敵の盾〜 >>112
第38話〜矛と盾パート2〜 >>119
第39話〜熊の頭脳は全てを制す〜 >>120
第40話〜秘拳陽炎返し〜 >>123
第41話〜インテリVSバカ〜 >>124
第42話〜真・地上最強の打撃型格闘技〜 >>127
第43話〜喧嘩の哲学〜 >>128
第44話〜二つの『八』〜 >>130




=番外編
〜実況だけでどれだけ戦いが伝わるか(ト書き無し)〜 >>60
〜18・5話〜 >>104


‐お知らせ‐
オリキャラ募集中!
詳しくは>>4まで

諸事情で一部のキャラの名前を変更しました(タカと健吾の2名。理由は偶然の産物の結果)。

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Re: 気まぐれストリートファイト ( No.120 )
日時: 2012/02/19 15:06
名前: 白樫 ◆fd.I9FACIE (ID: glXVlHlM)

〜第39話 熊の頭脳は全てを制す〜

「今回の勝負はこちら!地下街が誇る超技巧派トップレスラー!黒熊 荒垣 健吾選手!」
「っしゃあ!相手は誰だ!」
「対するは此方!CACC(キャッチ・アズ・キャッチ・キャン)の使い手であり、公式戦無敗の超大型新人!アリゲーター ラッセル・マンスフィールド選手!」
「おや、相手も似たような格闘技…。」
「それでは始めます!レディーファイト!」

ゴングがなると同時に健吾は相手に向かっていき、ケンカキックを放つ。
ラッセルはそのケンカキックを防ぐと同時に片足をとり、そのまま健吾を倒して逆エビ固めに移行する。

「ラッセル選手!いきなり固め技に打って出たぁ!」
「当然よ。CACCはプロレスみたいな競技だけど固め技や関節技中心なんだから。第一回戦で敗れたアンドリューのブラジリアン柔術みたいな感じに。ラッセルの公式戦無敗の記録もほぼ全てギブアップさせての物だし。」
「ふぅ…さぁ、どうだい?そろそろギブ?」
「そうは行かねぇんだよなぁ!」

そう言うと体を回転させて脱出。
そのまま距離を離す。

「ふぅ…なかなかやるじゃねぇか。」
「君と比べればね…今の時代『極投極』が全てを握る…君ごときでこの大会を勝ち上がるなんてどうかしてる。」
「お前…完全に打撃のありがたみ知らねぇな…ここは、いっちょオシオキと行くか!」
「また投げ飛ばしてあげるよ!」

そう言うとラッセルは腕を突き出し、健吾をつかもうとするがそれをいなされて腕を固定され、逆水平チョップの3連発を食らう。
ラッセルはそれを自ら前転をすることで健吾を無理やり倒し、フロントチョークへと移行。
しかし、健吾はラッセルにストマッククロー(胃袋掴み)を繰り出し、脱出をする。

「ゲホッ…僕の技も戦法も通用しない…。」
「まだまだ終わらねぇぜ!」
「こっちもね…。」

健吾はタックルを放ち、ラッセルはそのタックルを巴投げでカウンター。
再び寝技へと移ろうとするが健吾はそれをフラッシングエルボーで防ぎ、再び立ち上がる。
そのままエルボードロップを放ち、ラッセルにダメージを与える。
しかし、ラッセルも健吾を腰投げで投げ飛ばし固め技に移行とする。
だが健吾はそれをモンキーフリップ(発展型の巴投げ)で投げ飛ばし、そのまま立ち上がろうとするラッセルの膝を踏む。

「さ〜て…これでフィニッシュとするかぁ!」
「えっ?えっ?」
「シャイニングウィザァァド!!!」

そのまま膝を踏み台に強烈な膝蹴りを浴びせる。
ラッセルはダウンし、既に意識も飛んでしまっているようだ。

「勝負ありぃ!勝者、健吾選手!決まり手、シャイニング・ウィザード!」
「っしゃあ!」

そのまま揚々と客席まで戻ってゆく。

「すげぇな健吾!お前何時からそんなになったんだよ!」
「そりゃあ…旦那と戦った後じゃん?」
「…まぁ、確かにあの時はな…。」
「さぁ、続いての試合は此方!レオン・アルファード選手VS紫庵選手!」

その声と共にレオン達の間にしばしの沈黙が走った。

「『………。』」
「………。」
「『え〜…先生。いくら先生でも容赦やらはしませんから。』」
「こっちのセリフだコラ!行くぜ!」

そのまま2人は会場へと向かっていった。

〜第39話 完〜

Re: 気まぐれストリートファイト ( No.121 )
日時: 2011/12/13 06:49
名前: 椎菜 ◆jERMdz7juo (ID: eHv1NYKC)

まさかの戦いですね!!

続きすごく楽しみです^^

Re: 気まぐれストリートファイト ( No.122 )
日時: 2011/12/16 18:59
名前: 白樫 ◆fd.I9FACIE (ID: glXVlHlM)

>>椎菜さん
支援あざっす!
テスト期間でした!
これから再開っす!

Re: 気まぐれストリートファイト ( No.123 )
日時: 2012/02/19 15:07
名前: 白樫 ◆fd.I9FACIE (ID: glXVlHlM)

〜第40話 秘拳陽炎返し〜

「本日のカードは見ものだァ!その組み合わせは此方!レオン・アルファード選手VS紫庵選手!」
「舎弟だろうが教え子だろうが俺は手加減しねぇぞコラァ!」
「『勿論此方も全力を尽くしますよ〜(・∀・)ニヤニヤ』」
「それでは始めます!レディーファイト!」

ゴングと同時に2人は走った。
そしてお互い構えを取る。

「紫庵!お前とはずっと前に戦ったっきりガチの舞台じゃ戦ってこなかったけど、ちょっと弱くなっちゃいねぇか!?」

四六拳を放ちながら紫庵に向けて語りかけるレオン。
紫庵は最初の数発を喰らいながらも棒で的確に防御する。

「『そうでもないんですよね!』」

そう書くと紫庵は突きの連発を放つ。
しかし、レオンはそれを得意のフットワークで回避していく。

「遅ぇ!遅ぇぞ!遠慮せず全力で突いてきな!」
「『(@_@)』」

そしてレオンは跳躍し、そのまま急降下からの鉄拳を放った。
紫庵はその攻撃を一歩下がって回避するがその直後、レオンのアッパーカットが襲いかかる。

「『うっ!?』」
「まだまだ甘いぜ!」

そして更にそこから片手での四六拳、硬槌拳、六合拳のコンボを放つ。
紫庵はそのコンボを食らった。

「『うわぁぁっ!』」
「紫庵選手、押されています!」
「紫庵!まだお前に抜かれるわけにはいかねぇんだよ!」

レオンは倒れている紫庵に対してそう告げる。
しかし、紫庵は再び立ち上がる。

「おーっと紫庵選手!再び立ち上がったぁ!」
「ちっ…。」
「『こっちもまだ倒れるわけにはいかないんですよね。』」
「ならまた倒れろや!」

そのまま四六拳を放つ。
紫庵も棒での突き連発で対抗する。

「ちょっとはサマになってきたけどまだまだってとこか!?」
「『そうでもないんですよね!』」
「だがコレで終わりにしたらぁ!岳飛流星拳!」

そしてレオンはその拳を振るった。
しかし、何と紫庵はその鉄拳を棒で絡めとったのだ。

「な、なにぃ!?」
「『待ってましたよ先生!フィニッシュに岳飛流星拳をほぼ毎回使用する先生なら此処で使うと思いましてね!』」
「紫庵選手!レオン選手の動きを読んでいたぁ!」
「『喰らえ!秘拳陽炎返し!』」

そしてレオンの腕を絡めとったまま棒を回転してレオンの体制を崩す。

「おわっ!」
「『たぁーーー!!!』」

そのまま棒を離してマグロを取り出し、レオンの腹部目掛けて振り落とした。

「紫庵選手の必殺技が炸裂!」
「これには流石のレオン選手もダウンじゃない?」
「イテテ…大層な技使いやがって…。」
「おーっと!起き上がったぁ!」
「『まだ決定だとはいかなかったか…。』」
「…もういっぺんやってやるぜ!岳飛流星拳!」

再び岳飛流星拳を放つレオン。

「『陽炎返し!』」

勿論この通り、陽炎返しのカウンターを受ける。
しかし…。

「岳飛流星拳!」
「『陽炎返し!』」
「岳飛流星拳!」
「『陽炎返し!』」
「岳飛流星拳!」
「『陽炎返し!』」

レオンは岳飛流星拳を止めようとはせず、次々と陽炎返しの餌食となる。

「一体レオン選手は何をしたいのか、ひょっとしてレオン選手はドMなのか、ドMなんでしょうか!?」
「それは無いわよ。」
「へっ…陽炎返し、なかなかいい技だな…。」
「『お褒めいただきコーエーです。』」
「だけど…コレで決めてやらぁ!岳飛流星拳!」
「また岳飛流星拳だぁ!」
「『また潰しますよ!』」

再び腕に棒を絡ませる。

「『陽炎返し!』」
「させるかぁ!!!」

紫庵が棒を回す前にレオンはバック宙を行い、逆に紫庵の体制を崩した。

「『うわっ!?』」
「硬槌拳!」

そのまま倒れた紫庵に鉄拳を放つ。
その威力に紫庵の意識は飛んだ。

「勝負あり!勝者 レオン選手!決まり手は硬槌拳!」
「おい、起きろ。」
「『うっ…やっぱりダメかぁ。』」
「ったく、恐ろしい技作ったなぁお前も。だけど一歩及ばなかったな。男ならまた挑戦してきな。」
「『絶対に超えますよ…。』」
「へっ、ますます負けられねぇな。」

そのまま客席に戻るレオンと紫庵。

「お疲れっす。お二人とも。」
「あぁ。」
「これにて本日の試合はすべて終了です!明日は遂に第4回戦です!明日までお休みくださいませ!」
「あ〜、終わった…宿戻るぜ俺は…。」
「OKっすよ。」

第3回戦は終了し、それぞれ宿へと向かう。
明日は第4回戦…いよいよ後半戦突入である。





その頃…





「ちゃんと仕事はしてくれているようだな…。」
「あいつと未だに当たらへんのが苦痛やで…。」

そこには龍玖と仁三郎が居た。
2人は何かを話している様子である。

「だが安心しろ、次は必ず当たる。」
「おっ、そりゃまたいい知らせやな…酒も進むってもんや。」
「枚鎌様の期待は裏切るなよ…。」
「誰に向かって物言うてんねんや。金貰えば必ずやったるで。」
「ふふ…その自信…結果で示すんだな…矢野 仁三郎…いや…『鉢屋 与作』…。」

それを聞いた仁三郎——与作——は苦虫を噛み潰したような表情をした。

「…今、その名前で呼ばんでもええやないかい…ワイはこの大会中は『矢野 仁三郎』の名前で通しとるんやから…。」
「ふっ…そうだったな…兎に角頼んだぞ…。」
「了解や。」

そのまま2人はそれぞれ去っていった。

〜第40話 完〜

Re: 気まぐれストリートファイト ( No.124 )
日時: 2012/02/19 15:09
名前: 白樫 ◆fd.I9FACIE (ID: glXVlHlM)
参照: http://www.kakiko.info/bbs_talk/read.cgi?no

〜第41話 インテリVSバカ〜

「さぁ第4回戦の初戦。舞台に立つのは此方、マーシャルアーツの達人、月砕 ロア・ヴァネッサ選手とバーリトゥードの達人、アルバトロス ボル・トロウズ選手です!
「どっちも総合格闘技ね…なかなかよさそうじゃん?だけど片方はICPOに務めるインテリ、そしてもう片方はアルバトロス(アホウドリ)の異名を持つ通りアホ。何か勝負見えてるような…。」
「こんな奴が俺の相手なのか…。」
「こんな奴とは何だ〜。オラがダイナミックなバーリトゥードを……………。」

ボルは発言の途中で言葉を止めてしまった。
誰もがその行動を不思議がっている中、ボルはその口を開いた。

「オラ、何て言おうとしてたんだっけ?」

その言葉に会場はずっこけた。
ロアやロン、累加も呆れた表情だ。

「俺が戦うのは本当にこいつなのか?」
「えぇ、勿論。」
「そしてこいつが4回戦まで勝ち抜いているのか?」
「勿論。」
「何かの間違いじゃなくて?」
「えぇ。」
「はぁ………。」

ため息を漏らすロア。
無理もないであろう、自分が言おうとしたことさえも忘れてしまうほどの馬鹿が相手なのだから。
半分認知症ではないのであろうか、そうロアは感じた。

「しょうがない…始めてくれ。」
「解りました。それでは、レディーファイト。」

遣る瀬無くゴングの音が響き、ロアは遣る瀬無くボルに向かう。
しかし、それに対してボルはロアに向かって駆けって行き、ショルダータックルを放つ。
だがロアはそれを簡単に回避して後頭部にパンチを放つ。

「うわぁ。」
「まだまだだ。その頭脳でこの場に来れる実力を見せてもらうぞ!」

ロアは追い打ちをかけるかの様にボクシングスタイルでワンツーストレート、ムエタイスタイルで強烈な膝蹴り、柔道スタイルで背負落とし、さらに倒れたボルの顔面めがけて正拳突きを繰り出した。
これにはボルは抵抗する手段は無く、只その攻撃を受けるのみであり、倒れたまま動くことはなかった。

「勝負あ」
「んっ?ちょっと待って!?」

小五郎が勝者の名乗りをあげようとしたが累加に止められてしまう。
その直後、ラッシュを受け続けて動かなくなっていたボルが起き上がったのだ。

「あ〜…ちょっと居眠りしていた間に…何が起こったのかな?」
「はっ?」

何と、ボルは居眠りをしていて全くダメージを食らっていなかったのだ。
馬鹿で神経が鈍すぎると言うのがこうも役に立つと思っていなかったロアは困惑してしまう。

「(どういう事だ!?何故居眠りしていただけでダメージを受けない!?神経が太いとか鈍いとかそういう問題じゃないぞ!?ど、何処まで非常識なんだこいつは!?待てよ、さては4回戦まで勝ち残れたのもこの能力の御陰なのか!?だとしたら今回の戦いで一番強敵と言うわけだ。侮れないな、この大会は…。)」
「それじゃあ今度はオラの番だぞ〜。」
「…はっ!」
「肘ボム〜!」

ボルはロアに向けて強烈な走りながらの肘打ちを放つ。
だが流石はロア、混乱状態であって見事にその攻撃を貰うものの着実に受身を取り、ダメージを最小限にまで抑える。

「オラのダイナマイトなバーリトゥードを見たか〜?」
「その程度の技でバーリトゥードを制することなどできぬ…。」
「行ったな〜。もう一度肘ボム〜。」
「おっと。」

再び肘ボムを放つがロアはそれを的確に交わす。
だが、ボルは何度も何度も肘ボムを放ち、決して止めようとはしない。
不振に思ったロア、そして同じく不振に思っているのは実況&解説。

「どうした事でしょう!?同じ攻撃ばかり繰り返しています!」
「…多分あれね。あいつが馬鹿すぎて技が一個しか覚えていないか、お気に入りの技だから連発するっていう感じがつよいわね。」
「そうですか、やはり馬鹿の一つ覚えとはこういうことなのでしょうか?」
「バカバカ言うな〜!」
「認めろ…お前は馬鹿だ…。」
「くそ〜。」

やけくそになって突進を行うボル。
当然ロアに通用する筈も無く、あっさり交わされ、同時に転んでしまう。

「う〜、痛た〜。」
「(どうやら起きている間は痛覚はあるらしい…と言うことは眠りに作用しているのか…。)」
「こなくそ〜、こっちも肘ボム以外に技があるもんね〜!肘爆弾!」

先ほどと同じく走りながらのひじ打ちを放つボル。
それをロアはいとも簡単にいなし、後頭部に強烈な一撃を放つ。
しかし。

「う〜ん、何が起こったの?」
「やはりな…攻撃されると眠る性質か…だったら話は早い。」
「何をごちゃごちゃ〜…え〜い。」

今度は無茶苦茶にパンチを放った。

「ボル選手、最早バーリトゥードじゃありません!無茶苦茶です!」
「いっそボクシングに転向したらどうよ…。」
「はぁ〜…まっ、とりあえず対処法が分かったから…。」

そう言うとパンチを両手で受け止め、顎にめがけて蹴り上げを放つ。

「ZZZ…。」

当然のごとく眠りでダメージを完全にシャットアウト。
しかし、ロアはそれを待っていた。

「はぁっ!」
「ZZZ…。」

スピアータックルでテイクダウンを奪い、そのまま眠っているボルに上四方固めを極める。
勿論ボルは眠ったままなので抵抗はしない。
そのまま3カウントが取られる。

「勝負あり!勝者 ロア選手!決まり手は上四方固め!」
「ふんっ…。」
「…あれ?もう終わってたの?」
「最後まで馬鹿でしたね。」

そして…。

「お疲れ〜精神的に参っただろ?」
「もちろんだ…出来れば二度とやりたくはないな…。」
「さぁ、次の対戦は此方!嶋 崇志選手VSティダート・サクン選手!」
「自分っすか…行ってきます…!」
「気張って行けよ!」

〜第41話 完〜


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