ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 死神の懺悔
- 日時: 2011/08/11 23:08
- 名前: 比泉 紅蓮淡(ヒイズミ グレンダン) (ID: ID28wqen)
駄作一直線!
- Re: 死神の懺悔 ( No.38 )
- 日時: 2011/10/12 20:32
- 名前: 比泉 紅蓮淡 (ID: ID28wqen)
- 参照: http://第三話
ほんの一瞬凄まじい殺意が俺をのぞいたかのように見えた。
どちらにせよ、あいつにしても俺にしても、最低の一日になりそうだ。
時は零時。
逃げ時は今しかない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「155ミリ砲弾?民家にか」
「はい。恐らく外国から輸入したタイプに見えます」
へぇ・・・・。楽しくなってきたな。
一日中幕僚が紅茶をすすっているのを見ると腹が立っていたが今はそれもない。
獲物が見つかったのだ。
「装輪痕はないんだな?」
「はい。恐らく手動で打ち込んだものかと」
「間違いねえなこりゃ」
「ですね」
死神・・・か。ウィザードか。どっちでもいいよな。
そばに自走榴弾砲がない時点で決まりか。
手動で打ち込むつったって、まだ個人的な能力は隠してるな・・・。となると、奥手か。はたまたガキの一つ覚えか。
「だからって丸腰で言ったら死にますよ?」
目を尖がらせて角上がドスを効かせた。
「わかってるよ。せっかくの獲物だ。どうせ一人じゃ行動しない。一気に大隊一個使って捕獲するぞ」
「了解。陣頭指揮は私がとりますがよろしいですか」
「よろしいぜ」
「行きます」
そういって一礼してガンルームを抜け出していった。
はぁ・・・場合によっちゃ連隊一個引き抜かないとまずい状況だが・・・・まぁ時間の経過に任せよう。
迷彩を羽織り俺も部下の背中に倣った。
- Re: 死神の懺悔 ( No.39 )
- 日時: 2011/10/12 20:40
- 名前: 比泉 紅蓮淡 (ID: ID28wqen)
- 参照: http://第三話
東区。
連中が縄を張ったとみられる地点。
まだ潜んでいる可能性大のため、周辺捜索及び包囲を行った。
なんでも人数が二人、とまで割れてるらしい。
ついでにいうと・・・少女を一人連れてるとか。
「便利な情報網だが、妙にアンフェアな日々だな」
「幸運とは自分でつかむものです。行きましょう」
角上がヘルメットを締めて大隊指揮に向かった。
角上一等陸尉・・・優秀な部下。生真面目な好青年。こんな上司についてるがためにこんな部署で働くことになっているかわいそうなやつだ。
「藤堂さん!そんなこと物思いふけってる暇があるなら行きましょう!」
藤堂 リン一等陸佐・・・俺の名前と階級。
第三十七連隊体長・・・・。
狡猾な指揮官でもなく明朗でもない。うさんくさい詐欺師だ。
何より欺くのが基本。
「わかったよ」
短く言い残して追いかけた。東区の包囲は万全だ。
俺の連隊が一筋縄じゃ殺れないことをあいつらに証明してやろう。
なぜなら、うちは。
唯一の死神との戦闘経験を持つ連隊だからだ。
- Re: 死神の懺悔 ( No.40 )
- 日時: 2011/10/12 21:02
- 名前: 比泉 紅蓮淡 (ID: ID28wqen)
- 参照: http://第三話
「とりあえずお嬢ちゃん。立てる?」
つい成り行きでボコボコにしてしまった。
これで俺はマスターからお灸をすえられるだろうな。
「痛・・・・あんたさ・・・ほんと最低だよね」
「最低で結構だよ・・・。どうせ終わったことだ」
「ふん・・・・」
「それよりよ・・・エヴァに付きまとってやつ・・・誰なんだ?」
「・・・・・」
聞いててばかばかしくなった。
どうせ契約絡みだ。馬鹿なことを。
「契約者だってか?そりゃ言いづらいよな」
「そうだよ」
「へぇー、そうなんだ。そりゃよかったって・・・なんだって・・・・?」
一瞬のどが詰まりそうになった。
契約・・・だと・・・!?
「おいおい・・・冗談はよくないぜ。お前みたいなでかいもの仕込んでるやつが人間なんかと契約してみろ・・・一撃で吹っ飛ぶことぐらいわかんねえと思ってんのか・・・!?自分の代わりの柱立てようとしてんのはわかるけどよ・・・度が過ぎるぜ。うその」
思わず思いっきり腕を引っ張った。
「やめろ吉良」
ロンドンが鈍い声でけん制する。
「それでエヴァ・・・・真相はどうなんだ」
そういうと四半秒黙り込んで考えているようだった。
どうやら、ほんとらしい。まさかな。そう思うがこの空気は。
「あんたらを・・・・」
ようやく口を開いたと思ったら今まで暴れていたくせにいきなり素直に立ち上がって、
「倒してくれる人柱はいるよ。契約は完了した。私の代わりの代行人はいる・・・・あんたらは・・・ここで死ぬ」
はっきりとマンションの屋上で高らかに宣言した。
「ばかばかしい」
俺は鼻で笑った。
だがいつまでも面白くないオーラをまとっているのはロンドンだった。
「どうしたんだよロンドン」
「消すぞ」
こいつだけは本気のようだった。
「今のうちに、そのガキを消すぞ。どうにもこうにももどかしかったが一体気配が近づいている・・・どうやら本当に契約したようだ。しっかりと能力を受け継いでいる」
マジかよ・・・・アブソリュート・ゼロ・・・・だと・・・!?
本当にあんなもの打たれてみろ・・・確実に二人とも死ぬぞ。
「確実手は先手を打って消すことだ。今なら間に合う」
「無理だね」
エヴァが自信満々で口をはさんだ。
その銀髪が夜空をなびく。
「あいつはただの人間じゃないよ。それだけはわかる。吉良・・・あんた、だって一回出し抜かれてるじゃん。そんな様で紅旗に勝てるわけがない」
紅旗・・・・ねぇ・・・いけすかない奴を思い出す。
それに、
「口のきき方をわきまえやがれ・・・イライラすんだよ」
思いっきりエヴァに蹴りを加えてストレスを解消した。
「ガキかお前は」
今度こそ本気でロンドンが回し蹴りを食らわせ俺を転倒させた。
顔面を狙うフェイクで足払いだったのだ。
そのままコートの右袖から図太い拳銃を取り出し首根っこに押さえつけた。
マウントは完全にとられてる。
虚空をにらむしかないままの俺に向かって、
「普通なら撃ってる」
機械で作られた声で脅しをかけた。
「職務に私情を漬け込むな。貴様のうっぷん晴らしではないのだ。即時にエヴァの契約者を迎え撃つ。わかったか」
くそ・・・・俺はまだ。及ばないってか。
悔しくも空をにらんだ。
だが、当然返事はない。
変化はない。
- Re: 死神の懺悔 ( No.41 )
- 日時: 2011/10/13 19:16
- 名前: 比泉 紅蓮淡 (ID: ID28wqen)
連中が渡る十字路を封鎖するかのごとく俺は舞い降りる。
「甘い・・・甘いぜ」
近場の悪い知り合いから買い取ったスタングレネ—ドを投げつける。
正確には足元にころがす。
影がとっさに動いてそれに反応する、と同時、
「おらぁっ!!??」
手元にあったサバイバルナイフで閃光が見えるがごとく火花を散らせる。
一騎討ちに応じたのはやはりあの男。
よほど俺が気にくわないらしい。
しかしさっきとは違う、愕然とした表情が見られる。
- Re: 死神の懺悔 ( No.42 )
- 日時: 2011/10/16 18:29
- 名前: 比泉 紅蓮淡 (ID: ID28wqen)
一体何を考えている・・・・・?
いや、何に気づいたんだ・・・・・?
とにもかくにも、さっきし合った男は俺に間合いを取るかと思えば急に詰めて掌をかざす。
相変わらず死神というやつは運動能力が高い。
これも何かの特性なんだろうか。
掌から打ち出されたのはやはり砲弾、ではなく電磁波のようなもの。
電流が目に見えるのは非常に不快だった。
その電圧の強さが目に見えてわかるからだ。
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