ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 死神の懺悔
- 日時: 2011/08/11 23:08
- 名前: 比泉 紅蓮淡(ヒイズミ グレンダン) (ID: ID28wqen)
駄作一直線!
- Re: 死神の懺悔 ( No.3 )
- 日時: 2011/08/15 22:59
- 名前: 比泉 紅蓮淡(ヒイズミ グレンダン) (ID: ID28wqen)
生き残りとしてのコメントとしては生きた心地がしない。以上。
「というわけで俺はとっとと消えますよ。軍規違反でもなんでも言うのは勝手ですけど命は遵守したがいいですよ?」
そう言って二十キロある解体された機関銃を担いで走った。草原の向こうへ。
高台から掃射したのは覚えているが連中は足も早いのですぐに追いつかれる。
いや。やばい。
まったくもってそう思うよ。
「おい待てや!」
荒々しい声を上げながら上官が舞い戻ってきた。
当たりに仲間が一人も残ってないからビックリしたんだろう。
「他に仲間がおらんのはなんでや」
さあ。
もう喰われたのか?
なら潮時か。
「さっきからちょろちょろと・・・・変な奴らですね」
人間の声が聞こえる。
静寂が当たりに舞い戻った。
そいつのせいかは知らないが。
- Re: 死神の懺悔 ( No.4 )
- 日時: 2011/08/12 00:10
- 名前: 比泉 紅蓮淡(ヒイズミ グレンダン) (ID: ID28wqen)
得体のしれない怪物は不思議と可愛かったりする。
愛くるしいのも入れば暑苦しい奴もいる。
死神は案外人間と似てるかも知れない。
ただ違うのは奴らが捕食者という点だ。
「あなたたち自衛官が人を殺すのは任務でも私みたいな少女は殺せないでしょう?」
憎い。
悪気はないんだろうな。
ただムカつく。
- Re: 死神の懺悔 ( No.5 )
- 日時: 2011/08/12 10:49
- 名前: 比泉 紅蓮淡(ヒイズミ グレンダン) (ID: ID28wqen)
人を舐めてやがるな。
特に大人を。
不思議となぜかこいつらは元々はちゃんとした人間の心を持っていたような気がする。
今はどうかはもう知らないけど。
「ふざけるなぁ!!!」
気づけば上官が小銃を振りかざしていることに気づいた。
少女に向かってまっすぐ振り下ろしている。
ゴキッ
首の骨がきれいに折れる音がする。
これで死んでくれたらいいのに、といく度となく思ってきた。
だが、そんなことで連中は死んではくれなかった。
「糞・・・・!!なんで・・・こいつ・・・息してやがる!!??」
焦燥と失意の入り交じった声が何もなくただいつもどおりの草原に波打つ。
静寂はそれでも保たれる。
「本当に・・・舐めてらっしゃいますねぇ」
綺麗な声だと思ったときもあったが今はその残酷さしか残さない。
首が曲がった状態で不気味に目線だけ動かしながら俺たちを見つめてくるその異様さ。
まっすぐに開かれた瞳孔は死人のようだ。
ふと何か思い出した。
「清水さん・・・・でしたっけ?不思議とあなたの名前は分かりますよ」
ああ・・・・やっぱり・・・・・。
「おい!清水!よそ見をするな!うわあああああああああああああ!??」
断末魔と鮮血が鮮やかに舞う中ひとしきり思った。
ああ・・・・・・・・・・。
こいつ死んだはずの。
「じゃ、お次はあなたですか?」
妹だ。
不気味なくらいの笑を浮かべ手にしていた、いや、死神特有の大鎌で俺の首を刈った。
- Re: 死神の懺悔 ( No.6 )
- 日時: 2011/08/12 11:00
- 名前: 比泉 紅蓮淡(ヒイズミ グレンダン) (ID: ID28wqen)
第一話
福岡県福岡市博多区。
都会の割には人が少ない。
おかげで学校生活で大勢の人間を見たことがあまりない。
いやいや。
福岡は元々住みやすい土地だからそういうものだろうか。
少なくとも都会は・・・だが。
死神と昔口々に噂されていた連中がいる。
今は現にウィザードと呼ばれ・・・各地に点在している。
その存在が世間に認められるほどに。
ただ俺は思う。
あの日の出来事は幻覚じゃないと。
幻じゃない。
Do not forget.
忘れるな。
あの日の出来事は錯覚でもなく現実であるのだ。
それに向き合わねば一生修羅道に落ち込むこととなる。
そんなことをどこかの誰かに言われた。
まぁ、いい。
重要な部分が全部ぶっ飛んだ状態で俺は転生という儀式を受けた。
生まれ変わるというより使命を果たしていないものとして舞い戻ったのだ。
ただその代償に一部の記憶が飛んでいる。
おかげで重要なところが何も思い出せず結果俺はひとりの人間を演じている。
その交友関係も厄介なものがあったが、別の人間の肉体を使っている奇妙な感覚は今も癒えない。
まぁ・・・俺にとってはこれも一つの使命なんだろうか。
そう思っている矢先。
呼び出しがかかった。
担任教師からの呼び出しだ。
どうやら赤点野郎を集中的に攻撃して弱らせる作戦に出たらしい。
この夏休みとかいう奇しくもくそったれなイベントに。
- Re: 死神の懺悔 ( No.7 )
- 日時: 2011/08/12 11:11
- 名前: 比泉 紅蓮淡(ヒイズミ グレンダン) (ID: ID28wqen)
校舎を目前にしたあくる日。
「よ、お前も補習か?紅旗(こうき)」
紅旗。
この世での名前。
いや、こいつの名前だ。
この肉体の本人の。
どうやらこの男とは腐れ縁らしい。
そう聞いてはいるが。
「お前・・・・・今日もほんと死んだ目してるな」
「うるせえよ」
この男は貴田 誠(きだ まこと)とか言うらしい。
同じ学年で同じクラス。
なんでも聞くには一年の時も同じクラスだと。
二年二組。
そこがいつもの教室だ。
まぁ、補習授業だから全員ここにかき集めてやるらしいけど。
それにしても本当にこの肉体は生前勉強してなかったんだなとつくづく思う。
中学のときからまともにしていないように見える。
おかげでかなり辛かった。
全く・・・勉強なんぞ糞だと今頃思うようになった。
平和な世の中に生きてるだけましなことだが。
下駄箱に靴を置き上靴に履き替え気だるい気持ちで教室へ向かう。
重い足取りが俺の記憶をフラッシュバックさせる。
いや、もう忘れよう。
思い出すだけ不毛な記憶だ。
「遅えぞ紅旗」
この人間には級友が少なからずいたらしい。みな同じたぐいに見えるが。
声をかけてきた袴田とかいう男子生徒は見た目は不良だった。
大丈夫だ。福岡に不良なんてざらにいる。
茶髪に染め上げた髪はどこか悪さを身にまとわせる。
いや、その目付きもあるだろうが。
中学の時はずいぶんと荒れていたらしいが今は大分更生したらしい。
とてもそうには見えないけど。
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