ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 死神の懺悔
- 日時: 2011/08/11 23:08
- 名前: 比泉 紅蓮淡(ヒイズミ グレンダン) (ID: ID28wqen)
駄作一直線!
- Re: 死神の懺悔 ( No.18 )
- 日時: 2011/08/16 14:02
- 名前: 比泉 紅蓮淡(ヒイズミ グレンダン) (ID: ID28wqen)
「あなたにはそいつを退治してもらいたいんですよ」
どうしようもなくストーリー性全開なセリフを吐きながら天使は続ける。
「だって他に殺された人はみんなあの子に翻弄されていたんですよ。ただあなただけが例外で己の本心で決意したんですよ」
「決意?」
「契約がどういうものか、聞いたことくらいあるでしょう」
魂の半分を交換し肉体の共有。
「聞こえは悪くないな」
「そうですか」
他人から見れば問題発言だが天使にとってはそんなことはどうでもよかった。
「それで」
ため息をつきながら続けてやる。
この凄惨とした世界へ憎しみを込めて。
「何をすればいい」
「あの子の後悔を、懺悔を晴らしてやってください」
とんだ難題を突きつけられた。
よりにもよって。
仇敵にね・・・・。
- Re: 死神の懺悔 ( No.19 )
- 日時: 2011/08/16 15:56
- 名前: 比泉 紅蓮淡(ヒイズミ グレンダン) (ID: ID28wqen)
次に自分が目覚めたとき。
床の間に伏していた。
おいおい。
ヤバイですよ、これは。
そう考えて起き上がる。
「おいおい・・・死体置いてあいつ一人で何してんだ」
リビングではテレビが明かりもない中頼りなく当辺り照らしていた。
「おい・・・・正気かよ」
男の死体がすぐそばにあるのに一人でテレビ鑑賞・・・・!?
- Re: 死神の懺悔 ( No.20 )
- 日時: 2011/08/16 21:10
- 名前: 比泉 紅蓮淡(ヒイズミ グレンダン) (ID: ID28wqen)
なんなんだこの手のひらで動かされる感覚。
そう思いながらも人の家のソファーに堂々と勝手に寝転がるエヴァという銀髪の少女へ声をかける。
「お前。何やってんだ」
死んだはずの人間がいきなり背後から話しかけてきたらそりゃ、大層ビビるだろう。
「!?」
いきなり飛び跳ねて俺とま反対に向き直る。
「まぁ・・・そう怒りなさんなよ。俺は・・・ハッキリ言ってお前と戦争したいわけじゃない」
確か・・・・あの天使なんと言っていた・・・?
(———「「あの子の後悔を、懺悔を晴らしてやってください」———)
懺悔って・・・死神にそんなものも糞もあるか。
「お前の悩みとやらを解決したいんだ・・・・手伝わせて欲しい」
我ながら最低に下手な演技だがここは目をつむって欲しい。
「なんで・・・・・あんた死んだんじゃ・・・」
驚愕の表情でこちらを見つめてくる。
無理もない。
「死んでるようで死んでないよ。いや、意味わからんな」
ジョークセンスも無いに等しい俺にはこの空気がとても苦しかった。
「分かった。訂正しよう。俺は死んでも蘇るんだ。誰かさんにな」
「驚いた・・・」
そう言いながら急に警戒心を解いて近づいてくる。
ちょ、そんな近づいたら吐息があなた———
「お前・・・老け顔だな」
「張り倒されてぇのかお前」
たまにこんな殺意がまた俺をお茶目にさせる。
「いや・・・・ごめん」
クスクス笑いながら訂正してくる。
お前さっき俺を殺そうとしたよね。
「顔って言うより雰囲気がな・・・・」
そう告げてきた。
やっぱろこいつは新種の・・・・。
殺るべきか・・・・?
ひとつの選択肢が浮かび上がった。
「俺の魂は見えるのか」
「いや」
顔を若干伏せて答える。
「まだ未熟だから見えないけど雰囲気はわかる」
俺の実年齢当てるなよ。
「まぁ・・・・あんたと出会ったのは何かの縁かな。ていうか、私を殺そうと思わないのか」
「契約とやら・・・・あれは・・・・一応詐欺じゃないだろ」
「ああ・・・・・・」
あの契約はたしかに契を結ぶが毒性が強い故に人間は命を落とす。
異種族の契約に安全なものは少ないのだ。
「まぁ・・・・お前・・・何か物知りっぽいから説明は省くが・・・たしかに魂は共有してる」
「ああ」
それで?
「魂を共有した人間は契約主である死神を守る義務がある。護衛ってのかな」
そこはあまり気の進む内容じゃないが抑える。
「それで?続けてくれ」
「人間には死神と同等の能力が与えられる」
へぇ。
死神にそんなマニュアルがあるとは。
というかそっちでも死神で精通してるのか。
「派閥があるから。私の方が死神でそっち側の人間がウィザードでいい。異能を持ってることにかわりはないけど」
なるほどな。
「でもよ。お前、未熟者ってことは何も力もってないんじゃないか」
率直な俺の疑問詞に彼女は答えをくれた。
ただし、人のベッドを勝手に占領してだが。
その横暴にも一応目をつむっておく。
「ないさ」
「何がだよ。やっぱ能力か」
「違う」
思いっきり否定したが何か自信満々な顔をして言った。
「誰にもない力が」
なら、なんでそれを使って俺を殺そうとしなかった。
そう問うと同時に笑われた。
「何がおかしい」
あの茶封等をベッドの下に戻しながら聞く。
「あんた殺されかけたのに何も言わないどころか私に協力しようとしてる。あはは」
うるせぇ。どうせ死ねないんだ。
はっきり言って自殺希望者でもないんだが。
「おかしいね。あんた。変人?」
「うるせえ」
天使の言葉を思い出す。
あのあとまだ何か言っていた。
(———「あなたは白羽の矢を立てられています。せめて、その矢、だけは、抜かれないようにしてくださいね」———)
「意味深だし意味不明だし・・・・なんなんだ一体・・・?」
ベッドからはいでて頭を抱え直す俺に腹を抱えてエヴァが笑い出す。
また・・・・お前は。
「だから何がおかしいんだよ!エヴァ!」
「フフ・・・やっぱり」
「あ?」
「今度は平然と殺しに来た相手に名前で呼べるんだね」
「・・・・くそ」
何か腑に落ちない。
そう思っていた矢先、第三の恐怖が訪れた。
俺は床の間で寝ないとまずい・・・とか?
翌日全身筋肉痛になったのは言うまでもない。
自衛隊時代はこんなことにはならなかったのにな。
とりあえず今は羽を休めたい。来るかもわからない『当たり前』の明日へ向けて。
END
- Re: 死神の懺悔 ( No.21 )
- 日時: 2011/08/17 14:37
- 名前: 比泉 紅蓮淡(ヒイズミ グレンダン) (ID: ID28wqen)
第一話
ずいぶんと疲れていたんだろう。
寝ていた。かなりの時間。
「糞・・・・半端ない・・・なにこの無気力」
手元にある目覚まし時計って———
「ないんだった・・・・」
床の間で寝てるからな。
「ってか・・・・おい、待てよ」
今・・・・・・・・・・何時。。
「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!????」
朝は修羅となるBY北条 紅旗
- Re: 死神の懺悔 ( No.22 )
- 日時: 2011/08/17 15:53
- 名前: 比泉 紅蓮淡(ヒイズミ グレンダン) (ID: ID28wqen)
「とりあえずだ。お前はそこにいろ」
そう言い残して疾走した。
この場合失踪したい気分だが。
「なんで、こんな・・・・!!!俺がなにやったんだってんだ・・・!!!!」
神様は随分と俺に厳しい。
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