ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 密室小学校
- 日時: 2012/06/12 17:31
- 名前: うりゅー (ID: eDPPsGjZ)
目次 (もしかしたら見にくいかもしれません。ごめんなさい!><)
主なキャラ紹介 >>3
続き(この話の) >>1
2話・音楽室 >>2 >>4 >>6
3話・パソコン室 >>7 >>9 >>10
4話・職員室 >>11 >>15 >>16
5話・人探し >>17 >>18 >>19 >>22 >>23 >>24
6話・家庭科室 >>25 >>26 >>31 >>32
7話・鍵探し >>33 >>35 >>37 >>39 >>42
来てくださったお客様「ありがたやありがたや」
ダイ様
櫻井様
オレンジ様
チェス様
☆望あ☆様
ヤノア様
------------------------------------------------------------------------------------------------------
俺は坂本圭哉。小学6年だ。近くの神月小学校にかよっている。みんなからみたら不通の人だが、俺には秘密がある。
そう。超能力だ。
たとえば、世界マジックのオリンピックがあるとする。
1位になったやつが、実は超能力が使えたとする。そうしたら、俺はそいつの数倍だ。
火や水が操れる。そのかわり、そのものが自分の立ち位置から半径5メートルだ。
今日も学校が始まる。だるい。
まぁ、その超能力で人を脅かしたりするのはいいことだが。
とにかく行こう。
9月17日 AM8:15 神月小学校
「おーい!圭哉!」
「おはよう。純平。今日も朝練か?」
こいつは俺のサッカー仲間。桐野純平だ。
サッカーに熱心すぎてたまに厄介。
「ああ。朝練だよ。お前もサッカーやろう!」
「うん。」
「じゃあ、待ってるから早く準備してこいよ!」
靴箱に自分の靴を入れ、上履きに履き替える。このやりとり(?)自体が面倒だ。別に学校内でも靴で行動したいものだ。
教室に一度行き、準備をして昨日の宿題をだす。そして運動場に戻る。俺の日常。
純平達とサッカーをする。
そして今日という日が過ぎるころのこと。
9月17日 PM5:30 商店街近くの裏路地
俺は母に頼まれたコロッケと牛肉を商店街で買った。裏路地を歩いていた。
「母さんのやつ。なんでいつも俺に買い物なんか頼むんだよ。たまには自分で行ってほしいっつの。はぁ。」
誰かとすれ違う。普通。だが、今回だけは違った。一人の男とすれ違ったとき、すごく違和感を感じた。恐怖感につつまれた。
その男は、知らない人なのにうちの学校の教師用のスーツを着ていたからだ。
クラスは多いので生徒の顔や名前を覚えることは困難だが、教師数は少ないので覚えることができる。なのに知らない人。そんな恐怖感につつまれながも、歩いているうちには、もう家の前だった。
家のドアを開ける。
「ただいまー。母さん、おつかいいってきたぞー」
誰も答えない。家には妹も、母も、父ももういるはずだ。
なのに誰も答えない。
「おーい!」
再度大きな声で呼びかける。
念のため、家のなかをみまわした。誰も居なかった。
- Re: 密室小学校 ( No.40 )
- 日時: 2012/05/30 19:34
- 名前: ヤノア (ID: bGiPag13)
うりゅーさん!! 密室小学校すんごく面白いです。
私、将来、作家か漫画家になりたいと思ってるんですが、うりゅーさんの作品をよんですごい!と思いました。私もうりゅーさんのような作品が作れるようになりたいです。
うりゅーさんも頑張ってください!応援してます!
- Re: 密室小学校 ( No.41 )
- 日時: 2012/06/12 16:50
- 名前: うりゅー (ID: eDPPsGjZ)
ヤノアさん、返信ありがとうございます!
いやいやww
すごい、なんて思わなくてもけっこうですよ?ww
作家か漫画家ですかぁ〜
こんな初心者の駄作ですが、ほめられるとかなり嬉しいです
応援してくださって、ありがとうございます!
なんかやる気でてきました!頑張ります!
- Re: 密室小学校 ( No.42 )
- 日時: 2012/06/12 17:27
- 名前: うりゅー (ID: eDPPsGjZ)
「後は俺に任せろ!知ってるだろ?鍵の4個くらいよゆーにみつかるさ」
「お前、なんでいろいろと事情知ってんだ?」
「話は後だ!」
なにかしらか、どこからもでてきたのかわからないまま、純平は話を後にした。
みるかぎり、鍵のことも少し前までに起こっていたことも全て知っているような顔だった。
純平は、鍵の場所を知っているかのように、ゲームをしているかんじで鍵を探している。スラスラと鍵を見つけ出すそれは、いつもの遊んでいるときの純平のようだった。
強気になっているのか?
しかし、もうここは純平に鍵探しを任すことしかできない。
俺は時計をみた。あと、1分しかない!
「純平!ああと1分もないぞ!いそげ!」
「ああ、いそがなきゃな。でも、すぐに見つけ出せる最後の一つはもうわかっている!」
そう言いながら、純平は俺を指差した。
わけもわからず、俺は、
「は?なに言ってんだ?」
「だーかーら、お前が持ってるんだよ。前の家庭科室で紙もらったろ?じつはそこにあと一つの鍵の場所が書いてんだ。気づかなかったのか?」
「・・・」
時間がない。俺はとっさに紙をひらげて読んだ。
「{鍵の場所:君のポケットの中だよ!}」
音楽室の暗号の字と同じ書き方の、汚い文字だった。くそう!
なんかあの王様ピエロの謎のヤツうざい!早く殴りたい!
確かに、ポケットの中に鍵はあった。10個揃ったが、なんかむなしい。
「とにかく、早く鍵さそーぜ。時間ねーぞ?」
「あっ、そうだな」
俺たちは、ドアに無理矢理貼り付けられている30個の鍵穴の10個に、急いで鍵をさした。
ドアは、すぐに開いた
もう、出たときは本当にギリギリで、テレビにでもでている、なんていうか、達成感?いや、違うな。とにかくすごかった!
まだ、授業中だったため、俺たち二人は、廊下をしゃがんで移動。腰いてぇ。
まだ、時間はある。俺は、純平を連れて、人目につかなさそうな場所に移動して、純平から例のあのことを聞きだすことにした。
「ここなら、問題ないよな じゃあ、純平。さっきのこと、全部教えてくれ。」
「そうだな。じゃあ、まず、あの優太からもらった手紙の内容を思い出してくれ」
手紙?うーん・・・
---------------------------------------------------
実は、桐野にやったあの飴は、島野からもらった。
島野が自分で脱落する前に、渡されたんだ。あの飴の詳しい細工は、まだ言えないが、じきじきわかるだろう。
それと、俺は一応今の間多茅羽の能力を自分にコピーしている。だから、多茅羽の能力の細工はほとんどわかっている。これを考えると、この手紙だけで全部教えるのはよくないからだ。
だから、教えることが出来るのももう、ここまでだ。
----------------------------------------------------
「あ!そうだ、飴!」
「そう、それだ 俺が今ここにいるのは、その飴が理由なんだ」
「よし、じゃあ、その詳しい理由を教えてくれ」
「わかった」
あの飴にはどんなしかけがあるんだ?
俺が考えているうちに、純平の、なが〜いなが〜い、だる〜いだる〜い回想話が始まった。
- Re: 密室小学校 ( No.43 )
- 日時: 2012/06/19 14:56
- 名前: うりゅー (ID: eDPPsGjZ)
--------------------------------------------------------------------------
俺はあの時-----
あの家庭科室で、
跡形も残らず消えた。
せめて最後の一言くらい残してくれてもよかったのに。
『死』ってのも、案外イジワルなものだな。
きっと、圭哉のことだから今ごろ俺の名前を連呼して悔しがっているだろうな。
ホラ、「純平、純平っ!」って、カンジに
これはあくまで俺の妄想で、言っていることは違うかもしれないが、だいたいはあっているだろう。
いや、あっているような気がする。
俺は、あんな自分、俺のことをあんなにまで思ってくれている友達が出来て、後悔はない。
いや、ちょっとまて。
俺の葬式どうすんだよ!?
この死に方だったら確実に遺体なんか残らないだろ!?
もしも圭哉達がこのことを詳しく説明したとしても、うちのガンコ親父なら絶対信じない!
そして、おれはどれだけ来世をめぐっても、「桐野純平くんを探しています」っていうポスターにめぐりあうんだ!
悲しすぎるだろ・・・
哀れな俺を誰か、恵んでくれよぉ・・・
ふぅ・・・もうある意味寝てるけど・・・寝よ。
おやすみ・・・一人だけど
「・・・ん・・・桐・・くん」
「ん?」
「ごめんなさい。寝ている桐野君。少し手加減するから一発だけ殴らせて・・・」
「うわぁぁぁ!」
「あら・・・おきてたの・・・」
俺は誰かの声で目覚めると、そこには島野。島野莉那がいた。
どうやら何度俺を呼んでもおきないからおれに殴りを一発いれておこす作戦?どうでもいいけど、まぁ、そういうことだ。
そしてあの島野の「おきてたの」発言のあと、島野はすぐさま舌打ちをした。怖いんですけど。
島野さーん、あなた、そんなキャラでしたっけ?
「そんなことより、なんで島野がここにいる。お前も霊体なのか?そうなのか?」
「そんなかんじ・・・。まぁ、私はあなたに伝えたいことがあってきた。あの、パソコン室で手に入れた道具の力を使って、ね・・・」
パソコン室?
確かに俺も何かもらったな。
「飲ムダケデ翼ガハエ〜ル」だっけ?
「私は、人探しのときに、一度優太に会った・・・。パソコン室でもらったこの薬の説明もかねて、全部、ここに桐野くんをよぶ計画も二人で立てたものなの・・・。あと一つ・・・」
何だ。何喋ってんのかよ、と思いきやいきなり語りだしたよ。
とにかく今俺がどんな状態になっているか聞けるんだよな。
ポケットの中にあったメモに鉛筆でメモって聞いておこう。あとあと役に立つ(絶対になさそうだが)かもしれないので一応やっておく。
「あのたのさっきまで食べていた飴よ。それで、私は桐野くんをこの空間にギリギリの間で呼んだ。簡単に言えば、パソコン室でもらった道具でこの空間を作り、その飴の力であなたはここに入ることが出来た。そして、あなたはまだ生きている・・・。わかった・・・?」
「だいたい・・・」
ここは少し省略して書いておこう。
「そして、その飴の効果はあと3時間は効くはず・・・。だからこの空間にいられるのもあと3時間・・・。これをみて・・・。」
島野は本物の能力者のようにモニター?を出した。
そこには、圭哉、優太、奈乃華が移っている。監視カメラか?
「桐野君は、ここを、3時間の間ならいつでも好きなタイミングで出ることが出来る。だから、自分の大切な友達が大変なことになっているときに・・・」
「わかった。」
「最後に二つ・・・」
二つ!?一つじゃねーの!?
「ここをでたらもう桐野くんはこの空間に戻ってこれない・・・。ここを出るときは、このボタンを押して・・・ ・・・私がここにいられるのももうここまでね・・・さようなら。桐野君。健闘を祈っているわ」
「島野、ありがとう」
おれは島野にボタンをもらい、メモをポケットの中に入れた。
優しいことに飴の効き目タイマー付だ。
このままモニターを見張っていて緊急時になったら助けに行けばいいんだな?
やってやろうじゃないか。
----------------------------------------------------------------------------
「----と、いうワケだ。わかったか?圭哉」
「長すぎだ!もっと省略しろっての!」
こいつは・・・昔から話が長い・・・
しかもなんだよ!?「飲ダケデ翼ガハエ〜ル」って!
ネーミングセンス悪すぎな割にはわかりやすいよ!
「まぁいい・・・とにかくお前が戻ってきてくれてよかったよ」
「そうだな。・・・あっ、チャイム鳴った」
ん?ヤバイ!
さっきまで授業サボり扱いの純平は教室に戻ったら絶対に職員室連行だ!
言い訳を考えるにも時間がなさ過ぎる!
「純平、話は後だ。逃げるぞっ!」
「よし!了解!」
俺たちは、廊下をまた、走った。
- Re: 密室小学校 ( No.44 )
- 日時: 2012/06/23 22:10
- 名前: うりゅー (ID: eDPPsGjZ)
今は昼の1時を過ぎ、俺たちはまだ逃げ回っている。
なんやかんやでクラスの全員が俺と純平の目撃情報?を、頼りに先生たちが俺たちを探し回っているらしい。
ちなみに優太と奈乃華も逃げている(純平の情報源から)。
その俺たちの逃走本能も吹っ切れたころに、だ。
いい情報が目ではなく、耳に飛び込んできた。
「{放送します。あーマイクテスマイクテス。えーと、6年1組の垣真優太さん、6年3組の坂本圭哉さん、桐野純平さん、5年6組の多茅羽奈乃華さん、今すぐ、何があっても講堂、体育館に来てください。くりかえしま------あーだるっ・・・以下略。これで放送を終わります}」
「あいつ本音スゲーな・・・」
純平ももうあの黒幕的存在のヤツの対応は適当になってきている。
俺ももう慣れたしな。何も知らないほかの奴らはすごいビックリしてるけど、もう俺たちはシケた顔になっているくらいリアクションが薄い。
その情報のおかげで、俺たちのかの逃走生活も終わりということが分かった。嬉しいような嬉しくないような。
とにかく疲れていたし・・・
呼び出しならもう教師たちももう追ってこないだろう。そろそろ諦めたころか?
「それじゃぁ、行こうか」
「そうだな。純平。まさかまた走るのか?」
「あったり前だろっ!何も気にしないで行くぞっ!」
「ああ!俺が一番じゃなかったら許さないからな!お前は二番だ!」
「アホか!俺が一番だよっ!圭哉、調子のんな!」
やはり、俺たちは走った。もちろん、いつも通り、グラウンドではなく、廊下を。
このおかげで、先生に別の意味で追いかけられたけど。
9月18日 PM1:40 神月小学校 講堂
「ハァハァ・・・このアホ圭哉!」
「それは俺のセリフだ!アホ純平!」
「バカみたい・・・」
「俺も多茅羽に同感だ」
俺たちは、ビ、いや、俺が3位で純平がビリだ。
俺はビリじゃない!何度言われても否定するぞ!俺は3番だ!
まぁ、この通り、優太と奈乃華はさきに来ていたってことで。
それにしても、広くて体育道具くらいしかないこの体育館で次は何をしろって言うんだ?俺からの目測5階の一軒家分の高さで、横が30m。入り口から舞台の縦の長さは50メートル走が全然余裕に出来るくらいだろう。
もうそろそろ指令みたいなのが来てもいいころだろう。
全員がそう思っているころに、舞台の方で誰かの足音。
誰かまだいたのか?それじゃあまずいんじゃ・・・
「全員集まったころだろう。そうだな・・・最後の指令をこれから言う。一回しか言わないからちゃんと聞いておいてくださいよ」
黒幕が本当の姿を俺たちに、誰にも分かるように普通に舞台にでてきた。
全員が唖然した。
あの、謎の黒幕の正体は、・・・
この学校の誰もが知っている、・・・
校長だった。
この掲示板は過去ログ化されています。