ダーク・ファンタジー小説

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イギリスからの使者
日時: 2013/08/09 09:39
名前: 牟川 (ID: tgcfolY3)

普段は複雑・ファジーで投稿させてもらっている者です。向こうではレメリアンズムと言う小説を書かせてもらっていますがネタ切れに陥りちょうど原稿用紙に書いていた本作を投稿することにしました。向こうの作品も時々更新しますし,こちらもできるだけ早く更新するのでよろしくお願いします。

尚,本作には歴史が絡んできますが3分2は作者の考えた架空のできごとです。ですので,実際の史実どうりの場合もありますが,ほとんどがまったく関係の無い出来事です。

簡単な作品説明 本作は途中分岐があります。A編,B編,C編があり,それぞれ主人公が違います。ですから,A編だけ読むの良いし,B編だけ読むのも結構です。A編は序章の100年後で,序章には直接関わっておりません。B編も序章の100年後ですが序章の主人公の100年後の姿がB編の主人公です。つまり,序章とB編の主人公は同じです。(A)−がA編で,(B)−がB編です。


序章はB編が始まったら読めば話がまとまるかもしれません。(一応A編の序章でもあるのですが。)

 

Re: the messenger from Britain ( No.31 )
日時: 2013/06/17 16:15
名前: 千早 (ID: 7SSNns1j)

この前は私の小説を読んでいただいてありがとうございました
全て読ませてもらいましたが私には少し難しかったです
でも面白かったです
続きも頑張ってください

Re: イギリスからの使者 ( No.32 )
日時: 2013/07/16 17:13
名前: 牟川 (ID: tgcfolY3)

とり合えず、新しくリメイク版を出そうかと思います

Re: イギリスからの使者 ( No.33 )
日時: 2013/07/18 17:40
名前: 牟川 (ID: tgcfolY3)

本日か明日に、リメイクではありませんが久しぶりに13話を書こうかと思います。よろしくお願いします。そして今日中には、12話までを皆様の見やすいように修復しておきます。

 千早様、
返事が遅れて申し訳ありません。今後も頑張って行きたいと思います。

Re: イギリスからの使者 ( No.34 )
日時: 2013/07/19 17:42
名前: 牟川 (ID: tgcfolY3)

(A)−第13話 迫る者は,敵か味方か?


 俺がダンボールを開けて分かったことは,ダンボールに入っていた資料などはすべてこのロンドン魔法騎士団に関係することであったということである。さらにはイギリスとロシアには魔法関係の組織があるわけだが,義父はそのイギリスとロシアに何らかの秘密組織があるということを掴んでいたようである。ダンボールの中には,メアリー会長から貰った飴と同じ飴の写真があったのだ。しかもその飴はどうやら義父たちが言う「イギリス秘密武装組織」の手がかりでもあるらしいのだ。だからあの時,義父には冬休み中に友人の家にしばらく泊まると言ったら,すんなりOKしてくれたのは,意図的なものであったのかもしれない。

「とりあえず明日、ラメリー校長に聞いてみよう」

 俺は、さっきのダンボールの資料を見て判ったことまだある。それは、義父の大平がイギリス秘密組織やロシア秘密組織に対抗する組織として、陸上制圧隊を創設したことと義父が特別法廷検事と言う検察官であることだ。




 翌日、俺は自室から出ていつも通り食堂へ向かった。授業が始まる前に行きたいところがあるので、いつもより早い時間であるが。
 
 朝食を済ませ、俺が向かったところは魔法学校の校長室である。昨日見たあのラメリー校長そっくりな写真の人物について聞きたかったからである。事前にラメリー校長と会う約束はしていないが、とり合えず俺は校長室のドアをノックした。

「はい」

 ドアの向こうからラメリー校長と思われる声が聞こえてきた。

「新木立日と申します」
「新木君か、お久しぶりね、良いよ校長室に入って」

 俺は、「失礼します」と言い、校長室の中に入った。

 校長室の中は、極当たり前の校長室とそんなに変わっているように見えなかった。一つ変なところを挙げれば、お菓子の袋が散乱していることである。

「で、今日はどのような用件できたの? 」
「実は、ある写真を見て貰いたいのですが」

 俺は、ポケットの中から写真を取り出してラメリー校長に渡した。

「この写真、どこで手に入れたの? 」
「いや、どこって言っても少し前に拾ったんです。でも、この写真の風景は100年も前の戦時中の旧帝国陸軍の基地であることはわかるのですけどね」
「陸軍基地ね、大丈夫よ新木君をどうにかしようとか思ってないから。そうね、この写真の子は私の敵であり、私の双子のお姉さんよ、私と似て幼い子でしょ」

 まさかとは思ったが、やはり、ラメリー校長と関係のある人物であることが判った。俺は、あのダンボールは空けてはいけないパンドラの箱ではないかと今になって感じてきた。
 

第13話 完

Re: イギリスからの使者 ( No.35 )
日時: 2013/08/08 01:27
名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw (ID: tgcfolY3)

(A)− 第14話  


 まさか、ラメリー校長に双子がいるとは思ってもいなかった。しかも、100年も前の写真であるのに今のラメリー校長と外見がそっくりであるのだ。やはりこれは魔法の力なのか?

「そう言えば、今日はメアリーが探偵部は全員に授業を休ませるように私に要請しての。だから、あなたも部室へ行ってね」
「メアリー会長が? 」

 おそらく、昨日の調査のことだろう。

「貴方たちは昨日はパリで調査して来たんでしょ? 」
「ええ、そうです」
「今、貴方が持っているそのダンボールの中のすべての資料をメアリーに見せてあげて! 誰の持ち主かは聞かないから。おそらく、パリと関係する資料もあるはず。本当なら私も何とかしたいのだけれど、こう言うことはメアリーのほうが向いているからね」
 
 ラメリー校長はそう言って俺に一つ飴を渡してきた。メアリー会長が俺にくれたのと同じだ。それはともかく、何故俺が他にも

「この飴はね、ある小さな男の子と、あるロンドン騎士団の騎士との悲しいお話がきっかけでロンドンの騎士たちに普及した飴のなの」
「そ、そうなのですか」
「そして、魔法の飴で一度食べると全ての毒が体内にどれだけ入っても死ななくなるわ。そして10歳、20歳、70歳のいずれかの誕生日に食べるとその外見のまま200年は生きれるの。これを知っているのは私とメアリーぐらいかな」
「と言うことはラメリー会長は誕生日に食べたのですか? 」
「もちろんよ。私と姉は10歳の誕生日の時にこの飴を食べたの。・・・・、でも誤解が無いように言っておくけど決して不死身になるわけではないからね」

 考えて見れば俺の知っている人間の中で約2名ほど100年以上生きている人間がいる。まず、ラメリー校長だ。そして、もう1人は俺の義父である新木大平だ。義父に関しては70歳ぐらいの外見であることからもし飴を食べたとすればちょうど70歳の誕生日に食べたことになる。

「それと、ロンドン魔法騎士団は戦争などで巻き込まれた場所にせめてもの償いとしてこの飴を置いてから帰るのよ」
「なるほど、ダンボールの資料によるとその飴が事件の手がかりとか言ってました」
「そうね、一般人から見ればただの飴なのに、その資料の持ち主は長い期間捜査していたようね。まさかね飴ごときに感づくとは」

 ラメリー校長はこのダンボールの中の資料の持ち主に、すなわち俺の義父にたまげたようだ。まあ、よくここまで調べ上げた義父の執念はさすがなのだろう。

「とり合えず、そろそろ授業が始まる時間だから貴方は部室へ行きなさい」
「はい」

 俺はラメリー校長に一礼して校長室を後にした。


第14話完


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