ダーク・ファンタジー小説

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イギリスからの使者
日時: 2013/08/09 09:39
名前: 牟川 (ID: tgcfolY3)

普段は複雑・ファジーで投稿させてもらっている者です。向こうではレメリアンズムと言う小説を書かせてもらっていますがネタ切れに陥りちょうど原稿用紙に書いていた本作を投稿することにしました。向こうの作品も時々更新しますし,こちらもできるだけ早く更新するのでよろしくお願いします。

尚,本作には歴史が絡んできますが3分2は作者の考えた架空のできごとです。ですので,実際の史実どうりの場合もありますが,ほとんどがまったく関係の無い出来事です。

簡単な作品説明 本作は途中分岐があります。A編,B編,C編があり,それぞれ主人公が違います。ですから,A編だけ読むの良いし,B編だけ読むのも結構です。A編は序章の100年後で,序章には直接関わっておりません。B編も序章の100年後ですが序章の主人公の100年後の姿がB編の主人公です。つまり,序章とB編の主人公は同じです。(A)−がA編で,(B)−がB編です。


序章はB編が始まったら読めば話がまとまるかもしれません。(一応A編の序章でもあるのですが。)

 

Re: イギリスからの使者 ( No.11 )
日時: 2013/03/16 21:55
名前: 牟川 (ID: ajFjTcav)

(A)−第6話 いざロンドンへ(2045年12月24日)

 
『本日は,トウオキ航空123便をご利用くださいましてありがとうございます。当便は

まもなく東沖空港に着陸します。』

 俺は,東京で義父から捜査資料を受け取り,2日ぶりに東沖へ戻ってきた。結局義父は

東京で用事が出来たらしく俺一人で戻って来たのだが,今日中にはロンドンへ行くことに

なっているので東沖とは暫しの別れとなる。義父には冬休み中に友人の家にしばらく泊ま

ると言ったら,すんなりOKしてくれたのでとり合えず大丈夫だ。

「ちっ,着陸時の耳の痛みは相変らず嫌だな。」

 俺は飛行機が着陸する時に,毎度耳が痛くなる。別に離陸する時は平気なのだがどうし

ても着陸する時に痛くなってしまうのだ。だが,少し時間が経てば自然に治るのでそこま

で気にする必要は無いのだが。

 そして,先程のアナアンスから10分程がたち飛行機は東沖空港の飛行場に着陸した。

俺は,荷物を持って飛行機を降りて,空港のターミナルを歩いていたらそこで,メアリー

会長を始めとする生徒会メンバーと出くわした。

「あ,タチニチ。やっと見つけたよ。」

「あれ,メアリー会長,どうしてここに?それに美紀やシャルさんとかも。」

 俺が,生徒会メンバーが今,何故空港にいるのか尋ねたら,美紀がそれに答えた。

「兄さん,とにかく今すぐにロンドンへ行きたいのよ,パスポート持っている?」

「持ってるけど何で,」

 俺としては,捜査資料入りのダンボールを自宅において置きたかった。まあ最初からロ

ンドンへ捜査資料を持って行く可能性があるとは思っていたがどうやら,今,生徒会メン

バーがここにいるのはかなり緊急性があるからだった。

「兄さんの殺害計画が昨日実行される予定だったの。」

「え,?」

 どうやら,俺たちが東京へ行っている間に大変な事が起きようとしていたらしい。おそ

らく今までの話からしてロシア魔法軍団と言う組織なのだろう。

「まあ詳しい話はメアリー会長から聞いて。」

 とり合えず俺は,メアリー会長から詳しい話を聞くことにした。

「実は,ロシア魔法軍団の一味が昨日タチニチを殺害しようとしてたのよ。で,どうやら

その予備日が今日なの,だから家には連中が待ち伏せしてるってことよ。」

 つまり,メアリー会長とかとここで会ってなかったら俺は家に着いた途端に殺されてい

たかも知れなかったのだ。

「わかりました。本当は家に帰って一休みしたかったのですが仕方ありませんね。」

 俺は,状況をきちんと理解したので,メアリー会長らの意見に承諾した。

「ちょっと気になるのですが,立日さんの持っているそのダンボール重そうですね,何が

入っているですか?」

 メアリー会長か,美紀あたりが俺が持っているこのダンボールについて突っ込んでくる

と思ったが,意外にもシャルがこのダンボールについて尋ねてきた。

「ああ,これは義父から貰った物で大した物ではありませんよ。」

 俺は,さらに追及されると思ったが彼女たちは,ダンボールについてこれ以上は何も言

ってこなかったので少しホッとした。

「タチニチも大丈夫そうだし,それにロンドン行きの便も搭乗時間だからそろそろ行こう

か。」

「そうですね。はい,兄さんロンドン行きの搭乗券です。」

 そして,俺たちはロンドン行きの搭乗口へと移動した。



12月24日,東沖空港ロンドン搭乗口。

スーツ姿の男性が立日たちを尾行していた。その男性は携帯電話を取り出して誰かに電話

を掛けた。

「はい,立日さんはロンドン行きの搭乗口にいます。やはりロンドン行きのチケットを取

っておいて良かったですよ,では自分もロンドンへ行きます。例の部隊は向こうについて

からお願いします。では。」

 男性は電話を切ると搭乗口へと向かった。


 

 飛行機に乗って12時間後,ようやくロンドン・スタンステッド空港に着陸した。東沖

空港を正午に離陸したので現在12月24日の午後4時だ。俺たちは飛行機を降りてタク

シーでロンドン市街地へ向かい,そこから人通りの少ないところへ行きメアリー会長が何

かの魔法を使うと,結界のようなものが見え,そこには小さなトンネルがあった。

「さあ,入って。」

 メアリー会長に言われ俺はそのトンネルの中へ入った。その後ろには美紀らが続く。そ

して少し進むとそこには巨大な校舎があった。

「すごい・・・・・。」

 俺は目の前の光景に唖然とした。


第6話完,次回A編7話。

Re: イギリスからの使者 ( No.12 )
日時: 2013/03/19 23:45
名前: 牟川 (ID: ajFjTcav)

(B)−第3話 北と共に行く




「新木総司令,大変です。ロシア人集団による事件が起きました。」

 私が陸圧隊本部に入った途端,参謀部参謀長の山川が焦った顔で報告を行ってきた。ど

うやらまたロシアの連中が何かしでかしたらしい。

「で,それはどこで起きた?」

「そ,それが,平壌なのです。」
 
 私は,今,空耳かと疑ってしまった。

「今なんて言った?」

「ええ,で,ですから平壌です。」

「おいおい,よりによって北朝鮮かよ。で,何が起こった。」

「金(キム),最高書記が暗殺されました。」
 
 山川参謀長の報告に勘弁してくれと思いつつ私は,とりあえず状況をまとめる事にした。

厄介な事にどうやら,北朝鮮の最高指導者がロシアの秘密武装組織の奴らにに暗殺されて

しまったらしい。

「北朝鮮当局によれば事件現場の周りには「復活ニコライ」と書かれた紙がそこらに落ち

ていたそうです。」
 
 ロンドンの秘密武装組織は飴を落として行くことで有名だが,ロシアの秘密武装組織は

事件を起こすと「復活ニコライ」と書かれた何かの思想を表しているような紙を落とす。

両者とも末端構成員は検挙しているがその話題になると気絶するので,全く正体がわから

ないのだ。

「で,当局から我々に対して何と言ってる。」

「ええ,例の条約に関わっているので是非,陸圧隊の協力を頼みたいとのことです。」

例の条約とは,ロシアの秘密武装組織の起こす事件又はテロ行為に対抗するため日本と北

朝鮮・アメリカが秘密裏に結んだ対特殊テロ条約の事である。この3カ国はどうにかあの

奇妙な組織に対抗するためいろいろな準備をしている。まず,日本の陸圧隊が事件現場へ

駆けつけて(日本だけでなく世界中)初動捜査を行い,アメリカのCIAなどはいろいろ

な角度から情報を集め,そして北朝鮮の工作員はお国柄の悪名を利用し,ダイレクトにロ

シアとロンドンの秘密武装組織を調べたり秘密武装組織の施設と発覚した施設を破壊を行

って,陸圧隊やCIAの活動のカモフォラージュ役となっている。このため,北朝鮮はす

でにロシア・ロンドンの組織にとことん攻撃を受けていた。で,今回はその最悪なパター

ンなのだろう。

「そうか。では俺はすぐに北朝鮮へ行くから手配を頼むよ。」

 俺は日本に帰ってきた早々また海外へ飛ぶことになった。

「わかりました。しかし,作戦などはどうします?」

「作戦などはとりあえずお前に委任する,今は向こうも調べなければならないからな。」

「了解。ではこちらは任せてください。」

 こうして,私は真実に向かって着実な準備段階になって来たことを確信した。まだ不安

もある,果たして今度こそ奴らの正体を暴けるのかだ。すでに何度も失敗し,今回も空振

りで終われば次回はもう待てないと思ってる。それは私の年齢からしてだ。だが,今回は

その不安以上に妙に自信がある。そう,今までは無かった1つの戦略カードを私は手に入

れたからである。



第3話 完  次回,B編第4話

Re: イギリスからの使者 ( No.13 )
日時: 2013/03/21 10:12
名前: 緋兎の血* (ID: H6B.1Ttr)

A編を読ませていただいてます。
細かい設定まであって本格的ですね。

Re: イギリスからの使者 ( No.14 )
日時: 2013/03/21 13:07
名前: 牟川 (ID: ajFjTcav)

緋兎の血*様,初のコメントありがとうございます。ストーリ性や文法が下手な小説ですが読んでくださって嬉しいあまりす。

Re: イギリスからの使者 ( No.15 )
日時: 2013/03/21 13:31
名前: 緋兎の血* (ID: H6B.1Ttr)

ストーリー性ありますよ?とても勉強になってます。
私は結構ぶれたり、意味解らなくなったりするので… 
何度もコメントすいません。


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