ダーク・ファンタジー小説

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Lost School【第二章準備中】
日時: 2016/07/24 15:11
名前: ロスト (ID: wJ5a6rJS)

初めまして、ロストと申します! 稚拙な文章ではありますが、温かく見守っていただければ幸いです^^



 とある公立高校のとあるクラス。彼らが紡いだ物語は語られることなくその姿を消す。
 ————これは、少年少女たちの青春と恐怖の物語である。



 
b;ft;ot@a9h/yr.k\esdkmkt@qlw@3.→これは彼らが直面する呪いと死の物語である。

tl7/efcbie.→狩矢冥はそこにいる


目次
不知火中等教育学校4年4組名簿&キャラ紹介
 >>52-53

作者コメント
 >>6 >>13 >>19 >>26 >>32 >>38 >>44 >>50 >>56 >>62 >>66

作中論文
 >>16 >>33-34 >>58

序章 A Peaceful Days
 >>1-5 >>7-12 >>14-18 >>20-23 >>25 >>27-31 >>33-37 >>39-43 >>45-49

Before the story begins 〜A conversation〜
 >>51

第一章 ある平和な日
 >>54-55 >>57-61 >>63-65

Re: 【序章完結】Lost School【本編始動】 ( No.64 )
日時: 2016/07/16 18:53
名前: ロスト (ID: wJ5a6rJS)

 同日同時刻 同所 point:楠炎真

「私の右目は少し特別なの。具体的には——」

 そこまで言って、紅崎は改めて背筋を伸ばした。
 紅崎の雰囲気が一変する。暗く、冷たい。普段の人を寄せ付けないオーラとは違う。まるで、近づいたら殺されそうなオーラだ。
 そして、彼女はゆっくりと口を開く。

「私の右目は『死の瞬間』を見ることができるの」
「『死の瞬間』?」
「そのまんまの意味よ。見れる、といってもクラスメート以上の間柄の人間だけ」

 遂に理解が追いつかなくなった。何の話をしているのだろうか。『死の瞬間』? まるで、これからクラスメートが死ぬみたいな言い方じゃないか。
 待てよ。
 俺を呼び出したのって、重要な話って、まさか……。

「楠君、貴方は明日壁の崩落に巻き込まれて死ぬわ」

 紅崎は何て言った。俺が、死ぬ?
「おい紅崎、冗談でも言っていいことと悪いことが——」
「今は信じなくてもいいわ。でも、覚えておいて」
 冗談ではないらしい。彼女の目は真剣そのものだ。
「……明日、何が起こるんだよ」


「……『消失(ロスト)』」


「『消失』ってなんだよ。人がいなくなるってのか!?」
「強ち間違いじゃないわ。明日になれば嫌でも分かる。だから、今は私を信じて」
 意味が分からない。何が起ころうとしているんだ。一体、何が!
「私は必ず『消失』を終わらせる。そのために貴方が必要なの。だって貴方は『鍵』なのだから」

「訳が分からない。紅崎、お前は一体何を伝えたいんだよ!」
「……じゃあ、また明日」
 そう言うと、紅崎は踵を返した。そしてそのまま俺から離れていく。
「おい待てよ紅崎!」
 呼びかけるが、彼女は振り向かない。

 沈みかけの夕日が彼女の姿を照らす。俺はそんな彼女を追いかけることが出来なかった。
 ——私を信じて。
 その言葉だけが頭から離れない。明日、一体何が起こるんだ。

 俺は数分その場に立ち尽くしていた。立ち尽くしているしかなかった。

Re: 【序章完結】Lost School【本編始動】 ( No.65 )
日時: 2016/07/17 00:35
名前: ロスト (ID: wJ5a6rJS)

 同日時刻不明 某所 point:????

 明日は待ちに待ったクリスマスイヴ。本来祝うべきは25日なのだが、2日も特別な気分を味わえるのだ、お得だろう。
 この行事には勝者と敗者がいるらしい。その基準は恋人の有無のようだ。それに準じるかたちだと、私は敗者である。
 だが、だからと言って特に恋人がほしいとは思わない——否、思えない。

 私は、場合によっては明日、死ぬことになるかもしれないからだ。
 クリスマスイヴ。4年前のその日は絶対に忘れることが出来ない。あの日を境に、私の人生は変わってしまった。無論、悪い方向に。
 4年前の12月24日に、私の大切な人が死んだ。誰にも認識されず、その存在すら無かったことにされて。

 いじめではない。そんな軽い話ではない。彼女が所属していたクラス、それ自体が最初から無かったことになっているのだ。もちろん、クラスメートも全員。
 死者、と表現していいのか分からない。そもそもこの世に存在しないことになっているのだから。

 故に、私は彼女たちを『消失者(しょうしつしゃ)』と呼んでいる。そして、この現象を『消失(ロスト)』と呼ぶ。
 『消失者』の人数は30人。それだけの人数が消えたのに、気づいているのは世界中で私だけ。

 なんの因果か、あれから4年経った今、私は彼女が当時所属していたクラスに所属している。
 いや、因果ではなく運命なのかもしれない。
 なんにせよ、『消失』を止められるのは私だけだ。

 『消失』は4年に一度起こるらしい。そして、さっきも言ったが今年は前回の『消失』から4年後である。つまり——
 私は真実を突き止めなければならない。
 既に、『鍵』は見つけている。そう、『彼』だ。彼の記憶は改ざんされている。彼がそれに気づければ、『消失』の真実にたどり着ける……そう確信している。

 私の能力、これも『鍵』だろう。恐らく、これまでの『消失』の中で事前にこれだけの情報が揃っていることは無かったはずだ。
 

 ——4年4組の『消失』は、私が終わらせる。


 

Re: 【序章完結】Lost School【本編始動】 ( No.66 )
日時: 2016/07/17 00:59
名前: ロスト (ID: wJ5a6rJS)

 と、いうわけで第一章終了です。
 前にも書きましたが当初よりもかなり端折っております。

 で、ですよ。
 ようやくタイトル回収ですよ。ロスト。ええ、私ですが。
 『消失(ロスト)』、これがLost Schoolとつながります。これがどんな現象なのかは第二章で。まあ、紅崎さんが少し語っていますのでイメージは湧くかと。

 そして。
 ここまで長い道のりでした……。12月に投稿を始めてからおよそ8ヶ月、ようやく本題に入れますよ。途中途中で病気になったりしましたからね。猛省。

 私のコメントも結構な回数になってきて、そろそろ書くことが無くなってきてですね(おい)、まだ本編の序盤ですのにこれですと、終盤はコメントに時間を使うのではないかと内心ビクビクしております(笑)

 ところで。
 別の某小説サイトで、異世界ものの小説が多すぎて大変なことになっているらしい話を聞きまして。
 この作品で『異世界』について語っているので少し不安になっています。あれ、結構妙な角度から異世界を批判しておりますので……
 あ、ちなみにこの作品でも今後異世界が主軸になってきますがご安心を。最近流行りの異世界とは性質が違いますので。

 さて、そろそろ止めておかないと今後のコメントがまずいことになりますね(笑)
 では、第二章をお楽しみください。
 また5話後にお会いいたしましょう。

Re: Lost School【第一章完結】 ( No.67 )
日時: 2016/07/24 15:11
名前: ロスト (ID: wJ5a6rJS)

 第二章、現在準備中です。もうしばらくお待ちください。
 再開予定は八月中、もしくは九月以降になるかと思います。またまた長期の準備で申し訳ない。
 ここ二ヶ月はなにかと用事がありまして。


 お待たせして本当に申し訳ないです><

Re: Lost School【小説移籍の連絡】 ( No.68 )
日時: 2016/11/06 22:34
名前: ロスト (ID: wJ5a6rJS)

 最後の更新から3ヶ月と少しですか。
 重要な連絡です。この「Lost School」ですが、第二章より「小説家になろう」様の方で書かせていただきます。当面は序章からリピート投稿になると思います。

 理由は多々ありますが、そちらで投稿させていただいている小説をメインにすることが大きな理由です。

 タイトルは変えない予定ですので、なろうの方で検索をかけてみてください。

 あまり意味の無いageでしたが、これにてカキコ様への投稿は終わらせていただきます。


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