二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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リボーン〜水のキラメキ〜  
日時: 2011/11/19 19:00
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)
参照: http://yuma-y1995@m2.pbc.ne.jp

ポケモン小説をかいてるユキです。
今回は‘家庭教師ヒットマンリボーン’の小説に挑戦です。前々から書き溜めていたもので原作沿いです。
↓は、主人公の設定とおおまかな動きと関係性です。

海音 雫(かいね しずく) 12歳.156cm.7/14.蟹座
・武と幼馴染で並中1年生
・‘文武両道’が似合う女子
・‘他人優先’と‘有限実行’が座右の銘
・美術部所属、環境委員の副委員長
 補足
  ・ハーフの為、瞳はピンク/髪は淡い水色
  ・先祖はボンゴレ創立時から居て、‘水の使い’
   と呼ばれていた
  ・属性は‘水’、武器は特殊な鎖と銃
  (両方とも上着の袖、もしくはスカートの下)
  ・十年後は主に銃を使用
  ・両親は他界(詳しいことは本編で)
  ・マフィアを憎んでる、でもツナの考えを知り
   ファミリー入り
  ・竹寿司の隣の家で一人暮らし中

綱吉達とは大の仲良し、恭弥さんは頼れる先輩(風紀委員を含む)、了平さんは楽しい先輩、黒曜組はそこそこ仲良し、髑髏は大親友♪

傾向...
  ・どちらかというと学園恋愛モノ、酷い扱いを受
   る人は限られてます・・・
  ・NLCP多数、綱京/獄ハル/雲髑など・・
  ・ツナが結構勇敢
  ・山本がマフィアについてすでに知っています
  ・主人公の過去が暗いです
  ・酷い扱い...シャマル、バーズ、レヴィ、ジル

上記のことが許せる人は見ていって下さい!

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リボーン〜水のキラメキ〜   ( No.105 )
日時: 2013/02/02 21:16
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

黒曜編標的40

「こんなとこで・・・死ねない!」


         〜Blood・Of・Vongola〜



「その頭部の闘気・・・
 なるほど・・・特殊弾が命中していたのですね・・・」
    口元に手を持っていって笑う骸(in柿本)
‘お兄ちゃんの・・・ふんいきチガウ’
    暁はオレの様子に興奮しているのか、周りをクルクル回っているから
    オレは頭に触れてみた
  あ、触れれる・・・
    ゆっくりと撫でてやった
「小言弾はツナの静なる闘志を引き出すんだ
 死ぬ気弾とはまるでちがう、全く新しい力を秘めた弾だからな」
    リボーンはオレの周りを漂ってる暁がウザいのか、銃を向けて
‘?!’
   ビュオッ!!
「チッ」
    吹き飛ばされてた
「(・・・なにやっているんでしょうか?)
 フッ 僕には戦意喪失し意気消沈しているようにしか見えませんがね
 どのみち僕の能力の前では・・・・・・ 君は敵ではない 」
  っ?! 来る!
    後ろに感じた気配に暁を胸元に抱き、右手で‘ソイツ’の頭を掴み
   ヒュッ
   ガッ!!
    殴った(ら、城島の顔面だった 痛そう・・・)
「まだですよ」
    骸(in柿本)は城島が吹っ飛んだにも関わらず、オレに幻覚をかけてきた
  ・・・見える 奴は幻覚
‘お兄ちゃん!’
    暁が指差す方へ視線を向ければ、幽かに見える骸(in柿本)の姿
  そこだ・・・
   ガツン!!
    暁を抱っこしたままそっちに向かい、殴り飛ばせば確かに感じる感触
「! なに!?」
    骸(in柿本)の手から吹っ飛び、柄の部分が壁にメリ込んだ三叉の剣
「バカな・・・君は地獄道の幻覚を見破れなかったはず・・・
 (そしていつまでその小さい子を抱っこしている気ですか?!)」
    びっくりしたように叫ぶ骸
    (なんか一緒に聞こえてきた(汗)
    視線を移せば、案の定ニヤッと笑ってるリボーン
「これこそ小言弾の効果だぞ
 ツナの内に眠る‘ボンゴレの血’が目覚めたんだ」





     ‘はい、ここから私、雫が説明します
      死ぬ気弾が外部からのプレッシャーで綱吉のリミッターを外すのに対し
      どうやら特殊弾は、秘めた意志を気づかせて内部からリミッターを外すみたい
      付属効果として、綱吉の血筋であるボンゴレ
      その血統特有の見透かす力・・・超直感が完全になったみたいよ
      それにしても・・・・・・暁がここまで綱吉に懐くなんて凄いなぁ・・・・・・’





    暁を部屋の隅に行かせ骸が憑依しているビアンキと獄寺くんに近づけば・・・
    二人の右目に浮かぶ数字が四へと変わった
  !あれは・・・!
「これはお仲間の体・・・さて、君は手をあげられるんですか?」
「がっ!」
  反撃しようにも、獄寺くんやビアンキの体を傷つけるわけにいかない・・・
    二人からの攻撃に反撃出来ずに受けつづけていると
    不意に、頭の中に攻撃のいなし方が浮かんだ
  ・・・一か八かだ!



    お仲間の体だからか、全く反撃してこないボンゴレ
「クフフ やはり手も足も出ませんか」
「いいサンドバックですね」
    嘲笑いながら攻撃を続けていれば、少しずつ浮かぶ疑問
  たいして・・・効いていない?
「それほどの攻撃力だ
 ガードしても避けてもビアンキ達の体に負担がかかっちまう
 ツナは今  自分の体で攻撃をいなして 二人の体を守ってるんだ 」
  いなしている?!
    アルコバレーノの言葉に衝撃を覚えていると・・・
   ヒュッ
「しまっ」
    攻撃をいなされ、両方の体の重心が前へと傾いた
   トンッ
「ク・・・」
「体が・・・」
    首筋に衝撃が走り・・・視界が暗転した



   ポスッ・・・
    倒れ込んできた二人の体を受け止めれば、二人の口から垂れる血
  二人共・・・・・・・
「待たせてゴメン」
‘お兄ちゃん、暁が見てるよ?’
「・・・頼む」
‘任せて!’
    部屋の隅から寄ってきた暁に二人の処置を頼み
    オレは部屋の奥を睨みつけた
「・・・出てこい骸
 生きているんだろう?」
    奥へと殺気を放てば
   コツッ   コツッ
「クフフフ・・・」
    靴を鳴らして出てきた骸(本体)
「フッ・・・戦闘センスが格段に向上していることは凄いと思います
 だが、この程度で図に乗ってもらっては困りますね・・・」
    骸は棒を構えると、不敵に微笑んだ
「僕が持つ6つある戦闘能力のうち、まだ1つだけ発動していませんが・・・君はお分かりですか?」
  地獄・餓鬼・畜生・修羅・天界・・・・
「・・・人間道か」
「クフフ・・・・正解です
 我々の生きるこの世界・・・そして6つの道の内
 最も醜く最も危険な世界だ」
    骸は自傷気味に笑うと、右目に手を持っていった
「皮肉ではありません・・・
 雫やM.Mがいる目の前では決して使いたいものではありませんよ」
   グジュッ
「?! 暁!!」
    骸が右目へと手を差し込んだ為、オレは咄嗟に暁を胸の中へと抱き込んだ
   グジュ・・・グジュ
   グ・・グリッ
    右目から手が離れた瞬間・・・
    骸の背後から禍々しいオーラが溢れだし、右手が真っ黒になっていた
「?!」
「これは・・・二人には悪影響ですからね」
「確かにな・・・」
    骸の雰囲気に、オレは暁を雫達の方へと押した
「行け」
‘・・・うん’
    暁が部屋の外へと出たのを確認したオレは、骸ともう一度対峙した
「・・・どす黒いオーラだな」
「闘気を放出しながら戦うタイプの戦士にとって
 吹き出す闘気の大きさが・・・・すなわち」
   ッ!!
「?!」
「すなわち強さ!」
   ガキッ
    凄いスピードで迫ってきた骸をなんとか捉え、オレは棒を受け止めた   が
「ぐっ!」
   ドスッ
    骸のパワーに負け、まともに腹部へと打撃をくらった
「が はっ」
「君と僕では」
    宙に浮かぶオレの体

        「力の差がありすぎる」

   ガキンッ
    勢いよく吹っ飛ばされたオレ
  くっ・・・
    拳に力を込めれば脳裏をよぎるグローブの使い方
  ・・・そういうことか
「クハハハハハ!脆いですね
 ウォーミングアップのつまりだったのですが」
「で なくっちゃな」
「な!」
「おまえの力がこんなものなら
           拍子抜けだぜ」
「クフフフフ 全く君は・・・楽しませてくれる」




                       To be continue...

リボーン〜水のキラメキ〜   ( No.106 )
日時: 2013/02/09 21:04
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

黒曜編標的41


「オレは・・・お前をぶっ倒す」


          〜死ぬ気の炎〜


    ボンゴレの額とグローブに灯るオレンジ色の炎
「まるで・・・毛を逆立てて体を大きく見せようとする猫ですね
 いくら闘気の見てくれを変えたところで、無意味ですがね・・・」
「これは闘気じゃない
 やってみないと分からないだろう」
    ボンゴレは静かに構えると、僕を鋭い目つきで睨みつけてきた
  友人の為・・・ですか
    ボンゴレの戦う理由に飽きれていると、脳裏に浮かぶ雫の姿
  ・・・僕も、なんだかんだ言って同じなんですがね
「それもそうですね・・・では見せてもらいましょうか!!」
    ロッドを構えなおし、ボンゴレへと襲いかかれば
   ガッ
    簡単に受け止められたうえ
   グニャッ
    ロッドが溶けて
  いや・・・これは、焼き切られた?!
「・・・・・」
    ボンゴレは一瞬、悲しそうな目をすると僕を殴り飛ばした
    殴り飛ばされる際、体に触れた闘気は熱を持っていた
  闘気が・・・熱を帯びている?!




     ‘またまた雫です
      今回は死ぬ気の炎と闘気の違いを説明するね
      闘気は限られた人にしか見えない特殊なものなの
      反対に死ぬ気の炎は誰にでも見えて
      しかもエネルギーがこれでもかって程圧縮されてるから
      それ自体にも物を焼いたり壊したりできるの
      でも・・・どちらも体力を大幅に削るということは同じよ’



    オレのグローブに警戒して一旦距離をとった骸
    殴り飛ばす際に見えた骸の瞳にはオレと同じ意志が宿っていた
  ・・・骸にも守るべき人がいる
  ただ、やり方が違かっただけなのに
「くっ」
「・・・・・・オレは」
    オレは頭を振ると、もう一度骸に突っ込んだ
    骸はオレを叩き落としそうと棒を振り上げてきたが
    グローブに力を込めて炎の推進力で骸の後ろへ回りこみ・・・
「!!!?
 バカな!いつのまに!?」
    力の限り殴った

   ドォッ!!

「くっ・・・」
「まだウォーミングアップは終わらないのか」
    壁に激突した骸は、ゆらゆらと立ち上がると
「クフフ・・・クハハハハハハ!!」
    いきなり笑い出した
「ここまでとは嬉しい誤算だ君の肉体を手に入れれば、知略を張り巡らさずとも
 直接 ファミリーに殴り込み、マフィア間の抗争を起こせそうだ・・・」
「マフィア間の抗争がおまえの目的か」
    構えていた拳を下ろせば、骸はオレを鋭い目付きで見てきた

     「君や雫、山本武に獄寺隼人・・・この4つの体があれば
      大抵のマフィアには・・・・・・勝てますからね」

   ゾクッ!!
「!!!?」
    背中に走った悪寒に、オレは瞬時に理解した
  骸は・・・雫達以上に重い過去がある!!
  でなきゃ雫が慕う訳がない!
    骸は、オレの攻撃で曲がった棒を両手で持った
「世界中の要人の体を乗っ取り・・・世界を純粋で美しい血の海に変える
 ・・・そうすれば、雫やそこで獄寺隼人の処置をしている幽霊のような子は生まれなくなる」
「っ!」
「飲まれるなツナ!!」
    骸の考えに、オレは一度拳をおろしかけたが
    京子ちゃんやお兄さんの顔が瞼の裏に浮かび、もう一度拳に力を込めた
「さて・・・これ以上話すつもりはない
 君は僕の最終形態によって、僕のものになる」
    突如骸から黒い物体がオレの方へと向かってきた
「・・・幻覚か」
‘あぶない!!’
   キィン
    幻覚かと思いそのまま避けずにいると、幻覚の中に小石が入っていたらしく
    気がついた時には避けきれない場所まで迫っていたが
    目の前に現れた氷の壁で止まった
『??!!』
‘あ!雫のちからだ!’
  雫・・・
    突如現れた氷の壁に驚いた骸
    オレは隙を見て骸の後ろに回り込んでぶっ飛ばした
「まだだ!」
「?!」
    骸も負けずに、棒を使ってオレの動きを封じると両腕を掴んだ
  しまった!!
「君の妙な技は手の炎で起きている
 ならば手を封じれば怖くありません!」
    骸は器用に後ろに回り込むと、そのまま攻撃を浴びせてきた
「多くの刺客に君を狙わせて正解でしたよ
 君の実力を十分に引き出すことが出来ました・・・もう」
   ガガッ
「あ゛ぁ!」
「休んでいいですよ!」
   ドガッ
「かっ」
    上手く攻撃をいなしていたが、蹴り飛ばされた瞬間は流石に反応が出来なかった
「飛ばされた先を見るがいい」
「!」
    辛うじて後ろへと視線を巡らせば

         さっき壁にメリ込ませた三叉の剣が

‘お兄ちゃん!!’
「空中では受身がとれまい」
    暁の叫びと
「いけツナ、今こそXグローブの力を見せてやれ」
  これ、Xグローブって言うのかよ
    リボーンの言葉に、オレは覚悟を拳に込めた
    瞬間、一気に膨れ上がる炎
「な!!炎を逆噴射だと?!」
  ・・・イケる!
    炎を逆噴射しながら接近すれば目を見開く骸
「!!
 なるほど、先ほどの高速移動はこれでしたか」
    諦めたように腕をおろし、棒を投げ捨てた骸
    骸の闘気を浄化する為に頭を掴めば

         「・・・雫に謝っておいて下さい、ボンゴレ」

    吹っ切れたのか、優しげな声が聞こえた

         「犬、千種、M.M・・・」

    闘気の浄化が終わると同時に弾け飛んだ三叉の剣
    骸の表情は、戦っている時よりも柔らかくなっていた




                        To be continue...

リボーン〜水のキラメキ〜   ( No.107 )
日時: 2013/03/02 22:34
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

黒曜編標的42



「終わったな・・・」



       〜終わりとこれから〜



    闘気を浄化され、穏やかな寝顔を見せる骸
    ソッと城島や柿本近くの床に横たえ、オレは死ぬ気を解除した
「あっ! そうだ、皆のケガ!!」
「心配ねーぞ、ボンゴレの医療班も敷地内に到着したらしいしな
 ランチアも無事らしい」
「よかった・・・」
    皆の無事を確認でき、オレはホッと息をついた
  ガタッ
「?!」
    背後で聞こえた何かが落ちる音
「うそ・・・」
    振り返れば、クラリネットを落としたらしいM.Mの姿
「骸ちゃん!犬!!千種!!」
    M.Mは三人に駆け寄ると、息を確認し
    生きてることが分かると、その場に崩れ落ちた
「あ・・・・・・」
    どう声をかけていいのか悩んでいると・・・
「安心してよ綱吉」
「雫!」
    雫が山本を背負って立っていた
「ケガはっ」
「私は衝撃・・・というか毒サソリの技の匂いで気絶してただけだし
 技は確かに受けかけたけど、武が庇ってくれた」
「そっか・・・」
「・・・感傷的になってるとこ悪いんだけど綱吉」
「ん?」

    「ゴメン、武背負ったはいいけど    歩けない  」

「なにやってんのぉ?!」
    慌てて駆け寄り、山本を運ぶのを肩代わりすれば
    雫はM.Mの側へと行った
  あ、結構キツ・・・くない!大丈夫!運べる!!




「M.Mさん・・・」
「雫・・・」
    眠ってる六道先輩達の側で泣き崩れるM.Mさん
「六道先輩・・・優しい方ですね」
「そうね・・・なんだかんだ言って私達と常に一緒にいてくれたし」
「・・・M.Mさん、六道先輩が使ってた特殊弾って」
    六道先輩が自身へと撃った特殊弾
  知識として知ってはいたけれど・・・それを使いこなしてるのは
    自分の考えを否定したくてM.Mさんへと問いかければ

「骸ちゃん、犬、千種は・・・元エストラーネオの実験台よ」

    M.Mさんは悲しそうに六道先輩の頭を膝の上にのせた




   ‘私はフランスの大企業の末娘、両親は私を道具として見てたわ
    エストラーネオにも多額の寄付してたわ

    7歳の時、実験材料として連れていかれたエストラーネオの本部
    私達がついた時、ちょうど骸ちゃんが暴れ始めた時だったらしくて慌しかった
    両親がそこの人間と喧嘩を始めて、私から監視の目が離れた
    隙をついて私は、近くにあったクラリネットで    両親を殺したの
    その勢いで周りの人間も殺してたら、骸ちゃん達を見つけたの
    私の存在に気がついた骸ちゃんは、手を差し出して
    「一緒に来ますか」そう言ってくれた’




「それからランチアのファミリーに入り込んだり・・・脱獄したり・・・
 居場所が出来て、嬉しかった
 でも・・・これで負けたから・・・壊れちゃうのね・・・」
「M.Mさん・・・」
「ありがとう雫、私を先輩として慕ってくれて」
     M.Mさんはニッコリと笑うと、私の頭を優しく撫でてくれた
「先輩達のことは好きです・・・でも・・・私も、」
「うん・・・沢田綱吉!」
「は、はいぃ!!
 (いきなり話ふられたぁ!!)」
「・・・しっかり、居場所守んなさいよ」
     M.Mさんは綱吉にそう告げると、私を綱吉達へと突き飛ばした
    ガチャン!!
「!! M.Mさん!!」
「骸!城島!柿本!」
     咄嗟にM.Mさんへと手を伸ばせば、四人の首にかかる太い鎖
「“復讐者”マフィア界の掟の番人で法で裁けない奴らを裁く」
   存在は知ってた、でも!
     最後に目が合ったM.Mさんは
         笑って‘ありがとう’と呟いた
「・・・・・・もっと話たかったな」









     あの後、ランチアさんも復讐者に連れてかれたことを聞かされ
     私は改めて、彼らが極悪衆だったと認識させられた
     でも、いつまでも悲しんでもいられなかった
     (気が抜けた綱吉は武背負ったまま気絶するし、アルコバレーノはいつの間にか寝てるし、暁は途中からいないし)

     一ヶ月も立てば、並盛も平穏を取り戻した
     六道先輩達との戦いで左腕を負傷してた武は、今日、元気に...


   カッキーーーーン!!
「わーーっ!」
「ホームランだもんねー!」
「山本サン、スゴイ!」
    公式戦に出場して、見事逆転ホームランを・・・
   ポスッ
「・・・It's miracolo」
    私に向けて打ちやがりましたよ
「はひっ!流石山本さん!」
「あのバカ・・・」
    反射的にキャッチした私は、友人以外の目線を集めてることに気がつき
    隣に座ってた京子にくっついた
「フム、極限に山本らしいな」
「雫ー、旦那が手振ってるわよー」
    チラリと視線を向ければ、二塁に行く途中でブンブンと手を振る武
    小さく振り替えしてみせれば嬉しそうに笑う武
  ・・・ようやく、日常に戻ったんだ




    試合は無事並中の勝利で幕をおろした
    皆は先に帰って行ったけれど、私は選手出口近くの手すりに座っていた
    別に約束はしていないけど、武と帰る為だ

「・・・誘えミザリィ 恋の有罪迷宮
 相対ヒステリカ 情の成す無条件に
 盲目のアイロニー」
    手持ち無沙汰になり、好きな曲を口ずさんでいると・・・
「相変わらず、お上手ですね」
「?」
    側に一人の男の子がいつの間にか立っていた
「キミは?」
「お兄ちゃんを待ってるの」
    手すりから下りて目線を合わせれば、薄く微笑む男の子
「そっか、お名前は?」
「ミツル」
「ミツルくんね、お姉ちゃんも人待ちの最中だから一緒にいよっか」
「はい」
    もう一度手すりに腰掛け、ミツルくんも手すりに乗せてあげた
「もう一度・・・」
「ん?」
「もう一度、さっきに歌を歌って下さい」
「気に入ったの?」
「うん!」

「双生 相愛 独占欲 潜在的順応 Smoke & Love & Love
 盲信癖 逸楽 感染症
 どうか、幸せで

 How many?
 ブラックアウト Envy 帰り去った月の嘘に
 焦がれ慕う等身大の想い Without U
 純情のステージで トドメ刺す生存美
 もう終わりにしよ?

 もし世界が消えて、私も消えて
 そしたらアナタの所有権も消え去って
 それじゃ底まで愛してから棄てるわ
 アダムとイヴに始まり、此処で終わる
 さあ、禁断の果実 今

 キャットダンス Baby 愛に従順で聡明に
 誘えミザリィ 恋の有罪迷宮
 恋愛依存したこの部屋で二人
 朝を迎えよう              」

    ねだられ、もう一度歌ってみせれば
「・・・ありがとうございます」
    ミツルくんはオッドアイを細めて・・・
「・・・なんだ、六道先輩じゃないですか」
「おやおや・・・バレてしまいましたか」
    六道先輩はおかしそうに笑うと、私の手をとった
「・・・巻き込んで、居場所を壊そうとしてスミマセンでした
 キミ達が笑っていて、安心しましたよ」
「先輩・・・」
「最後に一つ・・・いいですか?」
「はい」
    六道先輩は、私の目を見ると・・・



To be continue...

リボーン〜水のキラメキ〜   ( No.108 )
日時: 2013/03/05 12:56
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

黒曜編標的43


「初めまして」


        〜託された友人〜



    黒曜町を走る一人の少女

「ッ、ハァハァ」

    定期的に立ち止まり、周りを見回してはまた走り出す

「〜〜〜〜っ!! どこよ‘例の公園’って!!」

    少女は水色の髪を揺らしながら昨日の会話を思い出していた




     「・・・器?」
     「はい、僕は最下層に閉じ込められています
      しかし・・・波長の合う少女を見つけました」
     「その子を通してるんですか?」
     「いえ、今は違います
      ただ、その体に精神を移すことによって制限があるとはいえ動けます
      ・・・あの子も少し生い立ちが特殊なので」
     「・・・・・・」
     「雫さえよければ、あの子の」





「友達・・・か」

    少女はその願いに二つ返事でOKした
    そして今・・・待ち合わせ場所を探し回っていた

「(近くに駄菓子屋と銭湯、遊具はブランコだけ・・・)
 あった」

    ようやくその公園を見つけた少女は、ベンチに腰かけてる先輩にソックリな髪型の女の子に近づいた

「・・・クローム髑髏ちゃんだよね」
「っ!   だれ・・・」
「私は海音雫
 六道先輩から聞いてないかな?」
「あ・・・」

    少女は女の子の横に座ると、ニッコリ、手を差し出した




         「初めまして、友達になろうよ」



To be continue...

リボーン〜水のキラメキ〜   ( No.109 )
日時: 2013/04/27 22:39
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

オリジナル過去編標的44


「Come fa Reborn
 (はじめまして、リボーン)」



        〜‘憤怒の狼’と‘紅の人魚’と‘最強のヒットマン’〜





「・・・Lei
 (・・・お前は)」
「A me permesso per accompagnare lavoro questa durata Fiore・Ranger dice
 (今回、仕事をご一緒させて頂くフィオレ・ランジェと言います)」
「La sirena di rosso ed il lavoro e onorevole
 (紅の人魚と仕事とは、光栄だな)」
「Oh? Sa?
 (あら?知ってますの?)」
「E famoso da allora
 (有名だからな)」
「Huhu
 (フフッ)」

    イタリアの中心地から少し外れた廃墟
    ボルサリーノを被った青年と空色の髪色をした女性が立っていた

「Uno piu persone?
 (もう一人の方は?)」
「E unificazione al punto
 (先で合流だ)」
「Oh, il saluto e esteso precisamente e sciamo
 (あら、きちんとご挨拶しておきたかったのですが)」
「Siccome finisce essendo, e buono
 (んなの終わってからでいいだろ)」

    青年の名はリボーン、彼は後に“最強の赤ん坊”と呼ばれる
    女性の名はフィオレ・ランジェ、かつて“紅の人魚”と恐れられた






「Lui fu continuato ad aspettare
 (待たせたな)」
「・・・」
「KAINE・・・MASATO?
 (海音・・・雅人?)」
「アンタ達が今回の同行者?」
「Si
 (はい)」
「Chiede bene
 (ヨロシク頼む)」

    青年の名は海音雅人、“憤怒の狼”として人々に避けられていた

「ふ〜〜〜ん・・・」
「Non impedisca
 (足引っ張るなよ)」
「こっちの台詞だ」






    彼らはとあるファミリーのボスに依頼を受け、殺しの為に集まっていた

「Sono quelli?
 (あの方達ですか?)」
「あぁ、で、アンタの獲物はなんだよ」
「Faccio?
 (私、ですか?)」
「以外に誰もいないだろ」
「Bene
 (それもそうですね)
 se dice da forza l'acqua
 (しいて言うなら、水、です)」
「水?・・・もしかしてアンタ‘水使い’の末裔?」
「・・・Si
 (・・・はい)」
「ふ〜〜ん、大変だな」
「E?
 (えっ?)」

    ランジェは海音の言葉に驚いた
    今まで‘珍しい’と言われたことはあっても、労いの言葉を言われたことがなかったからだ

   ザーーー
『E ora--andra
 (時間だ、行くぞ)』
「りょーかい」
「Oh, Si!
 (は、はい!)」

    リボーンからの合図に、海音は愛用の鉤爪を取出し
    ランジェはソッと、ブレスレットに触れた











   ザクッ
「っし、終わった」
「E stanco con lavoro
 (お疲れ様です、雅人)」
「アンタもお疲れ
 で、リボーンこの後どうすりゃいいんだ」
   ザーーーッ
『venga piu tardi ad un ●●
 (後日●●に来いだと)』
「ハァ?何、後日に金渡されんの?」
『Ed ostruttivo
 (らしいな、じゃまた後日)』
   ブチッ
「あ、切られた」
「Cosa Rebooren?
 (リボーンはなんと?)」
「金の受け渡しは後日再度連絡来るとよ」
「Oh, e un licenziamento locale?
 (あら、現地解散ですか?)」
「そういうこった」
    海音は通信機をしまうと
「なぁ」
「Cosa e?
 (なんでしょうか?)」
「奢るから飯食いに行かね?」
    ランジェをご飯に誘った
    ランジェはビックリした後、嬉しそうに頷いた







     コレが3人の初顔合わせとなり
     後日の報酬を受け取る際に‘風魔’‘蒼燕の剣士’と出会うのは、また別のお話し




To be continue...


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