二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 剣と魔法と学園モノ 一緒に冒険しませんか?第二章突入!
- 日時: 2011/12/18 11:00
- 名前: 冒険者 ◆6ITp4OKtkc (ID: Y8BZzrzX)
はじめまして。冒険者といいます。ここでは書くのが初めてです。
二次創作が好きなので、最近初めて遊んでいるととモノというゲームをオリジナルを踏まえて書きたいと思います。
これまで多くのキャラ、ありがとうございました!必ず出します!
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- Re: 剣と魔法と学園モノ 一緒に冒険しませんか? キャラ大募集 ( No.11 )
- 日時: 2011/10/25 15:09
- 名前: 冒険者 ◆6ITp4OKtkc (ID: Y8BZzrzX)
第六話 電力供給
「痛い……」
「ごめんなさい、私のせいで……」
「いいよ。あたしの自業自得だから……」
涙目ながら、器用に親指と人差し指だけでパンを摘まみ、口に運ぶ。
甘い味も痛みには敵わない。美味しいのに、手が痛い。杏樹のおかけで飢え死にはしなかったけど、痛みも増えた。
「ところで、その痛み……お薬じゃ消せないの?ほんとうに?」
「……んー……多分ねぇ」
自分の体のことはよくわかんない部分も多い。何せ自分だけなのだ、イリーガルは。突然変異種など、滅多に出来ないのだから、仕方ない。両親いわく、「強い意思と、強い想い、そして強い感情によってお前の力は覚醒する」と言っていた。
強い意思は、仲間のため戦う意思。強い思いは、理不尽に抗う心。ならば強い感情とはなんだ?
自分で起動できるのは、強い感情の一部だけ。怒りや憎しみのみ。強い憎しみで戦う時、強い怒りで戦う時、自分はありえないほどの力を、自分でも驚くほど簡単に出せる。普段でも十分化け物の自覚はあるが、ムカついたときが一番戦いやすい。感情に任せて攻撃するだけで相手は勝手に倒れていく。
「……魔力縮小のお薬、必要なら作るけど飲む?」
「無駄よむだ。あのね、海に砂糖投げ込んで意味ある?ないでしょ?それと同じ。魔力総量が多すぎて、薬の効果が表れないのよ。ぶっちゃけ、魔力をずっと放出させるような発電機があれば、便利なんだけど」
「え?それだったらあるわよ?」
「は?」
「だから発電機。あるけど、使う?」
杏樹の話によると、何でも学園の発電システムの一環に、魔力を電力に変える発電機があるらしい。ありがたい。というか、あるのだという。手元に。
「え?まさか杏樹、持ってきてるの?」
「ハンディタイプなら……。バッテリーもあるし、ゆうのの部屋でお薬作るために持ってきたの」
「ナイス!」
ぐっ、と親指を立てる。助かる。これで、余った魔力を電気に。と思ったが。杏樹が問題点を指摘する。
「作った電気何に使うの?」
「あっ……」
確かに、作った電気、何に使おう?凄まじい電力になる可能性が高い。
「面倒だから、放電しておく?」
「危ないでしょ!」
提案は一蹴された。でもそれ以外、全く案が出てこない。というかどれも危なく、結局放電が一番マシでもったいない結果になった。
「じゃあ……外に放電してね。あと、ゆっくりに。一回でたくさん送られると壊れちゃうから」
「了解、ありがとう杏樹」
「いいわよこれくらい」
と杏樹はそそくさと準備を始める。電極をゆうののほっぺたに…。
早速暴れようとして我慢しろと言われた。これが必要事項だと言われ仕方なく。発電機に繋ぎ、その先っぽを窓から見える寮の下の、地面に差し込んでくる。これで準備完了。
「はい、じゃあスイッチ入れるわよ」
「OK」
スイッチオン。
ものの数分で寮の裏の方で黒煙が上がり始めた。電力に変換したはいいが、電圧が強すぎて地面が焦げ始めていた。杏樹、さすがに慌てる。
「って、どうしてたった5分で地面が焦げるの!?ゆうの、どれだけ魔力を溜めこんでたの!?」
「いや、これがあたしの元の魔力総量で……溜めこんでたわけじゃないわよ」
ほっぺたからビリビリ魔力を流し続けるゆうの。その姿はどこぞの電気鼠のよう。
「このままじゃ寮が火事になるわよ!?ストップストップ!!」
「あ、今触っちゃだめよ杏樹」
慌てる杏樹に比べ、ゆうのは能天気にこう言った。
「今下手に触ると、あたしの魔力が体内に流れて、体爆発するわよ、物理的に」
「え?」
「発電機の処理能力がギリギリの範囲でやってるのに、フェアリーの小さい体じゃ、あたしの魔力は膨大すぎるの。つまりオーバーフロー。触ったら、死ぬわよ」
「じゃあ……」
「焦げてる地面を鎮火してきて。ごめんね」
「……ああもう、分かったわよ!」
杏樹は窓から黒煙の上げている地面向かって一直線に飛んで行った。水の魔法の流れを感じたから、多分大丈夫だろう。しばらくは。
「……」
彼女はベットの上で、黒煙が狼煙のように立ち上る光景を他人事のように見つけていた。そして小さくつぶやいた。
「……仲間、友達?」
疑問。だがそれにこたえるのは自分の照れ隠し。
「ぴかちゅー」
何でそうなる。
- Re: 剣と魔法と学園モノ 一緒に冒険しませんか? キャラ大募集 ( No.12 )
- 日時: 2011/10/25 17:23
- 名前: 夏蜜柑 (ID: bEKYC/sm)
わぁ!
杏樹がでとる…。
ありがとうございます!
とてもいい感じに出てます!
なんか主人公と仲がとてもよくなって…。
私のキャラがこんな役でいいんでしょうか?
もう本当感謝の気持ちでいっぱいです!
これからも冷たい杏樹ちゃんですがよろしくお願いします!
- Re: 剣と魔法と学園モノ 一緒に冒険しませんか? キャラ大募集 ( No.13 )
- 日時: 2011/10/28 13:27
- 名前: 冒険者 ◆6ITp4OKtkc (ID: Y8BZzrzX)
第七話 自称、勇者と言う名の本質、愚か者
「お前が噂のゆうのって奴だな?」
「……誰よあんた」
次の日、謹慎明けの朝。教室でモンスターの授業が終わり、机で突っ伏して寝てる時だった。何だか、あほそうな顔をした奴が、自分を見下さしてムカつく笑みを浮かべていた。
「僕はレオノチス。未来の勇者だ!」
高らかにそのアホは宣言した。ゆうの、ぐったりとして無視。再び突っ伏す。レオと名乗ったそのアホは勝手に続ける。
「お前、上級生相手にすごく暴れたらしいな。だったら強いってことだろ?だから僕と勝負しろ!」
「……は?」
機嫌悪く睨むがアホはお構いなしで勝手に言う。
「勇者は誰よりつよくて、かっこよくないといけないんだ!この学年で一番強いって噂のお前を倒せば、僕はいちばんになる!」
「うるさいこの馬鹿。勝手にやってろ」
「あれ?何で逃げるんだ?ああ、なるほど。僕の強さに怖気づいたか?」
「……あんた、何舐めたこと言ってんの?」
いつの間にかゆうのの声に怒気が混じっていることに、薬剤書を読んでいた杏樹はいち早く気づいた。前の席から、帰れと視線で訴えるがアホはまた無視。余計な挑発を続ける。
「だってそうだろ?僕の強さに怖気づかなきゃ、決闘を挑まれたら普通受けるだろ?」
「あんたの常識はどこで止まってんの?相手の都合無視して勝負吹っ掛けるようなあんぽんたんにあたしは時間を無駄にしたくないだけ」
「とかいって、ほんとは怖いんだろ?正直にいえば、見逃してあげるよ?」
「……」
杏樹は人生で初めて、ぶちんといういう音を聞いた。それはピンピンに張り詰めた糸が切れる音に似ていた。人、それを堪忍袋といい、それが切れる=ブチ切れるということだ。
杏樹が止める間もなく、ゆうのは電光石火の早さで立ち上がり、調子に乗っているレオの首を締め上げて、空中に持ち上げた。たちあがったときに倒れた机の音で、教室が静寂に包まれる。そしてゆうの行為と馬鹿なレオの相対図に、みな緊張感が走った。あいつ、殺されるぞと。
「うるさいってのよこの屑が。ぎゃあぎゃあさっきから」
ドスの聞いた低い声でギリギリ首を締め上げる。じたばたと暴れるが全くの無意味。ゆうのには微塵も効いてない。
「強さの意味を履き違えた恥さらしが。何が勇者よ。勇者以前にあんたは知能の方を忘れてるみたいね……。勇者になるまえにあの世に送ってあげようか?」
「ゆうの、それくらいにしておいて。ほんとに死ぬわよ」
「杏樹、こいつに毒薬使って殺してくれない?じゃないとあたしこいつを絞め殺すかも」
「無理だから。ほら、やめる」
「……ふん」
ゆうのは、投擲のごとくレオの体を教室のドア目がけて投げ飛ばす。この華奢な腕のどこにそんな腕力があるかと思うくらい、見事にレオは飛んで行った。そのままドアに激突、バカでかい音を立てて撃沈した。
機嫌の悪くなったゆうのは、ギロリと周りの人間を一瞥、自分の机を元に戻して、また突っ伏して寝てしまった。
杏樹、溜息をつきつつ今回はゆうのは悪くないので、とまた薬剤書を読みふけ始めた。
- Re: 剣と魔法と学園モノ 一緒に冒険しませんか? キャラ大募集 ( No.14 )
- 日時: 2011/10/28 16:38
- 名前: 冒険者 ◆6ITp4OKtkc (ID: Y8BZzrzX)
第八話 レオノチス、処刑カウント
「……で、あんたはさっきぶっ飛ばされてまだわかんないわけ?」
「おまえ、すごくつよいんだな。油断したぞ。だけど今度は負けない!だからしょう」
「うっさい!」
付きまとうレオの顔面にスカートを翻す間もなく回し蹴りを頭に食らわせる。レオは今度は購買の入口の扉にぶつかり、撃沈。
ゆうのは疲れた顔で購買でお昼を購入。杏樹も心配そうにふわふわついてくる。ゆうのの心労は測りかねない。かつてない程のいやがらせである。しかも相手は本気で言ってるから尚更面倒なのだ。
「ガチでつぶそうかな……」
「うん、私もそう思ってきたわ……」
あのレオと言う奴、ろくでもないアホだった。
先生に呼び出しを食らい、事情を説明。エルフの先生は呆れて詳しいレオのことを教えてくれた。
レオこと、レオノチスは隣のクラスの生徒。普段から勇者だの英雄だのになるのだー、とか言ってる正真正銘のアホのこ。しかも何気に悪気がなく、空気は読めない、人様に喧嘩は売る、しかも自意識過剰。どうしようもない。だが、彼の底にある憧れと、正義感だけは認めてやってくれと担任に言われ、已む無く我慢することに。
レオといえば、意識を取り戻してから、またゆうのに決闘を申し込むこのふてぶてしさ。呆れを通り越して哀れである。とゆうのは感じる。
取りあえず、人が集まってきたので移動。
「はぁ……いっそのこと、纏めてぶっ飛ばすか……杏樹、あのバカ起きたら校庭にすぐに来いって言っといて。昼休みが終わるまで、そこで待っててやるって」
「え?」
「それと悪いんだけど杏樹、ちょっと手を貸してほしいのよ」
この二人、あの一件以来すっかり仲良くなっていた。もうお昼も一緒n授業も一緒、何だか姉妹のような空気にクラスメートはびっくりしていたが、構うのはやめておいた。己の命の為。
クラスメートからみればレオは素手で猛獣に挑む愚か者だ。しかも警告無視での行為。馬鹿だ。レオの評価はアホの子から大バカ者に変わっていた。
「杏樹、あの薬、もしかしたら使うかも。ちょっと試したい魔法があるから」
「薬を?それはいいけど……」
「うん。ありがとうね、普段は魔力強化は危ないからやらないんだけど」
ゆうののいう薬とは、魔力増強薬。リミッターを一回だけ外して爆発的に威力を強化する薬を、休養中に作ってもらっていたのだ。あの無駄な電力で。
「いいけど、体の負荷は回避できないわよ?いいの?」
「大丈夫、試したい魔法はバーストの強化系と、フレアの強化系だから」
「……それ、学園の禁止魔法じゃ」
「普段からフレアは使ってるわよ?それにバーストだって、威力を絞って使えば大したことないじゃない」
「そういう問題じゃないわよ……」
バーストは純粋な魔力を発射し、対象を爆破することで物理的に破壊する無属性魔法。フレアは物質的なもの、武器とか肉体とかに莫大な魔力を込めて威力を底上げする魔法。二つとも生徒は禁止されている魔法だが、ゆうのはこれが基本魔法だ。属性魔法は嫌いだ。うざったいから。
「ちなみに名前は?」
「フルバースト、リミットフレア」
「何気に物騒な名前ね……」
「うるさい。いいでしょ別に。それより、戦う時、手伝ってほしいのよ」
「?」
「どうせあのレオとかいう馬鹿もパーティ位いるんでしょうから。こっちが一人だと、勝ったときにまた必要ない噂が流れるから。だから杏樹も一緒にいれば模擬戦になるでしょ?」
「……そういうことね」
「そう。今度お昼奢るから助けて、このとーり!」
目の前で、両手を合わせてお願いするゆうの。
杏樹は快く引き受けた。
「OK。だけど、今度は無理しない程度にね?」
「はーい」
教室についた二人は、机で談笑しながらお昼を食べる。
ようやく、凍った二人の少女の心は、解けて光を手に入れたのだった。
- Re: 剣と魔法と学園モノ 一緒に冒険しませんか? キャラ大募集 ( No.15 )
- 日時: 2011/11/01 16:36
- 名前: 冒険者 ◆6ITp4OKtkc (ID: Y8BZzrzX)
第九話 模擬戦
「……」
「ねえ、レオ?本当にやるの?やめた方が」
「うるさいなーブーケンビリア。だったらお前は見てろよ。僕一人でやるから」
「レオ、やめようよ。相手はあの不良でしょ?いくらレオでも危ないって」
「チューリップも!だからいいよ僕一人でやるから」
校庭、昼休みも終わりに近づいたころ。挑発通り、あのバカはそのままきた。相手のパーティ人数は3。フェアリーと……。判別不能のガチムチな何か。見た目は、エルフ?なのだか、異常に筋肉質。体もデカイ。性別も不明。名前はブーケンビリア、フェアリーほうはチューリップというらしい。
ゆうのからすれば雑魚に変わりない。何人でかかってこようが彼女には何も関係ない。
「……杏樹、後は任せて。ちょっと遊んでやるわ」
「完全に悪役のノリね」
「勇者をいたぶるのは魔王の特権でしょ?」
「もう……。好きにやれば」
杏樹はため息をしているが、止めない。方法が間違ってないと思っているから。
「ほら、さっさとかかってきなさい。遊んであげるわ、未来の愚かな勇者様、せいぜいあがきなさい」
「お前が倒して、僕は一番になるんだ!いっくぞぉぉぉぉぉぉ!!!」
レオは叫び、真正面から剣を引き抜き突っ込んでくる。
そこに戦術なんてない。単純に突っ込んでくるだけ。
ゆうのは内心呆れて棒立ち。動くことすらめんどくさい。
「でやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
走った勢い、両手の力、そして叩きつける力に任せ、上から降り下りる刀身。ゆうのは黙ってみて、冷静に動く。その軌道に手を伸ばし、刀身を捕まえる。
「え!?」
そこまできてレオは初めて驚いた声をあげた。素手で剣の刀身を捕まえるなどという荒業をすれば誰だって驚く。白刃取りなどという技術などではない。ただ、刃物を受け止めた、それだけだ。
だが、彼女の手から鮮血は出ていない。みると、彼女の手が微かに紅く光っている。魔力を手に纏っているのだ。
「知ってる?魔力を纏ったものはね、鎧より硬くなるのよ」
そのまま、掴んだ刀身に力を込める。
バキィィィン!と剣の刃が砕け散った。
「いっ!?」
「そして、力を込めればそれは巨人のような力だって得られる。でも、これは並みの魔法使いでも無理な話。何故なら、魔力の量が全然足りないから」
ゆうのは手に付いた刃の欠片を払いながら続ける。
「あたしの魔力の多さはバカみたいなもんなのよ。つまり、別に武器も必要ないし、やろうと思えば」
がしっ、と朝のようにレオの首を締め上げ、ぎりぎりと絞めつけた。
武器を破壊されたショックでレオは反応に遅れが出た。結果、またもや宙に体が浮くことになった。
「このままあんたの首をへし折ろうと思えば、出来る。でも、殺しは御法度でしょ?だから手加減してる」
ぱっと離した。どさりと落ち、げほげほと苦しむレオ。それを見下げて嘲笑する。
「馬鹿にも分かりやすいように説明すると、あたしの方が圧倒的に強いの。なんたって、化け物だもの」
「げほっ…」
「レオノチス、よく見てくといいわ。これがあたしの力の一片よ」
それから、一方的な数の暴力が始まる。
「ぐぁ!」
「ほら、次!」
ゆうのの蹴りが、レオの脇腹に突き刺さる。
悶えるレオに容赦ない連撃が襲いかかる。立ち上がれば蹴られ、構えようとすれば殴られる。
「レオ!」
「レオ!!」
ブーケンビリアとチューリップが援軍に入ろうとする。が杏樹がそれを止めた。
「何するの!?」
「分からない?ゆうのは、もう二度と同じ過ちを繰り返さないように、教え込んでるの。彼はバカすぎて、お話にならないし。ゆうのだって殺したい気持ちを抑えてるのよ?」
「殺し……!?」
「ゆうのにとって、あの力のことを安易に触れる奴は、憎しみの対象になる。それも分からず、警告を無視した彼がいけないのよ」
杏樹は二人に告げる。
「だからって……」
「やりすぎ?いいえ違うわ。人には、誰だって触れてはいけない部分がある。ゆうのの場合は、力を履き違えること。誰よりも強いゆうのだからこそ、彼女は力の正しさを知ってる。レオはそれを踏みにじったの。当然の報いよ」
「……」
杏樹の指摘は尤もだ。だが目の前のあの惨状は……。
「……ねえ、レオ。あんた、これで、自分の欲しがってた強さってやつがどういうものか、分かった?」
「……がはっ……」
「痛みを与えることが力。勇者だろうが、英雄だろうが、強さっていうのは、誰かを攻撃するもの。心の強さはいいわ、別に。でも、そんなバカみたいな理由で、まだ力を求めるっていうなら、あたしがあんたの人生にピリオドを打ってあげるわ」
「……っ」
「さぁ、まだ続ける?力の果ては、孤独か、暴走。まだ分からないから、壊れるまで遊んであげるわ」
ゆうのは、冷酷な顔でそう告げた。
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