二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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レッドレイヴン〜黄色と、薄桃色〜
日時: 2013/01/03 13:55
名前: 実咲 (ID: 2rVxal1v)

初めまして!実咲と申します。
実咲、学生のため更新が遅いこともあります。
荒しなどは、しないでください。
大好きな漫画・レッドレイヴンの小説、精一杯書きます!
キャラ崩壊がひどいです。ごめんなさい。

よろしくお願いします!

追記
名前を「故雪」に変えました。

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Re: レッドレイヴン〜黄色と、薄桃色〜 ( No.43 )
日時: 2013/01/03 13:10
名前: 故雪 (ID: 2rVxal1v)

第十八話 「うるさい〜アンディ目線〜」

最近、キラがうるさい。
『赤い髪の男の人がいる』としつこく訊いてくる。
まるで、いると知っているように。
わかっているなら訊かなくていいじゃないか、とも思う。
・・・まぁ、実際いるんだけど。

キラの三年前までの記憶はなくなっていたはずなのに。

ほら、今も訊いてくる。

「ねぇ、アンディ・・・。赤い髪の男の人ってやっぱり、いたよね・・・?」

(・・・うるさい)

僕はこみあげてくる怒りをこらえて、いつも通りに返す。

「そんな人、いないよ?」
「いる!絶対いるよ!」

キラはまたこれを繰り返す。

「いる!絶対いるよ!」

________________________うるさい・・・
うるさいうるさいうるさいっ!!!

もうそろそろ、我慢の限界だ!

「そんなの自分で確かめにいけばいいじゃん」

Re: レッドレイヴン〜黄色と、薄桃色〜 ( No.44 )
日時: 2012/12/31 19:11
名前: めた (ID: g7gck1Ss)

おひさしぶりです!

キラの遺体噴出などまだ謎が残ってますね!
つづきがたのしみです!

Re: レッドレイヴン〜黄色と、薄桃色〜 ( No.45 )
日時: 2013/01/01 14:50
名前: 故雪 (ID: 2rVxal1v)

めたさんへ

お久しぶりですね!

はい、まだまだ謎は残っています・・・。
もう少しでこの話は終わるので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです♪

Re: レッドレイヴン〜黄色と、薄桃色〜 ( No.46 )
日時: 2013/01/03 13:57
名前: 故雪 (ID: 2rVxal1v)

第十九話 「なぁんだ、〜キラ目線〜」

「そんなの自分で確かめにいけばいいじゃん」

・・・その言葉に、私は心の中で笑った。
アンディが隔離するから、外にいかせてくれないから、訊いたのに。
まぁ、本人が言ったのだから。

「・・・じゃあ、自分で確かめるよ」

にっこり笑ってそう言うと。
私は足を進めた。
すると、アンディは私の腕を掴む。
すごく焦った表情で、少し睨んで。

「・・・何処、行くの?」

・・・やぁっぱり・・・。

「・・・私、普通にベットで寝ようとしてたんだけど?」

するとすぐに、アンディは安心した表情に変わる。
表情の変化はほんの少しだけど、私はその少しの変化がわかる。

表情が変化したのを少しの間確認してから、私はすぐに口を開く。

「・・・すごく焦ってたけど、私が外に出たら、何か問題でもあるの・・・?」

その言葉にアンディは無言で下を向く。
私は冷めた目でアンディを見る。・・・この角度からでも、私は背が低いから。
アンディの表情なんて、簡単に見える。

__________________________すごく冷めた顔。

その冷めた顔の中にどんな感情があるかまでは、もうわからなくなっちゃったけれども。

アンディから目をそらして窓を見てみれば、十字架の石と薄桃色のお墓。
十字架の石の上では、二羽の鴉が激しく争っていた。
一羽の鴉の羽は、どんどん どんどん堕ちていく。
一羽の鴉は、上機嫌であたっていく。

その光景に、どこか懐かしい恐怖を感じて、私は再びアンディを見る。

やっぱり、冷めた顔で。
私が口を開くと。
アンディも口を開く。

「聞いちゃまずか「このことを聞いても、キラは僕のところにいてくれる?」

下を向いたまま。
私はただ、理由が聞きたいから。
言葉の意味は考えず、こくっと頷く。

「じゃあ、このことを聞いても、キラはここで生きていてくれる?」

それにも、こくっと頷く。

アンディは溜息をついて、一呼吸おく。
そして頭を少しかく。
見たこともない仕草だったけれど、その姿に アンディも男なんだな って少し思った。
アンディが口を開くと、私は今まで以上に耳を澄ませた。

「・・・まず。赤い髪の男の人は・・・いるよ。」

その言葉に、私は何故かがくっとした。
今までだったら、嬉しかったはずなのに。
記憶も何もないけれど。
私は今までその架空の赤い髪の男の人に「愛されている」と、思っていたけれど・・・。
アンディが存在を認めると、その男の人は「自己愛にひたってそうだな」というイメージに変わってしまった。
なんでかは原因不明だけれども。

次の一言に、耳を澄ます。

「・・・それと外に出ちゃいけない理由。」

どくんッ!

心臓が、何故かいきなり騒ぎ出す。

(・・・なんか、あんまり聞きたくない・・・。)

「キラは」

どんどん どんどん 心臓がうるさくなっていく。

窓に目をやれば、一羽の鴉は どんどん どんどん 赤に染まっていく。

「キラは・・・僕以外の 皆の目に、映らない人なんだよ」

その言葉の意味がなんとなくしか分からない。
アンディは続ける。

「もうね、僕以外の 皆の頭にも、心にも存在しない。もちろん、地にも存在しない。」

私は、驚いて ただただ 目を見開いた。

「もう、僕以外の 皆の中では「死んでるんでしょ?」」

その言葉に、次はアンディが目を見開く。
次に、私が下を向く。

三年間、流れなかった目の汗が。
_________________やっとこ流れてくれた。

アンディは何も言わずに、そのまま私を見つめる。

そっか、そっかぁ・・・。

「はは・・・あはははっ・・・!」

なぁんだ、私の考えてきたことは、全部あっているんだぁ〜・・・。

私は泣きながら、どんどん どんどん 笑顔になる。

一羽の鴉は、静かに眠りについた。



お姫様の遺体を引き取ってくれた王子様、みぃつけたぁ。
ヒバリはすごく、不機嫌そう。
駒鳥少し、笑いました。







Re: レッドレイヴン〜黄色と、薄桃色〜 ( No.47 )
日時: 2013/01/04 08:30
名前: 故雪 (ID: 2rVxal1v)

第二十話 「三年前〜アンディ目線〜」

「はは・・・あはははっ・・・!」

キラが狂ったように笑う。
僕はその光景に何も言えず、ただ 黙ってキラを見る。

・・・あーあ。
せっかく、三年間 独占出来たのに。
これで、キラもいなくなっちゃうのかぁ・・・。
そう思ったけれども、キラは笑い終えてから意外な言葉を発した。

「ねぇ、アンディ・・・。ずっと・・・ずぅっと一緒にいるから・・・。三年前の事、教えて?」

その言葉に、思わず目を見開いてしまう。
同時に少し、笑みがこぼれてしまう。
きっと キラにはわからないくらいの小さな笑みが。

「本当に、ずっと一緒にいてくれる?」

僕がそう言うと、キラが笑みをこぼしてくれる。

「アンディ以外に、居場所がないんでしょう?私には。」

その笑みに少しぞっとしつつも、僕は「じゃあ話すね」と返事をして、三年前のことを順番に話し始めた。

まず、バジルとコニーが協力して キラを殺そうとしたこと。
そして・・・。
死んだと思われたキラが、レッドレイヴンに運ばれてからの事こと。

〜三年前〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

死んだキラがレッドレイヴンに運ばれてきた。
職員たちは、息がないとわかると すぐにキラを放置した。
いや、せざるおえなかった。

・・・モニカの脅しで。

そのまま、放置されたキラを。職員がいなくなったことを確認して、最期にこっそり見に行ったのが、僕。

赤に染まったキラを見て、涙が出た。
僕は そのままキラの腕に頭を乗せて泣く。
その時に、違和感を覚えた。
小さく、腕から音が聞こえる。

「すぅ・・・」

小さい寝息も聞こえる。

この時に思った。
キラは死んでないんだなって。

そして僕は、廊下に誰もいないことを確認してから、キラをこっそり自分の部屋に連れて行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・でも、やっぱり傷が深かったから、わざと怪我して頑張って医務室に行って、治療道具盗んだ。
そして、キラの目が覚めたら記憶がないって。」

僕は淡々と話す。
キラは下を向く。

「だから、チャンスだと思ったんだよ。僕に振り向かせる、ね」

そう言って、僕は失笑した。
ここまで自分で言いたくなかったな、と。
なんとなく、恥ずかしくて、かっこ悪くて。

「だから、モニカもコニーも苦しめたんだ。当然の罰だよ。」

そこまで言い終えると、僕は最後の一言を言おうと口を開く。
同時にキラも口を開く。

「次は、バジ「じゃあ、アンディも罰を受けなきゃね」

そう言って、キラは怖いくらいに綺麗な顔で笑った。

次の瞬間。


シュッ・・・。



「・・・え・・・?」

アンディの腹部が血に染まっていく。

キラは更に笑顔になる。

「アンディが やぁっと私のものになってくれたぁ・・・。」

アンディは血を吐き、今にも倒れそうだ。

そんな状態でも、キラは一人で話し続ける。

「なぁんだ〜・♪てっきり、私はコニーちゃんとアンディが両想いなんじゃないかって焦ったんだよ」

アンディは今にも死にそうな状態で窓を見る。

窓の外には、墓の上で息を引き取った鴉一羽。
これから自分もああなるのか そんなことも考え始める。

「同じ木曜日の子供なら、一緒に旅に行こうよ」

その一言を最後に、アンディは眠りについた。



せっかくお姫様を引き取ってくれたのに。
お姫様みずからが、王子様とさよならしちゃ。
意味ないでしょう、お姫様。
ヒバリはすごく 不機嫌に。
駒鳥はすごく 笑顔になりました。


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