二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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木と蝶と小夜曲*REBORN/第22話更新
日時: 2011/04/07 09:05
名前: 涙水 (ID: PGG0kMGj)

初めましての方もこんにちはの方も、クリックありがとうございます!!
作者の涙水と申す者です!


*ご挨拶

今回はリボーンの二次小説を書かせていただきます!
リボーンの小説を書くのは1年ぶりなので、少々緊張していますっ。
以前に「怪盗とマフィア」というリボーンの小説を書いていたので、そこから登場人物や話をひっぱってくる可能性があります!ご了承ください!


*ご注意

・荒らしは止めてください。
・アドバイス大歓迎です!
 むしろお願いします!
・作者は雑食なので大体の話題にはついていけます♪


*目次

>>1 Prologue*prologueⅠ
>>6 Prologue*prologueⅡ
>>9 第1話*風に導かれて
>>14 第2話*赤茶の跡を辿って
>>17 第3話*出会いは突然に
>>21 第4話*あたたかい人達
>>26 第5話*はじめまして
>>31 第6話*憎悪の刃
>>34 第7話*というわけで留学生
>>38 第8話*その名は
>>42 第9話*二人の少女
>>46 第10話*不法侵入、器物損害
>>49 第11話*黄昏の闘い
>>52 第12話*手を尽くすのは
>>55 第13話*茶色から紺碧へ
>>60 第14話*黒曜ヘルシーランド
>>63 第15話*創造される想像
>>67 第16話*廃墟の闘い
>>72 第17話*開幕への足音ステップ
>>76/>>77 第18話*繋がりだす人々キャスト
>>83 第19話*始まりの序曲オーバーチュア
>>87 第20話*始まりの序曲オーバーチュア
>>90 第21話*始まりの序曲オーバーチュア
>>96/>>97 第22話*始まりの序曲オーバーチュア

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Re: 木と蝶と小夜曲*REBORN/第11話更新 ( No.52 )
日時: 2010/12/14 23:01
名前: 涙水 (ID: Ag1rlUDl)

 【第12話*手を尽くすのは】


朝練がある生徒ですらまだ登校していない、早朝の静かな並盛中学校。



——ただひとつ、応接室を除いて。



「おおーっ。
 この紅茶すっごくおいしいですねー、雲雀さん」

「……」

「どこのメーカーのなんですかー?」

「…………」

「んー?
 なんでさっきから黙ったまま?
 ねー、雲雀さーん、さーん、さーん。
 あ、今のはこだまですよぅ!」

「……君、何してるの?」

「何って、紅茶飲んでますー。
 あと、ソファーの破れたところの直しもしてまーす」

ようやく口を開いた雲雀の問いに答えた日向は、応接室の備品であるティーカップを片手に持ち、もう片方の手には手芸用の糸が通してある針をつまむようにして持っていた。
ちなみに彼女が修復しているソファーの破れは、昨日の雲雀との戦闘でできたものだ。

「……そうじゃなくて、」

「なんでそんなに不機嫌なんですかー?
 お腹すいたとか、お腹すいたとかですかー?」

「……そこの棚に茶請けの菓子があるよ」

「そんなぁ、おかまいなくー。
 わたしは別にほしいなんて思ってないですからね?
 でも折角なので頂きまーす。ありがとうございまーす」

棚から出した菓子を日向はもしゃもしゃと食べる。

「ひはひはんは、はへなひんへふは?(雲雀さんは、食べないんですか?)
 ほいひーへふよー?(おいしーですよー?)
 ほなはふいへなひんへふ?(お腹すいてないんです?)」

「……何言ってるか分からないよ」

「ほへひまはふひへんはひ、ひはひはん。(それにまだ不機嫌だし、雲雀さん。)
 は、ほひはひへほのほひははがひははんへふか!(あ、もしかしてこの呼び方が嫌なんですか!)」

「……だから何言ってるか分からな、」
「恭弥!
 〝雲雀さん〟っていう呼び方が嫌なら〝恭弥〟でいいでしょう?」

口の中の菓子を飲み込んだ日向が満足そうに笑って言った。

「…はあ……?」

あまりに嬉しそうに笑うので、雲雀は咎める気を削がれる。

「よく分からないけど……勝手にして。
 それよりなんで君がここにいるの?」

溜め息混じりに雲雀が問うと、

「ん。実はね、わたしある子を探してるんだけど」

日向は菓子に伸ばしていた手を止めて、雲雀の方を向く。

「……へぇ」

(何故か)呼び捨てになったとたん、敬語もなくなっていることに雲雀は気付いたが、もう何も気にしないことにする。
というか、もうどうでもいいと半ば投げやりになっている。

「その子がどうやらこの町に来てるらしいんだよね。
 事情で身を隠してるはずだから、もしかしたらどこかの学校とかに紛れ込んでるのかなーって」

「ふーん、それで?」

「で、捜索中にたまたまこの学校を見つけて、たまたまこの部屋(の窓)が開いていたから、昨日(無断)侵入して、その延長(?)でわたしはここにいるのでーす。
 はいっ、説明しゅーりょー!」

ぽんっ、と日向が両手を叩いた。

「事情は分かったけど、それで君は僕に何をしてほしいわけ?
 それだけの理由があって校内に入り込んだのに、行動を起こさずまだこの部屋(応接室)にいるのは……、————僕がこの学校の生徒の情報を管理してること、知っているからなんだろう?」

雲雀がうっすらと笑みを浮かべる。
すると日向も怪しげに笑って言った。

「なんのことかなー?
 ……って、恭弥相手にしらをきるのは難しそうだから正直に言うよ。
 個人情報を探すために職員室に忍び込んだんだけど、それらしきものが全然なくてねー。
 で、ちょっと荒っぽいことしてみたら恭弥が管理してるってことが分かったの」

荒っぽいこと、の内容を言わなかったからにはそうとうなことをしでかしたのだろうか。

「君って案外侮れないよね。
 笑ってなんでも隠すから、本心が分かりづらい」

目を細めて雲雀が言うと、

「ふふふっ、褒め言葉として受けとっておく。
 でもまあ……ここまでしてるのは、今回がちょっと特別だからかなぁ」

日向はふと、真剣な目をした。

「?」

雲雀が訝しい気に見るが、それに気付かず続ける。

「時間もあんまりないし、大切な子だから。
 ————失うわけにはいかない、わたし達の最初で最後の希望」

赤の双眸を閉じて呟く。
まるで何かを懐かしむように、穏やかに呟いた。

「…って、まあこんな感じ!
 変なこと言い出してごめんねーっ。
 今の、気にしなくていいからっ」

我に返った日向は、目を開いて口早に言った。

「……」

そんな彼女の目先で、雲雀は手元の鉛筆を机に置くと、椅子から立ち上がった。

「恭弥?」

首を傾げた日向の横を素通りして、入口のドアまで向かう。
そうしてやっと立ち止まると、振り返った。

「ついておいで。
 在校生の情報、ほしいんでしょ?」

そう一言告げると、ドアを開けて部屋を出ていく。

その後を嬉しそうな声をした日向が追っていったのは言うまでもない。
肌寒い早朝の風が無人の応接室に吹き込んだ。

Re: 木と蝶と小夜曲*REBORN/第11話更新 ( No.53 )
日時: 2010/12/16 15:07
名前: 風(元;秋空 (ID: aS9uLd49)

日向の恐ろしさの片鱗を見た気がします(汗
普段何時も笑っている人ってのは本当に信用なら無いですよね…
けど,ついついその笑顔に……みたいな(汗


別夢を追いかけるなんて面倒臭い事はしないですけどね?
あたしが楽しければ良いのだみたいな感じですvv
あぁ,数学の応用問題とかかなり難しいよね(汗
やっぱり獄寺君の脳は宝物ですよね^^

獄寺「………現実不可能な事言ってんじゃねぇぞババァが」

正直,口下手と言うか人見知りの上がり性で……死ぬほど心臓が脈動したのを覚えてます。
でも,其の先に待っている楽と言う名の栄光に向かって(汗

そうですねぇ……ストーリーの都合で無茶苦茶格好良い人気でそうな
肩書きから強そうな人が何故かアッサリ死んだりね…
不公平____

女子に興味は無いでしょう…雲雀さん…って言うか女子に興味津々の雲雀さんのが想像不可…


そう言えばツナも何気に女子に頓着無さそうな気がする…
アーデルハイドとかかなり美人でスタイル良いのに無反応だったし……

Re: 木と蝶と小夜曲*REBORN/第11話更新 ( No.54 )
日時: 2010/12/21 21:13
名前: 涙水 (ID: 7p3dbO1m)

 *風さん

日向はちょっとクセのあるキャラクターにしようと思っていたので、こんな感じになりました(笑
ですよねー、普段にこにこしてる人って油断ならないです!

楽しければいいっていうのもアリですね、やっぱり!
そういえばこの間、学校で懇談会があったんですよー!
私は悩んだ(?)結果、結局文系にしてきました。
理由は数学が最近できないからで……。
でも本当は将来の夢とかで進路決めたかったですよー(泣
やーっ、でも本当に獄寺君の脳は至宝!!

死ぬほど心臓が脈動したんですか!
それでもやっぱり、その先にあるものには変えられないですよねっ。

ムキムキな人が死んじゃったりもまたしかり!
本当に不公平ですねー。
なんだか可哀想です……しょうがないことなんですが!

女子に興味のある雲雀さん………。
わ、私の中の何かが崩壊しそうです!
確かにツナもあんまり女の子に興味あるようには見えませんよね。
しいていうなら京子ちゃんくらい……?

Re: 木と蝶と小夜曲*REBORN/第11話更新 ( No.55 )
日時: 2010/12/21 21:14
名前: 涙水 (ID: 7p3dbO1m)

 【第13話*茶色から紺碧へ】


「どこまで行くの?
 あの部屋出てから結構歩いたけど」

きょろきょろと辺りを眺めながらついてきた日向が尋ねた。

「もう少し。
 三棟の端にある資料室まで」

彼女の前を歩く雲雀は、少し後ろを向いて返事を返すと、また前を向いて歩いていく。
そっけない彼の返事に、

「ふーむ。
 そんなところに個人情報があったとはねー」

いつもの調子で応えると、歩調を速め雲雀の隣に並んで歩き出す。
眉根を寄せた顔を見せてきた雲雀に、日向は満面の笑みを向けた。
それに溜め息を返すと雲雀は、

「……で、君は誰を探しているの?
 協力するんだから、それくらいは教えてくれるよね?」

歩きながら尋ねる。

「うー。
 あんまり言いたくないんだけどなぁ。
 でもでも、しょーがないっ。教えるっ。
 んとね、わたし達が探してるのは成瀬譲葉っていう女の子。
 髪は金色のセミロングで、黄緑の瞳をしたわたしと同い年くらい」

「金髪に黄緑の目色なんて、その子外国人なの?
 そのわりには、やけに日本人っぽい名前だね。
 そういえば、君も赤い目をしてるくせに名前が日本語だし。
 どこから見ても日本人には見えないけど」

染めてたりするわけ?、なんて言う雲雀に日向は手を振って、

「違う、違うー。
 譲葉もわたしの目も元からだよぅ。そんでもって正真正銘外国人っす。
 名前が日本語なのは、ちょっと理由があってねー。詳しいことは教えられないんだけど」

「……ふーん。まあいいや。
 君の名前が何語でも僕には関係ないしね。
 そういえばさっき〝わたし達〟って言ったけど、君以外にも誰かいるの?」

「あー、うん。
 怒らすと大変なひとー。
 汐璃っていうんだけど、手分けして探してるから今は隣町に行ってる」

「へぇ……」

『隣町』に悪い思い出しかない雲雀が顔をしかめたのに、気が付かず日向は呟く。

「汐璃、元気かなぁ……」

















靴の下で砂利が地面に擦れる。

「いないわね、譲葉。
 あの子はどこに行ったのかしら……」

紺碧の髪を揺らして少女は呟く。

「それにしても……」

歯切れ悪く言う少女が顔を上げると、

「ここって……廃墟?」

木が鬱蒼と生え、今にも倒壊しそうな建物があった。

Re: 木と蝶と小夜曲*REBORN/第13話更新 ( No.56 )
日時: 2010/12/26 14:08
名前: 風(元:秋空 (ID: y5qheDIH)

そうですねぇ…
そして,目を見開くと妙に格好良い人も多いですよね…いっつも笑ってる人って(苦笑

有りですけど…楽しいだけで世の中渡っていけないのも事実です……
まぁ,態々苦手な道を進んだって途中で失敗して妥協してたほうが良かったって思うのが大概ですのでその決断は良かったのでは?

本当……って言うかムキムキの人は案外格好良い性格でも簡単に死ぬこと多いよね。
世の中だって不公平ですからねぇ…

京子ちゃんでしょうねぇ綱は…
まぁ…流石に如何に雲雀さんでも全く性的欲求が無い訳では無いと思いますがね。


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