二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 薄桜鬼〜恋情想起〜
- 日時: 2010/11/14 09:43
- 名前: 桜架 (ID: noCtoyMf)
これは、スレ主の妄想物語でございます。
うちと一緒に妄想してもいいよ〜、という心優しい方、
薄桜鬼の平助が好きな方、暇でしたらうちの妄想に付き合ってってくださいませ・・・・Σ
〜本編〜
平助中心ですが、他のキャラ妄想もはいっています。
そこらへんもスルーお願いします。
とにかく、妄想物語なので・・・・((汗
平助sideが終わったら、他のキャラのも書こうかな・・・w
エピソード壱>>1>>2>>3>>4>>5完
エピソード弐>>6>>7>>8>>9>>10>>11完
エピソード参>>12>>13>>16>>17>>19>>21>>22>>25>>26>>39完
エピソード四>>43>>44>>45>>46>>49完
エピソード五>>58>>67>>72>>73完
エピソード六>>79>>81>>86>>91
※すべてにこれから後日談をいれます♪
壱*後日談*原田>>56
弐*後日談*沖田>>51斎藤>>52土方>>57
参*後日談*
四*後日談*
五*後日談*
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- Re: 平助’sエピソード 〜薄桜鬼〜 ( No.45 )
- 日時: 2010/09/14 17:23
- 名前: 桜架 (ID: q9W3Aa/j)
エピソード四『久しぶりの再開』
〜千鶴side〜
「ふう、・・・洗い物はコレで全部かな・・」
濡れた手を手ぬぐいで拭いて、乱れた髪を結いなおす。
「千鶴ちゃんっ」
「お千ちゃん。 ・・・どうかしたの?」
顔に笑みを浮かばせながら近寄るお千ちゃん。
・・・・・なにかいいことでもあったのかな?
「あのね。 千鶴ちゃんて、その・・・」
「うん。 なあに??」
お千ちゃんはそこまで言うと、ためらうように、一度言葉をきった。
・・・・本当にどうしたんだろう?
私は首をかしげた。
「藤堂さんと、今のままでいいの?」
「えっ・・・・・?」
いまのままでいい?
それってどういう意味なの?
私は意味が分からなくて、お千ちゃんを見つめる。
「祝言とか、挙げないの?」
その言葉で目が見開く。
考えていたといえば考えていた。
考えていなかったといえば考えていなかった。
ただ私は、・・・・———
「・・・・よくわからないかな。
いつかは挙げるのかな?とは思ってたけど・・・・」
「・・・・藤堂さんが傍にいてくれれば・・・、それだけでいいの?」
「・・・・えっ」
・・・・どうしてわかるの?!
心の声をお千ちゃんに読み取られて、顔を真っ赤に染めてしまう。
「二人とも考えてることは一緒なのね」
「・・・ふたり?」
クスっと笑うお千ちゃんの隣で、私はただ呆然としてるだけ。
ふたり??誰と誰??
「・・・・だからこそ、形にこだわらないのかもしれないね」
さっきまで笑っていたお千ちゃんが、ふと真剣な表情で私を見つめた。
「千鶴ちゃん。 私は、・・・二人が幸せならそれでいいの」
「お千ちゃん・・・・」
お千ちゃんは何処か遠くを見つめてから、視線を私に戻す。
その表情は、凛として、・・とても綺麗だった。
「私だってそうだよ。
・・・・お千ちゃんたちが幸せならそれでいい。
二人の幸せを祈ってるから・・——」
お千ちゃんが望むように、私もそう願う。
二人に、幸せになって欲しいから・・・・
「・・・・ありがとう」
お互いに微笑みながら、澄み渡る大きな空を見つめた。
すると、遠くから泣き声が聞こえた。
「いけないっ!とうとう風間が怒っちゃった!!」
「え? 風間さんが?」
どうしてそんなことがわかるの??
私の顔を見て、言いたいことがわかったのか、私に苦笑いを浮かべてから
「慣れだよ、千鶴ちゃん」
お千ちゃんの苦笑は、何処か幸せそうだった気がした。
お千ちゃんはそれだけ言って、風間さんのもとへ戻っていった。
「祝言か・・・・・」
挙げたところで私達の関係は変らないと思う。
ただ“好き同士”ではなく“夫婦”とういう言葉に変るだけ。
だけど、祝言を挙げるのもいいなと思った。
いつかは挙げること・・・と考えていたから。
けど、きっと私達の生活は長くは続かない。
だったら、今のうちに私達の関係を形に残して置きたい・・・・。
ただの“好き同士”ではなく、“夫婦”という関係で・・・・——
関係がどうのこうのじゃなくて、
ただ、形に残して置きたい・・———
平助君。
あなたはどう思っていますか?
私は、あなたが望むなら・・・———
平助君は、きっと・・・
私が望んでいるもの、・・・叶えてくれるんだと思う。
だったら私も、あなたの望むことを叶えてあげたい。
だって、私も望んでいるから————
平助君、“愛しています”
- Re: 平助’sエピソード 〜薄桜鬼〜 ( No.46 )
- 日時: 2010/09/14 20:03
- 名前: 桜架 (ID: q9W3Aa/j)
えぇ〜・・・、次は混合目線なので、ごっちゃになったらサーセンorz
では、どうぞぉ〜〜
エピソード四『久しぶりの再開』
「じゃあ、また会いに来るね! それと、たまには遊びに来てね!!」
「うんっ。 今度は私達が会いに行くね」
「うん、それじゃあ」
笑顔を私達に残してから、お千ちゃんたちは帰っていった。
時刻は5時くらい。太陽が傾いていた時間だった。
「風間さん。ちゃんと子供のお世話してたね?」
「あぁ。あれは見ものだったよな」
二人で風間さんのお世話姿を思い出し、クスクスと笑った。
風間さんて、意外と面倒見がいいのかもしれない。
「・・・・夕飯の支度しようかな」
私はそういいながら腕まくりをしてみせる。
すると、その腕を平助君に握られてしまった。
不思議に思って、私は平助君に視線を向ける。
「ちょっと寄りたいとこあるんだ。夕飯は、その後でもいいか?」
「いいけど・・・。平助君、お腹減らない?」
「確かに減るけどよっ!!そんなことよりも、こっちの方が大事なんだよ・・・!」
太陽でよく平助君の顔がよく見えないけど、
・・・・平助君、顔赤い?
そのまま腕を引かれて、私は平助君に身を任せた。
「わぁ・・・っ!!」
着いた場所は、透き通るような綺麗な川が・・・。
そして川の傍に、可愛らしいお花が咲き乱れていた。
・・・きれい・・・っ!!
私は花畑の中心まで歩み寄る。
甘い香りが花をくすぐる。
「いいところだろ?」
「うん、・・・綺麗」
「ははっ、お前ならそういってくれると思った。
お前がそんなに喜ぶなら、連れて来た甲斐があったよ」
隣で優しく微笑む平助君。
私も同じように微笑んだ。
千鶴は目をキラキラ輝かせながらはしゃいでいた。
俺はそんな嬉しそうな千鶴の姿に見入っていた。
連れて来た甲斐があった、と心の底から思う。
俺たちはしばらく並んで景色を眺めていた。
そして、ふと思い出したように千鶴は口を開いた。
「平助君の寄りたいところって、ココ?私にこの景色を見せたかったの?」
「あぁ。それもあるけど・・・」
俺は頷きながらニヤリと笑みを浮かべて、それだけじゃないと言葉を付け加えた。
その言葉に千鶴は首をかしげた。
「千鶴。・・・ちょっとの間、目ぇ・・・閉じててくれるか?」
「えっ? ・・・うん」
千鶴はぎこちなく頷いてから目をつむった。
頬がほんのり赤く染まっていた。
もしかしてキスされると思ってんのかな?
俺はクスクス笑いながら、千鶴の頬に触れた。
いきなり頬に触れられて、体が反応してしまう。
その反応を見て、平助君が笑っているのがわかる。
・・・・平助君、笑いを堪えてる・・・///
平助君の手は、そのまま髪へ移動して、優しく撫でて行く。
それがくすぐったくて笑ってしまう。
途中で「笑うなよ」と平助君はそういったけど、平助君もさっき笑ってたじゃないと言い返す。
しばらくしてから、平助君は喋らなくなった。
「平助君?」
「ん・・・」
呼びかけると曖昧に返事をするだけ。
・・・・どうしたんだろう?
私はなにもわからないまま、目を瞑り続けていた。
お互いに喋らなくなってから、俺はしばらく千鶴の顔を見つめたいた。
いつまでこの顔を見ていられるのかな?
いつまで千鶴に触れていられるのかな?
いつまで俺の傍に居てくれるかな?
ずっと見つめていると、不思議と不安が沸き起こる。
「平助君・・・・?」
俺の手が震えていたのか、千鶴は自分の手を俺に添えた。
まるで、大丈夫だよって言ってくれているみたいに。
「目、勝手に開けるなよ」
「ごめんなさい。だってながいんだもの」
お互いに顔を見合わせて俺たちは笑う。
・・・・本題はこっからだ・・・。
千鶴、・・・・・聞いてくれ———
俺は心の中でそう願い、口を開いた。
- Re: 平助’sエピソード 〜薄桜鬼〜 ( No.47 )
- 日時: 2010/09/14 20:44
- 名前: 桜架 (ID: q9W3Aa/j)
- 参照: http://www.casphy.com/bbs/jr3/index.html
なんか最後、平助オンリー目線みたいになっちった;;
読んでくださってる人、気にしないで下さい;;
スルーしてくださいね;;
では、またまた本編へ♪
- Re: 平助’sエピソード 〜薄桜鬼〜 ( No.48 )
- 日時: 2010/09/16 18:19
- 名前: 奈絡 ◆nMFqOF/qCM (ID: 3rAN7p/m)
- 参照: http://俺の名はロックオン・ストラトス
桜架>>
読みやすくていいなぁ
いい話だし……
がんばってね!!
- Re: 平助’sエピソード 〜薄桜鬼〜 ( No.49 )
- 日時: 2010/09/16 18:36
- 名前: 桜架 (ID: q9W3Aa/j)
エピソード四『久しぶりの再開』
〜平助side〜
「千鶴・・・・」
「ん?」
頬に添えてある手で、オレは優しく千鶴の頬を撫でた。
千鶴はオレを見つめて首を傾げる。
「・・・・・あのさ、オレと・・その」
「うん・・・?」
ヤッベー・・・。なんか恥ずかしくなってきた。
ひとりでに頬を赤らめる。そんな自分が情けない。
添えていた手を自分の頭へ持っていき、グシャグシャに掻いて照れを隠す。
その様子をクスっと笑う千鶴。
ひとつひとつの反応を確認するオレは、本当に千鶴しか見えていないんだなと実感する。
恥ずかしさを隠すように、オレは額同士をくっつけた。
もちろん、顔の赤さを隠すため。
至近距離で頬を赤らめる千鶴はやっぱ可愛くて、
オレにはもったいないと思う。
本当・・———
「大好きだ、千鶴——」
「えっ、え・・・////?」
いきなりの言葉に更に顔を赤らめて焦る千鶴。
その反応可愛すぎだって。
オレは笑いながら次の言葉をゆっくり紡いだ。
「オレの嫁さんにならないか? もちろん、お前が嫌だっつーならいいけど」
「えっ・・・・?」
千鶴は意味が分かっていないのか、目をパチクリさせて、見開いていた。
だからオレはもう一度言った。
「オレの嫁さんに、ならないか?」
「およめ、・・さん・・・・」
だんだん千鶴の瞳が涙で埋まってゆく。
いまにも流れ出しそうなその雫を、優しく手で拭っていく。
「今の幸せを、記憶じゃなくて・・・形にしたいんだ」
「へいすけ、君・・・・」
千鶴の涙は止まずに、次々と頬を伝っていく。
オレは拭うのをやめて、唇をまぶたに寄せた。
千鶴の肩が揺れる。
オレはそのまま千鶴を抱き寄せた。
ちょうど日が暮れる。
オレと千鶴がオレンジ色に、鮮やかに染まる。
涙で濡れた千鶴の姿が、とても綺麗に映し出されていた。
「私を、平助君のお嫁さんにしてください」
千鶴の言葉を聞いて、オレは顔を覗き込んだ。
涙の雨が止んだわけではないけど、
そこには艶やかな優しい笑顔があった。
オレは返事の代わりに、静かに距離を詰めた。
それに応えるように、千鶴はゆっくりと瞳を閉じた。
夕日が沈む瞬間、俺たちは誓いの口付けをした。
この口付けは、一生に一度のもの。
オレは今日のコトを一生忘れない。
たとえ、この身が滅びようとも、頭に焼き付けておく。
愛してる・・・———
その日、俺たちは“夫婦”になった・・・・———
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