二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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薄桜鬼〜恋情想起〜
日時: 2010/11/14 09:43
名前: 桜架 (ID: noCtoyMf)

これは、スレ主の妄想物語でございます。

うちと一緒に妄想してもいいよ〜、という心優しい方、

薄桜鬼の平助が好きな方、暇でしたらうちの妄想に付き合ってってくださいませ・・・・Σ


〜本編〜

平助中心ですが、他のキャラ妄想もはいっています。
そこらへんもスルーお願いします。
とにかく、妄想物語なので・・・・((汗

平助sideが終わったら、他のキャラのも書こうかな・・・w



エピソード壱>>1>>2>>3>>4>>5
エピソード弐>>6>>7>>8>>9>>10>>11
エピソード参>>12>>13>>16>>17>>19>>21>>22>>25>>26>>39
エピソード四>>43>>44>>45>>46>>49
エピソード五>>58>>67>>72>>73
エピソード六>>79>>81>>86>>91


※すべてにこれから後日談をいれます♪


壱*後日談*原田>>56
弐*後日談*沖田>>51斎藤>>52土方>>57
参*後日談*
四*後日談*
五*後日談*

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Re: 平助’sエピソード 〜薄桜鬼〜 ( No.35 )
日時: 2010/09/11 22:48
名前: たっく ◆5RRtZawAKg (ID: hjVvZ87o)

たっくでいいよ♪

Re: 平助’sエピソード 〜薄桜鬼〜 ( No.36 )
日時: 2010/09/11 22:51
名前: 桜架 (ID: q9W3Aa/j)

*たっく*

了解!!よろしくね^^

Re: 平助’sエピソード 〜薄桜鬼〜 ( No.37 )
日時: 2010/09/11 22:56
名前: たっく ◆5RRtZawAKg (ID: hjVvZ87o)

うん!!

Re: 平助’sエピソード 〜薄桜鬼〜 ( No.38 )
日時: 2010/09/12 12:43
名前: 雅翠 (ID: 278bD7xE)


はい、書いてます!

見にきてくれてありがとうございます!!

Re: 平助’sエピソード 〜薄桜鬼〜 ( No.39 )
日時: 2010/09/12 14:45
名前: 桜架 (ID: q9W3Aa/j)

*雅翠様*

いえいえ、これからちょくちょく見に行きます!!
頑張ってくださいね^^



では、そろそろ本編に移りますね♪
次のは目線が次々と変っていくので、わかりにくかったら
ゴメンナサイです^^;


では、どうぞっ!!


————————————————————————


エピソード参『伝えられない・伝えたい』




俺は千鶴の隣に静かに腰を下ろす。
千鶴はお酒飲む?とぎこちなく聞いてきたが、首を振った。
そしてしばらくの間、俺たちはお互いに黙っていた。


「・・・・・ごめんね」

「・・・・・?」


千鶴のいきなりの謝罪に戸惑う俺。
なんで謝るんだ?
俺は千鶴を見つめた。


「けど、・・・・嬉しかった」

「・・・・・千鶴?」



千鶴の言ってる意味がわからない。
まず、何の話をしているのかさえわからない。
いきなりの謝罪に、嬉しかった?
二つとも同じ話題なのか?
俺は瞬きするだけ。頭の中は真っ白だ。


だけど、次の言葉ですべて理解できた。



「———約束」




目線を俺と合わせないまま呟く千鶴が、とても小さく見えた。
まるで、なにかに脅えているみたいに。

俺は何も言えずに、ただ千鶴の紡ぐ言葉を聞いていた。






さっきまで話が飲み込めていなかった平助君。
“約束”と言ったらすべて理解できたみたい。
その証拠に目を見開いて、何か言いそうな顔をしてるから。
けど、なんていったらいいかわからなくて、口を開けない感じ。


「嬉しかった」

「・・・・・・」



いまだに何も言わないでいる平助君。
それが今の私にとって不安なこと。
だから私は、かまわずに自分の気持ちを言葉で紡いで言った。



———伝わりますように・・・・

             と、願いながら・・・



「以前した、私との約束、・・・覚えてくれてて嬉しかった」

「・・・・・そんなの、覚えてるに決まってんだろ?」



ぎこちなく笑う平助君。
こんなに近くに居るのに、何処か遠い。
私は軽く微笑んで、頷く。


「私だけが、・・覚えてるのかと思った」

「・・・・・・いや、俺のほうがそうだと思った」


いきなり私の言葉を遮って、平助君が口を開いた。





俺は千鶴の言葉を遮った。


本当は、俺の方がそうだと思ってた。
俺だけが覚えてるのかと思ってた。
けど、覚えてくれてたんだな。
嬉しくて、同時に切なくもなった。


お互いに覚えてたのに、・・・・あんな形でなくなってしまったなんて・・・・——



俺が俯くと同時に、着物の裾を引っ張られる。
・・・・なんで、そんな泣きそうになってるんだ??
俺、なんかしたか?!
いきなりのことで俺はあわてて千鶴を慰める。


「ちょっ、 千鶴・・・?!俺、なんかしたか?!」



千鶴は「ううん」と首を振るだけ。
そんな千鶴の頭を撫でる俺は、いまだにこれしか出来ないのかと、自分がはがゆくてたまらない。
唇を噛み締めていると、ふわっと香水の匂いが鼻をくすぐった。

しばらくの間、何が起きたか分からなくて、俺は固まっていた。

そして、千鶴が俺に抱きついているのが分かり、一瞬にして顔が赤く染まった。




「・・・・・ちづ、る?」


顔を赤く染めながら、手を彷徨わせる平助君。
私は平助君の胸の着物を握り締めながら、顔を埋める。
平助君の匂いが鼻をくすぐった。


「ごめんね。あんな形で約束破っちゃって。
言い訳かもしれないけど、・・・私、女の人に囲まれて笑ってる平助君に嫉妬しちゃって・・・」

「・・・・・え・・っ?」


平助君が驚いていることに気付かなくて、私はただ必死に言葉を紡いだ。


「それを原田さんに話したら、平助君を驚かせようって・・・。
それで私も賛成して・・・・、けど、」

「ちょっ、・・・ストーーーップ!!!!!」



抱きついていた私の体を離して、平助君は私を見つめた。


「嫉妬って? 千鶴、お前・・・俺に嫉妬してたのか?」

「・・・・えっ?」


いきなりそんなことを聞かれると恥ずかしくて顔が赤くなる。
さっきは必死だったからいえた訳で、改めて聞かれると・・・っ
私は平助君から顔を背けると、平助君の手がそれを制止する。


「なあ、それ本当?」


至近距離で聞かれて更に顔が赤くなった。
耐え切れなくなって、私は頷いてから口を開いた。


「だって、私・・・・——」

「ちょっ、だからストップつってるじゃん!!」


叫びながら平助君は私を抱きしめた。
痛いくらいに抱きしめられた腕は、何処か優しくて温かかった。




「そこからは俺が言うって。全部お前に言わせたら、
俺の立場がねぇーじゃんっ」


俺は微笑みながら耳元でそう囁き、千鶴を真っ直ぐに見つめた。


「俺は、千鶴が好きだ。・・・めちゃくちゃ好きだ!!」

「・・・へ、すけくん」


涙混じりの瞳で俺を見つめる千鶴。
そんな千鶴に俺はただ優しく微笑む。












ずっと伝えられなかった。

けど、やっと伝えられた。



伝えられないんじゃない。

それは伝えようとしていないだけだ。


一歩前へ進めば、自分の大切な人が傍に・・・・・


伝えるってことは勇気がいること。



それを乗り切ったとき、最高の幸せが舞い降りてくる。










「平助君、・・・・・・大好き」





エピソード参『伝えられない・伝えたい』完





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