二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 学園アリス〜初等部編〜 コメ頼む
- 日時: 2011/09/18 18:51
- 名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)
はじめまして、私は刹那と言います。
えっとこの小説は、『学園アリス』のニ次元小説です。
主人公が違ったり、登場人物が違ったりするけど、気にしないでください。
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- Re: 学園アリス〜初等部編〜 コメ頼む ( No.40 )
- 日時: 2011/09/23 21:40
- 名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)
『セントラルタウン』
薫「ここが、セントラルタウンか...」
薫は、初めてセントラルタウンに来たので、興味をそそがれるものばかりだった。
薫「来たのはうれしいけど、ずっと握ってなきゃいけない?」
薫は、バスの中からずっと陽一君に手を握られっぱなしなので、何となく聞いてみた。
陽一「うん」
薫「棗と繋いでいるからいいんじゃ...」
陽一「ダメ」
薫は、きっぱりと言われたので仕方なく、一緒にいることにした。
薫“まあ、まだ時間はあるし、リボンを買うのは後でもいっか”
裕「ここは、アリス職人が作ったものが多いから、薫ちゃんにしてみると、珍しいものが多いと思うよ」
薫「普通のリボンはある?」
蛍「あるわよ。全部が動いたりするわけじゃないから」
薫「そう。よかった」
棗「おい、行くぞ」
薫「あっ、うん」
薫達は、いろんなところを見て周った。
すると、棗はどこかへ行ってしまったので、陽一君と一緒に見て周った。
薫「陽一君?」
陽一君が、立ち止りお店の方を指差した。
薫「『ホワロン』?欲しいの?」
陽一「うん」
薫「わかった。買おうか」
薫は、陽一君と一緒に並んで買った。
お店の人「10ラビットになります。まいど〜」
薫「はい」
陽一「ありがと」
薫「どういたしまして」
陽一君と遊んでいるうちに、棗も帰ってきた。
そして、またお店を見てまわていたら、日が暮れてきた。
薫「そろそろ帰ろっか。日が暮れてきたし」
陽一「うん」
裕「そう言えば薫ちゃん」
薫「ん?」
蛍「あんた、リボンを買う事忘れてない?」
薫「忘れたわけじゃないけど、もう遅いしまた今度にするよ」
帰りのバスに乗り、委員長と蛍は真っ直ぐに自分の部屋に戻って、薫と棗は陽一君を見送った。
薫「今日はありがと。とても楽しかったよ」
棗「別に、あいつが行きたいって言ったから」
薫「それでも、楽しかったもん。だから、ありがとう」
棗「......」
棗は、それ以上何も言わなかった。
棗「おい」
寮について、自分の部屋に戻ろうとした時、不意に棗に呼び止められた。
薫「何?」
棗「やるよ。これ」
薫「?」
開けてみると、中には赤色のリボンが入っていた。
薫「これ...」
棗「陽一に頼まれたんだ。赤のリボンがいいって」
薫“あの時...”「そう..ありがと。私、赤は好きな色なんだ」(笑)
棗「......」
薫「おやすみ、棗」
棗は、薫が自分の部屋へ入ったのを見計らって、ボソッっと言った。
棗「...おやすみ、薫」
- Re: 学園アリス〜初等部編〜 コメ頼む ( No.41 )
- 日時: 2011/09/24 08:48
- 名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)
『真夜中の火事』
薫が、自分のベットでぐっすりと眠っていたら、焦げ臭いにおいと委員長の叫び声が聞こえた。
薫「何?このにおい」
薫は、すぐに起きて廊下に出てみると、煙が立ち込めていた。
薫「委員長!どうしたの!?」
裕「あっ!薫ちゃん、早く早く!」
薫「分かった」
薫は、逃げる途中で何人かA組の子を助けながら、寮をでた。
火事は思ったよりひどく、生徒だけでは抑えきれなかった。
薫「やっぱり私も...」
裕「だめだよ、大きなアリスは使っちゃいけないんでしょ?」
薫「でも...」
?「何アレ!!」
一人の子供が空を指して叫んだ。
そこには、大きな鷲が飛んでいた。鷲は、薫の上に手紙を落とし、去っていった。
裕「何?その手紙」
薫が開けてみると、中には神野先生の字で〈アリスの使用を許可する〉
と、書いていた。
裕「薫ちゃん!!」
薫「うん。皆離れて!!」
薫は、風のアリスで宙を舞い、建物の上まで飛んだ。そして、風と水と雷のアリスを使い、雨雲を作りだした。
晏奈「これが、薫ちゃんのアリス」
万祐「すごい」
皆、とくにB組の子たちは、改めて薫のすごさを知った。
- Re: 学園アリス〜初等部編〜 コメ頼む ( No.42 )
- 日時: 2011/09/24 09:45
- 名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)
『星階級の進級』
翌日、薫は蛍達と一緒に登校した。
教室内は、昨晩の火事の話で持ち切りだった。
晏奈「あっ!薫ちゃん」
万祐「おはよう」
薫「おはよう」
晏奈「昨日、すごかったね!」
万祐「うん」
薫「そうかな?」
薫が、火事の事でほめられていると委員長がやってきて、薫が髪を縛っているリボンに気がついた。
裕「あれ?薫ちゃん、そのリボン...」
薫「え!?...あっああ、これ?買ったんだよ。セントラルタウンで」
蛍「でも、あの時は買えなかったんじゃなかった?」
薫「そうだっけ」
薫は、棗の方を見て言った。
薫達が、席に着くと神野先生が入ってきた。
神野「授業を始める前に、言っておきたい事がある。昨夜の火事で、部屋が燃えてしまった者は、もうすでに治っているので安心したまえ。それと薫」
薫「はい」
神野「お前には、後で校長から話があるので、授業が終わったら私と一緒に来なさい。それと、お前は今日からトリプルに進級だ」
薫「え?...あ、はい。ありがとうございます」
薫は、校長からっと言う事でびっくりしたが、それ以上にこんな事で星階級は上がるものだとは、思わなかったのでびっくりした。
神野「それでは、授業を始める」
- Re: 学園アリス〜初等部編〜 コメ頼む ( No.43 )
- 日時: 2011/09/24 10:56
- 名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)
『学園の裏』
授業が終わった後、薫は神野先生と一緒に校長室へいきました。
神野「校長先生、薫を連れて来ました」
校長「入りたまえ」
校長室に入ると、中にはカーテンに隠れている校長先生と仮面をかぶった男の人が待っていた。
神野「それでは、私はこれで」
校長「ごくろう」
神野先生が居なくなり、薫は不安と緊張が高まった。
?「脅えることはない。すこし、話をするだけだ」
校長室のソファーに座っていた男が、薫に向かって自己紹介をしてきた。
?「はじめまして、私は危険能力系担任のペルソナだ」
薫「私に何の用でしょうか」
ペルソナ「君にはこの学園の仕事をしてほしい。君のアリスを使ってね」
薫「おことばですが、私はこのアリスを使って人を傷つける気はありません」
薫は、ペルソナに対して何かを感じ取り、内容を聞く前に答えた。
ペルソナ「そうはいかない。君のアリスは危険と判断された、君は学園の仕事をする義務がある。やらなければならない」
薫「私は、このアリスでお母さんを傷つけてから、絶対に誰も傷つけないと決めました。だから、義務があろうと私はやりません」
ペルソナ「友達が....大事ではないのかね?」
薫「!!!」
薫は悟った。学園の言う事を聞かなければ、皆に被害が及ぶと。やっとできた仲間を危険にさらす事になると...。
薫「.....何をすれば.....いいのですか?」
ペルソナは、笑みを浮かべながら言った。
ペルソナ「この世には、反アリス学園を掲げる組織がある。その組織をつぶすのだ。もちろん、あたかも自然に起きたかのように」
薫「風のアリスを使って...ですか?」
ペルソナ「いや、お前の場合いろんなアリスが使えるからな、その時の状況に応じて使い分けろ」
薫「分かりました。しかし、クラスはどうするんですか?私は、特別能力系になっていますが」
ペルソナ「そのことについては問題ない。表向きは『特別能力系』として行動し、裏向きは『危険能力系』としてやってもらう。いいな」
薫「はい」
ペルソナ「では校長先生。これでいいですね?」
校長「うむ。期待しているよ」
薫「それでは、私は授業があるので失礼します」
ペルソナ「言い忘れていた、薫」
薫が立ち去ろうとしたその時、ペルソナに呼び止められた。
薫「...何でしょうか」
ペルソナ「棗にも、この事を報告しておけ。いいな」
薫「分かりました」
薫は、今なぜ棗があんな目をしていたのかを、初めて理解した。
薫“どうしよう、お母さん.....”
- Re: 学園アリス〜初等部編〜 コメ頼む ( No.44 )
- 日時: 2011/09/24 11:43
- 名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)
『棗の優しさ』
薫は、うつむきながら教室へ入った。ちょうど休み時間だったので、皆思い思いに遊んだり話してしたりした。
裕「どうしたの薫ちゃん。元気がないよ?」
ずっとうつむいているのが気になったのか、委員長が声をかけてきた。
薫はペルソナに言われた事を話そうかと思ったが、そんなことをすれば委員長に被害が及ぶと思い、頑張って笑顔を作り答えた。
薫「うんうん。そんなことないよ」
晏奈「ほんとに?保健室に行った方が...」
薫「大丈夫だよ、ほんとに何もないから」
授業中、薫は隣の子に気づかれないようにメモを書きながら、後ろにいる棗に渡した。もちろん、流架君に気づかれないように。
放課後、薫は棗に呼び出され人気のない所へ行った。
棗「これはどう言うことだ」
棗は、薫が渡したメモを見せながら言った。
薫は、うつむきながら答えた。
薫「書いてある通りだよ。私は、学園の仕事をやることになった。棗と一緒に」
棗「なんで...引き受けた...」
薫「そっそれは.....」
棗「隠さずに言え!!」
棗の言葉に、薫は涙をこらえきれなくなった。
薫「だって...ペルソナが、仲間が大事じゃないのかって...言って...きたから...」
棗「ペルソナが...」
薫「私、どうしていいか...分からなくて。私.....私」
薫が手で顔を覆って涙を抑えていると、棗がいきなり自分の方へ薫を抱き寄せた。
薫が、その行為に驚いていると、棗が言った。
棗「俺が...守ってやる。お前も、皆も、だからこれからは泣くな。ずっと...笑っていろ。どんなに悲しくても笑っていればなんとかなる。俺が...ずっとそばにいてやる」
薫「...うん」
薫はこの時、救われたと思った。
薫“棗がいなきゃ耐えられなかった。一人で、ずっと泣いていた。棗が....いてくれたから”
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