二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 学園アリス〜初等部編〜 コメ頼む
- 日時: 2011/09/18 18:51
- 名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)
はじめまして、私は刹那と言います。
えっとこの小説は、『学園アリス』のニ次元小説です。
主人公が違ったり、登場人物が違ったりするけど、気にしないでください。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
- Re: 学園アリス〜初等部編〜 コメ頼む ( No.35 )
- 日時: 2011/09/21 21:04
- 名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)
『アリスドッチ』
薫は、さっそく翼先輩達が言った、『なんでも楽しむ』ことのできるものを考えた。
まあ、考えた所でいいのが出るはずもないが。
薫「あっ!そうだ」
裕「どうしたの?薫ちゃん」
薫「皆で、ドッチボールしよう!」
裕「え?」
......。
薫「っと、言う事で皆でドッチボールしよう!」
皆「え〜」「何で今更」
重田「ったく、日直の仕事増やさないでよね。何で、ガキみたいなことをしなくちゃいけないのよ」
薫「やれば、楽しいと思うよ?」
?「ふざけんな、誰がやるかよ」
薫「やっぱり?」
薫は、普通に言ってもやってくれないと思っていたので、次の手を出した。
薫「それじゃあ、こういうのはどう?」
?「何だよ?」
薫「ドッチボールをして、君たちが勝ったら、なんでも言う事を聞いてあげる。そのかわり、私が勝ったら、もう授業さぼりはやめにする。どう?駆け引きだよ」
?「面白れぇ、やってやろうじゃんか。棗さん」
棗「別にかまわないぜ。ただし、使うボールはこれだ」
棗は、アリス学園のマークが入ったボールを、薫に投げ渡した。
棗「試合は明日、1チーム8人。いいな」
薫「いいよ、それで」
裕「薫ちゃん」
薫「ん?」
裕「ちょっといいかな」
放課後、薫は裕と一緒に校庭のグラウンドにいた。
薫「アリスドッチ?」
裕「うん。このボールは、アリスに反応する球なんだ。たとえば、僕が投げると...」
委員長が投げたボールは巨大化して落ちてきて、元に戻った。
薫「なるほど、委員長は幻覚のアリスだから、大きくなったのか」
裕「うん」
薫「それって、ボールが自分で判断してアリスをだすの?」
裕「うん。無意識のうちにアリスがでていることもあるよ」
薫「そう。...なんか面白そう!」
裕「のんきなこと言ってる場合じゃないよ!向こうには棗君がいるんだよ?」
薫「!!そうか、あいつのアリスは炎だから...」
裕「だから、B組ではアリスドッチは、禁止になっていたんだ」
薫「いいんじゃない?別に。私がいるもん」
裕「え?」
薫「いざとなったら、無効化を使えばいいし...ね!」
薫は、委員長の前ではそんなこと言ったが、内心は、他のアリスが出ないか心配だった。
薫“大丈夫、なんとかなる。お母さん、祈っててね”
- Re: 学園アリス〜初等部編〜 コメ頼む ( No.36 )
- 日時: 2011/09/23 09:54
- 名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)
『薫の気持ち』
薫「とは言ったものの、どうしよう。皆、こっちのチームに入ってくれないよね」
裕「しょうがないよ、相手は棗君だもん」
委員長が悲しそうに言った。
薫「やっぱり、あいつって恐れられてるんだ。ごめんね、危険なことに巻き込んで」
薫は、薫のチームに入ってくれる、晏奈ちゃんと万祐ちゃんに謝った。
万祐「気にしないで、薫ちゃん。皆、心のどこかでは、棗君達の授業さぼりはよくないって思ってるんだから。ねぇ?」
晏奈「うん。だから私達は、薫ちゃんチームに入るわ」
薫「ごめんね。ありがとう」
裕「あっ!今井さん!」
ちょうどそこへ、蛍が入って来た。
万祐「今井さんも、薫ちゃんチームに入るでしょ?」
蛍「私は、やらないわよ」
晏奈「どうして?今井さんも、よくないって思ってるんでしょ?」
蛍「だからって、こんなことしなくちゃいけないわけじゃないでしょ」
蛍は、真顔でそう言った。
薫は、それでもチームに入ってもらおうと説得した。
薫「お願い。この勝負、勝ち負けなんて関係ないの」
裕「え!?どうして、負けたら棗君たとの言いなりにならなきゃいけないんだよ?」
薫「私はこの勝負で、あいつの心が知りたいだけなんだ。なんであいつが、人を拒み続けるのか。なぜ、あんな悲しい目をしているのかを」
薫は、棗が自分によく似ているような気がしてならなかった。欲しくもないアリスを持ってしまって、一人、ずっと孤独でいる棗がほおっておけなかった。
蛍「.....分かったわ、手伝ってあげる。そのかわり、負けたら知らないわよ」
薫「ホント?ありがとう!」
“なぜあいつがあんなに、悲しい目をしているのか、絶対に確かめる!”
- Re: 学園アリス〜初等部編〜 コメ頼む ( No.37 )
- 日時: 2011/09/23 14:28
- 名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)
『勝負』
そしていよいよ、勝負の時間がやって来た。
皆、グラウンドに集まり、見ていたり、応援したりしていた。
棗の方には、8人全員そろっていたが、薫の方は6人しかいなかった。
棗「おい」
薫「え?」
棗「何で6人しかいねぇんだよ。1チーム8人のはずだろ」
薫「ああ。皆こっちに入ってくれなかったから。でもいいんじゃない?そっちが、有利になるだけでしょ」
棗「あとで、人数が少なかったからって、言うなよ」
薫「もちろん。手加減なしね」
?「それでは、試合を始めます」ピィー
笛の合図とともに、試合が始まった。
(話が長くなるので、大まかなところはカットいたします。)
試合は、夕方まで続き、後は薫と棗だけがのこった。
薫の力も、無効化しか出ずに終わりを迎えた。
今、ボールを持っているのは棗だ。
薫「はぁ、はぁ、はぁ」
棗「はぁ、はぁ、はぁ...いくぞ!」
薫「来い!」
棗「はぁぁあああ」
棗は、思いっきりボールをなげた。すると、ボールの周りに炎は出ずにそのまま、薫に向かってきた。
?「炎が出ない!?」
重田「まさか、棗君のアリスも無効化に!!」
薫“これなら...!”
薫は、タイミングよくボールをキャッチした......かと思いきやボールの回転は収まらず、薫の手を滑って地面についてしまった。
薫「あっ!!」
皆「終わった」「棗さんの勝ちだ!」「ヤッター!!」
棗のチームや棗を応援していた人達は、一斉に喜んだ。
棗以外は...。
薫「ありがと」
薫が棗に向かってそう言ったので、立ち去ろうとした棗は、驚いた顔で薫の方を振り向いた。
薫「最後のボール、アリス使わないで投げてくれなんでしょ?だから、ありがとう」
裕「どう言うこと?」
蛍「薫が無効化で止めたんじゃあ...」
薫「私、この試合で棗に対して、一回もアリスは使ってないよ」
皆「え!!?」
棗は、歯を食いしばりながら、大声で言った。
棗「なんで...なんで笑ってんだよ!!」
薫「棗、楽しそうだったもん。笑ってなくても、怒っていても分かるよ。ドッチボールしている時の棗は、夢中で、楽しそうだった。試合には負けたけど、私の勝ち」
棗「すきにしろ!!」
棗はそう言うと立ち去ってしまった。
薫“お母さん。私、棗の本当の姿が見れたようで、この試合をして本当によかったよ”
- Re: 学園アリス〜初等部編〜 コメ頼む ( No.38 )
- 日時: 2011/09/23 20:00
- 名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)
『薫の変化』
アリスドッチから、5日後。
相変わらず棗は、薫を無視したりするが、前のように冷たい目はしなくなった。等の薫は、あのあと皆に他のアリスの事をしられてしまい、どうしようかと思ったが、鳴海先生の説明のおかげで、以前よりもクラスに打ち解けてきた。
薫“お母さん、皆に他のアリスの事を知られた時は、さすがにやばいと思ったけど、皆、これまでと同じように接してくれるようなったよ。私としてもすごくうれしい!”
そんなことを思っていると、万祐ちゃんと晏奈ちゃんが、今日は何の日か教えてくれた。
万祐「そういえば、薫ちゃん。今日は、おこづかいが出る日だよ」
薫「そうなの?」
晏奈「うん。だから、一緒に『セントラルタウン』に行こうと思って」
薫「行きたい!!あっ、でも...」
晏・万「うん?」
薫は、神野先生に言われてた事を思い出し、2人に話した。
薫「私さ、ドッチの時以来、神野先生に言われてたんだ。
「「セントラルタウンに行くのはいいが、パートナーの同行が条件だ!」」って」
晏奈「パートナーって言ったら......棗君か」
薫「そっ。だから、あいつにも行ってもらわないといけないんだけど.....無理かな〜」
薫はそう言いながら、ダメもとで棗のところまで行った。
棗「なんだよ」
薫「セントラルタウンへ行きたいだ。だから、一緒に来てくんない?」
棗「なんで、俺が」
薫「神野先生が、パートナーと一緒じゃなきゃだめだって...」
薫が棗を説得している時、前の方で重田の声がした。
重田「まあ〜、あんたが棗君をデートに誘う気〜」
?「身の程知らず〜」
薫は、何も言わずに重田の方を向いて指を パチン っと鳴らした。
すると、突然、重田の周りから炎が現れた。
重田「ちょっ、何するのよ!!」
薫「安心して、その火は熱くない火だから」
重田「そう言う問題じゃないわよ!あなた、無効化以外使っちゃだめなんじゃないの!?」
薫「もちろんそうだけど、それは皆が知らない間だけ、今は鳴海先生が他の先生たちを説得してくれて、「ケガをしない程度のものだったら使ってもいい」って言ってくれたんだ♪」
重田「何それ、ふざけないでよ!」
薫「ふざけてないよ」
重田は、自分のアリスを使って薫に攻撃してきたが、薫は風のアリスを使って全部かわした。
重田「逃げるな!!」
薫「いや、逃げないとあたるから」
薫は、重田の攻撃をすべてかわしながら言った。さすがに、重田も疲れたのか、息を乱しながら言った。
重田「あっあんた、前と性格変わってない?」
薫「そりゃあ、皆に隠し事しなくて済んだんだもん。前の自分に戻った証だよ」
薫は、笑いながら楽しそうに重田の攻撃を避けていた、その時、急に足を引っ掛けられて、薫は転倒した。
薫「なっ何?」
- Re: 学園アリス〜初等部編〜 コメ頼む ( No.39 )
- 日時: 2011/09/23 19:57
- 名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)
『初等部A組、聖陽一』
薫は、訳が分からなかった。急に、足を引っ掛けられ、誰がやったのかわからない。
薫は、すぐ隣に座っている棗を疑った。
薫「棗、あんたがやった?」
棗「んなわけねぇだろ」
流架「やったのは、こっちだよ」
薫「え?」
薫は、流架が指を刺した方向を見たら、そこにはA組の子だろうか、棗の上に座っている男の子がいた。
薫「誰?この子。あんたの子?」
棗「燃やすぞ」
棗の代わりに、流架が説明してくれた。
流架「聖陽一、3歳。A組の子で、棗に懐いてたまに遊びにくるんだ」
重田「子どもと戯れる棗君も素敵〜」
薫「へ〜、棗に懐いてね。んで、私に何の用?会うのは初めてだよね?」
陽一君は何も言わずに、黙って棗にくっついてる。
薫「変な子。何か用があるのか、ただ遊んでたのかくらい言ってよ」
流架「この子は、棗と同じ危険能力系で、だから棗も気にかけてるっていうか...」
薫“危険能力系!”
薫が陽一君を見ていると、いきなり、髪の毛を引っ張られた。
薫「イタッ!何?いきなり」
陽一「......銀色」
薫「え?」
急に言われたので、何の事か分からなかったが、すぐに薫の髪の色のことだとすぐにわかった。
薫「この髪の事ね。そんなに珍しいかな?」
重田「何で、銀色なのよ。あなたの髪は金色でしょ?」
薫「実はね、すべてが金色ってわけじゃないんだ」
裕「どう言う事?」
薫「お母さんの髪が金色だったから、ほとんど金色なんだけど、お父さんは銀色だから、7:3の割合で、銀色の髪も入ってるんだ」
皆「へ〜」
重田「でも、それがどうしたのよ?」
薫「さあ。私に聞かれても」
陽一は、薫の方を見てはいたが、すぐに棗へ向き直り何かを棗に伝えた。棗は、薫の方を見た。
薫「ん?何?」
っと、いきなり薫の腰まである長い髪を縛っていたリボンが燃えてしまった。
薫「なっ!なにする棗!!」
晏奈「薫ちゃん、髪の毛下ろすと長いねぇ」
薫「まあね。お母さんが長かったから、その影響かな?下ろすと太ももまであるんだ。ってか、どうしてくれる棗!替えのリボン、私持ってないのに...」
棗「知るか」
薫「あんたねぇ」
棗は、薫の事を無視して陽一に向き直った。
陽一は、床に落ちていた、セントラルタウンの旗を指さして次に、薫を指した。
流架「行きたいみたいだよ、セントラルタウン。薫と一緒に」
てな訳で、薫は陽一君と一緒にセントラルタウンへ行くことになった。
もちろん、棗も一緒に。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
この掲示板は過去ログ化されています。