二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜雪華録始動!
日時: 2012/12/26 15:17
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

こんばんは桜舞姫です。
前から考えていた新作を書く事にしました。
私の事をご存知の方、そうでない方、双方お楽しみください。

作者紹介

名前 桜舞姫・さくらまいひめ
性別 女  14歳の中一
誕生日 4月2日
埼玉県越谷市在住

<ここへ来た皆様へ>

・荒らしに来た人、薄桜鬼嫌いな人。回れ右。
・辛口コメント程々に。
・色々募集します。その時はどうぞ、よしなに。
・アニメ、ゲーム、オリジナル…ゴッチャです。
・千鶴の家族とか過去とか、意外と捏造です。
・不定期更新です。

これを読み、理解してなお足を踏み入れるという方。
………ようこそ。小説の世界へ……。

>>60 目次 


  【採用オリキャラ】
>>91 クラア殿
>>99 ノエ 殿

ありがとうございました<m(__)m>
キャラの詳細は、後日『新・オリキャラ』に
記載します。

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Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜雪華録始動! ( No.136 )
日時: 2013/02/25 15:31
名前: 通りすがりのストリート・ウィズ (ID: 0VNTw2Qw)


 おー、なんかまおゆうの原作みたいな話だな

Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜雪華録始動! ( No.137 )
日時: 2013/02/25 21:41
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

>>通りすがりのストリート・ウィズ 様

この作品に目を通していただき光栄に御座います。
なお、この作品はほぼ原作沿いですのであしからず。

…ところで、まおゆうって何でしょう?

Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜雪華録始動! ( No.138 )
日時: 2013/06/19 13:21
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

お久しぶりです皆さん。桜舞姫です。
最近は『新』の作品の方に熱が入り、更新が疎かになってしまいました。私の駄作を待っている人等いないとは思いますが、これは書いている方々に失礼かと思い、今日は誠心誠意更新させて頂きます。

また、大変失礼かと思いますが、番外編は季節感がずれてしまったので中止とさせていただきます。
続きが気になる方は、「薄桜鬼 随想録」にて、お楽しみください。
それでは、次スレッドより本編に戻させていただきます。

Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜雪華録始動! ( No.139 )
日時: 2013/06/19 13:55
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

39話 

塵一つない、千幸の部屋。そこに昨日の夜までの彼女の面影はなく、まるで何年も前から、誰も使ってなどいなかったかのように感じられた。

「千幸、さん……?」

部屋に呼び掛けて見ても、答えはない。千鶴は、苦しくなった胸を両手で押さえた。
今にでも後ろから声をかけてもらいたかった。あの男らしい、しかし微かに誇り高い、女性の笑顔で。
しかし待ってもそんな時は訪れず、千鶴は胸を押さえたまま、土方達のいる広間に戻って行った。

*-*

数日後。新選組と伊東一派の分裂は、火を見るより明らかであった。散りゆく桜の中、屯所を後にする男達の列の中には、斎藤と藤堂の姿。
そしてこの数日の間、いよいよ千幸が戻る事はなかった。

*-*

夜。その日の夕餉は、世界が明日終わるのではないかと言うほどの暗さであった。普段ならおかずの取り合いで盛り上がる新八も、相手の平助がいないのだ。沖田でさえも、こんな時に冗談を言えるような雰囲気ではなく、千鶴も隅で身を固めて、静かに魚を突いていた。
その時、襖がからりと開き、島田が顔を出した。

「局長、女性の客人が見えています」
「女性の客?隊士の妻か何かかね?」
「いえ、少女が一人と大人の女性が一人。雪村君を訪ねて来ているのですが、是非、幹部の皆さんにも挨拶を、と」

その言葉に、幹部が一斉に千鶴を見る。その視線を受けながら、千鶴も
きょとんとした顔で首をかしげた。

「私を?」


Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜雪華録始動! ( No.140 )
日時: 2013/06/19 16:06
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

前話より、題名制度を取り外しました。

40話

膳が急いで片づけられ、広間の空気は緊急召集により緊張していた。そこに静かに入ってきたのは二人。
一人は

「お、お千ちゃん!?」
「お久しぶり〜、でもないわね。今晩は千鶴ちゃん!」

千鶴の友人で、幹部数名とも面識のある少女、お千。そしてもう一人は

「失礼致します」
「あぁ、彼女は私の付き人。…護衛だと思ってね」
「ご、護衛…?」

忍装束に身を包んだ艶やかな美女。しかもその顔に、どこか見覚えを感じる千鶴であった。
二人が部屋の中央に座ったのを見、さっそく土方が話を切り出した。

「で、こんな夜更けに何の用だ?」
「御免なさい。急を要する事態なのです。でも貴方達にも、ちゃんとした筋は通すべきだと思ったものですから」
「能書きはいいさ。で、用事は?」

くり返される問に、今度は忍び装束の女性が答えた。

「はい。私達は彼女を—雪村千鶴様を、お迎えにあがりました」
「え、ええっ!?」

いきなりの大仰な答えに、千鶴は勿論、幹部達も動揺してしまう。
呆れた様に原田が発言した。

「おいおい何の冗談だ?まさか千鶴が、実は一国の姫でした、なんて言うんじゃないよな?」
「あながち間違ってはいませんわ」
「!?」

その答えに、幹部達の視線が一斉に千鶴に向く。しかし当の千鶴も状況がわからず、ただおろおろとして、俯いてしまうだけだった。
動揺の波を鎮めるように、お千の凛とした声が響いた。

「貴方達、風間千影を知っていますね?何度か対峙したとか…」
「まぁそうだが。…お前らもあいつの仲間か」
「えぇと、遠からずね。でも、あんな連中と一緒にされたくないわ」

どうやら千は、風間一派とも何か繋がりがあるらしかった。それに気が付いた土方の視線は鋭くなり、ひたと二人を睨む。

「あいつらは薩長の仲間だろ。鬼とか適当な事抜かしやがってよぉ…」
「我等としても信じるわけではないが、彼らの実力は人の域を超えていますからな。貴方は何か知っているのですか?」

穏やかな近藤の問に頷き、お千は少しだけ微笑んだ。

「彼らが鬼だという認識はあるんですね。なら、話は早いです。実を申せば、この私も人ノ子ではありません。…私も鬼なのです」
「お、鬼!?お千ちゃんが…?」
「うん。ごめんね黙ってて」

立ち上がった千は、その場で一礼した。その礼は美しく、まるで誇り高き姫君だった。

「本来の名は、千姫と申します。一応、鬼の纏め役といったところでしょうか」
「へぇ…じゃあ君、鬼のお姫様ってわけね。で、そっちの人は…」
「千姫様に使える忍びの者です。皆様とは何度か…」
「フン。やっぱりあんたか、君菊さんよ」
「うふふ…ご明察ですわ」

鬼副長の鋭い視線にも動じず、ただ笑うその姿は、やはり只者ではなかった。

「な、ウソだろ…」
「あん時の芸子の姐ちゃんかよ…!?」

勿論、気付いていない人間もいたのだが。

「此処からは込み入った話になりますから、彼女も呼んでおく事にしましょう。お菊、呼んで頂戴」
「はい。…お待たせしました、どうぞお入り下さい」

君菊は、開いたままの障子から見える夜空に向かって、そう言った。


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