二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- アニバーサリーの国のアリス〜お手紙、お届けします。〜
- 日時: 2012/01/18 22:35
- 名前: ペールラ (ID: hFu5/zEO)
パァン!!
森の中、銃声が響いた・・・。
「仕事の邪魔するからだよ。」
ドシャッ
肉の塊が血だまりの池に倒れた。
そして、彼は・・・いや、彼女は返り血を浴びた頬をぬぐって、再び仕事に戻った。
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- Re: アニバーサリーの国のアリス〜お手紙、お届けします。〜 ( No.92 )
- 日時: 2012/03/22 23:09
- 名前: フルーラ (ID: BnWHiz3B)
すごい面白かったの一言です!!
続き楽しみに待ってマースw
- Re: アニバーサリーの国のアリス〜お手紙、お届けします。〜 ( No.93 )
- 日時: 2012/03/23 16:33
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
フルーラ様
ありがとうございます!
またのお越しお待ちしております!
- Re: アニバーサリーの国のアリス〜お手紙、お届けします。〜 ( No.94 )
- 日時: 2012/03/23 22:17
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
第27話「誤魔化すほどつらくなる。」
ボ「・・・・・・。」
メ「・・・・。」
なんで乱入してきたんでしょう?この猫は。
せっかくカフェでコーヒー飲んでたのに。
乱入してくんなこのバカ猫。
ボ「なぁ。」
やっと喋ったかと思ったら、その声はいつもの無邪気さはなかった。
むしろ苛立っているかのよう。
てか周りの視線が痛い。
メ「・・・なに・・。」
少しびっくりしたがその動揺を見せないようにコーヒーをすすった。
その様子をみて威圧ある小声で、それでも僕に聞こえるように言った。
ボ「昨日、ネズミと一緒にいただろ。」
メ「!!」
ガタッ!!
その言葉を聞いた瞬間、あわてて立ってボリスをカフェの外に連れ出した。
さすがにボリスが知っていても周りが僕を男と思っていること。
それだけはばれないようにしなきゃいけない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひと気のない場所・・・・・・・・・・・
メ「はぁ・・はぁ・・;」←走った。
ボ「・・・・・。」←疲れてない人。
ボ「なぁ、いたんだろ?ピアスと一緒に。」
メ「・・・い、いたよ・・。それがなに?」
ボ「お前ら付き合い始めたとか?」
そう問われた。相手が嫉妬してるのも知らずに。
メ「そうだよ。」
ボ「!」
言った瞬間ボリスの眉間にシワができた。
ボ「・・・・ふぅん。なんで?」
口は笑ってる。
笑ってるはずなの、目が笑ってないっていう・・。
メ「・・そんなのお前には関係ないでしょ?」
ボ「関係あるし。」
メ「・・は?」
ボ「だって、俺。お前が好きだし?」
・・・・・はい?
ボ「お前には前々から興味あった。」
ボ「知ってる?猫ってさ、独占欲強いの。」
ボリスの手に両頬が包まれたと思ったら、顔を引き寄せられた。
ボ「俺さ、そこまで良い猫じゃないからさ。むかつくんだよね。あんたが俺以外のやつと仲良くしてるのみると。」
メ「は、はぁ?あんた物好きだね。僕が好きだなんて。」
足が怖くて少し震える中、がんばって口を動かした。
————目が怖い・・・。
まさに獣ってやつ?目がいつものボリスじゃない。
やんわりした目じゃなくて、キッときつく上がって・・。
とにかく怖い。今にも食べられそうな・・。
ボ「うん、俺もそう思う。」
メ「!」
ボ「でもさ、気になるんだよ。優しい時もあって怖い時もあって・・。
双子にも優しいだろ?ピアスにも・・。でも、俺といるといつも気まずそうな顔するんだもん。」
ボ「なにをしても。笑わせようとしても。気まずそうな・・。」
メ「・・・・。」
そう、僕はボリスが苦手。
こーゆーきゃいきゃいしてる人はあまり好きじゃない。
第一騒がしいのも好きじゃないのに・・。
こーゆー人の交流はもっとダメ。
ボ「どうやったら笑うか・・。それに俺に向かってのなぞなぞ。」
ボ「気になるんだよね、全部。」
無理やりボリスの手をはがそうとしていた手を止めた。
メ「?全部?」
ボ「どんな声で笑うのか、どんな目で接するか、どんな声で泣くか。色々気になってたらいつも間にかあんたの事だけしか考えなくなってた。」
ボ「どうしてくれんのさ?このやり場のない気持ち。」
そんな悲しい目で言わないでよ・・。
ボ「どうすんのさ?俺の奪われた心は・・。」
次第にゆっくりと地面に力なく座り込むボリス。
メ「・・・。」
さすがに哀れに思った。
・・・そっか、僕のせいか・・。
ゆっくりと手を伸ばすと、ボリスの頭を撫で始めた。
ボ「・・・・・。」
ゆっくりと顔をあげた彼の目には涙が浮かんでいた。
メ「・・・たっく、男がなくなんてみっともない。」
腕の袖でわしわしと拭ってやると、少し苦笑いをした。
あとがき
・・・・・おもいっきり土下座したい気分です。すいません。
もうボリスじゃないですね。すいません。
ちなみに返事はNOthank you。
そういえばピアスはヤンデレらしいですね。
もういっそのことキャラ入れ代われ、このヤロー(;ω;)
- Re: アニバーサリーの国のアリス〜お手紙、お届けします。〜 ( No.95 )
- 日時: 2012/03/24 22:32
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
第27話「自分の存在、嫌われ者の真実。」
メ「・・・・・・・。」
あの後、ボリスは走ってどこかに行ってしまった。
メ「・・はぁ・・・。」
最近ろくにいいことが無い気がする。
ピアスに責められるわ、ボリスに責められるわ・・。
メ「・・嬉しくない愛され方。」
上を見上げると灰色の空。
しんしんと降り積もる雪。
今、この塔は冬。
白くて、寒いけどね。
メ「・・さみぃ・・。さっさと塔に入って報告しよ。」
塔に入ろうとした瞬間。
ビュンッ!
メ「!」
一瞬の光りが見え、ギリギリ避けたのはいいが・・
メ「・・いった・・;」
腕が少し切れてしまった。
元いた場所を睨む・・・。
メ「・・・エース・・。」
ゆっくりと姿を現したのはエースだった。
彼は仮面を外すと、あの赤い目があらわれた。
一番相手をしたくない相手だ。
あんな性格でもブラッドも戦闘を拒むほどの強さがある。
そんなやつを僕が相手をしてしまえば、あっさりとやられてしまうだろう。
メ「・・・どうして・・。」
エ「・・・さぁ?なんでだろうね?」
にっこりと笑ったがその笑顔が腹黒い・・;
エ「なんか、君、むかつくんだよね。」
メ「!?」
どうゆうことさ・・?今までずっと笑ってきたのに急にむかつくって・・。
ゆっくりとこちらに近づきながら言った。
エ「なんか最近、むかつくようになってさ。」
エ「お茶会の時・・。」
エ『〜♪』
ボ『おー、騎士さん!』
エ『ん?なに?』
ボ『メアリーみてないか?急にいなくなってさ・・。』
エ『いや?みてないけど・・?』
ボ『んー・・そっか!サンキュー!』
タタタ・・・・
エ『?なんでメアリーに用があるんだろ?』
ぽん
エ『?(くるり)』
ディ『ねぇねぇ!』
ダ『メアリーみてない?』
エ『いや・・。』
ディ『・・わかった!』
タタタ・・・・
エ『??』
ア『エース!』
エ『お!アリス!どうしたんだ?』
ア『ねぇ、メアリーさんみてない?』
エ『またメアリーか。みてないぜ。』
ア『そう・・ありがと、他の人にも聞いたみるわ!』
タタタ・・・
エ『・・・・最近人気者だなぁメアリーも。』
——————————ズキン————————————
エ『・・・(なんだろ、この気持ち・・・。)』
エ「そう、あの時から・・。」
メ「・・・?」
エ「君を時計にしちゃえばこのズキズキ、」
チャキン・・・
「消えるかな?」
メ「なっ・・!」
マントを翻し、赤い目を光らせ剣を向けた。
ビュン!
メ「っ・・・!」
どうやらエースは足を狙っているようだ。
ももに傷ができた。
エ「君は身軽だからさ。先に足をやっておいた方が楽かなって。」
喋りながらも攻撃をやめない。
隙を与えさせない。
それを避けるのに必死で、銃を取る事すら許されない。
メ「はっ・・はぁ・・;」
銃を取ろうとしたら終わりだと思った。
他の行動を取る事も剣が許さない。
エ「あれ?もう疲れてきた?動きが鈍くなってきてるよ。」
喋りながら攻撃してる癖に少しも息が上がっていない。
少しずつ自分の体に傷が増えていった。
メ「・・・くそっ・・。」
ガチャン!
一瞬動きが止まったのを見計らって銃を取ろうとした。
ドスッ!
メ「・・・ガハッ・・・。」
激しい痛みが襲った。
下をゆっくりとみると自分の足に剣が刺さってるのが確認できた。
エ「!」
メ「・・・はっ・・」
バアン!
バアン!バアン!
ガン!
エ「ゴフッ・・・」
ドサッ
かまえていた二丁の銃で両肩、右足の三発。やられてない足で回し蹴り一発。
エースは血を吐きだして白いじゅうたんの上に倒れた。
パサリ・・・
白くなった帽子が無造作に落ちる。
メ「・・・甘いね・・。」
ズズッ・・・
痛みをこらえながら足に刺さってる剣を抜いた。
ボタッ・・ボダタ・・・
もう滴るどころじゃない。まるで滝みたいに血が白を赤に染めていく。
メ「はー・・・はー・・」
ドン
よろよろと後ろによろけて木の下に寄りかかるように座った。
オレンジの服が赤く染まっていくのがかすむ視界でも分っる。
ガチャ
先程の銃声に気づいたらしくドアがあわただしく開いた。
ユ「なんだ?さっきの銃声・・!」
タタタ・・・
ユ「エース!それにメアリーまで・・・何があった?」
こっちに駆け寄って肩を掴んで揺らした。
ゆっくりと閉じる視界の中
「お・・!メ・・リー!し・・り・・・・・ろ・・!」
ユリウスの声さえ聞こえなくなった。
あとがき
まさかの戦闘。
踏んだり蹴ったりですね。
ちなみにメアリーさんがやられたのは左足です。
さすがに女ですから。それに、スタミナ、なかったもんですから耐えられなかったんでしょうね。書いてて左足のももが痛くなりました。
次回はアリスさんにばれちゃいます。
- Re: アニバーサリーの国のアリス〜お手紙、お届けします。〜 ( No.96 )
- 日時: 2012/03/25 15:47
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
第28話「緑が赤に変わる。」
※アリス視点です。
ア「これで・・よし!」
隣で横たわっている女の子に目をやった。
メ「・・・はぁ・・はぁ・・。」
ア「・・・。」
まさか、今まで男だと思っていた人が女だなんて。
偶然塔に遊びに行ったときに大変な事になっているとは思わなかった。
ア『こんにちはー・・・・?』
ドアを開けるとナイトメアの部下達がバタバタといつもより忙しそうに歩きまわっていた。
ア『・・・(とうとうナイトメア、倒れちゃったのかしら?)』
ナ『アリス、それはないぞ!』
声にハッとなって見上げると、ナイトメアが立っていた。
ア『だから、勝手に人の心読まないでって言ってるでしょ!?』
ナ『しょうがないだろ、勝手に聞こえてくるんだから!』
ナ『っと、それどころではなかった;』
ナ『アリス、突然ですまないが、手伝ってほしいことがある。』
ア『?』
———————————————————————————————
そっとおでこに手を当てた。
ア「まだ、熱があるわね・・。」
息苦しそうに息をあげるメアリーさん。
その頬は真っ赤になっていた。
こんな時にこうして看病しかできない自分が情けない。
ア「・・・メアリーさん、どうしていままで・・?」
余所者の私に、自分が余所者だと言ってくれなかったの?
——————————————夢の中————————————
メ『ママ・・・』
マ『なぁに?メアリー。』
メ『・・あたし、ケーキって食べてみたい・・。』
マ『・・・ケーキ?』
コクンとうなずいた。
マ『・・わかったわ。じゃぁ、外に行きましょうか^^』
メ『!うん!』
ダメ・・行っちゃダメ・・。
ゆっくりと扉が開く。
マ『いってきま〜す^^』
行かないで・・・行かないで・・
メ『行ってきまーす!』
あの時、自分も・・・・
ママ・・ママ・・・
———————————————————アリスさーん。————
メ「・はぁ・・・はぁ・・」
ア「・・さっきより落ちついたわね・・。」
コンコン
ア「はーい。」
ガチャ
ア「あら、グレイ。」
グ「すまないな。メアリーの看病までしてもらって。」
ア「いいのよ。このくらい^^」
コーヒーの入ったコップをもらいながら言った。
ア「・・でも・・。」
ア「まさかメアリーさんが私と同じだったなんて・・。」
グ「あぁ・・。」
ゆっくりとベッドに腰をかけながらぽつりと言った。
グ「この子は・・メアリーは最初から心を閉ざしていた。」
グレイによると、メアリーさんは最初、なぜか血だらけで座り込んでいたらしい。しかも、その血は他人の物・・。その理由は言ってはくれなかった。
グ「目に光がなく・・まさに、抜けがらのように座り込んでいた。」
グ「それを保護したのがナイトメア様だったんだ。」
————————————————クローバー————————
ナ『よぉし・・脱出成功・・。Σd』
ナ『これでグレイから・・あの書物から逃げられる!』
ナ『ん?』
メ『・・・・。』
ナ『!余所者か・・。』
ナ『君、大丈夫か?』
メ『・・・・・。』
———————————————————————————————
グ「そのあと、徐々に明るさが戻ったのは良かったんだが・・。」
ア「?」
グ「やはり、精神的につらいこともあったんだろう。時々、窓を割ったりと大変だった;」
ア「(反抗期の子供・・?;)」
ナ「反抗期の子供・・まぁ確かにそんな感じだった・・。」
ア「Σい、いつのまに;」
グ「ナイトメア様、あの大量の書物は終わったんですか?」
ナ「い、いい、息抜きだ!」
ア・グ「「・・・・・。(疑いの目。)」」
ナ「なんだ!私はえらいんだぞ!凄いんだぞ!?」
ア「お決まりごとね。(ハッ。)」
——————————————————————————夢———
メ「・・・・マ・・マ・・?」
マ「・・・。」
その死体はなにも答えない。
答える訳もない。彼女に命は馬車によって・・・自分のせいで奪われた。
みるのも堪えない、ひどい死体。
自分の体にべっとりとこびりついた赤。
むせかえる鉄と似た匂い。
ペリドット色の目をした烏が言った
[ソウ、全部オマエノセイナンダヨ。]
——————————————————————————————
メ「・・・うっ・・・;」
ゆっくりと目を開けると天井が見えた。
顔だけ動かして周りを見た。
・・・誰もいない・・。
バサッ
[ホラ、タツンダヨ。オマエ二アタタカサヲフレルシカクナンテナインダヨ。]
荒い口調でぺリドットの目をした烏が言った。
ゆっくりと地面に足をつけた。
メ「っ・・」
その瞬間ひどい痛みに襲われた。
が、
ぐらぐらとおぼつかない足元で何とか立てた。
グンと重いものが身体にのしかかったような、だるさ。
そんなものなんて無視した。
「帰らなくちゃ・・・・。」
バサン!
「一番重い処刑は、拷問だよね?」
だったら僕に与えるべき拷問は、
元の世界に帰る事
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