二次創作小説(紙ほか)
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- サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜
- 日時: 2017/04/10 18:44
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
皆さん、こんにちはー!
ワタシの小説に遊びにきてくれてありがとうございます!では、早速ですが自己紹介させて頂きます!
名前 ホープスプリング
性別 女
年齢 高校生
よろしくお願いします!
※注意事項です。
・荒しや暴言などは書かないでください!
♪では目次です!
オリキャラ紹介 >>2>>86>>121
>>125>>126
>>131>>141
>>145>>418
〜第一章〜
プロローグ >>3
転校生 瀬世楽リレン現る!
>>7-12
サトミの夢とソウスケの予言
>>15-16
サトミの事情
>>40
夢の呼びかけと男子達のつながり
>>42
リレンの事情とサトミの決意
>>49-50
〜第2章〜
水晶玉に浮かぶ不吉な予言
>>52-58
集結そして始まり
>>60-75
懐かしき人と記憶ーMEMORY ー
>>77-80 >>88-106
癒しと歌の奇跡ーCURE&BUDDYー
>>109-115
心配と未来から来た少女ーCAREー
>>116-127
夢はシャボン玉ーDREAMー
>>133-137
家族という名の幸せーHAPPYー
>>139-140
幸運を味方につけろ!ーLUCKYー
>>146-149 >>151-161
運命を切り開き愛を叫べーLOVEー
>>162-179 >>182-188
>>191-205
終わりは新たな始まり
>>208-225
〜第3章〜
新たな二人の転校生
>>227-234 >>264>>274-296
月影祭での出来事
>>297-305 >>307-316
大波乱の予感!?ドキドキの体育祭 >>320-348 >>411-440
>>441-463
天使か悪魔か?謎に包まれる御影ちゃん
>>464-
〜番外編〜
サト8&セーラームーンコラボ!
また呪い!?妖魔達にご用心!
>>235-252 >>253-263
サト8全員集合!参照2000超えお祝い会!
>>268>>271
サト8〜バレンタインで大失敗!?〜
>>364-381
サト8〜男子たちの華麗なるホワイトデー大作戦〜
>>385-409
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.149 )
- 日時: 2015/08/03 08:50
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
では続き。
さてと。あたしもしたにいくとするか。
〜inリビング〜
下に行くと、何やらソウスケが、分厚い本を読んでる。占いの本かな…?
ブ「…何読んでんだよ、てめー」
早速、ブンゴがつっかかってる。
ソ「え〜〜〜?コブンゴちゃん、こういうのに興味があるなんて、知らなかったなあ〜〜?」
ブ「…バカいってんじゃねーよ!!」
あぁあ、また始まった……
ソ「それに、おれが教えても、だせーとか言うんだろ?」
ブ「ご名答。よくわかったな」
ああぁあ、もう見てらんない!
サ「もう二人とも!ケンカはいい加減にしてよ!!」
ソ「サトミ〜〜!コブンゴがおれのことをいじめてくる〜〜!」
全く!子どもじゃないんだから!
ソ「ソウスケもブンゴも、お互いにケンカを売ったり買ったりしないで!」
ソ「おっ、サトミ、それよく知ってんじゃん」
それぐらいあたしだって、知ってますよーだ!
ブ「なんでオレまで怒られなきゃなんねんだよ……!」
そこ!ぶつくさ言わない!
ブ「……チッ…」
ブンゴはしぶしぶ黙ってくれた。
サ「…で、なんの本読んでんの?」
ブ「結局気になるんじゃねーか!」
サ「いやあだって、どうしても気になって!」
ブ「ったく、なんなんだよ…!」
ブンゴ、また怒りだしそうになってる…
サ「ねえごめんってば〜!お願い!許して!ね?」
ブ「(グッ…そ、そんな顔するんじゃねーよ……!)///////!」
ん?どうかした?ブンゴ。
ブ「…な、なんでもねーよ!」
ふうーん?
ソ「(ニヤニヤ。コブンゴちゃん、照れちゃって。)」
(ただし目は笑っていない。)
サ「…でさ。なんの本読んでるの?」
あたしはうずうずしながら聞く。
ソ「あぁこれ?これは、南総里見八剣伝って話」
なんそう、里見八剣伝?
ブ「……それって、八人の剣士の話だろ」
ブンゴがそっけなく答える。
ソ「お、よく知ってるな。そう。これは、八人の剣士の物語」
サ「……それって、八人の剣士が何をするお話なの?」
ソ「そうだな…簡単に言えば、妖怪と幕府に、勇敢に立ち向かう話でもあるし、その人物一人一人に、牡丹の花のあざがあるんだ」
サ「それってなんか、あたしたちみたいだね!」
ソ「そう思うだろ?」
サ「でもなんで急にその本を読んでるの?」
ソ「……なんとなく、さ。読みたくなっちゃって」
ふうーん。そっかー。
ブ「……うそくせー」
ソ「何か言ったかな、ブンゴ君?」
ブ「……なんでもいーだろ」
…そっか。でもなんか、その話、おもしろそう!
ソ「…なあサトミ。これから、散歩にいかない?」
え?なんで?
ソ「散歩に行きたくなっちゃってさ」
そっか。
サ「うん!いいよ」
ソ「ありがとな(ほんとは、家にでる時に試練の空間に行くかを調べるためだけど)」
サ「じゃ、準備してくるね!」
ソ「ああ。待ってるな」
ブ「おまえ、なんか隠してんだろ」
ソ「えー?別に〜?(こいつ、こういう時だけ鋭いんだよな…まあ、口がさけても言えないけど)」
ブ「…やっぱうそくせー」
その、ブンゴの直感は、後々当たって来るのだった。
さあ準備できたし、そろそろ行こうかな!
サ「ソウスケ!準備できたから、行こう!」
ソ「ああ。おれも今できたとこ」
そう言って、あたしたちが同時にドアを開けると…
ガチャ……スウゥゥ……
ー試練の空間だった。
ダイヤ『今回は、客が来ているようだな』
客?……って、
ソ「やっぱりな……」
サ「ソ、ソウスケ!なんでここに!?」
そう。ソウスケだった。
ソ「多分同時に、この空間に来たんだろうな」
す、すごい……!
ダイヤ『お前と会うのははじめてだな』
ソ「はじめまして。犬川ソウスケと言います。あなたは…瀬世楽ダイヤさんですよね?」
ダイヤ『…よく知っているな』
ソ「こう見えても、占い師ですから」
わあー!ソウスケ、あおってる…!
ダイヤ『そうか。では、今回の試練、かなり期待できるな』
はあ……もうやだ…
ダイヤ『では早速だが、試練を開始する。用意はできているか?』
サ「…あたしは、大丈夫ですけど…」
ソウスケは…。チラッと見ると、自信満々って顔をしてる。
サ「ソウスケは、大丈夫?」
一応、聞いてみた。
ソ「ああ。だいたい察しはついてる。心配ないよ」
なら、いいけど………
ダイヤ『二人とも、準備はできているようだな。では、試練を開始する。ビーズの色は、お前達も知っているとおり、青だ。けんとうを祈っている…』
その瞬間、まわりが青色に包まれた。
…目を開けるとそこは、いなか?みたいな場所。丘の上に、小さなお墓らしきものが見えて、そこに、少年がいる。ふと、あたしの洋服を見てみると…
サ「……えっ!?なにコレ!?」
あたしが着ているのは、着物だった。
ソ「これは……!」
ソウスケも、着物を着ている。
ソ「そういえば、この紙切れを拾ったけど、これって試練の内容が書いてある紙だよな?」
ソウスケが、紙を渡してくれた。
サ「うーんと、なになに…」
紙には、こう書いてあった。
『幸運を守りし勇者たちよ、試練を与える。内容は、次のとおりだ。よく考えて行動せよ。
ーヒトリノショウネンニ、コノアトニオコルコトヲオシエテアゲヨ。ソシテ、コウウンヲミカタニツケナサイー』
少年って、あそこにいる子の事かな…
ソ「…多分、あそこにいる少年の事を指しているんだな。とりあえず、聞いてみよう。何かつかめるかもしれない」
うん!それがいいよ!
そして、その少年に近づいていってみると…あたしたちにとって、見慣れた姿だった。
サ「……シノ?あれ、シノじゃない?」
そう。シノだった。
ソ「ああ、そうだな。でもなんでシノがここに…?」
ソウスケも、不思議に思ってるみたい。
ソ「とりあえず、シノに聞いてみよう」
うん、そうしよう!
ソ「…なあシノ、なんでお前がここにいるんだ?」
シノは、振り返り様に、ソウスケに向かってこう言った。
シ「……なんの用だ、額蔵」
……え?がくぞう?
サ「え?がくぞうってなに?シノ、あたしたちだよ?」
すると今度は、目を見開いた。
シ「あれっ。浜路もいたんだ!…でもなんで、お前と浜路が一緒にいるんだよ?」
しかも、いつものですます口調じゃない!
サ「ねえ、ソウスケ。コレって一体、どういうことなの?」
ソウスケは、何かをはたと気がついたみたい。
ソ「…そういうことか…!」
えっ、え?なに?
サ「どういうこと!?」
ソウスケは、ゆっくりと説明をしてくれた。
ソ「サトミ、さっきおれが話したの、覚えてる?」
え?
サ「えーと、南総里見八剣伝、だっけ?」
ソ「そう。その話が、ここにあるわけだ」
えーーー!?
ソ「それに、この話は本当にあったわけじゃないが、実際に、額蔵、浜路などの人物が書かれている。ということは、おれが額蔵、または犬川荘介、で、サトミが浜路ということになる」
サ「ここで、話が行われているってわけなの!?」
ソ「そういうことだ。で、シノだと思っていたこいつは、シノじゃない。また別の、犬塚信乃だ」
信「さっきからなにを、ぶつくさ言ってるんだ、額蔵は」
えーーーーーー!?シノが、シノじゃない!?
ー続くー
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.150 )
- 日時: 2015/07/31 22:44
- 名前: cinnamon (ID: 76LSjzh0)
シノがシノじゃない!?(爆笑)
いやぁ、さすがスプリング!
私、まだ南総里見八剣伝は読めてないからあんまし詳しくは分かんないんだけど…
でも面白いよ!更新頑張って^ ^
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.151 )
- 日時: 2015/08/01 22:21
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
では続き。
信「さっきからずっと、二人は何をしゃべっているの?」
シノ……おっと、じゃなくて、信乃が聞いてくる。…あたし的には、呼び方は同じなんだし、カタカナでもいいと思ってるんだけど…案外、そうもいかないみたい。
と、そこへソウスケが、ヒソヒソ声で話しかけてくる。
ソ「…サトミ。ここは、さっき言われた名前でいくしかなさそうだ。どうも、こっちのシノに聞いても、聞く耳をたててもらえない。サトミには悪いけど、しばらくさっき言われた名前でいてくれないか?」
サ「…うん。あたしはいいけど…ソウスケは、大丈夫?」
だってさっき、ソウスケ、別の名前で呼ばれてたよね?
ソ「あぁ、額蔵のことだろ?今は仕方ないから、演じるしかないだろうな。……でも本によればたしか、額蔵には、別の名前があったはずなんだけど…」
別の名前?
ソ「…たしか、本を持ってきたような気が……」
ソウスケが、ゴソゴソと本を探し始める。
ソ「…あった。……やっぱり、別の名前が書いてある。見てみる?」
うん!
サ「……ホントだ。犬川荘介って、書いてあるね!」
ソ「説明によると……『額蔵、または犬川荘介は、武士のはしくれだったが、幼い頃に親をなくし、引き取ってくれた人に、額蔵という名前がついた。だが本当の名前は、犬川荘介である』って書いてあるな」
サ「へえー……」
信「さっきから何をずっと二人で話しているんだ?」
しまった!気づかれていたか…!
(いやさっきからずっと気づかれてたけどねby作者)
今はそんなことより!とりあえず、なんとかごまかさないと!
サ「な、何でもないです!ちょーっと、待っててもらえます!?」
信「…浜路が言うなら、待つよ」
よかった!なんとかわかってもらえたみたい!そのすきに、ソウスケと話し合わないと!
サ「ねえソウスケ、これからどうするの?」
ソウスケは答える。
ソ「そうだな。この流れで行けば、おそらく信乃は、旅に出させてくれと、おじとおばに頼むと思うんだ。で、そのあと許しが出て、無事に信乃は、村雨丸を持って、旅に出る」
え?
サ「今、なんて言った?」
ソ「村雨丸を持って、旅に出るって」
えっ!?
サ「な、なんで村雨丸!?っていうか、村雨丸って、あのムラサメ!?」
ソ「そうだけど?」
ソウスケは淡々と答える。
サ「でも、なんで信乃が村雨丸を?」
ソ「それは、本によると、信乃の家には、代々に伝わる、それこそ、村雨丸を持っていた家系だって、書いてあるな」
サ「そうなんだ。だから信乃が、持っているわけだね!」
ソ「それから……」
さらにソウスケは、続ける。
ソ「さっきも言ったと思うけど、八人の剣士には、それぞれ、牡丹の花のアザがあるはずだ。………てことは、まさか……!?」
サ「えっ、ち、ちょっとソウスケ!?」
なんであたしが慌ててるかって?それは急にソウスケが、上半身だけはだかになり始めたから!
サ「ちょ、ちょっとソウスケ、いきなり何してるの!?」
でも、そんなあたしにソウスケはお構いなし。
ソ「サトミ。確認してもらいたいものがあるんだ!」
えっ?
ソ「多分、まだおれの背中に、アザが残ってると思うんだ」
…アザって…もしかして肉球マークのこと?
信「…なにをしてるんだ、あいつは…!」
当然信乃も、不審に思いますよね…
アハハ……
とりあえず、確認しよう。
……ん?………えっ?
ソ「…ソ、ソウスケ!アザが!牡丹のアザに変わってるよ!!」
ソ「……やっぱりな…!」
まさかソウスケ、予測してたの!?
ソ「いや、なんとなく嫌な予感がして、さ」
すごい……!そんなことまでわかるなんて……
信「……額蔵、お前、そのアザ…!」
見たら、信乃がとてもびっくりしてる。
信「そのアザ、僕にも…!」
え?信乃にも、アザがあるの!?
信「ほら、これ!」
そう言って、信乃は着物の袖をめくった。
サ「あっ!ホントだ!アザがある!」
見ると、信乃の左腕に、牡丹のアザがある。
信「僕達は一体、どういう関係なんだ…?」
信乃、頭が混乱してるみたい。
…じゃあアザがあるなら、ビーズは?そう思って、ブレスレットの青のビーズを見てみると。
サ「……あれ…?LUCKYって書いてある…」
そう。ビーズには、いつもの文字…LUCKYって書いてあった。
ソ「なぁ信乃。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
あたしが知らないうちにソウスケは、信乃に問い詰めてる。
信「…なんだ」
ソ「もしかして、なにか玉を持っていないか?」
え?玉?
サ「…玉ってなに?」
ソ「八人の剣士には、アザもあるが、それともうひとつ、玉を持っているはずなんだ。ちょうど、サトミが持ってるビーズの大きさぐらいの」
え?あたしのビーズ?
信「…なんでそれを、お前が知っているんだ…!?」
信乃、ますます驚いてる。そりゃそうだよ。いきなり、いろんなことをズバズバ当てちゃうんだもん。仕方ないと思う。
ソ「信乃。驚かないで聞けよ?」
ソウスケが、ゆっくり話しだす。
ソ「お前には、ある宿命を持っている。それはお前が、残り七人の、アザと玉を持っている人物を探し出すことと、幕府と妖怪と戦うということだ」
信「………!?」
あたしも、付け加える。
サ「信乃。それからあたしたち、浜路と荘介じゃないの」
信「浜路まで……じゃあ君たちは、何者なんだ?」
サ「あたしたちは……」
それをソウスケが、引き継いでくれた。
ソ「おれたちは、未来から来たんだ」
信「…未来……!?」
ー続くー
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.152 )
- 日時: 2015/08/02 11:28
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
続き。
「ーおれたちは、未来から来たんだ」
信「未来…!?何をバカなことを!」
信乃、とても驚いてる。
ソ「いや、ウソじゃない。本当だ」
信「そんな…」
あたしも、付け加える。
サ「信乃。あたしたちが来る時に、なにかものすごい光がささなかった?」
信「…確かに、まばゆい光がさしたけど……じゃあ君たちは一体、何者なんだ?」
その問いを、ソウスケが答える。
ソ「おれは、ソウスケ。で、おれの隣にいる子は、サトミ」
サ「よろしくね」
一応、あいさつをしとく。
信「ソウスケと、サトミ…?」
ソ「それから、まだなにが起こっているのか、わからないようだから、簡単に説明しておく。おれにも、確かにお前と同じアザがあるけど、おれはお前の仲間じゃない。玉が違うからな」
もしかしてさっきの、あたしが確認してた、ビーズの事を聞いててくれたんだ…!
信「…じゃあなぜ、君たちはいろんな事を知っている?」
信乃が、あたしたちに聞く。あたしが答えようとすると、代わりにソウスケが、話してくれた。
ソ「それには、深いわけがあるんだけど、話すと長くなりそうだから、一言で言う。まあおれたちは、予言者、といったところかな」
う〜ん、確かに予言者っていったら予言者だけど…ちょっと違うような気がする……まあ今は、ソウスケにまかせよう!
信「予言者……?」
ソ「あと、信乃。これから今すぐ、旅の準備をしてきてくれないか?」
え?なんで旅の準備?
ソ「そうしたら、これから先、どうやったら試練を合格できるか、ヒントをつかめるかもしれないじゃん?」
ソウスケが、あたしに理由を教えてくれる。なるほど、そういうことか!
サ「信乃、お願い!あたしたちを助けると思って!」
信乃は、しばらく黙ったあと、こう言った。
信「…仕方ない、わかった。おじとおばに話してくる。まあ僕も、退屈はしていたし」
ふうー!わかってもらえたみたい!
ソ「ありがとな、信乃」
サ「ありがとう、信乃!」
振り返り様、信乃はこちらを向いて、うなずいてから、家に戻って行った。
サ「でも、ホントにヒントがつかめるかな…?」
ソウスケはニッコリ笑う。
ソ「大丈夫だよ。おれにまかせて!」
なんか、ちょっと心配……
ソ「そんなに心配することはないよ。少なくとも、事故にあう、とかじゃないんだから。それに、おれたちが代わりになってる、額蔵と、浜路の行方も気になるし」
サ「確かに、そういえば……」
あたしたちが代わりになってるってことは、なにかわけがあるんだよね。きっと!
ソ「そのためにも、まずは信乃を旅に出させないと、始まらないでしょ?」
サ「……それもそうだね」
やっぱりソウスケって、すごいかも。そんな小さなところまで、目が行き届くなんてさ。めったにできないことだよ?まあ、これをソウスケに言うと、調子に乗りそうだから、言わないけどね。
ソ「とりあえず、おれたちもその旅についていって、またなにかあったら、そのときに考えよう」
サ「うん!そうだね」
とりあえず今は、目の前にあることを、しっかり考えよう!
ー続くー
- Re: サトミちゃんちの8男子〜初心に戻って〜 ( No.153 )
- 日時: 2015/08/02 22:00
- 名前: ホープスプリング (ID: SFu6B5ia)
続き。
そうこうしてるうちに、信乃が戻ってきた。
ソ「…準備できたみたいだな。じゃ、行くか。…あぁそういえば、どこまで行くか、何か言われた?」
ソウスケが、信乃に聞く。
信「とりあえず、お前も一人前になったんだから、こがへ行って、足利成氏様にご挨拶に行ってこいと」
ソ「足利成氏か……のちに道節と会う関係だな」
サ「…ねえソウスケ。その、足利、なりうじ?ってだれ?」
あたしは、気になってソウスケに聞く。
ソ「足利成氏って人がいて、簡単に言えば、幕府の殿様だ」
へえー!殿様なんだ!
ソ「でも、決していいやつじゃないんだ。信乃の家系も、そいつにつかえていたらしいけど、結構パシリに使ってたって言い伝え」
(↑実際にこの言い伝えが本当かどうかわかりません。ワタシが考えました。ご了承ください。ただし、成氏がいいやつではないというのは、本当ですby作者)
サ「いい人じゃないんだ……じゃあ信乃も大変だね…」
ソ「そうだよなあ…」
ソウスケは歩きながら、大きくのびをする。ふと何かを思い出したように、ソウスケが信乃に聞く。
ソ「…そういや、確かお前、村雨丸を持ってたよな?それは今もあるのか?」
信乃はフッと鼻で笑う。
信「当たり前だろう?いつも肌身離さず持っているからな」
ソ「…一応確認しといたほうがいいんじゃないのか?」
サ「なんで確認する必要があるの?」
あたしはまた気になって、ソウスケに聞く。
ソ「信乃のおじとおばは、いつも何かをたくらんでいるんだ。しかも、相手は、あの有名な村雨丸を持っているし、さらにまだ未成年。これで、あいつらが何かたくらまないはずがない」
サ「……そ、そうなんだ…」
すごく、複雑なんですね…
ソ「一応、確認しといたほうがいいと思うけど?」
信「なぜ、そこまで言うんだ?」
ソ「だから言っただろ?おれたちは、予言者みたいなものだって。それに、お前だっておじとおばのことをよく知っているはずだ」
信「知ってはいるけど…でも、そこまでして確認する必要はないと思うんだけどな…」
信乃は、はあー、と息をつく。
ソ「じゃ、ちょっと貸して?おれが確認するから」
そう言って、ソウスケが確認しようとすると、
信「あぁわかったわかった!僕が調べる!それでいいんでしょ!?」
ソ「そのほうがいいな」
…もしかして、今わざとそう言った?
ソ「あれっ。分かっちゃった?」
いや、わかるでしょ、普通。と、その時。
信「…刀が……!村雨丸が…!!」
横で信乃が、震えてる。
サ「え?信乃、どうかしたの?」
あたしは、気になって聞いてみる。
信「刀が!刀が、村雨丸が……………いれかわってる…!!!」
サ「いれかわってる?」
ソ「…やっぱり」
ソウスケ、またもや察しがついてたみたい。
ソ「これは、全て話通りに進んでる。でも、話から離れると、歴史自体が変わる。それをさけるためにも、ひとまずは、こがへ行ったほうがいい」
信「……何でだ?昨日までは、村雨丸だったのに!」
ソ「それもおそらく、おじとおばのたくらみだ、信乃」
ソウスケが、信乃をなだめてる。こういうの、久しぶりに見た感じかも…
ソ「信乃、このままこがへ行けば、二人目の剣士と会えるはずだ。だから今は、とりあえず歩こう」
信「……もう無理だ。成氏様に、会う顔がない!」
そうやって信乃が、うなだれたその時!
「おい!きさまら!そこで何をしている!」
ダダダッ!なんか、さむらいさんたちが、ざっと三人、出てきた!
サ「わあー!相手、刀持ってる!」
これ、チョー危ない状況!!
ソ「…サトミ。ちょっと、下がってて」
サ「え!?ソウスケ、何をするつもり!?」
ソ「え?こいつらと戦うんだけど」
ソウスケ、逆にキョトンとしてる!
…じゃなくて!
サ「だってソウスケ、戦えるの!?」
信「サトミさん!下がっててください!僕がなんとかします!」
ソ「え〜〜?だって君じゃ、どうしようもないんじゃない?村雨丸だったら、なんとかなったかもしれないけどさ」
信「…なっ、なにを!?」
あぁあぁ、怒り出した…これじゃ、ブンゴと同じ状況……
ブ(おい!勝手に、同じにすんなよ!)
今、なんか声が聞こえた気がするけど、今はそれどころじゃない!
ソ「…いいから、君も下がってな」
信「いや、僕も戦う!」
ソ「…おれの言うことが、聞けない?…もう一度言うよ。下がってな」
…最後のソウスケの言葉だけ、すごく迫力があった。口は笑ってるんだけど、目は笑ってなかった……
サ「信乃。ここは素直に、ソウスケにしたがおう?ね?」
信「……はい」
どうやら信乃も、ソウスケの迫力が伝わったみたい。
ソ「ねえ、そこの君たち。ここにいる人達にけがさせたら、ただじゃおかないよ?」
「なんだと!?きさまごときが、なにを言っている!!」
あああぁ、怒らせちゃった……かなりさむらいさんたちをあおってたけど、大丈夫かな……
ソ「おっ、やる気?悪いけどおれ、かなり強いよ?」
「…〜〜〜!お前たち、やれ!」
ダダダッ!わあー!さむらいさんたちが、あたしたちに向かって、刀を出してきた!
ソ「相手がそう来るなら、おれも手加減しないからね」
そう言って、ソウスケも駆け出した!
そして次の瞬間、ソウスケはまず、一人目の武士に向かって走りだし、その人の後ろにすばやくまわって、とびひざげり!
「うっ…うわあー!…」
そして倒れた!
ソ「…あと二人か」
続いてソウスケは、二人目の武士に向かってすばやく走りだし、相手の手をグニャッとまげて、あごにけりを入れて、そのあとに、お腹に思いっきりパンチをした!
「うっ、うぐっ……」
そして、バタンと倒れた!残りは、ボスだけになった。
「…おぉおぬし、なかなかやるではないか」
でも、けっこうソウスケの強さに驚いているみたい。あたしもそう。すごく強いんだなって思った。
ソ「だから言っただろ?おれ、かなり強いって」
そう言うなり、最後の武士に向かって走り、さっきと同じように、手をグニャッとまげて、刀を落とさせた。
「うぐっ…いっ、痛い痛い!」
手のまげが、けっこう痛かったのか、さむらいさん、うめいてる。そのすきをねらって、続いてソウスケは、顔面に向かってけりをいれた!くらったさむらいさんは、よろめく!
「うっ、……うぐぐっ…」
そして最後に、お腹に向かって、思いっきりとびひざげりをした!
「うぅうーっ!うぐわあー!…」
そしてついに、三人目の武士が倒れた!
ソ「これでオッケーっと。まあ、こんなとこかな」
ソウスケ、手でパンパンとほこりをはらってる。
サ「…ソウスケ、すごかったよ…」
あたしは、ただただ、そう思った。
ソ「おれ、こう見えても、ケンカは強いんだよね」
ソウスケ、なぜかうれしそう。
ソ「だから、サトミにほめてもらって、よけいうれしい!」
ガバッ!ソウスケがあたしに抱きついてきた!
サ「ソ、ソウスケ…く、苦しいって」
ソ「あぁーっと、ごめんごめん」
なんとか離れてくれた。
信「お前、強いんだな……」
信乃も、ぼうぜんとしてる。そりゃそうだよ。
ソ「……でもよかったな。相手が三人ぐらいで。これが、大勢とかだったら、さすがに倒せないけど」
ソウスケは笑う。
やっぱ、ソウスケ、すごいと思う。
あたしも、頑張らなきゃ!
ー続くー
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