二次創作小説(紙ほか)
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- 【夢小説 伊月俊】黒子のバスケ 誠凛高校バスケ部。
- 日時: 2016/03/14 23:03
- 名前: すず (ID: e.PQsiId)
黒子のバスケで夢小説です。
誠凛高校中心です。というか、伊月俊がメインです。
どうぞ、読んでください。
きゅんきゅんする恋愛小説が書きたい!!!!!!
- Re: 【夢小説 伊月俊】黒子のバスケ 誠凛高校バスケ部。 ( No.23 )
- 日時: 2016/03/30 12:47
- 名前: すず (ID: e.PQsiId)
お!
ナッツさんありがとうございます!
こ、これからどうなっていくのか!?
楽しみに待っていてください!笑
日向のツッコミはほんと身が引き締まりますよね笑
こういうキャラは書いていて楽しいです笑
- Re: 【夢小説 伊月俊】黒子のバスケ 誠凛高校バスケ部。 ( No.24 )
- 日時: 2016/04/01 12:25
- 名前: すず (ID: e.PQsiId)
- プロフ: 第一章
校門前の歩道には俺たち三人しかおらず、時々目の前の道路に車が通り、夜遅くまで残っている運動部員が一人、二人と帰っていくだけだった。
三人の間に冷たい風が、まるで隙間風のように通り過ぎ、カントクが肩をすくめて両腕をさすった。少し寒いようだ。早めに話をまとめた方がよさそうだった。
「別に俺の話を当てはめるわけじゃないが——俺は木吉にバスケットを誘われた。それは、あいつが俺の本心を見抜いていたからだ。だから、一番好きなバスケで嫌いなあいつに負けたくなかった。何か手立てはあるのか? 伊月」
「根拠はある。だけど、ほとんど想像」
そう前置きをして、一つ深呼吸をする。
「昨日、俺が一人でシュート練習をしていた時に、正面の扉は閉めていたんだ。だけど、換気は必要だから裏口の大扉は開けていた。彼女はそこから見ていたんだ。校舎に入るためには、別に体育館の前を絶対に通らなくちゃいけないってことはない。つまり、彼女はドリブルの音、俺のバッシュのスキール音と、ボールがネットをくぐる音だけで、中に人がいることに気づいたってことになる。しかもさっき言った通り、彼女は俺がバスケットボール部員であることも、選手であることも気づいていた。見ていたんだ、3Pシュートラインに、俺が置いたユニフォームの番号も、そこにおいてあるジャージも」
背番号五番——彼女はしっかりと見ていた。
「とてもバスケットボールが嫌いには見えない」
それにまだある。
「彼女は俺にこう言ったんだ。『そうせざるを得なかった』って」
それはつまり、バスケットをやりたい気持ちがまだ微かに残っているんじゃないのか。
「おい、伊月。お前、それ」
「わかってるんだ! 希望的観測だってこともわかってるし、言っていることがめちゃくちゃだってこともわかってる! だけど、俺は彼女に一度でもいいから、やっぱり見て欲しいんだ」
俺はPGなのにバスケットを知らなさすぎる。それに、このままじゃ秀徳戦や桐皇戦に勝てない。
「伊月くんが壁にぶつかっていることは知っているわ。しかも、たぶん、それはみんなよ。日向くんも鉄平も、二年生はみんなそう思っている。私は誠凛高校バスケットボール部カントクよ! 選手が壁にぶつかっている時に、何も手助けしないなんて、カントク失格だわ。それに」
車のライトがカントクの横顔を白く照らした。
「私だって凛音がまたバスケやってる姿見たいのよ」
彼女がバスケットをやっている姿、初めて見た時素直にすごいと思った。それしか出てこなかった。外からパスパスと点が入っていく。外に警戒をさせると、中にも隙が出来、インサイドで切り込める。パス回しが完璧で、選手を使うタイミングもいい。まさに理想的なPG。コート上の監督の名を欲しいままにしている。
日向は大きくため息をつくと、頭を抱え、「本当は早くから答え出てたんじゃないのか!?」と、目の前を走っている車の排気音に負けず劣らずの大声を出す。
「全く、伊月はこんなことで悩んでたのか。さっさと練習に身を入れろ! お前がそう決めたんなら、何も言わねえよ。お前はテコでも意見を曲げねえからな」
日向は何か文句あるか、と言わんげに、真っ直ぐに俺の目を見つめ返してくる。
俺のことをよくわかっている。さすが日向だ。
「それは日向くんも一緒でしょ!」
- Re: 【夢小説 伊月俊】黒子のバスケ 誠凛高校バスケ部。 ( No.25 )
- 日時: 2016/04/05 12:06
- 名前: すず (ID: e.PQsiId)
- プロフ: 第一章
「わあってるよ、カントク。よおし、話はわかった! でも、問題はここからだ。いくら選手のためだからといって、その鈴野凛音っていうやつがまずはバスケットボールに関心を持ってもらうことからスタートとなると、部全体の介入はやるべきじゃない。つまり、伊月、わかってるな?」
ああ、わかってるさ。つまり——。
「自分から『このバスケットボール部に入りたい』って言わせればいいんだろう? やってみせる。彼女の力は俺が一番欲しい。だから、絶対に振り向かせて見せる」
「よし! よく言った! 伊月! まあ、そいつがどんな奴かまだ会ったことないし、わけわかんねえけど、伊月なら絶対に出来る!」
「そうよ! 私も明日はアプローチかけてみるわ!」
そうだな……これは俺の問題だと思っていたが……頼りになるぜ、この二人は。
「そうだな。日向、カントク」
まずは——外堀から埋めていこう。
黒板の上にある時計を見ると、時刻は八時十分。教室にいる生徒も数人しかおらず、校舎から見える運動場のほうが騒がしいくらいだった。この時期になると、教室の窓から差し込んでくる朝の日差しも段々弱まってくるはずなのだが、そういうわけでもないようだ。あと半月も経てば、登校だけで汗はかかなくなり、長袖に衣替えかなと思っていたのに、今年はとんだ詐欺である。
二年A組の教室には案の定、彼の姿はなかった。来る時に、体育館から大勢の声が聞こえてきたから、バスケットボール部はまだ朝練習をしているのだろう。
私はほっと一息つき、一番後ろの席まで行くと静かに腰を下ろした。
一先ずは第一関門突破。まあ、彼は運動部員だし、朝練習をしていると見込んでいたので、早めに登校すれば高い確率で遭遇しないことは分かっていた。第一、私は昨日彼に、強烈な一撃を繰り出している。これで、もし彼がひるまずに私に話しかけたり、どこかに引っ張り出したりするのであれば、メンタルは相当タフだ。それでも、返り討ちにすればいいだけの話なのだが。
しかし、一時間目の世界史が終わった瞬間、私はいとも簡単に連れ去られてしまった。彼ではない。彼は、やはり私のあの言葉が利いたのか、朝も休み時間も授業中も、一言も話しかけてはこなかったし手紙を回してくることもなかった。ただ、集中していつも通り授業を受けているだけのようだった。
では、誰がいとも簡単に私を教室から連れ去ったのだろうか。
「久しぶりね、凛音」
元全日本代表、相田影虎の愛娘——相田リコだった。
昨日、言葉を失う感覚を味わったのに二度も味わうとは、全く予想していなかった。私を誰一人知らなさそうな高校に来たのに、もう二人目だ。
「まさかリコちゃんがこの学校にいるなんて思ってなかった」
「それはこっちの台詞よ」
誰もいない、私たち二人だけの校舎の屋上。扉前のひさしに立っている私たちから、照りだされたコンクリートが白く光っているのが見える。一歩もこの影の中から出たくないと思わせる程だった。
「日本に帰ってきたのはいつ頃だったの?」
何年ぶりかの旧友の再会とは思えない程、重苦しい雰囲気が二人の間には漂っていた。
「一カ月くらい前かな」
- Re: 【夢小説 伊月俊】黒子のバスケ 誠凛高校バスケ部。 ( No.26 )
- 日時: 2016/04/07 01:37
- 名前: ナッツ ◆5kukDeSLBM (ID: 5SQt.OF5)
おっ!相田リコ登場〜♪リコ可愛い!続き楽しみにしてまーす♪
- Re: 【夢小説 伊月俊】黒子のバスケ 誠凛高校バスケ部。 ( No.27 )
- 日時: 2016/04/08 19:47
- 名前: すず (ID: e.PQsiId)
ナッツさんいつも感想ありがとうございます!
頑張ります!
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