二次創作小説(紙ほか)
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- 怪盗レッド 〜狙われたアスカのココロ!?〜
- 日時: 2017/04/06 15:07
- 名前: アリストテレス (ID: CPXaMj9a)
- プロフ: http://www.kakiko.cc
こんにちは。新入りですが、よろしくお願いします。誤字脱字、間違った表現の指摘、よろしくお願いします。これは、1〜13、全て読んだ人じゃないと分からなかったり、実際の作品には登場しない人物もいると思いますが、お話を書かせていただきます。 ここはこうしたらいいよ というアドバイスも大歓迎です!また、『作家プロフィール』にも、私について色々書いているので、よろしければ、そちらもご覧ください!
Ps 物語には、生一颯来(きいちそら)というオリジナルキャラが登場します。実はこの人・・・おっと、ここではちょっと話せませんね。続きはプロフィールで見てくださいね!
- Re: 怪盗レッド 〜狙われたアスカのココロ!?〜 ( No.40 )
- 日時: 2017/03/20 08:09
- 名前: アリストテレス (ID: g/om0k0Y)
「・・・この中のどこかにあるプリントを探すわけか・・・」
「おい、アスカ!カルタ1式揃ったぞ!あとは単語帳とドリルだけだっ。」
「オッケー。私はこの中からプリント探すからね。ざっと1時間はかかりそうだけど。」
「せいぜいがんばってくれ。」
「なに?今の。こんな時に皮肉?」
「ねぎらいの言葉だ。20年に1度しか聞けないレアものだぜ?拝んでくれてもいいのによ。」
「誰が口の悪いあんたなんかにやりますか。拝むんならせめて響に拝むもんねっ。」
「響?響ってあの高校生探偵で、しょっちゅう怪盗レッドと対決している奴か?」
「それ以外に誰がいるっていうのよ。」
「そいつとお前、知り合いなのか?」
「知り合いっちゃあ知り合いだけど、何か関係ないところでよく会うんだよねえ。」
まっ、関係があって、(つまり怪盗レッドとして)会うことがほとんどなんだけどね。
「ふーん。」
もう少し驚くかと思ったけど、颯来の反応はいまひとつ。・・・つまんないの!
「うーん、ないなあ・・・」
モグラのごとく、紙の山を掘って突き進む私。というか、ただでさえこの体制でキツいのに、紙がとがってスッゴく痛い。暗闇で見えないけど、私の手、血だらけになってないかなあ・・・フフフ、立派なホラーじゃん。颯来を驚かすってのも悪くないよね。
・・・と、その時。急に足場が抜けたような感覚に陥った。立ち直ることもできず、ただただ、叫びながらゴロゴロと転がり落ちていく。落とし穴に転がり落ちている感覚。そのうちに、スゥーっと、眠りにつくように自然な形で、意識がとぎれた。
- Re: 怪盗レッド 〜狙われたアスカのココロ!?〜 ( No.41 )
- 日時: 2017/03/22 08:24
- 名前: アリストテレス (ID: g/om0k0Y)
〜颯来side〜
「キャアアアアアアアッ」
今の、アスカのだよな?倉庫を出て教室からドリルを取り出しているとき、叫び声が響く。ここから職員室はあまりにも遠いから、先生方には聞こえていないだろう。無駄な心配はされないはずだ。一体、何があったんだ?
「おい、アスカ、大丈夫か!」
・・・返事はない。ざっと見渡す限り見つからないので、きっとプリントの山の中だろう。窒息か?ケガか?それともタダのイタズラか?とにかく、アスカを見つけるしかない。
シーンとした倉庫の中で、オレの足音と、プリントをかきわける音しか聞こえず、気味が悪い。
「アスカッ、おい、アスカ!」
やはり返事はない。チッと舌打ちをし、そのまま進んでいく。中は思ったより奥行きがあって、迷路のようだ。・・・うん?ここだけ地面が柔らかくないか?必死で目を凝らすと、そこは床ではなく、プリントが重なったものだと分かる。変だな・・・無意識に手が動き、プリントを動かしていく。
「これはっ・・・・・・・」
そこは、深さ1メートルほどの溝だった。プリントの重みか何らかの理由でへこんでいたのだろう。きっと、アスカはここに落ち、頭を打って気絶したのだ。ヒョイっと中に入り、手探りでアスカを探していく。・・・・・・・・いた。ずっとさわっていたくなるような白い肌と、整えられたその寝顔が、俺の心拍数を急激に上げていく。・・・・一瞬だけだけど。・・・絶対にアイツだけにはアスカは渡さない。紅月ケイ。ほとんど口を開かないくせに、アスカとは仲がいい(様に見える)優等生ヤローだ。普段から男子に囲まれてるアスカだけど、アイツと話すときだけは、それがどんな内容であっても、楽しそうにしているのだ。クラスメイトは、そのことやアイツの気持ちに気づいてないらしい。(そもそもあの無愛想ヤローが誰かを好きになるなんて考えられないのだろう)
「そろそろ上がるか・・・」
アスカをおんぶした状態で、左手で飛鳥の手首を握り、もう片方の手を使い、溝からジャンプする。成功っ。コイツはしばらく寝かせとこうか。その間に仕事、仕事っと。
アスカが目覚めたのは、その25分後のことである。
- Re: 怪盗レッド 〜狙われたアスカのココロ!?〜 ( No.42 )
- 日時: 2017/03/28 08:08
- 名前: アリストテレス (ID: g/om0k0Y)
「ふあああああぁぁぁぁぁぁぁ」
「ったく、やっと起きたか。ろくに仕事もしてないくせに。」
「ハイハイ、すみませんねえ。ってあれ?私どっかに落ちたんじゃ・・・もしかして颯来、助けてくれた?」
「当然だ。あんなバカでかい悲鳴聞いて助けない方がおかしいだろ。放って置くのも気が引けるし。」
「フフ。ありがとう、颯来。やっぱりさ、颯来は優しいよね。私の周りにいる男子って、みんな照れ隠しなのか、ぶっきらぼうなんだよね。そのぶん、やるときはやるけどさ。」
私が笑うと、颯来は少し、顔を赤くした。そりゃそっか。私を引っ張り出して、すぐ仕事だもんね。疲れて顔は赤くなるか。
「・・・・・・おい、アスカ。」
「な、なに?」
急に真剣になった顔にドキッとする。
「お前、気絶してから30分はたってるぞ。仕事、どうするつもりだ。」
「えっ・・・・・・ええええええええええ!うそ!うそうそうそ!時間ヤバいじゃん!」
「クククククク。冗談、冗談。既にオレが終わらせた。」
「えっ・・・終わらせたって・・・ほんとに?」
「ああ、ほんとに。」
「見つけるべきプリントとかが数枚あって、プリント作成とか、なんだかんだ色々あったのに?」
「実はな、そーゆープリントを使う場面が前にもあったみたいで、全部このプリント屋敷にはいってたわけ。全部なんとか人数分には達してたから、一応、仕事は終わった。」
「・・・なんか、感心のあまり言葉がでない。」
「うんうん、だろだろ!もっと礼を言ってもいいんだぜ?」
・・・いや、それはよしときます。
- Re: 怪盗レッド 〜狙われたアスカのココロ!?〜 ( No.43 )
- 日時: 2017/03/22 12:54
- 名前: アリストテレス (ID: g/om0k0Y)
〜読者の皆さんへ〜
明日、3月23日は卒業のため更新できないかもしれません。
ご迷惑おかけします!
Ps ちなみに今日は、私の学年がインフルエンザで学年閉鎖のために、私は今、平日休暇となっています。(ヤバいじゃん、卒業生なのに!)
- Re: 怪盗レッド 〜狙われたアスカのココロ!?〜 ( No.44 )
- 日時: 2017/03/24 08:14
- 名前: アリストテレス (ID: g/om0k0Y)
「そっか・・・じゃあ、さっさとプリントを先生に渡して帰らなきゃね。」
私は寝ている間マットレス替わりにしていた紙の山から起きあがる。
「うん?・・・何これ?」
白で一面を覆い尽くされた殺風景な部屋の中、淡い水色と桃色の封筒が目に付いた。
「ってこれ、宛名が颯来じゃん!」
よく見れば、そこら中にこんな手紙が放置されている。全部颯来宛てで、送り主として、様々な女子生徒の名前が記されていた。
「ああ、それか。オレに対する手紙か何かだ。入学式早々、こういうのが靴箱やら引き出しやらに毎日入ってるわけ。胡散臭いし、なんかめんどくさいから、ここにつっこんでるわけ。ここなら誰にもバレないしな。」
「・・・てあげてよ。」
「えっ?」
「それを颯来に渡す方の気持ちも考えてよ!みんな勇気を出してこうしてるんだからっ。だから、せめて、これを読むとか、ちゃんと返事するぐらいはやりなって!」
そんなの、そんなのぐらい気を使ってよ!
すると、颯来が口を開いた。
「じゃあきくけどさ、お前は相手の気持ち考えたこと、あるの?」
颯来が近づいて来る。
「お前だってさ、オレ達の・・・男子の気持ち、考えたこと、あるのかよ?」
颯来が私の肩をぐっとつかみ、そのまま押し倒す。・・・右に颯来の手、左にも颯来の手。前方3.5センチに颯来の顔。・・・・・・・・・・・・・・・ただいま、思考停止中。
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