二次創作小説(紙ほか)
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- 怪盗レッド 〜狙われたアスカのココロ!?〜
- 日時: 2017/04/06 15:07
- 名前: アリストテレス (ID: CPXaMj9a)
- プロフ: http://www.kakiko.cc
こんにちは。新入りですが、よろしくお願いします。誤字脱字、間違った表現の指摘、よろしくお願いします。これは、1〜13、全て読んだ人じゃないと分からなかったり、実際の作品には登場しない人物もいると思いますが、お話を書かせていただきます。 ここはこうしたらいいよ というアドバイスも大歓迎です!また、『作家プロフィール』にも、私について色々書いているので、よろしければ、そちらもご覧ください!
Ps 物語には、生一颯来(きいちそら)というオリジナルキャラが登場します。実はこの人・・・おっと、ここではちょっと話せませんね。続きはプロフィールで見てくださいね!
- Re: 怪盗レッド 〜狙われたアスカのココロ!?〜 ( No.45 )
- 日時: 2017/03/25 11:21
- 名前: アリストテレス (ID: g/om0k0Y)
・・・そのままの状態で、永遠とも思えるような時間が過ぎた。
「・・・・・なんてなっ。」
急に真剣な顔から笑顔になる颯来。
「ちょっとからかってみただけだ。女子の気持ち、女子の気持ちっていうんなら、オレたちの気持ちも考えてみろ、って言いたかっただけだしな。」
キュウウウウウウウウ・・・・・・・・・・・・・顔の火照りがすごい勢いで冷めていく。
「おっ、驚かせないでよ!」
「へへっ、なんだよ、今のでキュンキュンしたのかよ?」
「ちっ違うもんねっ!」
まあ、心拍数が急激に上がったのは事実だけどさ・・・あのとき、冷静に状況を把握して、対処できる人、いる?いや、ケイは別だって!アイツ人間じゃないし。それでも響だって無理でしょ!
「ふーん、お前、こんな顔も見せるんだ。アイツに見せるには、もったいないくらいだな。」
「へっ?何のこと?」
「いや、なんでもない。・・・それよりも、早くいかないと、置いて行くぜ?」
ニカっと(いやニヤっと?)笑う颯来。
「もう、待ってよ!」
私は笑い返し、颯来の方へ、走り出した。
- Re: 怪盗レッド 〜狙われたアスカのココロ!?〜 ( No.46 )
- 日時: 2017/04/05 10:13
- 名前: アリストテレス (ID: KXyYVP/C)
「あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
バタンッ 部屋に着くなり倒れ込むように座る私。さすがにケイもビックリしたのか、こっちを向く。
「・・・・・・・・・・死ぬ。」
「・・・全く、今度は何があったんだ。死人同様になってくるし、ここ最近変だし、挙げ句の果てに帰ってくるのが7時だと?」
「実はね・・・」
私は今日のことを話し始めた。優月、実咲、颯来と一緒に勉強をしていたこと、途中で優月と実咲が帰ってしまったこと、そしたらりょーま(先生のあだ名ね)に雑用を頼まれたこと。2人でやることになったが、自分がプリントの山に飲み込まれて、颯来が助けてくれたこと。その後色々あって、・・・あんなことになってしまったことも。
「・・・・・ってことがあったワケ。」
「ふーん。」
クライマックスを聞いても、ケイは相変わらずの鉄仮面のまま。・・・と思ったら、急にこんなことを言い出した。
「アスカ、試してみないか?」
「たっ、試すって、何を?」
「お前がアイツにされたこと。オレとアイツでどっちがドキドキするか、実験してみようぜ。」
・・・と言うなり、私に有無を言わさず、押し倒すケイ。あっという間にさっきと同じ状況になった。違うのは、相手がケイだっていうこと。右にケイの手、左にケイの手。前方3.5センチにケイの顔。でもここで慌てない。わたしだって学習してるもんね〜
「やめてよ、ケイ!」
声を張り上げながら、ケイの手をほどこうと暴れる私。抜けた!・・・っと思ったら、すぐにつかまれる。ケイ、なんか強くなってる。筋肉も少し固くなってるし。・・・・・そう考えた一瞬のスキを、ケイは見逃さなかった。バタンッ。とうとう絶対に逃げられない体制になってしまった。ケイは待ってました、とばかりにニヤリと笑みを浮かべ、
「静かにしないと、父さん達に聞こえちゃうよ?」
とゾクッとするような声で、ささやいた。・・・・・ううっ、そうだけどさ、これはもう、誰かに助けを呼ばないと、キケンじゃん!・・・でもどのみち、その体力は残ってないし、一応逆らうのはやめよう・・・そう思うと、にやつくケイが視界に入ってきて、心臓が跳ね上がる。さっきまでは、暴れる、という目的があったから、ケイの顔を見ても、何とも思わなかったけど、今はなんにもやることがないから、イヤでもケイにドキドキしてしまう。もう、いっそのこと消えちゃいたいよ!
「・・・そんな顔するなよ、余計抱きしめたくなってしまう。・・・ああ、やっぱりもう我慢できない。」
そう言うとケイは私を上半身だけ起こし、後ろから抱きしめた!ケイのサラサラの前髪がくすぐったい。・・・って、唇触れてない!?エエエエッ・・・ってか、思考ショートどころか、爆発しちゃうよ!
「アスカ、そんな顔やめてくれ。今度は首筋じゃなくて、唇にやってしまいそうになるだろ。」
ああ〜!こっちだってこんな顔、やりたくてやってるわけじゃ、ないんだからね!
「フフ。やっぱりそっちの方がアスカらしい。ずっとあんな顔されたら、たまらないしな。うん。」
そうやって一人で納得したケイは私から離れる。
・・・やっと離れてくれた!これからちょうどご飯の時間だしね!
「ああ、そうだ、アスカ。アイツとオレ、どっちが心拍数上がったんだ?」
ギ、ギク。聞かないでよ、今!思い出すだけで顔が赤くなるって!
「答えるまでは、行かせない。どっちだ。」
ど、どっちといわれても・・・どっちもじゃ、ダメかな?
「どっちもとか、考えてないだろうな?」
ケイが不気味に笑い、ムリヤリ私を引き寄せて、額をくっつける。鼻と鼻が触れていて、唇が危ないレベル。・・・ってヤバいじゃん!
「ケイ、放して!」
「答えるまでは、やめない。」
「分かった、答える!ケイの方!これでいいでしょっ」
ムリヤリ、ケイの腕を引き剥がす。もう、顔から湯気が出ちゃうよ!
- Re: 怪盗レッド 〜狙われたアスカのココロ!?〜 ( No.47 )
- 日時: 2017/03/25 12:48
- 名前: アリストテレス (ID: g/om0k0Y)
だし巻き卵を口に放り込みながら、考える。さっきのケイ、どこかいつもと違うよね。・・・いや、やってることは明らかに変だから!外見よ!見・た・目!うーん、どこだろう。分かるはずなのに、分からない。コレって全然分からないことよりも、ツラいよねえ。いつも通りケイは夕食を自分の部屋で食べているから、ここにいるのは私とお父さんとおじさんだけ。もう一回ケイの顔見たら、分かるかな?あんな事されるのは二度とゴメンだけど。
「アスカちゃんのお箸を持つ手が止まっているなんて珍しいね。何か悩み事でもあるのかい?」
・・・おじさんの観察眼、すごい。でも、私のお箸を持つ手が止まっているのが珍しいだなんて、いったいどんな目で私を見ているのよ?
「うーん、悩みじゃないけど考え事してたんです。」
「テストの点数が悪かったから怒られたらどうしようとか、最近弁当が美味しくないとか?」
コレはお父さん。まったく・・・
「ハイハイ、私の悩みなんて、どうせその程度ですよーだ。」
「そっ、そういうことじゃなくてな・・・」
「ごちそうさま。」
「・・・・・・(涙)」
「嫌われちゃったね、兄さん。」
・・・ほんっとに、娘への終着愛もいいところじゃない?これじゃあ子離れがどうなることやら。
- Re: 怪盗レッド 〜狙われたアスカのココロ!?〜 ( No.48 )
- 日時: 2017/03/25 13:10
- 名前: アリストテレス (ID: g/om0k0Y)
お風呂から上がってくると、ケイはまたパソコンをいじっていた。外国人の相手をしているのか、意味の分からない文字の羅列が浮かぶ。
「ねえ、ケイ。」
「なんだ?」
「ケイっていつも、何時に寝てるの?」
なぜこのとき、この質問をしたのか、今でも分からない。聞きたかったわけでもないし、言葉に詰まっていたわけでもない。それなのになぜか、聞いていた。
「4時、くらいか?最近はもっと早いが。」
「4時って・・・午前の?」
「それ以外に、いつがある。」
ケイ、そんな時間まで起きてたんだ。そりゃあ、朝、ゾンビになってもおかしくないよね。昼夜逆転生活手前だけど。
「ふあああ、眠いっ。ケイ、おやすみ。」
「ああ。」
・・・・・今思い出した。クマだ、クマ。目の下のクマがなくなっている。そういえば、今朝も、あの鉄仮面のケイが、笑ってたよね。何があったんだろ。
そこまで考えると、疲れきった私は、眠気と闘っていた瞳を閉じ、眠りについた。
- Re: 怪盗レッド 〜狙われたアスカのココロ!?〜 ( No.49 )
- 日時: 2017/03/26 20:42
- 名前: アリストテレス (ID: g/om0k0Y)
〜ケイside〜
「・・・やっと眠ったか。」
アスカの睡眠を確認して、机に戻る。教授から指定されている睡眠開始時間まで、後1時間しかない。
Y・A教授 KEI、あれから毎日、続けているかね?
KEI はい、おかげで目のクマも取れてきました。
Y・A教授 ・・・ならよかったが。それにしても書いてあることは本当かい?結構大胆なことをするな、君も。
KEI こうでもしないと気付かない相手ですから。それに、ヤツに取られると困るので。
Y・A教授 フフ、そうは言いつつも、心拍数が急激に上がっただろう?相手も、君も。
KEI ええ、あそこまで感情や胸の高まりを押さえるのに苦労したのは初めてでした。でも、彼女の反応も、見ていて飽きないんです。僕が一言ささやくだけで、顔を真っ赤にするんですから。
Y・A教授 可愛い彼女だ。君が恋をしてしまうのも分かるような気がするよ。
KEI クラスでも人気ですからね、彼女は。僕のライバルは星の数ほどいます。
Y・A教授 きっと大丈夫さ。君なら。
KEI 教授にそう言ってもらえると、心強いです。
Y・A教授 それじゃあ、また明日。
Y・A教授は退室しました。
「・・・・・おやすみ、アスカ。」
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