二次創作小説(紙ほか)
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- マシュ&マロさんとコラボ 東方骸璃録
- 日時: 2018/01/17 20:56
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
これはマシュ&マロさんとのコラボ合作です。
順番は私(にゃあこ)→マシュ&マロさんです。
「マジか…」
「嫌まぁ確かに手は付けられないって言ったけどさぁ…」
地獄にすむ獄卒達が閻魔に反乱し幻想郷へその騒動が起こる。
霊夢は手が付けられないと人手が欲しいと言ったところ、別の幻想郷から
助っ人を呼んできたのだ。
「どうも、渡城 一真です」
「あ、あぁ私は平海璃夢です、よ、よろしく」
なんだこのぎこちない緊張感は!と思いつつ霊夢は一つ溜息をついた。
「さぁ、あんた達にもこのことは手伝ってもらうっていうか任せるからね!」
「「え!?」」
- Re: マシュ&マロさんとコラボ 東方骸璃録 ( No.41 )
- 日時: 2018/01/28 11:14
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「なるほどな、やっぱりお前は禁忌でその力を得たのか…」
「……」
■
「はぁっ!!」
ゼロ距離から陰陽玉をぶっ放す霊夢。
後ろに吹き飛ばされ痛みを堪える不神の背後には魔理沙の
マスタースパークが迫っていた。
「俺を、舐めるなぁぁぁぁぁぁ!!!」
衝撃波が起こり全ての攻撃が消える。
「なっ!!私のマスパが消えた!?」
「ちょっと!」
霊夢の顔を鷲掴みにしようと不神は手を伸ばしていた。
だがその腕は動きを止め、悲鳴のような叫びが聞こえた。
「ああああああああ!お、俺の腕が、腕がぁぁぁ!!!?」
肘を反対方向に蹴られ真逆に曲がった右腕を抑え
不神は痛みを堪える。
「悪いな、だが敵同士、文句はねえだろ?」
「ッ、よくも、俺を…——ッ!?」
「“幻想「弾幕百鬼夜行」”」
真上から恐ろしい速さで弾幕の大群が降り注いだ。
■
「あっちは終わったみたいだな…大将は消えた、いい加減
負けを認めろ。俺の攻撃を受けてもまだ意識があることは
尊敬するが立つのもやっとだろ?」
震える両手で体を支えヨタヨタと立ち上がった勇樹を見て
そう言った。
「まだ…俺が死なない限り貴様らの勝利はない!!
ここで全員殺してヤル!!」
「ッ!?」
腕にしかなかった模様は半身に広がり、目が紅くなり力が増したことが
すぐ分かった。
次の瞬間。
「ガハッ!!?」
雷鬼の脇腹に勇樹の左拳がめり込み雷鬼の身体が吹き飛ぶ。
- Re: マシュ&マロさんとコラボ 東方骸璃録 ( No.42 )
- 日時: 2018/01/28 21:47
- 名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)
殴り飛ばされた雷鬼は口から血を吐いて倒れそうになるが片膝を着いて耐えた
「おい雷鬼!、大丈夫か!?」
「な、なんとか...な」
「お前らには未来などない、殺すッ!!」
「魔界「オーバースパーク」」
「チッ! “星滅「消えゆく星々」”」
響樹の放った極太レーザーを更に倍の太さのレーザーで押し消した。
「おぅ!、やっと起きたか」
「迷惑かけた」
「まったくだ」
「何人増えようが結果は変わらん
“無星「終わりの宇宙」”」
「“霊々「悪霊退散」”」
「“火炎「バーニングフレイム」”」
■
「ちょっとアッチの方が盛り上がってるわねぇ〜」
「私達も加勢する?」
「その方がいいだろ、あと俺のとっておきも残ってるしな」
そう一真はリム達に言うと手に持った骨の刀を更に強く握った。
■
「“龍星「ドラゴンバースト」”」
勇樹の頭上に黒龍が現れ雷鬼と勾時の二人へと暴風の如く迫った。
「“繋符「池に棲む河童と水竜」”」
加勢に来たリムの周りに無数の水の塊が現れ次の瞬間一つにまとまり巨大な水竜となって黒龍を飲み込んだ。
「助けに来たわよ兄さん」
「おぉ助かる」
「次から次へと増えやがって
“終焉「星と宇宙の終わり」”」
すると勇樹に手に巨大な毒々しい球体が出来上がった。
「全員死ねェェエーーーーーーッ!!!」
その声と同時に球体も投げられる。
「誰も死なせねぇッ!“骨林「串刺し公の森」”」
両手で刀を握り締めると一真は地面に思いっきり突き刺した ・ ・ ・ ・。
一瞬の静寂の後...勇樹の足元の地面から巨大な骨の刃が出てきた、それだけには留まらず次から次へと刃が飛び出し勇樹の投げた球体すらも突き消しどんどんと急速に増えていった。
「クソッ! ここは一旦!」
そう言って空へと逃げ出した勇樹の片足に骨の刃が突き刺さった。
「ッ!! こんなモノォォォ!!」
勇樹が刃から逃れようとすると新しい刃が次々と襲いくるように勇樹の体を貫いた。
「ぎゃああああああッ!!」
断末魔の叫びと共に勇樹の姿が骨の刃によって隠され、やがて大量の刃が一本の巨大な樹木のようになった時には叫び声は聞こえなくなっていた。
「 ・ ・ ・ ・ 倒..したのか?」
沈黙を破るようにまだ警戒態勢の一真はそう言い地面から刀を抜いた、すると目の前の骨の樹木から小さな音が聞こえてきた ・ ・ ・ 。
- Re: マシュ&マロさんとコラボ 東方骸璃録 ( No.43 )
- 日時: 2018/01/28 15:13
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「…ゥ…ァ…禁、忌、魔法…魂の呼びだ「やめとけ」
禁忌魔法を使おうとする勇樹を止めたのは響樹だった。
「どうしてお前がそんな捻くれちまったかは知らんが死にたいのか?
ただでさえさっきの攻撃で身も心もボロボロなんだ。そんなんで
禁忌魔法なんて使えばどうなるか『俺』なら分かってるだろ?」
響樹は手をかざし何かの魔法の詠唱をし始める。
「崩壊した心身、そして染まり切った魂の半分を俺に移せ。
“禁忌魔法「身代わり生命体」”」
増幅し過ぎ人間でも妖怪でも扱えなくなってしまった勇樹の
魔力の半分が響樹の中へと流れ込んだ。
「お、前…何してんだよ…」
「そうだぜ!響樹にい!!禁忌で手に入れた力を他のヤツが取り込めば
兄ちゃんだって大罪を犯したことに…そうなったら私は…」
俯く魔理沙に振り向く。
同じように他の全員が心配そうな顔をしていた。
「俺もそのことは聞いたことがあるぞ響樹。禁忌で手に入れた力が
他の人物の中に入れば人間の魔法使いは半妖、もしくは妖怪に
なり幻想郷のルールを破ったことになる、大罪人になるということ」
「分かってるぜ、そんなことは…でも紫がここに来ねえってことは
別にいいんだろう?せめてもの慈悲に罪を軽くしてやっただけだ。
なぁ閻魔さん…」
樹木に耳を近づけ息をする音も何も聞こえないことを確認し
映姫の方を向いた。
「コイツの魂のことは頼んだぜ」
「…えぇ、ちゃんと断罪しておきます。二度と彼が間違った道に
行かないように…」
- Re: マシュ&マロさんとコラボ 東方骸璃録 ( No.44 )
- 日時: 2018/01/28 22:19
- 名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)
ここは夕日の沈みかけた博霊神社、そこの居間には地獄側の関係者を除いて地底で戦った者達が集まっていた
「今回の異変は結構大変だったな、なぁ響樹」
「あぁそうだな」
そう会話する響樹と勾時、それと響樹の事だが魔力を取り込んでしまったが妖怪化する前に霊夢と勾時による強力な封印が施されたことで響樹自身が封印を解除しようとしない限り妖怪になることはまず無いし勇樹の魔力も使えないそうだ。
「兄さん、ところで今回の異変で暴れてた獄卒達はちゃんと地獄に戻ってくるかしら?」
「まぁ黒幕の能力で閻魔に逆らったかもしれんし元から閻魔への忠誠心の強い奴らだからそのうち元に戻るんじゃねぇか?」
まぁ今回の異変は結果的に成るように成ったという形だろう、だが一つだけ忘れちゃいけないのが一真の件だろう...異変が解決すれば一真が元いた幻想郷に戻らなければいけないからだ。
「一真、今の気持ちはどう?」
「異変が解決して凄く嬉しいんだけど少し寂しくもあるかな」
そんな感じでリムと一真が話していると酒瓶を片手にホロ酔い気味の魔理沙が二人の隣に座った。
「やったな! リム 一真....でも少し寂しくもなるぜ」
「まぁまた異変があったりしたら再度またここに来るよ」
そして無理に一真は笑ってみせた、こういう場には涙よりも笑顔が似合うから ・ ・ ・
- Re: マシュ&マロさんとコラボ 東方骸璃録 ( No.45 )
- 日時: 2018/02/12 12:51
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
地獄では無言を貫く勇樹と不神が映姫の前に立っていた。
「…どんな罰でも受けるぞ俺は」
「そう、ですか…勇樹、私は貴方に話したいことがあります」
映姫は勇樹の方を見た。
勇樹も顔を上げ映姫を見据えた。
その瞳は光が消え、虚無となっていた。
「貴方は地獄に行く予定でした、ですが響樹が貴方の罪を消したため
貴方は地獄に行かずに済みました」
そう告げると勇樹の身体が透けていき勇樹は目を見開く。
「え?そんな俺は…俺は不神様と共に!不神様と地獄に行く!
不神様のいない世界などに俺は…俺はいかない!!早く戻せ!
不神様と俺を地獄に!!」
涙を流しそう訴えてくる勇樹の透けた体を何者かが包んだ。
自分よりも小さい体をした不神だった。
「え?え?」
「お前は地獄に行かなくていいんだ…俺、あの戦いを終えてここに
来るまで思ったんだよ…」
不神は涙を流す。
「俺にも友だちが出来てたってことに気付いてさ…ごめんな俺のせいで
お前を巻き込んで…ごめんな、そして最後まで俺に付き添ってくれて
ありがとう…向こうで元気でな」
「不神…様…不神様ぁぁ…!!!」
勇樹の伸ばした手は不神の身体をすり抜けた。
勇樹は現世に返される最後に不神の見たこともない笑顔を
目にし涙を流し未来へ返された。
「これでいいんですね?不神」
「…あぁ、これでいいよ。さぁ早く俺を地獄に送りなよ」
一人は元の世界へ獄卒達は地獄へ帰ってきて黒幕は地獄へ
落ち、閻魔と死神は悲しい別れを見届けた。