二次創作小説(紙ほか)

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〜路地裏Diary〜
日時: 2025/02/07 09:55
名前: ねずみかちょー。 (ID: YJQDmsfX)

今を懸命に生きる、1人の男。
戦争や、苦しい時代なども体験してきた。

そんな彼の、心の内、
そして、本当に愛するものとは…?



※この小説は、ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター、『ねずみ男』の目線から見た、二次創作小説です。

語彙に乏しいところもありますが、ご笑納頂けると幸いです。


☆2025年 2月7日 全85話 無事完結しました!
応援ありがとうございました(*´`)

次回作は、映画 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 に出てくる 「謎の少年」目線の小説、
徒然つれづれDiary」を執筆予定です♩
良かったらよろしくお願いしますm(_ _)m


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第81話 >>88
第82話 >>89
第83話 >>90
第84話 >>91
第85話 >>92

番外編 『遅くに来たぞ!?サンタクロース!!』>>4
番外編 ② 『俺らの夏。ゲゲゲの夏。』 >>24
番外編 ③ 「ハロウィンの夜に見えたもの。」 >>41

Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.33 )
日時: 2021/03/29 12:56
名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: K3f42Yhd)

第27話

鬼太郎は俺の方には目もくれず、その眼差しは真っ直ぐに犬神の事を見据えている。

ー頼むぞ、鬼太郎…!!

「その女の子を離せ、犬神」

その言葉を聞くなり、犬神は高らかに声を上げて笑いだした。

「もし、嫌だと言ったら?」

鬼太郎が次の言葉を繋げようとする前に、犬神は矢継ぎ早に言葉を浴びせかける。

「その女は俺様のもんだ。なんせ〝約束〟したからな」

その言葉を聞いた瞬間、俺の中で何かがはち切れる感じがした。
気づくと、俺は犬神の元へと全速力で駆け出していた。


ー自分がズタボロになろうが、どうでもいい。
ただ今は、梨緒を助けたい。
その一心だったんだ…

Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.34 )
日時: 2021/04/21 09:50
名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: npB6/xR8)

第28話

犬神は、走ってくる俺の事を見逃す訳もなく、すかさず目線をこちらに向ける。

走りながら薄目を開けて見ていると、攻撃の構えをしている奴が見えた。

ーヤベぇ、やられるかも…!?

そんな事を頭の片隅で考えながらも、俺はただ闇雲やみくもに走った。

立ち止まったら、彼女を失くしてしまうような気がして。
そんなこと、させるかよ…!!

そうこうしている間に、後ろの方では、犬神が準備しているであろう閃光弾の音が微かに聞こえてくる。
その恐怖心から、俺は思わずローブの袖で顔をかばってしまう。

ーあぁ、俺の命もここまでか…。

それでも俺は、心の中で、神さん仏さんに祈りを捧げながらただただ走った。

すると、俺の前に何者かが立ちはだかったのを見て思わず足を止める。

Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.35 )
日時: 2021/05/19 22:54
名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: CFpxvhHi)

第29話

ーもしや、鬼太郎か?

いや、違う。
見たところ背格好は鬼太郎よりも華奢きゃしゃで、髪も長めだ。

ということは…!?


そう。その小柄な身体を精一杯に広げ、俺をかばうように立っていたのは紛うことなき梨緒だった。

「梨緒…?」
そっと背中越しに声をかけると、彼女はその問いかけには答えないまま、だが、その背中はまるで大丈夫、と語りかけてくれているのが感じられた。

微かに震える身体、指先で俺を守りながら、梨緒はこう続ける。

「やめてください、犬神さん。ねずみ男さんには手出しはしないで」

小さな声だったが、一語一語紡ぐようなしっかりした話し方だった。

ー 正直、こんな彼女の姿が見られたことは驚きだった。
心からの優しさ、芯の強さ、などがひしひしと感じられたんだ。

Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.36 )
日時: 2021/07/27 09:46
名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: tVX4r/4g)

第30話

しかし、心細いのだろう。
話しながらも、時折呼吸が荒くなっているように見受けられる。

俺はいたたまれなくなって、思わず梨緒の元へと駆け寄った。
すると、まるでそれを見透かしたかのように、犬神は一気に間合いを詰めてきた。

少しでも犬神が攻撃を繰り出してきたら、すぐにダメージを受けそうな立ち位置だ。

ーこうなりゃ、意地だ…!!

捨て身の体当たりで、少しでも時間稼ぎをしようとした、その時だった。

「リモコン下駄!!」

聞き慣れた声が辺りに響き渡る。

…ったく、いいとこどりばっかりしやがって。

そんな俺の心の内を知ってか知らずか、相変わらずのポーカーフェイスで鬼太郎は尋ねてくる。

「ねずみ男、大丈夫か?」

Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.37 )
日時: 2021/07/27 12:52
名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: tVX4r/4g)

第31話

「あぁ、俺は平気さ。それよりも…」

俺は、目線で鬼太郎に知らせる。

そこには、怯えた表情で動けなくなっている梨緒と、そんな彼女に無慈悲むじひにも詰め寄る犬神の姿があった。

「くそ、あいつ何してやがる…!!

思わず身を起こそうとするが、先程体当たりをし損ねたときに変な風に捻ったのだろう。
妙に足が痛くて立ち上がることすらままならない感じだった。

そうこうしているうちに、鬼太郎は俺に
「ねずみ男はここで待っていてくれ」との一言を残し、犬神の元へと1人駆けていった。


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