二次創作小説(紙ほか)
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- 〜路地裏Diary〜
- 日時: 2025/02/07 09:55
- 名前: ねずみかちょー。 (ID: YJQDmsfX)
今を懸命に生きる、1人の男。
戦争や、苦しい時代なども体験してきた。
そんな彼の、心の内、
そして、本当に愛するものとは…?
※この小説は、ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター、『ねずみ男』の目線から見た、二次創作小説です。
語彙に乏しいところもありますが、ご笑納頂けると幸いです。
☆2025年 2月7日 全85話 無事完結しました!
応援ありがとうございました(*´`)
次回作は、映画 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 に出てくる 「謎の少年」目線の小説、
「徒然Diary」を執筆予定です♩
良かったらよろしくお願いしますm(_ _)m
第1話 >>1
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第79話 >>86
第80話 >>87
第81話 >>88
第82話 >>89
第83話 >>90
第84話 >>91
第85話 >>92
番外編 『遅くに来たぞ!?サンタクロース!!』>>4
番外編 ② 『俺らの夏。ゲゲゲの夏。』 >>24
番外編 ③ 「ハロウィンの夜に見えたもの。」 >>41
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.73 )
- 日時: 2024/04/17 09:56
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: 8nwOCftz)
第66話
「…なぜ、この森へ入ってきた?」
先に冷酷な声で切り出したのは、鬼太郎の方だった。
…まずい。この声になった鬼太郎は、相手が人間であろうが妖怪であろうが容赦なく切り捨てて、後の結末は本人次第…という性格になってしまうんだ。
「…き、鬼太郎?少し中で話そうぜ?」
俺はそう呼びかけたが、鬼太郎は断固としてその表情を崩そうとしない。
そのうち、鬼太郎はゲゲゲハウスの階段から下りてきていて、梨緒と真向かいに立つ形になっていた。
どちらも目線を合わせ、逸らそうとしないのが伺いとれる。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.74 )
- 日時: 2024/04/23 09:56
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: pUqzJmkp)
第67話
次にどう切り出そうか迷っていると、梨緒と鬼太郎はお互い示し合わせたかのように「あの……」と言っているのが聞こえた。
……まるで俺があの日、石妖と過ごした晩みたいだ。
あの日は結局何もなかったけど、どきどきが止まらなかったよなぁ……。
俺が過去の思い出に心を惑わせていると、2人はどうやら何かを言い争っているようだった。
近づいてみると、やはり「人間と妖怪はむやみに仲良くならない方がいい」派の鬼太郎と、俺の事を信用してくれているのか、「妖怪と人間は分かり合える」派の梨緒が、無言のうちながら火花を飛ばしあっているようだ。
……やれやれ。やはり、俺が間に入らないとどうにもならないか。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.75 )
- 日時: 2024/05/21 09:53
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: loE3TkwF)
第68話
俺は、表情を伺うため、そっと2人の前方へと回ってみた。
思ったとおりの睨み合いが続いている。
「…まあまあまあ、2人とも落ち着けって…」
俺が2人の間に割り込もうとすると、2人は揃って俺の方を見てくるから、圧が2倍になってパワーがすごい。
若干気圧されながら次の言葉を探していると、梨緒の目に光るものが見えた気がした。
「…私、死ぬの怖いの。毎晩、枕元に“アイツ”がいるんです」
その言葉を聞いた途端、鬼太郎の目付きや顔つきが優しいものへと変わっていった。
「…そうか。“アイツ”の話、聞かせてくれないか」
そう言うと、今までの表情とは一転して笑顔を見せ、ゲゲゲハウスの中に入れ、と手招きまでしている。
俺たちは呆気にとられながらも、ひとまずゲゲゲハウスに入って休むことにした。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.76 )
- 日時: 2024/05/22 12:55
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: idHahGWU)
第69話
ツタが絡んだ梯子を上がると、所変わってここはゲゲゲハウスの中だ。
古びた卓袱台の上には、茶碗風呂に入った目玉の親父、そして、卓袱台の周りには、鬼太郎、猫娘、砂かけ、子泣き…という、お馴染みのメンツが揃っている。
最も、ぬりかべと一反木綿は部屋の外で待機しているらしいがな。
そんなことを考えていると、砂かけ婆が梨緒の方を向き、笑顔で「よく来たのう」と言い、湯気の立った茶を卓袱台に載せた。
梨緒は最初こそ戸惑っているようだったが、一息つくと、「ありがとうございます」と言い、出された茶を飲み始めた。
彼女が茶を飲んでいる間も、猫娘を除く俺たち一行は、彼女の仕草を眺めていた。
最後の1滴を飲み干したのを見計らってか、鬼太郎が「“アイツ”って誰のことか、教えてくれ」と唐突に切り出した。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.77 )
- 日時: 2024/06/24 09:39
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: vpptpcF/)
第70話
その言葉が響いた途端、部屋の空気がガラリと嫌なものに変わった。
そっぽを向いている猫娘も、子泣きも、砂かけも。猫娘を覗いた面々は上っ面こそ笑顔だが、梨緒の次の言葉を待っているようにすら感じる。
その圧力に気圧されたのか、梨緒は辺りをそっと見渡して「…話して、いいんですか」と誰にともなく呟いた。
そして、その言葉に被せるように、猫娘が「何かあるなら早く言いなさいよ」と切り出す。
今の今までそっぽを向いて興味のない顔を決めてたってのに、しっかり聞き耳は立ててたってわけか。
……全く、いつもこうなんだからよ。
ふと、梨緒はと見ると、目が宙を泳ぎ、焦点も合っていないように見えた。
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