二次創作小説(紙ほか)
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- 〜路地裏Diary〜
- 日時: 2025/02/07 09:55
- 名前: ねずみかちょー。 (ID: YJQDmsfX)
今を懸命に生きる、1人の男。
戦争や、苦しい時代なども体験してきた。
そんな彼の、心の内、
そして、本当に愛するものとは…?
※この小説は、ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター、『ねずみ男』の目線から見た、二次創作小説です。
語彙に乏しいところもありますが、ご笑納頂けると幸いです。
☆2025年 2月7日 全85話 無事完結しました!
応援ありがとうございました(*´`)
次回作は、映画 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 に出てくる 「謎の少年」目線の小説、
「徒然Diary」を執筆予定です♩
良かったらよろしくお願いしますm(_ _)m
第1話 >>1
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第78話 >>85
第79話 >>86
第80話 >>87
第81話 >>88
第82話 >>89
第83話 >>90
第84話 >>91
第85話 >>92
番外編 『遅くに来たぞ!?サンタクロース!!』>>4
番外編 ② 『俺らの夏。ゲゲゲの夏。』 >>24
番外編 ③ 「ハロウィンの夜に見えたもの。」 >>41
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.53 )
- 日時: 2022/09/22 17:44
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: q9W3Aa/j)
第46話
その後、閻魔大王の指示により、鬼太郎は恐山近くの妖怪病院へと搬送された。
そこに勤めている医者によると、名医の凄腕でも回復には1~2週間はかかるそうだ。
ーやっぱりな。お前は何でも1人で引き受けすぎなんだよ。
いつか誰かが言ってたような台詞を思い浮かべつつ、俺は自分のオンボロアパートに寝転びながら、妖怪病院のHPを改めて見つめた。
いかにもオカルトチックな背景に、これまたオカルト要素満載のフォントで『妖怪病院』とでかでかと書かれている。
怪しさしか感じないが、これがれっきとした妖怪病院への入口なのだ。
その画面を何ともなしにしばらく眺めていると、スマホがいきなり、誰かからの着信を受信した。
ー妖怪裁判所からだ。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.54 )
- 日時: 2022/10/18 16:43
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: CFpxvhHi)
第47話
少し躊躇う気持ちはあったが、意を決して通話ボタンを押す。
そして、脳を営業モードに切り替えるのも忘れちゃいけないな。
「⋯どうもどうもー、お電話ありがとうございます〜!私、ビビビのねずみ男です〜!!」
一瞬の間があり、妖怪裁判所の最高峰、“大天狗”の淡々とした声が聞こえた。
「先日の依頼の件だがな、あれから閻魔様と話し合い、犬神は土中葬500年の刑に処すこととなった」
500年、という期間に正直少し驚いたが、梨緒を怖がらせ、鬼太郎にあんな仕打ちをした奴だ。それ相応の処罰を受ける義務はあるだろう。
「⋯わかりました、お願いします」
俺がそう答えると、大天狗は「うむ」とだけ言い、更にその先を続けた。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.55 )
- 日時: 2022/11/15 12:44
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: jWLR8WQp)
第48話
「…そしてだな、お主と一緒にいた〝梨緒〟という小娘についてのことだ」
大天狗の口から、梨緒…という名前が出た瞬間、脈拍が今までにないほど早くなるのが感じ取れた。
俺の経験上、こういう時は嫌な出来事が起こる前兆なんだ…
聞きたくない気持ちはやまやまだったが、なんとか言葉を絞り出した。
「…梨緒がどうかしたんですか?」
「それはだな、あの娘を助ける代わりに、お前と過ごした記憶を全て消させてもらう」
その瞬間、頭を撃ち抜かれたような衝撃が走った、ような気がした。
傍から見れば確かに、俺と梨緒が共に過ごした時間は決して長いものとはいえないだろう。
だけど、あの日の出会いから、今まで経験した数々の不思議な出来事。
それらによって、俺たちの絆は、出会った時の倍以上に強く結ばれていると信じていた。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.56 )
- 日時: 2023/01/17 09:26
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: q9W3Aa/j)
第49話
それを簡単に消すだなんて、なんという無慈悲な野郎だ……!
俺は、電話口で拳を固く握りしめたが、そんなことしたって状況は一向に変わってくれやしないことは分かっている。
そして、頭のどこかで冷静な俺が、こうも言っていた。
ーこれもまた、梨緒を守るためには必要なことなのかもしれないな。
まだ納得はいかない部分もあるが、ここはひとまず、電話口で待っている大天狗に了承した旨を伝える方が先だろう。
「……わかりました。その方向でお願いします」
そう手短に伝えた後、日頃の行いのことについても念押しされたところで、一旦電話は終了となった。
……何だろう。ここ最近、色んな出来事が重なりすぎて、思考がうまくついていかなくなっている気がする。
俺の持ち味である、金儲けのテクニックも鈍ってきているし…。
俺はとりあえず、頭を冷やすために、手元にあった茶を一気に喉へと流し込んだ。
焦燥感で火照って出来たイライラも、喉の奥へと一緒に流れ込んでいくような気がした。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.57 )
- 日時: 2023/01/18 09:35
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: oBSlWdE9)
第50話
その時、ふと思いついたこと。
それは、梨緒へ手紙を残す、ということだ。
手紙なら形にも残るし、もし記憶を消されたとしても、それを見たら俺の事を思い出してくれるかもしれない。
そんな一抹の期待を込めて、俺は近くにあった藁半紙と、インクの切れかけているボールペンを手に取り、今の思いを赤裸々に書き綴っていった。
俺はこんな身の上だから学校にも行けず、基礎的な漢字は書けずじまいだ。その上、字はミミズがのたうち回ったようにぐちゃぐちゃだが、相手に伝われば十分だと思い、構わなかった。
我ながら下手な字だし、記憶を失っている方からしたら、ただの不審者だと思われかねないだろう。自分でも無謀な行動だと頭ではわかっている。
でも、なぜかペンを動かす手は止まらなかった。
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