二次創作小説(紙ほか)
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- 〜路地裏Diary〜
- 日時: 2025/02/07 09:55
- 名前: ねずみかちょー。 (ID: YJQDmsfX)
今を懸命に生きる、1人の男。
戦争や、苦しい時代なども体験してきた。
そんな彼の、心の内、
そして、本当に愛するものとは…?
※この小説は、ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター、『ねずみ男』の目線から見た、二次創作小説です。
語彙に乏しいところもありますが、ご笑納頂けると幸いです。
☆2025年 2月7日 全85話 無事完結しました!
応援ありがとうございました(*´`)
次回作は、映画 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 に出てくる 「謎の少年」目線の小説、
「徒然Diary」を執筆予定です♩
良かったらよろしくお願いしますm(_ _)m
第1話 >>1
第2話 >>2
第3話 >>3
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第77話 >>84
第78話 >>85
第79話 >>86
第80話 >>87
第81話 >>88
第82話 >>89
第83話 >>90
第84話 >>91
第85話 >>92
番外編 『遅くに来たぞ!?サンタクロース!!』>>4
番外編 ② 『俺らの夏。ゲゲゲの夏。』 >>24
番外編 ③ 「ハロウィンの夜に見えたもの。」 >>41
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.68 )
- 日時: 2023/12/26 09:41
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: V7PQ7NeQ)
第61話
それから俺たちは、冷めて伸びきったラーメンとチャーハンを食い、鬼太郎たちがいるであろう、ゲゲゲの森に足を運んだ。
鬼太郎や親父によると、ゲゲゲの森には、なぜか妖力を持つ妖怪の類しか入れないらしい。俺は大丈夫だが、果たして人間の梨緒が入れるか……。
俺は梨緒の手を取り、ゲゲゲの森へと通じる雑木林へと足を踏み入れた。
ここは一見、ただの雑木林に見えるが、ある場所へと辿り着けば森へと入れる……という何とも厄介な仕組みになっている。
やがて、辺りの景色が変わると、そこには緑や草木でいっぱいのゲゲゲの森……及び、鬼太郎の家、「鬼太郎ハウス」が見えてきた。
といっても俺は食えない草花なんてごめんだがな。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.69 )
- 日時: 2023/12/26 09:48
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: V7PQ7NeQ)
第62話
そっと梨緒の方を見ると、見慣れない景色に不安そうな面持ちではあるが、ひとまずは迷うこともなく、無事に着いてこれたようだ。
「……大丈夫か?」
そう一声かけると、無言のまま、ゆっくりと雑木林の方へ歩きだそうとしている。
この森は様々な妖怪が住み着いていて、人間には危険な場所だ。
“おどろが沼” “河童ヶ淵”……
他にも色々あるらしいが、俺は面倒事には関わりたくないので、極力立ち入らないようにはしている。
鬼太郎に言わせれば、「妖怪には良いものも悪いものもいる」らしいが……。
そう思考を巡らせているうちに、梨緒が森で1番危険な場所である、“迷いの森”へと入り込みそうになったので、そっと手で制した。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.70 )
- 日時: 2024/01/25 12:51
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: SsbgW4eU)
第63話
不思議そうにこっちを見つめている梨緒に、俺は無言のまま手で「✕」マークを示した。
声を出したら、危険な妖怪どもが聞きつけて、襲いに来るに違いないからな。
そして、俺はそのまま、梨緒の手を引いて鬼太郎ハウスの入り口に掛けてある、梯子の下へと向かった。
あの事件から数年。
鬼太郎も人間との関わりをほとんど絶っている。だから、話さえ聞いてもらえるか怪しいが、まずは声だけでもかけてみてもいいだろう。
そう思い、鬼太郎の名前を呼ぼうとした、その時だった。
鬼太郎ハウスの入り口に掛けてある暖簾が動き、鬼太郎がひょっこり顔を出した。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.71 )
- 日時: 2024/02/14 09:56
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: XGjQjN8n)
第64話
暖簾の隙間から見える限り、猫娘、子泣きじじい、砂かけ、いつもの面子が揃っている。鬼太郎がいるということは、目玉の親父もいるに違いない。
恐らく、皆揃って茶でも飲んでいるんだろう。
子泣きはいつも酒ばかり飲んで酔っ払っているから戦力にはなりづらいが、砂かけ、猫娘なら頭の回転が早いから、もしかしたら梨緒を救えるかもしれない。
そう思い、1歩を踏み出したその時。
鬼太郎の視線がこちらへ向いた。
「何やってるんだ〜?ねずみ男〜?」
俺1人しかいないとの思っての言葉だろう。まなちゃん以外の人間がいる時と違って、口調にトゲが感じられない。
「お、おう。ラーメン食いに行かねぇかってんだよ」
俺なりに精一杯取り繕ったつもりだったが、挙動不審なのが伝わってしまったか、鬼太郎は一気に眉をひそめた。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.72 )
- 日時: 2024/03/15 09:56
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: Jolbfk2/)
第65話
「……ねずみ男、一緒に誰かいるのか?」
やはり、見透かされていたようだ。
内心、動揺を隠せない俺を尻目に、梨緒は音も立てずにスッと俺の前に1歩踏み出していた。
それを見た途端、鬼太郎の目が、自分の道を踏み外した人間を見る時のような三白眼になり、思わず背筋が凍るのを感じる。
こいつのこの表情は幾度もなく見てきたが、いつまで経っても慣れるもんじゃねぇな…!
梨緒と鬼太郎はしばらく向き合い、無言の一時が流れた。
ーこいつら、まるで意思疎通してんのか?
俺がそんなことを呑気に考えているうちに、2人の目の焦点がガチン、と合ったような気がした。
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