二次創作小説(紙ほか)
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- ゆっくり討伐していってね!!【ゆく育】
- 日時: 2023/02/22 16:23
- 名前: \(^o^)/ (ID: AtgNBmF5)
こんにちは、\(^o^)/と申します。
「ゆっくり育てていってね!」様の二次創作、
『ゆっくり討伐していってね!!』のご観覧ありがとうございます。
最近投稿サボっててすみませんでした。
この度、垢移動します。
自分の書きやすさという点から、別サイトさんへ移動させていただきます。
もし出会えたらよろしくおねがいします。
ここに出てくるゆっくりたちは、
○○ゆっくりとか言いますが、主本人は擬人化して小説を書いてます。
本編へどうぞ
- 三話 久しぶりです ( No.37 )
- 日時: 2022/11/24 17:36
- 名前: \(^o^)/ (ID: 8DXjmx02)
どうしよう。
頭が重い。どこか苦しい。また、九尾はなにか悪いことをしたのか?…でもそんなはずは…
思考がバラバラで、冷静になれない。
最後にパッと出てきた言葉は、『守る』。
…あぁ、そうだ。あとヒトたちには申し訳ないが、大切な友達だ。居場所だ。
『護る』、しかない…!
猶予は一週間くらい。この家に戻らないことを前提に挨拶は済ませておこう。
…とは思ったものの、成人してからお隣さんと会わなくなったし…
…こんなこと考えているからコミュ症なんだ、よし、い、行ってみよう!な、なんとかなる!…はず!
ノックが響く。
「はーい!」
明るい声が返ってきた。娘さんかな…?
出てきたのは見下さないと顔が見れないくらいに小さい子が出てきた。成長したな…
そう勝手に感動していると、
「おがぁざぁぁぁぁ!!!」
顔を見るなり、突然後ろを振り向き泣きながら大声でこう言った。
「どした!?」
廊下の奥から声が響く。足音も聞こえてきた。
聞き慣れた声だ。
「ってうわぁ!?」
滑ったのか、一気に尻もちをついていた。
「お久しぶりです…あの…大丈夫ですか…?」
そこまで怖がられるか?
しばらく沈黙があったあと、
「…あ〜…、ゐ寺さんかと…」
なにかを思い出すかのように喋った。
「というか、もうそろそろ夜だよ?お家帰らなくて大丈夫?」
「もうれっきとした大人です…」
そこまで子供扱いされても……
「うふふ、ごめんね!……ところで、どうしたの?」
「この家も古いので、そろそろ引っ越そうかと思いまして」
…言った。引っ越す、って言った。もう出るしかない。
「…え?どういうこと…?」
「言葉の通りです。…引っ越します。」
何故2回聞いたのだろうか…
でも、本当に言いたかったことはこれじゃない。
「…本当に、お世話になりました!」
思ったよりも大きな声が出た。
お隣さん、もとい庭師さんの顔は固まったままだった。
近くにいた娘さんも見知らぬ人が突然お世話になりました、とか引っ越す、とか情報量が多かったのか、フリーズしたままだった。
「…失礼します。」
話せてよかった。もう後悔は…ない。
とっととアマノ=ハシダテの所へいく準備をして、ここから離れよう。
九尾は悪くないはずだから。
- 4話 こんばんは。 ( No.38 )
- 日時: 2022/12/07 08:16
- 名前: \(^o^)/ (ID: 8DXjmx02)
それは、かなり深夜。
家をでた。これくらい夜に出ないと、衝撃を受け止められないくらいに驚いた庭師(お隣)さんがここにきて、もっと詳しく聞き取りに来ると思ったから。…あの人のことだし。
両手にかなり大量にまんじゅうが入った風呂敷を持って、夜の道を歩いていく。涼しい風が気持ちいい。
…何故、九尾に討伐依頼がきたのだろう。
おかしい。九尾とは約束を交わしたはず。
そんなことをぐるぐる考えて遠い道を進んでいくと、大きな城が出てきた。アマノ=ハシダテだ。
見慣れた景色。月明かりに照らされた道。それは、どこか美しかった。
「あ!」
明るい声が聞こえてきた。視力がとてもよく、推薦で門番になった、門番カッパさんだ。
「侍さん!こんばんは!!……というかこんな夜中に…。…どうしたんですか?」
何か不穏な空気を読んだのか、不安そうにこちらを見つめている。
「後で、…九尾に合ったら詳しく説明しますので…」
「あぁ、すみません」
なにを言いたいのかわかったのか、重い門を夜に響く音を立ててゆっくり開いた。
アマノ=ハシダテ内は静かだった。やはりみんな寝ているのか…?
…と、思ったけどそんなことはなかった。流石妖怪。夜中なのにもお構い無しに巻物を広げて何かを話している。……デジャヴ?
足音に気付いたのか、猫又が振り返る
「あ、こんばんは」
そういった途端、そこにいるゆっくりがいっせいにこちらを見た。
「侍くん!?」
余程驚いたのか、九尾の口から大きな声が聞こえる。
「うん、侍。」
「侍って…」
謎の会話がすこし続いた。
「…じゃなくて、なぜ来たか?」
その声は何かを察した訳でもなく、ただ素朴な疑問を言ったようだった。
そうだ、言いに来たんだ。いわなくては…
「今日から一週間後、ここに、…『敵』が攻めに来る。」
言い切った。
妖怪たちの顔色が悪くなったのがよく、わかった。
- 5話 悔 ( No.39 )
- 日時: 2022/12/19 17:27
- 名前: \(^o^)/ (ID: 8DXjmx02)
「はぁ!?」
重い沈黙を破ったのは天狗だった。
「敵って…!なんでそんなのがここに来るんだよ!?」
その声は、恐怖や焦りよりも、怒りや悔しさが混ざったような声だった。
「『なんで』って言われても、その敵が決めた事だから…わからない…。…あと一週間後に来るから、その間に特訓とかすればいいと思う」
これくらいしか言えない自分が惨めだった。
「…なぁ、」
すこし震えている声が聞こえた。
「…九尾?」
天狗の声が聞こえる。本気で心配している声だ。
「わっちは…、また、何かをどこかで間違えた、のか…?」
肩が震えだす。九尾が恐怖心に取り憑かれたようだった。
「俺は…」
…サボっていたのか、一番奥の方にいる貧乏神が手を上げて発言する。一気に貧乏神へ視線が集中する。
「…九尾様がなにか敵が攻めてくるようなことはしてないはずだったし、もし本当に敵が攻めに来たら、本気で追い払えばいい…と思ってます」
珍しく、自分から発言をした。
その言葉に賛同するゆっくりしかいなかった。
「ところで…」
震えている九尾のかわりに、猫又が侍に質問をする。
「…九尾様は、今はこんな感じですけれど…
…戦っても大丈夫でしょうか…?」
「…YES以外、ありえると?」
当然だ。
自分でも、味方が襲われかけてたら、命をかけて守るだろうし。正当防衛のはず…
「了解です。この一週間の間で我らが妖怪軍を強化させましょう!」
九尾に代わって猫又が指揮をとる。
さすが4番手。
周りから歓声が上がる。
…戦が始まる。頑張らなければ。
- 6話 特訓練習判断 ( No.40 )
- 日時: 2023/01/03 10:52
- 名前: \(^o^)/ (ID: HTIJ/iaZ)
あれから、キュウリ大砲?とやらを強化したり、ヨモギまんじゅうを食べてレベル上げをしたりした。無論実戦も。
みな、本気で取り組んでいた。家族なんだから。
九尾はというと、基本引きこもっていたけれど、練習4日目頃から姿を表し始めた。
みんな、不安そうにしているけれど…
…俺はというと、ここに寝泊まりさせてもらっている。
『侍さん!』
無線からの猫又の声だ。
「どした?」
『敵兵…、湘南ゆっくりが見えた、との報告が…』
ついに来たか。戦の始まりが。
「とりあえずキュウリ大砲のセット準備、赤おにの配置を再度確認をよろしく」
急いで指示を飛ばす。
『了解しました』
無線が切れた。
いままでの"成果"を見せてやる。
- 7話 さあ、戦だ戦。 ( No.41 )
- 日時: 2023/01/03 11:08
- 名前: \(^o^)/ (ID: HTIJ/iaZ)
「侍くん、結局来なかったけど、大丈夫だったかな…」
ヴァルキリーが走りながらつぶやく。目的地へ向けて。
「…まあ、急の仕事が出来たんだよ、きっと」
そう、信じたいと思っている自分がいる。
「ここです!目的のアマノ=ハシダテ!」
どこかの湘南ゆっくりが叫ぶ。
どこか不安を煽る恐ろしさ。威圧感。
でもその城は、美しかった。
「さあ、作戦通りに動きましょ!!」
ヴァルキリーが鼓舞した。
戦だ、戦。
今、始まった。
「あいつらの動きをしっかりと見ろ。そして、出来るだけアマノ=ハシダテに寄せろ」
完全復活した九尾が言う。
…流石ボス。発言力がある。
「…だから、侍くん、頼んだぞ」
この作戦だと、俺の技が必要不可欠。
「任せろ」
もちろん、取り組むからには本気でやらせてもらう。
九尾は、しっかりと微笑んだ。
「なんか、敵が全然攻めて来ないね。…ちょっと怖くなるよ…」
思っていたより敵が少なく、ちょっと不思議に思っているヴァルキリーが言う。
「そうだね…まあ、勝てそうでしょ。よし、行ってくるよ」
そう言って、数名の湘南ゆっくりを連れて、裏門へ向かった。
「…どう動いていくのか、見どころだね」
後ろから、援軍の湘南ゆっくりがやって来た。
「ちょーっと、楽しみ!」
目が赤く光った。…ようにも見えた。