社会問題小説・評論板
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- 冷たい手
- 日時: 2009/01/27 19:28
- 名前: 蒼嵐 (ID: FCLyGM6a)
クリックどうも有難う御座います^^*
シリアス・ダークからやって参りました
蒼嵐と云う者です。
社会問題系で書くのは初めてですが、
頑張りたいと思います!
若くして母になってしまった
ひとりの少女をえがこうと思います。
*登場人物*
新井 優華
(あらい ゆうか)
※話が進むにつれて増えてゆきます
- Re: 冷たい手 ( No.23 )
- 日時: 2009/04/07 17:13
- 名前: 蒼嵐 (ID: Ayie/5bK)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=10908
家には誰もいない。
暗く静まり返っている。
こんなのいつものことだから別段寂しいことはない。
私は暗いリビングに電気もつけず、
大きなソファーに体をうずめた。
手の届く距離にあったテレビのリモコンで向かいにあるテレビの電源を入れる。
ゆっくりと浮かび上がってくる画面の光と音。
暗い部屋にそこだけが虚しく光っている。
放送されていたのは題名のわからないドラマだった。
台所に立つ母。
パンを片手に新聞を読む父。
パジャマ姿で慌てる娘。
ありふれていて和やかな家族の朝だった。
私はその画をなんとも言えない気持ちで見ていた。
うちはこんな家族ではなかった。
母が台所に立った——立てたことはなかったし、
父は朝家にいたことすらなかった。
私は学校には行っていなかったので、
このくらいの時間でもたぶん眠っているだろう。
朝だけじゃない。
家族三人で集まったことさえ記憶になかった。
私は人との馴れ合いを拒絶する。
こんな環境で育ってきたものだから、
慣れ合いなんて知らないんだ。
慣れ合い方を知らないんだ。
知るのが、怖いんだ。
こんな家族に憧れているのかもしれない。
平和で、屈託のない家族に。
私はゆっくりとした動作で、
笑う家族の画を消した。
- Re: 冷たい手 ( No.24 )
- 日時: 2009/04/07 17:14
- 名前: 蒼嵐 (ID: Ayie/5bK)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=10908
更新遅くて
ごめんなさいm(_ _)m
- Re: 冷たい手 ( No.25 )
- 日時: 2009/04/15 15:58
- 名前: ぽぽ (ID: uiVbj.y2)
- プロフ: http://私の小説ヨロ♪タメ口おkだヨン☆
おkおk♪
蒼嵐sおいくつですか?!
上手すぎる!!!マジヤバス—0—:
最新待ってます☆
- Re: 冷たい手 ( No.26 )
- 日時: 2009/04/18 17:39
- 名前: 蒼嵐 (ID: ZEtdBFlK)
ぽぽ様、
いつも来てくれてありがとう♪
私は15歳だよー
- Re: 冷たい手 ( No.27 )
- 日時: 2009/04/18 19:03
- 名前: 蒼嵐 (ID: ZEtdBFlK)
目を覚ましたのは午前十一時。
携帯のサブディスプレイに映し出された時刻を見て三秒、
私はやっと今日しなければならないことを思い出す。
「しまった……寝過した……」
私は急いで布団から這い出て、
制服に着替えた。
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