社会問題小説・評論板

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冷たい手
日時: 2009/01/27 19:28
名前: 蒼嵐 (ID: FCLyGM6a)

クリックどうも有難う御座います^^*

シリアス・ダークからやって参りました
蒼嵐そらと云う者です。

社会問題系で書くのは初めてですが、
頑張りたいと思います!

若くして母になってしまった
ひとりの少女をえがこうと思います。


*登場人物*

新井 優華
(あらい ゆうか)

※話が進むにつれて増えてゆきます

Re: 冷たい手 ( No.8 )
日時: 2009/02/10 17:01
名前: 蒼嵐 (ID: quPWWdqU)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=10908

上げついでに一つ。

パスワード設定するの忘れていて一番上の編集できないんですよ。
なので登場人物増やせません、、、
ごめんなさい。

上記のURLはダークノベルで連載中の小説です。
宜しければそちらの方もよろしくお願いいたします!

Re: 冷たい手 ( No.9 )
日時: 2009/02/13 19:26
名前: 蒼嵐 (ID: quPWWdqU)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=10908

生暖かい息。
いやらしく歪む唇。
野太い声。

私はその下でただ耐える。
憎しみを胸の奥底に押し込めてただ耐える。
もうすぐ終わり。
もうすぐ果てるから。
そしたらこの男から金を絞りとって関係は終了。
安いね安いよ。

Re: 冷たい手 ( No.10 )
日時: 2009/02/13 19:34
名前: 蒼嵐 (ID: quPWWdqU)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=10908

パチパチと小さく燃える火。
冬の気温で冷えた手を温めてくれる。
私はその日に紙切れの束を落とす。
何でも買える紙切れ。
火は大きく明るくなりたくさんの灰を作る。

おもしろいね。
こんな簡単に燃えちゃうのに、
これのために必死こいてる奴もいるんだよ?
こんなの簡単に手に入るのにね。
全部燃えてしまえばいい。

Re: 冷たい手 ( No.11 )
日時: 2009/02/13 21:08
名前: 蒼嵐 (ID: quPWWdqU)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=10908

「何してるの?」
突然後ろから声をかけられ私は慌てて逃げ出す。
「待って!」
私の手は簡単に捕まえられた。
その瞬間、全身に走る冷たい感じ。
「い……いやっ!」
ばっとその手を振りほどく。
やだ、何?
冷たい。
人間離れした体温の低さ。
冷えているとか、そんなレベルじゃない。
氷みたい。
私はその手の主の顔を見る。
若い男だった。
真っ黒なスーツを着込んだ、清潔感の漂う人。
「火、消さないの? 危ないよ?」
怪しい、けどここは早くやり過ごしたい。
「ああ、はい。消します。どうもすいませんでした」
私はスクールバッグの中から飲みかけの烏龍茶を取り出し、燃える火の上にかけた。
じゅうっと小気味のいい音をたてて消える火。
私はそれで帰ろうとした。

Re: 冷たい手 ( No.12 )
日時: 2009/02/14 13:37
名前: 蒼嵐 (ID: quPWWdqU)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=10908

「君さ、……さっき燃やしてたのお金だよね?」
男は云う。
「だったらなんですか? 私早く帰りたいんですけど」
私はいら立って強い口調で男に云った。
「なんであんなにいっぱい持ってたのかなぁって。……もしかして、」

バシン!

私はバッグの中に残っていた札束を男に投げつけた。
「援交だよ! 悪いかよ! あんたには関係ないでしょ! 男も金も大っ嫌いなの! その金あげるからさっさと消えて!」
私は強く怒鳴った。
男は私なんか見ないで投げつけられた札束を拾った。
やっぱり金なんじゃない。
何より金が欲しいんじゃない。

「うん、俺も同感」

男は札束をつまみ上げて、
それに下から火をつけた。


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