社会問題小説・評論板
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- 冷たい手
- 日時: 2009/01/27 19:28
- 名前: 蒼嵐 (ID: FCLyGM6a)
クリックどうも有難う御座います^^*
シリアス・ダークからやって参りました
蒼嵐と云う者です。
社会問題系で書くのは初めてですが、
頑張りたいと思います!
若くして母になってしまった
ひとりの少女をえがこうと思います。
*登場人物*
新井 優華
(あらい ゆうか)
※話が進むにつれて増えてゆきます
- Re: 冷たい手 ( No.58 )
- 日時: 2009/06/27 08:23
- 名前: ぽぽ ◆kyxIVYriXY (ID: uiVbj.y2)
ぃいじゃん!
- Re: 冷たい手 ( No.59 )
- 日時: 2009/07/08 00:47
- 名前: 蒼嵐 (ID: 549un0nz)
あげます
- Re: 冷たい手 ( No.60 )
- 日時: 2009/08/09 11:34
- 名前: 蒼嵐 (ID: 549un0nz)
- プロフ: http://x119.peps.jp/may0naka/
『なんか食べに行かない?』
夜の公園。
麻倉透からのメールだった。
あの日私は何を血迷ったかアドレスを教えてしまった。
失策もいいところだ。
とりあえずあたしは返信する。
『お腹すいてない』
携帯をパタンと閉じる。
足もとの灰を蹴散らした。
ふぅ、と一つ息をついて、
私は公園を出ようとした。
「わっ!!」
「わぁっ!?」
背中をばんっと叩かれて思わず間抜けな声を上げてしまった私。
恐る恐る背後を見ると、
そこにはうさんくさい笑みを浮かべた麻倉透が立っていた。
「な、なんなの!? なんでいるのよ!」
「んー、優華がここにいるからさ」
「ただのストーカーじゃない! それに気安く優華って呼ばないでよ!」
「失礼だねぇ。呼ぶくらいいいじゃん、キスまでした仲なんだし」
恥ずかしげもなく麻倉透は言ってのける。
私の顔がかぁっと熱くなった。
「んー?何?もしかして優華照れてる?かわいー」
「うるさい!照れてない!可愛くない!」
「じゃあなんで真っ赤なの?あんまりそんな顔してると、俺、我慢できなくなっちゃうよ?」
「〜——……、もう帰る!」
その場から走って逃げだす。
が、あんまり足の速くない私はものの二秒で追いつかれて捕まった。
麻倉透は後ろからじたばたする私をぎゅーっと抱きしめた。
「なんなのよ、もー!あんたは私にどうしてほしいのよ!」
「何!?言ったら何でもしてくれんの?」
「そんなこと言ってないじゃない!逃げないから取りあえず離して!」
何だか不満そうに麻倉透は私から腕を放した。
そして、私に一言言った。
「俺の姉さんに会ってほしいんだよねぇ」
- Re: 冷たい手 ( No.61 )
- 日時: 2009/10/31 23:05
- 名前: 蒼嵐 (ID: MKQiWlnd)
あげ
- Re: 冷たい手 ( No.62 )
- 日時: 2009/11/11 21:14
- 名前: 蒼嵐 (ID: MKQiWlnd)
「……あんたのお姉さん?」
「そうそう」
お得意のうさんくさい笑みで言った。
「なんであたしがあんたの姉さんに会わなきゃいけないのよ?」
「んー、いいじゃん、細かいことは」
「はぁ? いいわけないでしょ。理由もないのにおかしいじゃない」
「もー、優華は細かいなぁ」
唇をとがらせて麻倉透は言った。
そしてこの間みたいに軽々と私を抱き上げた。
「とにかく優華は俺と一緒に来てくれたらいいの」
「なっ……、おろせー! ばかー!」
「はいはい、いいこいいこ」
背中をなでられながら、
私は彼の黒い車に積み込まれた。
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