社会問題小説・評論板
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- 学校と家庭
- 日時: 2015/12/26 17:58
- 名前: 水紀 (ID: .4mFzsId)
皆さんこんにちは、水紀と申します。
この『学校と家庭』では、学校では明らかに主人公のことを「気持ちが悪い」、「近寄るな」とでもいうような眼差し。
そして家庭内では、母親と父親がすれ違う日々。
日に日に溜まってゆくストレスと不安。
そんな少女に新たな人との関わりが出来た、その事を境に主人公の歯車は動き始めた…。
一回投稿して、修正、とゆうこともあります。
ご了承ください。
追加の注意点
学生ですのでほとんど、夕方、夜にしか投稿できません。
- Re: 学校と家庭 ( No.41 )
- 日時: 2015/12/02 23:15
- 名前: 水紀 (ID: pND9SC4/)
「大丈夫?」
この問いかけは何に対してなのだろうか…
でも大丈夫じゃない、とゆう理由もないので「大丈夫です。」
と答えた
「それより…、今日は遅くなる予定なんでしょ? あなた、所持金少ないんだったら、お昼奢るから今日1日、私に付き合ってくれない?」
「…いいんですか?」
流石に、少なからず助けてもらったのにお昼も奢ってもらうのは気が引けた…
「ええ! もちろん、奢るってゆうか…私の家になるんだけどいい?」
「え、家って…お邪魔じゃないですか?」
お昼も食べさせてもらううえに家にもあがらせてもらうなんて…本当に大丈夫なんだろうか…
でも、そんな心配は無用だったようで…
「ぜんっぜんっ! だって私マンションに1人暮らしだし。」
「え…彼氏とか…。」
「え?」
ニッコリ…とでも効果音がつきそうなくらいに妖美に微笑んだ彼女は…とても怖かった…
「いいえ…何でも。」
おーこわっ…
See you next tima
- Re: 学校と家庭 ( No.42 )
- 日時: 2015/12/02 23:39
- 名前: 水紀 (ID: pND9SC4/)
あれから、私はあの女性の家にお邪魔していた。
さっき知った事なのだが彼女はまだ21歳らしい…。
そして彼女、いわく木之下 希さんは、この近くのカフェと掛け持ちでコンビニのアルバイトをしているのだそうだ。
今は希さんがお昼を作ってくれていて、私も手伝おうと思って立ち上がったのだが、あのニッコリ笑顔とはまた別の素敵な笑顔で「座って本でも読んでて?」と言われてしまったので、しぶしぶ本を読んでおとなしく待っているところだ…。
「お昼ご飯出来たよ〜。」
…っと、お昼ご飯が出来たみたいだ、もうすぐで1時になるぐらいだったから丁度良かった。
「は〜い、お昼なんですか?」
「んっと、トマトスパゲッティにしちゃったんだけど、トマト大丈夫?」
「はい、大丈夫です。有り難うございます。」
「ふふっ、律儀な子だねぇ、どういたしまして、さっ食べよ!」
「はい。」
2人の声が重なる「頂きます。」と…。
See you next time
- Re: 学校と家庭 簡単登場人物説明 ( No.43 )
- 日時: 2015/12/06 23:27
- 名前: 水紀 (ID: pND9SC4/)
橘 深月 (たちばな みつき)
中学1年生13歳
小学校中学年ごろの記憶がなく…?
小学校高学年のころに嫌な経験をした過去をもっている。
そして、あの出来事のあと、軽度の男性恐怖症になっている。
霧咲 悠斗 (きりさき ゆうと)
中学1年生13歳
過去に深月と関わっていたようだが…?
今は深月と良い友人になろうと奮闘している。
佐々波 凛愛 (さざなみ りんね)
中学1年生
悠斗と幼馴染で、同じく深月と関わりがあるようだが…?
もちまえの明るい性格からか、多少強引ではあるが、友人になろうと奮闘中。
春華 (はるか)
深月と敵対関係。
過去に何があったのか…?
深月のあの出来事の首謀者。
深月の母
父とは仲が良くない。
不倫している。
時々優しくなる。
深月の父
母とは仲が良くない。
不倫しているかは不明。
木之下 希 (きのした のぞみ)
21歳
カフェとコンビニの掛け持ちでアルバイトには色々わけがあるようだが…?
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カタカタカタッ…
「まぁ、こんなもんか。」
1人、少女が呟く。
See you next time
- Re: 学校と家庭 ( No.44 )
- 日時: 2015/12/06 23:09
- 名前: 水紀 (ID: pND9SC4/)
「…っぷはぁっ! もうおなかいっぱ〜い!」
私の前で麦茶を勢いよく飲みほした希さん。
「…そう言ってるわりには嬉しそうですよね。」
しかも希さんは私の倍以上食べている、そりゃあおなかいっぱいにもなるだろう。
「いやぁ〜だって美味しいし! 食べ物は嘘つかないし好きだよ。」
…やっぱり、何かあったんだな。
「希さん。」
「ん?」
「私達、たぶん似たものどうしです、だから…、だから、聞かせてください、希さんのこと…。」
聞きたい、聞かなきゃだめだって、思った。
「え〜? わたしのなぁ〜んもないよ?」
と言ってわははと笑う希さん。
「誤魔化さないでくださいっ! 」
私だってついさっき会った私に自分の過去を話せ、という方が無理なのは分かってる…、でも…っ。
何故か無性に悔しかったんだ…。
See you next tima
- Re: 学校と家庭 ( No.45 )
- 日時: 2015/12/09 17:23
- 名前: 水紀 (ID: pND9SC4/)
「え…っと、急にどうしたの?
あ、もしかしてまだお腹すいてて、それでイライラしてる?」
…とか言って希さんは笑うけど、その瞳は困惑で溢れていた。
やっちゃったなぁ…。
せっかく、出会えたのに、これじゃあ嫌われちゃうじゃん。
「ごめ…さい。」
「…え?」
「ごめんなさいっ!」
「…大丈夫だよ。私もびっくりしちゃってごめんね。」
希さんは何も悪くないのに、私が悪いのに…そう思って泣きそうになった時、希さんが私をだきしめ、少しビックリした…でも、こんな私でも生きてて良かったんだって思えるくらい、 希さんが私を抱きしめてくれた手は、暖かかった
私を抱きしめながら希さんが心臓のリズムにあわせて背中をぽんぽんしながら、〝大丈夫、大丈夫〟そう言った、もう、限界だよ…。
私は母親の前でも見せたことの無いくらい、大声で泣いて思った。
もうこの涙は、気持ちは、止めることが出来ない…。