BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【銀魂】腐小説おきば
- 日時: 2014/03/25 23:22
- 名前: もるたん (ID: T8WGJY2W)
銀魂の腐小説おきばです。
オリキャラも出ます。
長州寄りの話が多くなるかと思います。。。
- Re: 【銀魂】腐小説おきば ( No.8 )
- 日時: 2014/03/29 20:27
- 名前: もるたん (ID: T8WGJY2W)
> リチュさん
共にがんばりましょう!!
o(○`・д・´○)ノ ヵ゛ン'`゛ルゾ-!!!
- Re: 【銀魂】腐小説おきば ( No.9 )
- 日時: 2014/03/29 20:32
- 名前: もるたん (ID: T8WGJY2W)
例えば、神楽が持つような思いきりの良さを、新八は持たない。
例えば、妙が持つような芯の強さを、新八は持たない。
ただ年上だからという理由で新八は万事屋を仕切り、ただ男だからという理由で新八は道場の跡取りとして遇されている。
頭も良くない、刀も遣えない、緊急時の判断も心許ない、ーー他諸々、ないない尽くしの新八が、銀時の所で働いていると言うだけでこの街で一目置かれている。其れが最近、少々重い。
「重みを感じるようになっただけ成長したじゃないか」
とお登瀬は褒める(?)が、それ以上成長しそうも無いのだから、気付かなかった方がマシだと思う。最近銀時が留守がちなのと相まって、つい、鬱々とそんな事ばかり考えている。
山崎退に呼び止められたのは、そんな気分でだらだらと食材の買い出しをした帰り道だった。
「君はそろそろ本気で転職を考えた方が良いんじゃないかい」
オフでテンションが上がっていたのかも知れないが、開口一番暗い暗いと連呼した揚げ句最後にそう〆てイカ焼きを食べ干した。
(餡パンを裏切って良いんかい)
心の突っ込みが伝わるようにじっとりと睨むが、そもそも退は新八を見ていない。手に付いたソースを舐めている。
「ウチに来たいなら、副長に話つけてあげるしさ」
上から目線な物言いで、自分の子分が欲しいだけと理解できた。
「姉上が悲しむので、止めておきます」
自分が入隊して一番喜ぶのは土方でも退でもなくあのゴリラに違いない。
「ふーん」
退はそれで興味を失ったらしく、ふつといなくなった。
万事屋に帰ると、小太郎がテレビと格闘している。
「……何やってるんですか、桂さん」
「む。新八くんか。このテレベとか言う奴が侍死ねとか言うから放送局に苦情を入れようかと思ったのだがdボタンが無くてな。叩けば出てくるかと思ったのだがdボタン…」
ハイテクなのかローテクなのか判断に迷う。
「それ、ブラウン管テレビですよ。地デジ対応してないです」
肉野菜類を冷蔵庫に並べながら、丁寧に応える自分はなんてお人好しだろうかと思う。
「ふむ。やはりそうか」
分かってたんかい。と、喉元まで出掛かって呑み込んだ。
「と言うか新八くん、銀時はいないのか」
「土…」
土方の名を出しかけて、
「…パチンコじゃないですか。一昨日久し振りに勝って機嫌良かったですから」
後半は本当だし、前半も本当の可能性はある。
「ふむ」
小太郎はきっと、新八を、あの何を考えているかよく分からない目で真っ直ぐと見つめているに違いないが、新八は冷蔵庫内を見ているので実際の所は分からない。
「若い内にその様な男の傍に居るとろくな大人になれないぞ。いい加減見切りをつけて攘夷とか攘夷とか攘夷とかした方が良い」
攘夷ってつまりテロ行為ではなかったっけ。テロってロクデモナイの最たるものじゃないっけ。
(て言うか、)
若い時にまさしくあの男と生死を共にした大人が言う台詞じゃない気がするのだが…。
「我々はいつでも新八君を歓迎する」
冷蔵庫の陰からちらりと見た小太郎は、予想通り爽やかに笑っていて、
「…考えときます」
新八は小さく応えた。
案の定銀時は帰って来なかった。一人分の夕食を作る気にもなれず、かと言って一人で定食屋に入る気分でもなく、妙も仕事だし、一応食事所を探す振りをしてぶらぶらと街を歩いていた。
「なんじゃ、おんしか」
「月詠さん…」
「新八兄ちゃんかー。通り魔じゃなかったね、月詠」
「…晴太くん」
そう残念そうに言われると通り魔だった方が良かったのかと聞きたくなる。子ども相手だからしないけど。
そう思っていたら、月詠が晴太をたしなめて、
「すまぬな。ネガティブオーラが強すぎて眼鏡が見えなかったもんで」
「……」
後ろからは普通、眼鏡は見えない筈だが…。
「まあ、おんしくらいの年は悩むのが仕事だからの。じゃが我慢のし過ぎは良くないぞ。犯罪に走りそうになったら日の輪の店に来たら良い」
何の悩みだコルァ。
などと激しく突っ込む気力も無く、
「僕、お通ちゃん一筋なんで」
立ち去りかけると
「金がなければ、仕事の斡旋もするぞ!」
背中にそう叫ばれて、ますます体が重くなった。
昼に買い物した残金でお通ちゃんのレコードを買って(家にはあるがこのレコードは永久保存版にする価値がある)店を出ると、鉢合わせした人物が
「新ちゃん…」
「姉上…」
互いを認識した直後、
「夜遅くまでどこほっつき歩いてんだコルァァァ」
鳩尾に拳がめり込み、
「帰るぞオラ」
襟首捕まれずるずるずると引き摺られながら、
「…姉上、」
新八は夜空に向かって呼び掛けた。
「僕、道場を継げないかも知れません」
夜空は、
「ええ」
小さく応えてから、
「道場はお父様の夢、私の夢よ」
ちくんと痛んだ胸を包むように
「新ちゃんは、新ちゃんの夢を叶えれば良いのよ」
小さな星が微かに瞬き、
「銀さんの側でいろいろな人と出会って、新ちゃんの本当の夢を見つけなさい」
その光が、いくつものぼやけた円になり、
「………はい。」
今更だけれど、砂利が冷たくて痛かった。
- Re: 【銀魂】腐小説おきば ( No.10 )
- 日時: 2014/04/26 23:15
- 名前: もるたん (ID: T8WGJY2W)
小太郎を好きなのかと、よく問われる。それはもう、昔に遡れば松陽から来原兄から晋助から聞多から——最近だと新八やらタマやら蔵七やら、一度で終わる奴もいれば何度も何度も尋ねてくる奴もいて、それは質問だったり確認だったり念押しだったり威嚇だったり様々な訳だけれど、兎に角皆聞いてくる。銀時の方も、その時の気分によって肯定したり否定したり無回答だったり逆ギレしたりしてみたけれど、どれもしっくり来ない。
(俺は、ヅラを、好きなのか???)
自問してみると、頭の中が疑問符でいっぱいになる。分からないのだ。実際、嫌いな点腹立つ点イラつく点なら幾らでも涌いてくるが好きな点可愛げのある点など一つも浮かばないしトキメいた覚えも一度も無い。細分化すればするほどムカついてきて、あんな奴死んでしまえば良いと思う。ナントカも笑窪みたいなのも無い。そういう意味では十四郎はストレートに可愛い奴で、砂糖嫌いのマヨラーな所が反って足りないものを補い合う感じで良いんじゃないかとすら思う。目の前でされると気色悪って思うけど。
だから、多分、銀時自身は、こんなに好きか好きかと聞かれなければ自分が小太郎を“好き”だなどと考えなかったに違いない。そして幾ら考えても、やっぱり“好き”では無いと思うのだ。じゃあ嫌いなのか憎いのかと言うとそうではなくて、——小太郎の持ついろいろな属性は確かに嫌いだし憎いのだけれど——奴自体は、そんなに、
(嫌いじゃないっつーか)
久し振りに顔を見ると、一瞬だけ安堵する。その一瞬だけ、多分銀時は小太郎が“好き”なのだ。
ただ、そんな“好き”ってあるのか?と思う。それは、本来の、“好き”とは違う気がする。だから“好き”ではないと、思うわけだ。
(…つーか、)
「ヅラは、俺を、好きなのか?」
小太郎の隠れ家の小太郎の部屋で昼下がりに微睡みつつ問うと、
「…………」
蔵七は見開いた目で銀時を見つめ、それから盛大に嫌そうな顔をした。昨晩は比較的穏やかに過ごした為か、蔵七のその不細工な顔も温かく見てやれる。
(体は良いんだよなあ)
抱く度に最高だなあと思う。毎日は遠慮願うけど。
「それとも、俺のテクにメロメロなだけ?」
「いや、それはないと思いますけど」
即答かよ。
「桂さんは、人間で言うと不感性の部類に入ると思いますよ」
何でテメエがそんな事知ってんだよ。
「だから好きなんじゃないですか」
つーか人間じゃないのかアレは。
「やっぱりそう……んあ?」
「“んあ”?」
「好きなの?」
「私ですか?私は…」
「違ェよ。誰がテメエの事聞いてるかよ」
「……」
「ヅラだろ」
そろそろ穏やか銀さんも燃料切れそうだ。
「…桂さんは、だから、坂田さんの事好きだと思いますよ。唯一とは言いませんけど、かなり上位じゃないですか」
「…なんか軽くないか?」
そういう、順位が付くような“好き”の話じゃない。
「ちゃんと恋愛感情の“好き”ですよ。桂さん、結構惚れっぽいんです」
だからなんでテメエはそんな知った風なカンジなんだ。
「あんまり冷めるとかはないんですけど。その代わり目の前にいる時限定と言うか。視覚情報に弱いですよね、桂さん」
俺に同意を求めるな。
「でも、——」
そこで蔵七は言葉を切った。唇をペロリと湿らすのが、勿体ぶってる様でイラっとする。
「——殆ど女性ですよ」
「……」
「と言うか、全員女性です。殿方は、少年同年年配老年ひっくるめて、いません」
「…だから、どうなんだ」
「桂さん、女性とのセックスは好きだけど、男性とのセックスはそんな好きじゃないって言うか。寧ろ嫌いって言うか」
——…。
「…——い、いやいやいや。あのバケ太郎はどうなんだよ」
絶対ヤってるだろ。ヤりまくってるだろ。つーか辰馬だの晋助だのはどうなんだっつー…
「ヤってませんよ。あんな表情変わらないのとヤったら興醒めも良いとこです」
「坂本とか高杉とか」
「ヤりませんよ、気持ち悪い」
気持ち悪いって…orz
「あ、いや、そういう意味じゃなくて、えーと、先程言ったじゃないですか。桂さんって不感性なんです、多分」
「…おう?」
「だから、自分の性感帯とか気持ち良いとかよりも、相手が感じてるとか幸せそうとか、そう言うので“感じる”んですよ。女性って巧いじゃないですか。そうゆうの」
棘があるのは、この際スルーしとこう。
「だから、桂さんは、女性が自分を求める感じが好きなんだと思いますよ。勿論顔とか性格とか、ある程度好みはあるんでしょうが…」
顔だか性格だかが小太郎にとって合格点じゃなかったのが蔵七の泣き所なのだろうが、それも今はスルーして、
「だけど男性ってそこら辺下手だから、あんまりテンション上がんないって言うか、シラケちゃうって言うか、でも坂田さんだとそういうの無いってゆーか…」
JKか。つーか今のジョシコーセーはそんな口調使わないか。
「まあ、だから、“気持ち良い”んだとは思いますよ。テクニックとかでなく」
「俺がテクニシャンってわけでなく…」
一瞬蔵七の鼻に皺寄ったのはもしかして嘲笑おうとしたのだろうか。
「まさしく、行為中の坂田さんの、その“気持ち”が、嬉しいのだと、それが“気持ち良い”のだと、そういう意味です」
「……それって、つまり、」
“俺”が、“ヅラ”に、
「桂さんと坂田さんは、お互いに、」
…否、否否否否
「恋しあってると、そういう結論になるかと」
「わーーーーっ!!!!!」
「愛し合」
「わああああああっ!!」
「好」
「がばばばばばばばー!」
「…………」
「……あーびっくりした!ビックリした!!今そこに鼻長族の幽霊見た?超ビックリした鼻長族。だから何も聞こえなかったなあ。ね、鼻長族さん。ね、聞こえなかったよね?」
「…坂田さ」
「あー、そろそろ帰らないと。新八に怒られるし。クソババアは金金五月蝿ぇし。神楽はほっとくと家ぶっ壊すし。そろそろ帰らないと。ここ幽霊出るし。ね、鼻長族さん」
「坂…」
「じゃ、蔵七、ここお祓いしとけよ。じゃあね、鼻長族さん。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」
「……」
慌ただしく窓から出ていった銀時を窓から身を乗り出して見送った蔵七は、ついでに掃除をしようと思い立って廊下へ続く戸を開けた。
「!!!…桂さん」
本当に幽霊かと思った。小太郎は腕を組み、難しい顔で
「銀時は、俺を好きなのか?」
真面目に聞いたので、蔵七も真面目に、
「違うんじゃないですか。坂田さんには土方さんがお似合いですよ」
否定した。
- Re: 【銀魂】腐小説おきば ( No.11 )
- 日時: 2014/03/30 21:36
- 名前: もるたん (ID: T8WGJY2W)
あれ、と思ったのは、その姿がどこか昔と重なったから。蔵七曰く
「真面目な時もあるんです」
との事だが、ここ十数年“真面目な”ヅラなど見たことがなかった。今日見た其れがまさしく真剣そのものといった風で、
(そう言えばガキの頃は糞がつく真面目馬鹿だったなあ)
自分に興味津々で纏わりついて離れない小太郎は早く消えて欲しいと願うばかりだが、ああやって何かに集中して自分の存在を忘れてしまっている小太郎は、やはり美しいと思う。
(せっかくストレートヘアに生まれたんだからいつもあんな顔してりゃ良いのに)
ギャップで格好良く見せるのは天パだけが許された奥義なんだから、と心中ブツブツ文句を唱え、買ったばかりの苺牛乳をパック飲み、家につく頃には粗方無くなっていた。
(なんだこの損した感じ)
もう一本買いに行こうか否か迷いながら玄関に入ると、
「あ、帰ってきましたよ。お時間まだ大丈夫ですよね?」
居間から新八の声が聞こえ、続いて眼鏡が姿を見せた。
「なんだよ新八。俺は今日定休日だよ」
ブーツを脱ぎ、
「定休日って言うより無職じゃないですか。税金のお世話になる前に働いて下さい」
苺牛乳を飲み干す。
「世の中にはねえ、働きたくても働けない事情っつーのもあるんだよ」
居間に入ると、
「テメエは“働きたくない”クチだろうが」
「おや。えーと汚串くん」
最近名前ばっかで呼んでるから通り名の方忘れちゃった。十四郎は不機嫌そうに煙草を点けて、
「…仕事の依頼じゃねえから安心しろ。先月の大使館爆破事件は知ってるな」
「あの、虎雄星の人が3人亡くなった事件ですか」
茶を出しついでに新八が応える。言われて、銀時もぼんやり思い出した。
「それ以外に警備員と通行人が5人死んでる。自爆テロじゃないかとも言われたが、辺り一面焼け野原で目撃者は遠くにしかいない」
「6年振りの凶悪テロ事件って言われてますね」
「最近大人しかったからな。昨日、もう一件起こった。大坂の熊亜星だ」
「……」
新八は絶句しながら、銀時の隣に座った。
「死んだのは1人、怪我人が数人。ちょうど別邸に王女が来ていて本邸が人薄だったってのもあるが、どうやら火薬が少なかったらしい」
「つまり、その死んだのが実行犯って事?」
甘いものが無いので仕方なく茶を啜る。
「ああ。こっちは被害者・目撃者から証言を得られた。よたよたと近づいてきた老婆が、門前で転んで、すぐに爆発したらしい」
十四郎も、マヨネーズが無いことに些か不満げな顔で、茶を啜った。
「犯人の目星は…」
新八は興味津々といった風だ。
「ついてないが、攘夷浪士の可能性が高い」
(まあ、そうなるよね)
「ま、まさか銀さんが疑われてるとか…」
「容疑者の1人ではあるが、ほぼ無いと思っている。それより、白夜叉の元お仲間について聞きたい」
「…ああ。高杉さんとかですか」
自分達が疑われているわけではないと分かって、新八は美味そうに茶を啜る。対して十四郎は不機嫌顔を崩さないまま、煙草を吸った。
「そっちもあるが、——桂一派の方も知りたい」
(——と言うか、)
現状最有力候補が桂小太郎なのだと、そういう顔してる。
「知りたいって言われても、居所だのお仲間だのは話せないよ。新八、やっぱ苺牛乳買ってきて」
銀時はなけなしの200円を渡した。今日の飯は十四郎にタカればいいや、と思っている。
「……そこは、期待してねえ。聞きたいのは、ここ1年間の桂一派との接触履歴だ」
「覚えてねえよ」
「覚えている限りで良い」
「……」
“目を細めると、相手の本心が見える”——そう言ったのは誰だったか。
(…こういう適当なのは、あの人しかいねぇよな)
右脳で恩師の顔を浮かべながら、
「トシオ君がイイ気持ちになってる時にうっかり言った事が、ヅラに漏れたと思ってるんだ」
新八が動かないのを横目に見つつ、茶を飲む。もう僅かしか残っていない。
「…虎雄星も熊亜星も麻薬の密輸が疑われている。かつ、最近幕府と新しく条約を結ぶ提案があった。ただしそれらは、あくまで幕府の内部の特定の人間同士の間でのみ知られていた事だ」
「三人知ってれば、それはもう秘密じゃないんだよ」
これも松陽の言である。
「テロがあった日、虎雄星も熊亜星も要人が来ていた。来るタイミングを知っていた、と言うのも不審だが、彼らがそれぞれの星で穏健派とか正義派とか呼ばれていて腐敗政治を嘆く市民から支持されている存在だった、と言う点も考慮する必要がある」
「……」
「犯人グループは、国内外の事情にかなり通じていると推測されている。加えて、科学技術にも精通し、自爆テロをさせるだけの人員を擁している——ここまで揃うと、そこらのチンピラじゃ無理なんだよ。別にテメエが裏切りモンだなんだと言ってるわけじゃねえ」
火を消して、すぐ新しい煙草に火を点ける。普段甘ったるい匂いで満ちている室内が、一気にヤニ臭くなった気がする。
喉の渇きを覚える。
「それで、善良な市民からの情報提供を期待していると」
番茶では潤わない。
「奴らと、いつ、どこで接触したか。そこで何をしていたのか。何に興味を持っていたか。新顔は無かったか。何でも良いし、言える範囲以上を聞けるとも思ってねえ。兎に角情報が欲しい」
苺牛乳でも、もうダメかも知れない。
「嘘吐くかも」
「裏は取る。その結果作為的な嘘だと分かれば、テメエをしょっぴく」
ぞくぞくする。腹が空く。脳髄が火照る。喉が、渇く——。
(——喰いてえ)
「厳しいね」
銀時は、笑い、
「じゃあ、一つだけ」
窓の外を指差し、
「つい今しがた、パチンコ屋の前でヅラを見たよ。あとは本人に聞いて」
言い終わる前に、十四郎の目色が変わり、短く礼を言って飛び出していった。
(——。)
銀時は長く息を吐きソファに半分寝崩れ右腕で顔面の火照りを確認しながら、
「——新八、」
その声は、少し掠れて甘く熱く、
「苺牛乳買ってきて」
新八はうっかり殴りそうになった。
- Re: 【銀魂】腐小説おきば ( No.12 )
- 日時: 2014/03/31 19:28
- 名前: リチュ(・ε・*) (ID: KIugb2Tf)
もるたん様ゑ
はわ。(*´▽`*)
なんか僕の大好物だw
銀土ラァヴ(*´艸`*)
これは、銀さん攻めですよね???
喰いてぇ?
なんか銀さん十四郎に対しての発言&思考ヤバくないですかね?
萌え死にしそうですwww