BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- カゲプロ曲で小説書きますっ
- 日時: 2014/09/19 17:34
- 名前: たかすぎ (ID: 0exqyz.j)
はい。ということで、俺の大好きなカゲプロ曲で小説を書こうと思いますっ!
とても長くなってしまうかもしれません。
感想、お待ちしています。
- Re: カゲプロ曲で小説書きますっ ( No.38 )
- 日時: 2014/10/05 08:18
- 名前: たかすぎ (ID: II6slNHe)
dazeいい曲…w
- Re: カゲプロ曲で小説書きますっ ( No.39 )
- 日時: 2014/10/05 08:56
- 名前: たかすぎ (ID: II6slNHe)
またヒビヤの視界が眩む。横顔になったヒヨリは、少し勝ち誇ったような、笑っているような気がした。
「っ…こんな…毎日嫌だ…繰り返さないで…!」
ヒビヤの瞳からポロリと涙が零れ落ちる。
ヒヨリが目の前で何度も死んでいるのだ。
彼女の血飛沫を見るのも飽きたぐらいに何度も何度も。
『繰り返して何十年。もうとっくに気が付いてる筈だ。
こんな良くある話なら、彼女が助かる方法はたった一つ』
「!…ヒヨリを助けられるの…!?」
『あぁ。ほら、あのトラックに轢かれろ』
「え…」
ヒビヤはぽかんと口を開ける。あのトラックに轢かれろ…だって?
そしたらヒビヤは死んでしまう。
でも…それが突破口だとしたら。
- Re: カゲプロ曲で小説書きますっ ( No.40 )
- 日時: 2014/10/05 11:23
- 名前: 神革刺 (ID: 15pPKCWW)
だとしたら…!!!
頑張って!頑張ってヒビヤ!!泣
- Re: カゲプロ曲で小説書きますっ ( No.41 )
- 日時: 2014/10/05 16:05
- 名前: たかすぎ (ID: umHqwPxP)
ヒビヤはギュッと両目を瞑る。
またあの時の、繰り返した夏の日に戻ってヒヨリを助けたい。
逃げてばかりでは何も始まらないのだから。
8月15日の午後12時半。
ヒビヤはベッドから起き上がって外へ出た。
どうしてこんな真夏日は暑いのだろうか。
しかし、今日は妙に天気が良い。
嫌な事が起こらなければいいのだが。
病気になりそうな程眩しい日差しを ヒビヤは受けている。
「ふぅ…。…ん、あれは…」
ふと公園の方を見ると、ピンクのワンピースを着た、ヒビヤと同い年くらいの女の子がブランコで遊んでいた。
彼女はヒヨリという、可愛らしい少女だ。
「ヒヨリ、一人で何やっていたの?」
「遊んでたのよ。ヒビヤこそなんでいるわけ?」
「僕は…散歩を…」
「ふぅん」
ヒビヤは苦笑いを浮かべながら、頬を指先でぽりぽりと掻いた。
彼女の膝の上に乗ってくつろいでいる黒猫が「にゃあ」と鳴いてきた。なんて可愛らしい猫なのだろう。ヒヨリは黒猫を撫でる。
「でもまぁ…夏は嫌いね」
「そう?僕は好きだよ」
「趣味悪いわね…」
黒猫はヒヨリの腕から抜け、交差点へと向かって走り出した。ヒヨリも追いかけるがヒビヤは彼女の追いかけるその瞬間。自ら交差点へと足を踏み出した。
「ヒビヤ…!?」
そしてバッと通ったトラックにヒビヤは轢かれた。いや、正しく言えばぶち当たる。血飛沫の色、ヒヨリの瞳が軋む体にも乱反射する。
突然。文句ありげな顔をして陽炎が立っていた。ヒビヤはそんな陽炎に向かって「ざまぁみろよ」と笑ってみせる。
実に良くある夏の日の事。
そんな何かがここで終わった。
- Re: カゲプロ曲で小説書きますっ ( No.42 )
- 日時: 2014/10/05 17:03
- 名前: たかすぎ (ID: umHqwPxP)
目を覚ました8月14日のベッドの上。
ヒヨリはただ窓の向こうを眺めながら
「まだダメだったわ…」
と涙を流し、猫を撫でた。
おわり