BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- カゲプロ曲で小説書きますっ
- 日時: 2014/09/19 17:34
- 名前: たかすぎ (ID: 0exqyz.j)
はい。ということで、俺の大好きなカゲプロ曲で小説を書こうと思いますっ!
とても長くなってしまうかもしれません。
感想、お待ちしています。
- Re: カゲプロ曲で小説書きますっ ( No.8 )
- 日時: 2014/09/20 11:41
- 名前: しの (ID: GK6kpGfv)
うわぁぁぁぁぁ!
上手ですね!
わたしも、はいりたいです!!
- Re: カゲプロ曲で小説書きますっ ( No.9 )
- 日時: 2014/09/20 11:43
- 名前: たかすぎ (ID: m9NLROFC)
はい!もちろんいいですよー!
- Re: カゲプロ曲で小説書きますっ ( No.10 )
- 日時: 2014/09/20 12:05
- 名前: たかすぎ (ID: m9NLROFC)
「そうだ!皆に似合うパーカー作ったの!ちょっと大きいかな?」
アヤノは三人にパーカーを手渡した。
修哉のは黒いパーカー、つぼみのは紫のパーカー、幸助のは緑のパーカーだ。
「わぁー!かっこいい!」
「これパーカーじゃなくてツナギなんじゃ…」
「幸ちゃん、文句言わないの!」
アヤノは幸助の額に軽くデコピンする。アヤノと修哉とつぼみはクスクスと笑った。幸助は涙目になってしまった。
「あっ、ごめんね幸ちゃん」
アヤノは慌てて幸助の頭を撫でた。幸助は少し泣き止む。
夕焼けになり、空が茜色になる。アヤノは空を見てふと思った。
「私もあんな色、染めてみたいなぁ…」
小さなヒーローのふりだったけれど
少しでもまた、笑えたら。
また、家族でいたいな。
幸せを願おう。その先にある、未来がどれだけ悲しくてもさ。
「幸ちゃん、修ちゃん、つぼみ。この事は秘密だよ?」
そう言ってアヤノは唇に人差し指を指す。
「秘密?」
「うん。絶対喋っちゃダメだよ」
「分かった!アヤノ姉ちゃんの秘密守る!」
「ありがとう」
アヤノは三人を抱き締めた。
- Re: カゲプロ曲で小説書きますっ ( No.11 )
- 日時: 2014/09/20 13:01
- 名前: たかすぎ (ID: m9NLROFC)
春風巡り、四人は大きく成長した。アヤノは高校に入学して、修哉、つぼみ、幸助は16歳になった。しかし…アヤカは土砂崩れに遭い、死亡してしまった。
アヤノは、アヤカが使用していた赤のヘアピンを付ける。
「お母さん…」
悲しいのは自分だけじゃ無いはずだ。ケンジロウも別の部屋で一人泣いている。最愛の妻が死んでしまうとケンジロウだって悲しい。
うずくまっているアヤノを慰めてくれたのは、修哉、つぼみ、幸助だった。
「アヤノ姉ちゃん!そんなに悲しまないでよ。僕たちがいるじゃん!」
修哉はニコッと笑った。
「姉ちゃんがそんな顔していたら…ヒーローじゃないだろう?」
つぼみも薄く笑う。
「そうっすよ!姉ちゃん!」
アヤノは思い出した。三人に出会った時にヒーローみたいに振舞ったんだ。
アヤノの瞳に、涙が零れた。
「…ありがとう…」
でもね、嫌…嫌だよ。壊れるのは、幸せの終わる世界が来るんだよ…
もう、お願い。これ以上誰かの未来を壊さないで…。
「アヤノ姉ちゃん…?」
「修…ちゃんっ」
ポロポロと大粒の涙が溢れ出す。泣きながらまた、考える。
「大丈夫…平気だから」
アヤノはニコッと微笑む。そう、迷惑をかけないように笑顔で隠して。
幸せをずっと願おう。そこにある、誰かの未来を救えるかな?
ほんと、不器用で情けないなぁ…アヤノは心の中で呟いた。
一人ぼっちの作戦に、アヤノは立ち向かう。
- Re: カゲプロ曲で小説書きますっ ( No.12 )
- 日時: 2014/09/20 13:56
- 名前: たかすぎ (ID: m9NLROFC)
アヤノは居なくなった。それは教室の窓に飛び降りて自殺したからだ。
シンタローが駆けつけるも手遅れで、アヤノは死んでしまっている。
今頃、あの三人はどうしているのかな。
ちゃんと暮らせているのだろうか。
アヤノは微かな意識を保ちながら、そればかり考えていた。
姉として心配なのだ。またあの笑顔に巡り会えるだろうか。
「…きっと私は……怒られちゃうな…」
だけれど、ちゃんとお姉ちゃんになれた気がする。アヤノは安心したように目を閉じた。
思い出してみよう。あの好きだった言葉。
『幸せ』ってなんだか不思議。
明日の事、好きになれる気がするんだ。
何と無く…だけど。
終わり