BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- カゲプロ曲で小説書きますっ
- 日時: 2014/09/19 17:34
- 名前: たかすぎ (ID: 0exqyz.j)
はい。ということで、俺の大好きなカゲプロ曲で小説を書こうと思いますっ!
とても長くなってしまうかもしれません。
感想、お待ちしています。
- Re: カゲプロ曲で小説書きますっ ( No.18 )
- 日時: 2014/09/21 07:59
- 名前: たかすぎ (ID: bAREWVSY)
クロハ様かっこいいィィイ!!ww
ゲスいけどそこがイイ…←
愛とエゴの終着点。
「女王も直ぐに生まれ変われる。怪物みたいだろ?」
「い…嫌っ!」
マリーは泣いて首を振るう。恐怖に満ちた顔だ。
その顔を見てクロハはニヤリと笑う。
「神様…何で?もう嫌だよぉ…っ」
泣き崩れるマリー。
クロハはまだ笑っている。
「そんなに泣いたって無駄だぜ?ははっ、受け入れろよ。これが運命だ」
次の次の次の主に懸命しよう。この終わらないセカイが終わるまで。
神話も命も人の運命も、アザミのようにうっかり恋に落ちるのも、馬鹿馬鹿しくて笑う。ひっそりクロハは笑い出す。
「っははは!馬鹿な事だ!」
クロハは腹を抱えて爆笑し始めた。アザミがまた睨みつける。
「笑うな小僧…!」
「笑うな?それは無理な相談だなぁ」
その途端、人の苦しそうな声が聞こえた。1人の声が。
「ぐぁっ…っ」
倒れていたのは、黒い蛇を纏ったコノハの姿が見えた。
腹の中に蛇が入り、血だらけになっている。
「よぅ醒ます…どうだ?蛇が体内に入る感触は?」
「くる…しい…っ」
「はははっ、そうだろうなぁ。苦しいだろう?」
クロハはコノハの頭を足で押す。
グリグリと強く強く、潰れてしまいそうなくらいに押す。
「ぐぅっ…ぁ…」
「あぁ…そういえば女王…」
足で押しながらマリーの方を向く。
「女王に宿ったんだろう?目を合体わせる能力が」
「…!!」
- Re: カゲプロ曲で小説書きますっ ( No.19 )
- 日時: 2014/09/21 08:57
- 名前: たかすぎ (ID: bAREWVSY)
「そう…お前がこの悲劇の女王なんだ」
「私が…女王…?」
クロハはコノハの頭を足で押すのをやめ、マリーに近付く。
「嫌…っ、近づかないで!」
マリーは引き下がる。自分の服の袖を掴みながら。
「小僧!私の孫に手を出すな!」
「謳歌しろよ、生命よ…今から愛とエゴの合唱祭だ」
揺れる日々も徐々に崩れ始める。
始めの悲劇へ繰り返して足並み合わせる。
「あの楽しい世界を返してよ!もう嫌だ…!」
「知ることかよ、それが運命だ」
酷く、脆く、ちゃちな物語が
証明だろう。
「…なんて馬鹿な生命だ」
ボソリとクロハは小さく呟いた。
「何度でも抗って…」
何故繰り返さない?
何故?
無数の蛇が現れる。
同じ日々にまた戻りはじめる。
無謀に、無様に。
泣いて泣いて泣いて泣いて。
「無様な生命だ…!」
クロハは高笑いをした。嘲笑に近い声。
「なんで?」と言う前に、
求め過ぎた罪に傅けて
弾けて、崩れる。
「もう何だかいいや…っ」
マリーは諦めた。
いくらクロハに抵抗しようとしても、またあの日に戻ってしまうだけ。だからマリーは諦めたのだ。
「次の次の次に来る次の次の日を、次の次の次も嘲笑しよう。」
クロハはまた、ニヤリと笑ったのだった。
終わり
- Re: カゲプロ曲で小説書きますっ ( No.20 )
- 日時: 2014/09/21 09:08
- 名前: たかすぎ (ID: bAREWVSY)
今度は…何しようw
- Re: カゲプロ曲で小説書きますっ ( No.21 )
- 日時: 2014/09/21 09:12
- 名前: たかすぎ (ID: bAREWVSY)
サマータイムレコードにしようかなぁ
- Re: カゲプロ曲で小説書きますっ ( No.22 )
- 日時: 2014/09/21 09:26
- 名前: たかすぎ (ID: bAREWVSY)
昨日も今日も晴天。遥は入道雲も見ていた。
怠いくらいの快晴だな…眩しそうに目を細める。
今、遥はスケッチブックに絵を描いていた。
それも楽しそうに。車椅子に座りながら。
「ええと…」
ピタッと遥の手と鉛筆が止まった。
遥はコノハと同じで、記憶がところどころ欠けていて
貴音の顔が思い出せない。
年を取った現状に浸っていたのだろうか。
理不尽なんて当然なんだ。
「行こうか、今日も戦争だ。」
立ち向かう。車椅子から立ち上がる。
こんな暑くて目が覚めた日々も、
赤い目を擦ったあの日を。
思い出そうとするが、
頭に浮かんでは萎んだ。
「…幻なのかな?」