複雑・ファジー小説

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私は罪悪感に殺される 完結しました
日時: 2011/04/06 23:13
名前: 千咲 ◆864fRH2jyw (ID: lPEuaJT1)

こんにちはonこんばんは。

この小説は以前社会問題系で書いていた、花言葉の約束の続編として書くつもりです。
前の話を知らない人でも楽しめるようにしていこうと思ってます。

ちなみにこの小説は、この前まで社会問題系で書いていましたが内容が明るくなってきたので、こちらのジャンルに移動させていただきます。

内容と題名が少し合ってないような気がしたので変えさせていただきます。

——————————————————————————
【目次】

>>1 プロローグ
>>2 一章「ガラスの海で、溺れたい」

Re: 私は罪悪感に殺される ( No.61 )
日時: 2011/03/29 22:16
名前: 千咲 ◆864fRH2jyw (ID: XrwZbEH8)

>>修也@

だろうね。あんまり重くはないけど治るまで長い病気ってことにしてあるし…。

私も瑞樹は本当に偉いと思う。
切ったのはさやかに1人で悩んで欲しくなかったからだよ。
まぁ、そこはちょっと歪んでるかもしれないけれど…。

Re: 私は罪悪感に殺される ( No.62 )
日時: 2011/03/29 22:40
名前: 千咲 ◆864fRH2jyw (ID: XrwZbEH8)

夕飯も食べずにそのまま泣きながら夜を過ごして、学校に行く時間よりずっと先に家を出て、瑞樹の家に行った。
ランドセルは昨日背負ってしまった後悔のように重い。
赤いランドセルは瑞樹の手から流れ出る血を思い出させ、逃げて、弱くて、馬鹿な自分が嫌いだとはっきり思うようになった。
さやかさんの本心と、瑞樹が手首を切った事。

私は、思い出すのを中断する。少し、辛いかな。まだ。
『お姉ちゃん、大丈夫だよ。私はずっと傍に居るから』
『これで一緒。もう寂しくないよ』
今言われたかのようにはっきりと思い出せる、あの声。
少し、歪んではいたかもしれないけれどあの子は優しかった。今なら思える。
例え掃除を毎回サボったり、リストカットをしても。
その裏側にはいつも優しさがあったと、瑞樹が転校して2年も経ってから、やっと思えるようになった。

それと瑞樹やさやかさんがしたリストカットは、別に悪い事じゃないと思う。
自傷に逃げるのだって選択肢にはあるし、それで少しでも安らげるんならいいんじゃないかと。
ただ、後で後悔するかもしれない。
その傷を見られたら、嫌われるかもしれない。
そういうデメリットもあるって事。

Re: 私は罪悪感に殺される ( No.63 )
日時: 2011/03/30 18:16
名前: 修也@ ◆HXIbnblSOA (ID: BsB4CdF8)

>>千咲
 確かにそういう選択肢はあるね
 でも、後で必ず後悔してしまう選択肢・・・ そんな後悔してもリストカットをし、安らぐ人もいるよね
 これからのさやかと瑞樹はどうなるんだろう・・・?

 頑張ってね^^d

Re: 私は罪悪感に殺される ( No.64 )
日時: 2011/03/31 17:26
名前: 千咲 ◆864fRH2jyw (ID: lPEuaJT1)

>>修也@

後悔するかは人それぞれだからよく分からないかも。
でも悪い事ではないと思うよ。
頑張るね。

Re: 私は罪悪感に殺される ( No.65 )
日時: 2011/04/05 14:25
名前: 千咲 ◆864fRH2jyw (ID: lPEuaJT1)

ごくん、と唾を飲み込み、また思い出す。
瑞樹の家に行き、瑞樹のお母さんに言われた言葉は「瑞樹は今、病院に居る」だった。
その言葉を聞いて、嫌な予感を覚えつつも私は安堵した。
でも、その後聞かされた話は、私が罪悪感で殺されそうな話だった。

あの後瑞樹は5、6回手首を切り、それでも笑ってさやかさんを抱き締めた。
さやかさんは瑞樹を強く抱き締めながらも、声をあげて泣いたそうだ。
まるで幼い子供のように。
「瑞樹、こんな事しちゃダメだよ……どうしてこんな事したの……」
しばらくたって落ち着いてから、さやかさんはそう口にした。
すると瑞樹は「だってお姉ちゃん、ずっと辛かったんでしょ? だから私も手首、切って辛くなる」と平然と返した。


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