複雑・ファジー小説

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キーセンテンス
日時: 2012/02/05 12:29
名前: 遮犬 ◆ZdfFLHq5Yk (ID: /HF7gcA2)

ボチボチと、細々と書いております。遮犬と申します。温かい目で読んでくださると何よりでございますーっ!
更新再開いたしましたっ。日常シリアスに感動を与えてみたいという思いで書きました。笑えて泣ける。そんな面白い物語にしたいと思いますので、応援宜しくお願いいたします><;


何気無く日常を過ごす少年。少年は、曖昧な記憶の断片を思い出すことも無く、平凡な日常を過ごしていたが、いつの間にか自分自身、そして様々な運命と対峙することとなる——

「貴方にとって大切な言葉は何ですか?」


〜目次〜
プロローグ……>>1
【第一章】
第1話:願いを叶える桜の木
♯1>>2 ♯2>>3 ♯3>>4 ♯4>>5 ♯5>>6
第2話:過去の償い
♯1>>8 ♯2>>13 ♯3>>18 ♯4>>19 ♯5>>20
第3話:不思議な転校生
♯1>>21 ♯2>>22 ♯3>>23 ♯4>>26 ♯5>>27
第4話:突然の困惑
♯1>>28 ♯2>>29 ♯3>>30 ♯4>>31 ♯5>>32
第5話:不思議な手紙
♯1>>35 ♯2>>36 ♯3>>39 ♯4>>42 ♯5>>43
第6話:見えない真実
♯1>>44 ♯2>>45 ♯3>>46 ♯4>>47 ♯5>>48

【第二章】
プロローグ(あとがき付き)……>>50
第7話:記憶のともしび
♯1>>53 ♯2>>54 ♯3>>55



【番外編】
雪ノ木 若葉の日常
>>49


Re: キーセンテンス 第4話完結 ( No.33 )
日時: 2011/11/05 02:14
名前: 海底2m (ID: jHk4FiMo)

初めまして、海底2mとかいう意味不明な者です。

途中まで読みましたが、文章の作り方が上手すぎです。
すごくわかりやすいし、読みやすいと思います。
個人的には一番好きです、この小説。

またちょくちょく遊びに来ることもあるかと思いますが、よろしくお願いします。

Re: キーセンテンス 第4話完結 ( No.34 )
日時: 2011/11/06 13:09
名前: 遮犬 ◆ZdfFLHq5Yk (ID: ucEvqIip)

>>海底2mさん
初めましてー。遮犬とかいう犬野郎です。

途中まで読んでくださり、犬めは感激しておりますっ。なんとも稚拙な文章をずらりと並べてしまっている限りですが、光栄すぎるほどのお言葉をいただき、もう何だかわけがわからなくw
一人称で書いていますので、主人公さんの心情がよく表れるようには書いております。他の人物の心情等がちゃんと書いているかと言われればそれはまだ未完成なのですが……w
ま、マジですかっ!ありがとうございます!そんな言葉をもらえたのは初めてかもしれません!

はいっ、是非是非いらしてください!全力で歓迎いたしますーっ!
こちらこそ宜しくお願いいたしますっ。
コメント、ありがとうございましたー!

Re: キーセンテンス 第4話完結 ( No.35 )
日時: 2011/11/09 19:32
名前: 遮犬 ◆ZdfFLHq5Yk (ID: ucEvqIip)

随分遠くまで歩いたような気がする。けれど、周りの景色は何も変わらない。変わることのない、銀世界は時間と共に私の体力を奪っていった。
君は大丈夫? そう語りかけようとしたけれど、しっかりと私の手に伝わる感触は私にちゃんと着いて来てくれていることを示していた。
安堵と一緒に、嬉しさが込み上げた。あぁ、君は私と居てくれる。この終わった世界の中でも、君は私と居てくれる。
けれど、私は思うんだ。
君は、私が死んでも生きていける。そう、思うんだ。
私はただのお節介なのかもしれない。けれど、私には君が必要で、君がいないと私は寂しさと共に雪と一緒に溶けてなくなってしまいそうな気がして。
とても、とても怖かった。寂しかった。そんな思いを掻き消すために、私は君の手を強引に握って、連れている。そんな私の後を着いて来てくれる君は、なんて優しいんだろう。それだけでも、私の寂しさは消えていく。
でも——

「ごめんね。もう、ここまででいいよ」

私は言った。
思ったんだ。この寂しい世界の中で、私の都合で君を縛り付けてはならないと。君は、君のやるべきことをこの終わった悲しい世界で見つけなくちゃいけない。それはきっと、君がここにいる理由だから。
でも、でも、それだと——私は、何故ここにいるのだろう?

「さよなら」

瞳から零れ落ちた一粒の涙が頬を伝い、君との別れを示した。
ゆっくりと、私は手を離した。君の、大事な手を。




翌日。まだ眠い目を擦って起きる。涙を追って学校をサボったあれを先生が見逃してくれるはずもなく、俺はあの例の紙を涙に見せた後、放送で先生に呼ばれた後、理由をしつこく聞かれた。
単に涙の後を着いて行ったと答えれば簡単に解放されていたかもしれないが、どうにもそんなことはいいたくなかった。
自分の尻拭いの為に、渚ちゃんを使うような真似はしたくなかった。適当に俺はその場を誤魔化し続け、呆れた先生がようやく解放してくれたのは最終退校時刻だった。その為か、部活動の奴等も皆おらず、俺一人ぐらいだった。

(まぁ、どうせやることもないんだけどな……)

欠伸を一つかましてから俺はゆっくりと体を起こした。何だか今日はダルい。このまま寝てしまいたい気分だった。
そんな気分になっている原因は、勿論昨日の出来事だった。先生のしつこい尋問がメインの疲れを呼び起こしているわけではなくて、涙があの例の紙を見てやる気を起こしてしまったということだった。

「面白いじゃない! やろっか!」

笑顔で物申した涙の笑顔は一番ときめいていたかもしれない。それくらい眩しく、明るく、そして女の子らしい笑顔だった。
多分、今日からその行動に移るつもりなのだろう。俺は勿論そのことに反対はしたが、涙の決定事項は基本動かせやしない。
五十嵐は涙の言動に黙っていたが、どこか様子がおかしいような気がしたのは……気のせいだろうか。
雪ノ木は流れに任せて、という感じがした。毎度のことなので、これはいいとして……意外だったのは、北条が俺と同意見だったってことだ。

「面倒臭いじゃん。別に、人助けなんてしなくても学園は楽しく謳歌できるし、それに今でも十分楽しくない?」

北条はいつになく強気な意見で涙に意見を出したのだが、結果的に上手く涙に丸めこまれて、結局は謎の手紙通りにやることとなった。
大体、俺が気になるのは初めの言葉だ。世界を救え、だ? バカなことを抜かしてくれる。こんなちっぽけな学生共に世界を救えるはずがない。そう考えれば、これは何かの比喩表現なのかもしれない。世界っていうのが、もし学園のことだとすれば。楽しく学園生活を謳歌することは、他の学生も楽しませるということに繋がるとすれば、それはつまり人助け=他学生の憂鬱な気分を晴らす、ということに繋がるのだろうか。

「……いや、何を真面目に考えてるんだ、俺は」

何だかんだ言って少しやる気を出しかけていた自分自身に、少し嫌気が差した。




渋々と言っていいほど学校へ登校したくなかったが、行くことにした。理由は今までにないというか、かなり戸惑った出来事のおかげだった。

「あー、今日もいい天気ですねー」

俺の隣を歩いている潮咲が気持ち良さそうにそう言った。潮咲が俺の家へと訪ねてきて、一緒に学校へ行こうと言い出したからだった。
本当は休みたかった俺だが、わざわざ来てくれたこともあり、着いて行くことになってしまった。

「何で俺の家を知ってるんだ」
「え? ……あぁっ、えっとですね。担任の先生に聞いたんです」
「おいおい……プライバシーも何も無いな。そんな簡単に公表されたらたまったもんじゃないぞ」
「そうなんですか? 暮凪の家なら教えてもいいぞって、何だかとても快く教えてくれましたけど……」
「……そうか」

あの担任、俺の家を何だと思っていやがる。訴えれば必ず勝てそうな気さえもする。変な奴に俺の住所を教えないで欲しいんだが。

「どうかしました?」
「いや、別に」

隣から顔を覗かせてきた潮咲を見て、また目を逸らした。
その周りを木々が生い茂っている。ゆったりとした風が吹き、葉が揺れていく。もう6月の中旬に当たるのだろうか。今年は何故だか梅雨時期だというのにそんなに雨が連続的に続いてはいなかった。きっとこれから雨の日が多くなってくるのだろう。そんなことを思いながら歩いていたら、不意に潮咲がこの間やりたいことがある、といっていたことを思い出した。

「なぁ、潮咲。お前のやりたいことって、一体何なんだ?」
「え? ど、どうしたんですか? 突然」

驚いたような顔をして、潮咲は答えた。その潮咲の顔は見ずに、その後ろの木を見ながら俺は言葉を紡いだ。

「ほら、前に言ってただろ? 涙の誘いも断ったじゃねぇか。それだけやりたいことって、一体何なんだろうなって気になってな」
「えぇ、えっと……秘密、です」

小さく呟くように、照れ臭いのか口を少し尖らせ、俯きながら潮咲はそう言った。
秘密とか、そんなに大切なことなのだろうか。別に話してくれてもいいような気がするんだが。

「別に話してくれても……」
「だ、ダメですっ。いくら暮凪君といえど、これは秘密ですっ」

両手をぶんぶんと左右に振り、それと一緒に顔まで小さく振った後、手を交差させて×マークを作った秘密だということを必死にアピールしていた。

「ふっ、あはははは!」

何故か俺は、そんな潮咲の行動を見て笑ってしまっていた。

「え、えぇ? わ、私、何かおかしなこと言いましたか?」
「いや、そういうわけじゃない。そんなに必死にならなくても大丈夫だ。無理に聞かないから」
「そ、そうなのですか……で、でもそれって、笑ってる理由になってないですよね?」
「笑ってるのは、お前の動きがおかしかったからだ。そこまで必死にならなくてもいいってこと」
「そ、そんなものですか?」
「あぁ。そんなものなんだよ」

ようやく笑いが収まった俺は、一息吐いて再び歩き始めた。その後を後ろから「待ってくださいっ」といつもと同じように潮咲が着いて来る。その様子を見て、俺は一つ潮咲に提案を出した。

「潮咲、お前も一緒にやろう」
「え? 何を、ですか?」
「人助け。お前、得意そうだからな」

キョトンとした顔で俺を見る潮咲を見て、俺は自然と笑みを零していた。
あぁ、こんなに笑ったのはまた久しぶりかもな。まだ、俺の日常は腐っていなかったんだ。

Re: キーセンテンス ( No.36 )
日時: 2011/11/09 00:34
名前: 遮犬 ◆ZdfFLHq5Yk (ID: ucEvqIip)

「……ってなことで、潮咲も加入することになったが、どう思う?」
「……それを何故俺に訊く」

無表情の五十嵐を眼の前にして、いつも通り騒がしい教室の中、俺は今朝のことを五十嵐に話していた。
俺の隣にいる潮咲を促して、前に立たせる。潮咲は少しも笑わずに、真剣そのもので五十嵐と向き合い、

「一生懸命頑張りますので、宜しくお願いしますっ」

渾身の言葉を五十嵐へぶつけた潮咲は、そのまま姿勢を曲げてお辞儀をした。あやふやな90度だったが、綺麗にお辞儀が出来たことだろう。

「どうだ? 入れてやってもいいか?」
「……だから、何故俺に訊く」
「それで、どうして私に訊かないのよっ」

俺の後ろにいた涙は、不機嫌な顔をし、腕を組みながら突っ立っていた。

「何だ、いたのか」
「ずっといたでしょうが! 挨拶も交わしたでしょ!?」
「いや、記憶に無いな」
「あんた、一回死なないといけないようねぇ……?」

パキポキと手を鳴らしながら歩み寄ってくる涙を余所目に、俺は潮咲の表情を伺っていた。
しかし、その表情は呆けたような、何を考えているのか全く検討のつかない表情だった。たまにこんな表情をしたりするのだが、どうにも考え事をしているのかどうかが分からない為、正直話しかけ辛い。

「はい、じゃあ桜は加入OKってことで!」
「勝手に決めるんじゃない、涙。今回のことについては五十嵐がリーダーだ」
「……何を言っている?」

ボソリと五十嵐が呟いた所を、すかさず俺はアイコンタクトを送った。今まで五十嵐とアイコンタクトなんてものを送りあったことがないので伝わったかどうかはおいといて、とりあえず成り行きだけでも五十嵐がリーダーということを主張して欲しかった。

「何で私じゃないのよっ」
「この謎の手紙を見つけたというか、五十嵐の本の中に挟んであったんだ。これは五十嵐が関係あるかもしれないだろ? 涙が手紙の内容通りが好きなことは分かっているけど、お前の机に入っていたわけでもない」
「まあ、確かにそうだけど……」
「五十嵐が手紙の内容通りのことをすると思うか? 二年生って節目の時に、皆が皆勉強とか忙しい時に、こんなふざけたような内容を実行しそうに見えるか? ……つまり、手紙の内容を全く実行しなさそうな五十嵐の所にこの手紙はあったんだ。だからこれは五十嵐宛の何かかもしれない。手紙通りに実行するのもいいが、この手紙を出した犯人探しもするべきだろ?」
「う、うぐぅ……何だか、司にしては正論じゃない……」

悔しそうに唸る涙を差し置いて、五十嵐は何の表情も見せず、今まで通りの仏教面だった。
潮咲はというと、例の手紙のことまで話していないので、何の話をしているのか全く分からずに戸惑いの表情を見せながらオロオロしていた。さっきまでの呆けた表情はもういいのか。

「だから、今回の件は五十嵐担当ってことで……いいよな? 涙」
「……あーもう、分かったわよ! あーあ、どうせ盛り上げるなら生徒会にでも喧嘩売ろうかと思ってたのに」

あぁ、良かった。こいつがリーダー役を務めなくて。何をやらされるかわかったもんじゃない。下手すれば停学騒ぎになりそうだった。
ふて腐れた顔で涙は適当にそこらの椅子を引いて座ると、何か考えるような仕草を取り始めた。それから数秒後、

「ていうか、人助けって言っても基本何すればいいの?」
「人を……助ける、ですよね? うーん? ボランティア……とかですか?」

潮咲がやっと自分の介入できる話が出たと思い、安堵した表情で口を挟んだ。
確かに、この手紙に書いてある人助け、というのは一体どういうことなのだろうか。まずそこから考えなくては答えが見えなさそうだ。
誰かのいたずらで書いたとか、そういうことかもしれないけれど、どうにも何だか違うような気がする。人助けをして欲しい人が五十嵐に助けてもらいたいのかもしれない。
それだと、世界を救うなんちゃらが説明できない。世界を救うとかいうのはもうおふざけと見ていいのだろうか。

「ボランティア……そういえば、若葉がボランティア活動結構やってるって聞いたような……」
「雪ノ木が?」

まあ、確かにやりそうな感じはするな。潮咲もボランティアとかやってそうだ。例えば……介護擁護施設とか。

「桜はやったことある?」
「私は、やりたいとは思ってるんですけど、家の用事でちょっと出来なくて……」
「家の用事って、何かやってたりするの?」
「あ、はい。えっと、小さな喫茶店をやってたりします」

潮咲は遠慮がちにそう言った。何でも親子で喫茶店を開いているそうだった。その手伝いを潮咲はしているのだという。親思いな感じは確かにあるけどな。

「へぇー。また今度行っていい?」
「はいっ。是非いらっしゃってください」

涙と潮咲が盛り上がった様子で話していたその時、チャイムが鳴り響いた。それと同時に「やばっ!」と一言漏らすと、涙は俊敏な動きで教室から颯爽に出て行った。あの足を目撃した陸上部員が何度も涙を勧誘したそうだが、全て断っているという。それも渚ちゃんの影響があるのかもしれないが。

「SHR始めるぞー」

そうしている内に担任がいつの間にか入ってきており、朝のSHRが始まった。




丁度昼前の授業の時だった。
いつものように、俺は授業内容をすっかりと聞き逃し、夢の世界へと誘われようとした時だった。眼の前に丸められた白い紙が投げつけられてきた。一体何だと投げてきた方向を見ると、そこには五十嵐が眼鏡に手を当てながら俺を見ていた。

(み、て、み、ろ……?)

また前と同じように五十嵐は口パクで見てみろ、という指示を俺に遣わせてきた。
一体今度は何事だと思いながら、俺はその紙を開けて見た。その内容は、

【2−5の35が子猫を探している】

と、書かれてあった。
その文章を読み終わった後、俺は五十嵐の方へと再び向いた。五十嵐は既にノートの方へと目を向けており、俺の方へは全く目も向けていなかった。

授業が終わると、早速五十嵐の元へと駆け寄った。その傍には潮咲が不思議そうな顔をして、五十嵐の隣に突っ立っていた。

「俺が呼んだ」

いつの間に潮咲を呼んだのかは知らないが、どうやら五十嵐が潮咲も呼んでおいたみたいだった。

「……それで、これは一体何だ? また悪戯の延長か?」
「いや、これは悩みのようだな。もしかすると、これこそが人助けなのかもしれない」

五十嵐が口元に手を当てて言った。これこそが人助けとはどういうことなのだろうか。

「2年5組の出席番号35番が自分の飼い猫、子猫を探しているが、見つからなくて困っている……という解釈が出来るというわけだ」
「つまり……この悩みを解消しろと?」
「そういうことだろうな」

人助けとは、やっぱり学生の悩みを解決するという単純なものだったのだろうか。とは言っても、猫探しって探偵でも何でもないのにそんな労働をしろというわけか。

「この手紙の犯人、見つけたら一発殴ってやりてぇな」
「だ、ダメですよっ、暴力はっ」

潮咲が慌てた様子で手を左右に振りながら体を俺に寄せてきた。つまり、その、体が結構密着しているような形になってしまっていた。

「ちょ、お前、離れろバカッ」
「ふぇぇ!?」

少し突き飛ばすような形で離れさせた。面白い叫び方をしていたが、それをツッコむほどの余裕は俺には既に無かった。

「……悪い。ていうか、不用意に近づきすぎるなよ」
「あ、え? ……えぇ?」

俺の言っている意味が理解できないようだ。……まあいいか。とにかく、この手紙のことに話しを戻すことにしよう。

「じゃあ、確かめるか。この悩みが、本当かどうか」
「聞きに行くということか?」
「あぁ。それしかないだろ。……だけど一つ問題はある」

俺にとっての問題。それは、2−5には涙がいるということだった。
あいつにこのことがバレれば、必要以上にやってしまう可能性がある。危険極まりない人物が向かう先にはいる。

「よし、いい考えを思いついた。次の休み時間に……実行する」

Re: キーセンテンス ( No.37 )
日時: 2011/11/11 01:03
名前: 海底2m (ID: D9tLK.ZT)
参照: もう少し、もう少し、小さいものこそ引き延ばす

どもども、再び襲来です

謎の手紙の犯人がとても気になりますし、
なにより潮咲の丁寧かつコミカルな感じがすごく好きです。

いい考えとはいったい……


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