複雑・ファジー小説

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時雨の刀【完結しました!】
日時: 2012/04/16 16:33
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: 5fqeGTW2)

嗚呼、此処は何処だろう?
“私”という名の存在は【自分の意志】を持たない、持てない。
“私”という名の存在は貴方に【命令】されなきゃ動けない。

「おい、お前お茶を汲め」
「分かりました、御主人様」
「おい、お前服を脱げ」
「分かりました、御主人様」

“御主人様”が言った通りに体を動かす“私”という名の存在
感情を持たない。
けれどーーーー。

「おいっ!大丈夫か!」

現れた男の人達に手を引かれ、“私”という名の存在は“時雨”という名の存在に移り変わって行った。


私は見つけたーーーー“存在する”という事を。



時雨の刀

Re: 時雨の刀【コメント欲しい!!】 ( No.36 )
日時: 2012/03/12 17:22
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)

>>35無題様

>>33の指摘された文章を改善致しました。

普段なら翻訳機能で翻訳した単語をパズルの様に埋めて行っているのですが、今回その作業を怠ってしまったので…。
僕、現在英語勉強中の身なので分からなかったりおかしな部分があるかもしれません、その様な時は今回の様なご指摘があると有り難いです。
これからは最前の注意を払いつつ、小説に英語を使用して行きます。
今回はご丁寧なご指摘有り難うございました。

Re: 時雨の刀【コメント欲しい!!】 ( No.37 )
日時: 2012/03/12 17:37
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)

「こら!忠司ッ、時雨がビックリしてるだろーが!」
「だってぇ、時雨ちゃん魘されてたんだよ!可哀想じゃんッ女の子なのに」

プリプリという効果音がつきそうな感じで、ほっぺたをぷぅーと膨らませて怒る忠司、その時雨に女である自分より可愛いと思ってしまう時雨。
だけど“感情”が出てきても、“表情”には出て来ない。
一体、今の自分の見たら両親はどのような反応をするだろうか…。
驚いて言葉が出なくなる?
それとも泣きだけぶ?
それとも怒る?
それとも……
ふと、次の考えが浮かんだ時、時雨の脳内に拒絶の言葉が走った。

(コンナコトカンガエタクナイ…)

いつの間にか涙を零していた、それは時雨自身さえ気づかない程の小さい涙。ポツポツと時雨の頬を辿って着物へと落ちて行く。
それに驚いたのは、時雨ではなく。

「「「「いやったぁああああ!!時雨が泣いたぁああ!!」」」」
「!?」

部屋の中にいた邪魔組(原田・藤堂・永倉・松原)が一斉に叫んで喜んだ。

泣く事に喜ぶヤツがいるのだろうか。

時雨が驚いてキョロキョロと辺りを見回すと、仕事があったのだろうか沖田はもう既に部屋を出ていた。
反応に困り、斉藤を見ると三人組に指を指してくチパクをしていた。

“ま・じ・れ”

感情はあるが無表情のままの時雨、しかし隊士と遊び合う事は覚えたようだ。

Re: 時雨の刀【コメント欲しい!!】 ( No.38 )
日時: 2012/03/12 17:43
名前: ゆぅ (ID: dSas54aR)

はじめましてー。
ゆぅと言います@

ぉ話詠ませて頂きました。
すっごく面白ぃです*。

続きを楽しみにしています。
更新頑張って下さい。

Re: 時雨の刀【コメント欲しい!!】 ( No.39 )
日時: 2012/03/18 15:27
名前: Sky ◆QS1u8UNLHM (ID: qTh1yy9a)
参照: パソ変えますた

>>38ゆぅ様

面白いと言って頂きありがとうございます!
歴史大好きです、新撰組大好きです、イケメン大好きですww
更新頑張ります、応援ありがとうございます!

Re: 時雨の刀【コメント欲しい!!】 ( No.40 )
日時: 2012/03/18 15:56
名前: Sky ◆QS1u8UNLHM (ID: qTh1yy9a)

それ以来時雨は時節過去の夢を見るようになり、その度に隊士に心配されたが「大丈夫です」と言い切っていた。
ある日、梅雨が恵みの雨として土を潤していた。そんな中時雨は一人巡察ではなく散歩に自ら希望して散歩に出ていた、うっそうとしげる茂みの中に入り森の中で自然の鼓動に耳を澄ませる。
これは時雨の唯一の趣味というべきモノだ。
我ながらおかしな趣味だと思うが、自然の中にとけ込んで行く感覚が時雨にとって心地良いものだった。

ある程度耳を澄ませて帰ろうと思った時足に、コツッ…と何かが足に当たった。
それは血錆びれた刀だった。雨に濡れても落ちないこびりついた血錆び、その刀を時雨はしばらく見つめて

「貴方にも心が無い」

「そうよね」と言って時雨は刀を持って錆びれた部分を自分の頬に当てた。そしてその刀を持ち主をも見つけた。
真っ赤に染まり、ぴくりとも動かなくなってしまった志士の姿。
その志士を見てから時雨は、その場を去った。

血錆びれた刀を携えて。


【第一部】 名を無くした少女と新選組 
  『四話』夢の中でーー終幕ーー


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