複雑・ファジー小説
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- 時雨の刀【完結しました!】
- 日時: 2012/04/16 16:33
- 名前: Sky ◆M7x9jXIufw (ID: 5fqeGTW2)
嗚呼、此処は何処だろう?
“私”という名の存在は【自分の意志】を持たない、持てない。
“私”という名の存在は貴方に【命令】されなきゃ動けない。
「おい、お前お茶を汲め」
「分かりました、御主人様」
「おい、お前服を脱げ」
「分かりました、御主人様」
“御主人様”が言った通りに体を動かす“私”という名の存在
感情を持たない。
けれどーーーー。
「おいっ!大丈夫か!」
現れた男の人達に手を引かれ、“私”という名の存在は“時雨”という名の存在に移り変わって行った。
私は見つけたーーーー“存在する”という事を。
時雨の刀
- Re: 時雨の刀【コメント欲しい!!】 ( No.31 )
- 日時: 2012/03/12 17:21
- 名前: Sky ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)
その言葉に志士達の背筋が凍った。
そして…目の前にはまるで血の色に狂ったかの様に、鬼の様な瞳で刀を振り下ろした時雨。その美しさに志士達は反応出来ずに、ただ斬られた。
桜がひらひらと舞う中で志士二人の屍と、血が付いたまま刀を仕舞う時雨。そして何事も無かったかの様に煙管をくわえて歩きだした沖田。時雨は屍となった志士達を軽蔑し、「悪く思わないで下さいね」と一言呟いて沖田の方へと歩きだした。志士達を軽蔑した瞳は冷淡すぎて誰も近寄れない程の殺気に満ちていた。
ふわりと腰に切り揃えられた銀の髪が桜と重なり、桜色の髪に一瞬だけ見えた。
そうして三十分くらい歩き続けていると、沖田が一本の木の前に立ち時雨を手招きした。
「おいで、時雨」
「はい」
時雨の言葉にまったく感情はこもってなかったが、沖田が指差した上を向くとーー
景色が彩られる様に一斉に桜が風に飛ばされ桜吹雪が出来て行く。
それを優しい目で見つける沖田と何も感じない目で見つめる時雨、一枚の花びらが時雨の手の平に乗り、時雨はそれを優しく包むと
「This is Dance of the cherry……」(これが桜の舞)
と呟いた。
- Re: 時雨の刀【コメント欲しい!!】 ( No.32 )
- 日時: 2012/02/14 17:19
- 名前: Sky ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)
その夜、沖田は斉藤と土方に。時雨は藤堂と永倉にこっぴどく叱られた。
でも二人はこの事は内緒。ただ普通に巡回をしたと沖田が情報を回した、その証拠に志士を倒している。
隊士達が殆ど眠りに着いた中、屯所の中で時雨は一人満月が見下ろす庭に立っている。眠れない、眠らない…この時間は幼い頃から時雨の朝だった。不健康過ぎる生活から、細い腕細い足…病弱過ぎる今の時雨が出来上がった。
「Not sleepy……」(眠たくない…)
ため息をついて、時雨はそっと庭の中にある花壇を見つめた。そこには夜露を浴びた新しい花の芽、この前には無かった筈の花の芽にそっと触れた。
すると不意に後ろから声がした。
「眠らないのか〜?しぐれぇ〜〜」
酔いつぶれた、原田…が時雨に纏わり付く瞬間に原田は後ろにいた斉藤から蹴りを喰らい倒れた。
「眠らないのか…?」
斎藤が優しく時雨に声をかけるが、時雨は首を横に振った。すると斉藤は少し悲しそうな瞳をして「そうか…」と呟くと、「俺も眠くない」と言ったーー。
その中、時雨に何か一つ…引っかかる物が出来た…。
【第一部】 名を無くした少女と新選組
『三話』 桜時雨の舞ーー終幕ーー
- Re: 時雨の刀【コメント欲しい!!】 ( No.33 )
- 日時: 2012/03/12 17:10
- 名前: Sky ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)
【第一部】 名を無くした少女と新選組
『四話』夢の中で
ふわり、ふわりと何かが時雨の頭に積もって行く。その中時雨は首を傾げた。
(Where is here??)(ココは何処?)
見た事がある景色、今時雨が居る日本では考えられない程に洋風な建物が建ち並んでいた。その中に時雨の中でひと際目立つ一件の家を見つけた。
「Is this my house……?」(私の家?)
時雨が辺りを見回すと、辺りは白一色。その中に時雨の名を呼ぶ女の人がいる。
「Diana!!」
その女人は柔らかな微笑みをしているのが分かるが、時雨はまったくもって顔が見えなかった。
その女の人の所へ向かうと、突然黒い闇の中へ体が呑まれて行った。呑まれても呑まれても、ただ堕ちて行くだけの底なし沼。
「Help me! !」(私を助けて!)
そして底なし沼へ呑まれた体に纏わり付くのは、男共の腕沢山の無数の男達が自分の体へと触れて行く。背筋に寒気を感じた時雨だが、男共の手は時雨の頭までも覆って行く。
誰も見えない、何も聞こえない。ただ男共のムサい感覚だけが時雨の体を這って行く。
「stop!」(ヤメて!)
時雨は今までに無かった心の感情を爆発させて行く。人間じゃなくて物だった時雨が、まともな人間だった頃…時雨は覚えてない筈の家の夢を見た。
- Re: 時雨の刀【コメント欲しい!!】 ( No.34 )
- 日時: 2012/03/06 15:33
- 名前: Sky ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)
「うぁ……「時雨!!」
いきなり起こされた。目の前には心配そうに見つめる斉藤と藤堂の顔、斎藤が時雨の額に手をやり、優しく撫でている。
「大丈夫かよ…??」
夢に魘されていたようだ…。体が乱れに酸素を求めているのが分かり、額や頬に汗が浮き出ているのが分かる。
酷い有様だーー、時雨はゆっくりと体を起こすと「大丈夫」と言おうとしかが近くで時雨を心配していた松原が、時雨に抱きついた。
「時雨ちゃん!!僕、時雨ちゃんの味方だからねッ」
「あ…松原さん…」
ぎゅーーーと時雨に抱きついて離さない、それを見た永倉が二人を引っ張り離した。
- Re: 時雨の刀【コメント欲しい!!】 ( No.35 )
- 日時: 2012/03/06 22:09
- 名前: 無題 (ID: tGlrccyT)
>>33 の英文がメチャクチャです。
(Here is where?)は、(Where is here?)にした方がいいと思います。そもそもHere isは「ここは」に相当する表現ではありません。
「Save me! !」も(私を助けて!)という意味ではありません。この場合は(私を救助して!)となり意味が大きくかわります。
「Help me!!」のほうが無難でいいと思います。
ていうか、そもそも「Save me!!」自体がおかしいです。
「please save me!!」のように「please」をつけないと、Save me!!のままではは「私を救助します!!」という訳のわからない翻訳になります。
「My house……」(私の家)も場の雰囲気的におかしい。
まず、こんな動詞の無い英語を使う人間はいない。
「Is this my house・・・・・・?」のように、be動詞を使いましょう。
英語を小説に使うなら勉強しなおしたほうがいいと思います。