複雑・ファジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

僕の彼女は天使な悪魔
日時: 2011/11/01 16:10
名前: 燐 蜷 白亜 (ID: yAL.k7HO)

えーと、こんにちは。
『悪魔な私と天使な君』の番外編ですw

天界の友達だったり、人間界実習の様子などを書いていきたいと思います。

お楽しみください。
絽羽真と痢唖螺以外の関係者の物語はここに記そうと思ってますw

Re: 僕の彼女は天使な悪魔 ( No.29 )
日時: 2011/11/20 21:02
名前: 燐 蜷 白亜 (ID: HK6OImIM)

番外編①−14

ついに、春山さんが転校する日が来た。
僕は本当の理由を知っている。
彼女は悪魔。天界に戻るのだ。
2度と会えないとかは思わない。
…きっとまた会えると信じている。
授業中は彼女のほうばかり見ていて、問題を当てられた。
話を聞いていなかった僕を、さりげなく助けてくれた。

帰り道…。
僕は思い切って小さな袋を彼女に差し出した。
「あの…これさ……」言葉が出てこない。
何せ、告白よりも凄い事を言おうとしている。
お父さんもこんなに緊張したのかな?

彼女は袋から小さな箱を取り出した。
「———開けてみても良い?」
遠慮がちに聞かれてしまった。首を縦に振ることしか出来なかった。
彼女は開けて驚いている。慣れないことするんじゃなかった!
だけど、言う機会は今日しかない。
「春山さんの事、待ってるから!酷い仕打ちでも…2人で乗り越えたいと思ってる。天界の規則とか関係ないよ!
次に…戻ってきてくれた時は、僕のお嫁さんになってください。」
言ってしまった。もう後には戻れない。恥ずかしくて頭が上がらない。

彼女は笑って、「…天界のお偉いさんに相談しなきゃね。通してみせるわ!私で良いなら…喜んでっ!」
そして、彼女は翼を解禁し、大空へと飛び立っていった————…。

Re: 僕の彼女は天使な悪魔 ( No.30 )
日時: 2011/11/21 11:05
名前: 燐 蜷 白亜 (ID: g8rCkVaa)

番外編①−15

泣かない。だってまた会うんだもん。
しばらく会えないだけ。用事が済んだら、いつでも会えるわよ。
そう思いながら、必死に涙をこらえて空を羽ばたく。

…天界へ着いた頃には、言い訳も何もかも完璧にインプットしていた。
あとは、正直に彼を好きだと想う心—————……。
悪魔長と神様に相談しに行った。一か八かよ。当たって砕けろ!砕けたくは無いですが…。
「私は…人間に恋をしてしまいました。レポートに書いた通りです。
私…望めるなら、人間界に降りたままでいたいんです。彼と婚約もしましたし…ダメなら、悪魔の…天界の力や記憶を除いてでも…お願いします。私は彼と、人間界で色々なことを学び、この恋愛を大事にしたいんです。」
私なりの言葉で…絶対説得力は無いけれど、それでも…彼を好きだという心は伝えられたはず。もう、私が消えても悔いはしない。

お2人から告げられたのは、意外な言葉だった。
「もう、私たちは退職なのだ。新女神と神に言うが良い。」
…え?新しい神様?…悪魔長がいない。どうして?
「さあ、新神たちよ。この者の願いを聞いてやれ。」そう、あくm兆がおっしゃり、出てきたのは……懐かしい人たちだった。
「……痢唖螺…それから…絽羽真君………。」新神たちの名前を言った。
「久しぶりね。癒蔚!私は痢唖螺改め…ジュノーとも呼ばれているわ。」懐かしい親友の声。嬉しくて涙が溢れる。
話を聞いていた2人は、目を閉じて…まるで心の中で会話でもしているように静かに立って、私の前に来た。
そして、2人が下した決断は…言葉が出なかった。

Re: 僕の彼女は天使な悪魔 ( No.31 )
日時: 2011/11/21 14:05
名前: 燐 蜷 白亜 (ID: g8rCkVaa)

それでは、また明日更新します。
テスト前なので…更新できなかったらすみません。

コメントください!応援よろしくお願いします。

Re: 僕の彼女は天使な悪魔 ( No.32 )
日時: 2011/11/21 15:30
名前: 燐 蜷 白亜 (ID: g8rCkVaa)

番外編①−16

「そのままで良いけれど…能力はできるだけ使わないようにね?
バレたら大変だと思うから…。何かあったら連絡するから。
人間界で学んできてよ。頑張ってね!」と、痢唖螺が…ジュノーが言ってくれた。
「ありがとう……。2人とも幸せにね。」
心から祝福できた。…私もこの恋を大事にします。
荷造りのため、一時帰宅。1ヶ月は天界で過ごすつもり。

ここを離れて、新しい土地に住むんだ。長期間住む土地。
祝福。感謝。これを忘れずに生活していこうともった。
左手の薬指を見る。ローズクォーツが組み込まれている指輪。
自然と笑顔になれちゃう。
福井君も反則だよね?でも、好き。大好き。
愛する人のもとへ…早く戻りたい。
そう思いながら、荷造りをしていた。


さよなら…天界。また戻ってきます。
そう思いながら、皆に見送られて…大空へ急降下していった。

Re: 僕の彼女は天使な悪魔 ( No.33 )
日時: 2011/11/23 20:08
名前: 燐 蜷 白亜 (ID: HK6OImIM)

番外編①−17

「福井君っ!」
笑顔でスピードを落とし、フワリと着地する彼女。
「春山さん…。」僕は驚きで、彼女の名前を呼んだ。
…彼女なのか?本当に…本物の———…半信半疑だった。
「…春山さんはいないよ?『癒蔚』って呼ばなきゃ返事しないからっ!」明るく背を向けて言う彼女。
「…春じゃなくて、癒蔚っ!」あ〜…声が裏返った。
照れるなぁ……。
「なぁに?」子悪魔的な笑みで僕を見つめる彼女。
「…おかえりっ……。」ダメだ。照れて嬉しくてこの一言しか言えない。
彼女は僕の反応に驚いている。
「ただいまっ!」涙を溜めて、それでも笑顔で僕に言ってくれた。

戻ってきた。僕の目の前に彼女が居る。
僕らのことは許されたんだ。
……過去の自分は、今頃悪魔と付き合ってるって言っても信じてくれないだろうな。
それでも良い。僕にとって最愛の人は悪魔でもない…女神以上の人だから———…。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。