複雑・ファジー小説

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魔法少女戦記
日時: 2014/08/10 06:19
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

明るく笑える魔法少女小説の開幕です

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Re: 魔法少女戦記 ( No.16 )
日時: 2014/08/01 07:14
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

私たち5人はマジカルガールズに変身して、外へ飛び出した彼を追いかけ、戦闘を始めた。

ちなみに彼らはいつも登場したその瞬間に、周囲の時を止めて自分たちの存在が第3者に感知されないようにしているらしい。

「ブレイブファイアー!」

最初に、ブレイブは炎を彼に放つが、残像が見えるほどの速さで避けられてしまう。

「遅いねぇ」

背後から手刀を受け、彼女はすぐに倒されてしまう。

「ハニーじゃんけん、じゃんけんポン♪」

ハニーが必殺技を発動する。

このじゃんけんは、彼女が勝った場合、敵に対してグーなら岩石落とし、チョキなら斬首、パーなら体が破裂するというチート級の力を持つじゃんけんなのだ。

しかし、彼はあろうことかじゃんけんに勝利し、驚愕している彼女をパンチで殴り飛ばした。

すかさずセラフィーが緑の光波を炸裂させるが、彼はそれを右手のミトンで吸収し、左手のミトンで倍にして私たちに送り返す。

その威力は凄まじく、こっちは全員立っていられないほどのダメージを負ってしまった。

「残念だねぇ。もう少し楽しめるかと思ったのにねぇ」

彼がそう言ったその刹那、意識が遠くなった。



目を覚ますと、なんと私とみんなは青空の上にいた。

今まで浮遊魔法なって習った覚えもないのに、あたしたちは空中何十メートルという高さに浮かんでいた。一体、どうなっているの?

すると、フッと目の前に茶色い長髪の引き締まった体つきの半裸の男の人が現れた。

空中に浮かんでいるってことは、彼も私たちと同じ魔法使い?

すると彼は口角をあげ、笑みを浮かべた後、口を開いた。

「俺は不動仁王。これから俺がお前達を一人前の魔法少女に育ててやる」

Re: マジカルガールズVS暴走大帝軍団【参照100突破!】 ( No.17 )
日時: 2014/07/30 21:30
名前: RZ (ID: ???)  

みららでありRZでーす。
おぉー
不動さん登場!

Re: 魔法少女戦記 ( No.18 )
日時: 2014/08/10 05:41
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

わたしたちの前に、突然現れた不動仁王さん。

彼は開口一番、こんなことを口にしました。

「俺がお前達を鍛えてやる。今のお前達では100年闘ったとしても、あのパペットマンとかいうガキを倒すことはできない」

彼の言葉にわたしたちはうつむき、ショックを隠すことができませんでした。

彼の言っていることは多分正しいでしょう。

このとき、わたしだけでなく、他のみんなもきっと同じことを思っていたに違いありません。

「だが、俺が鍛えればあのガキを倒すまでにお前たちを成長させることができる。最も、受ける受けないは、好きにするがいい。
だが、これだけは言っておく。今のままでは、何度闘おうと負け続けるだけだ」

彼はそれだけ言うと、現れた時と同じようにフッと消えてしまいました。

彼がいなくなったと同時に、わたしたちは、まるでエレベーターが下降するときのように、ゆっくりと降りて地面に着地しました。



パペットマンは学校にはもういなかった。

時は進み、学校も無事終わり、わたしたちは下校した。

「なあ、さっきの怖い顔の人の言うこと、その通りだと思うねん」

まいかちゃんがなぜか関西弁で言った。

「言われてみれば、その通りのような気がします。あの敵とわたしたちの実力は一目瞭然でしたから……ハニーはどう思いますか?」

あいなちゃんに訊ねられて、わたしは少し考えた。

確かにそうだよね。あの男の子の強さ、ちょっと今までの敵とは違っていたから、彼の元で修行したほうがいいかも…という趣旨をみんなに伝えると、

「そうだよ!あの不動仁王さんって人に、強くなれるように指導してもらおう!」

「うん、そうだね」

「その方が賢明ですわ。意地になって負け続けるのも嫌ですし」

こうしてみんなの意見は満場一致し、彼に指導してもらうことになったけど、あの人一体どこにいるんだろう?

「よろしい。では、早速修行を始めよう」

先ほどと同じように、音もなくフッと彼が現れて、わたしたちに告げた。

Re: 魔法少女戦記 ( No.19 )
日時: 2014/08/10 05:42
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

彼が指を鳴らすと、わたしたちは広いジムのような場所にワープしてしまった。

とてつもなく広いお部屋の中央に、ボクシングかプロレスなどで使う三本ロープのリングが設置されている。

「ここは俺の道場。ワープ魔法でお前達をここに連れてきた。早速修行を始めたいと思うが、その前に俺の助手を紹介したいと思う。入れ」

ドアが奥の赤いドアが開いて、ひとりの男の子が入ってきたとたん、わたしたちは絶句した。

だって、その子があまりにも綺麗で可愛かったから。

髪は金色でふわふわしていて、透き通るように肌が白くすっと鼻も通っていて…何より印象的なのは夜空にきらめく星のようにキラキラと輝いている青い瞳。

彼は、わたしたちの前に来ると礼儀正しくお辞儀をして、あいさつをした。

「みなさん、初めまして。僕はフレンチ=トーストといいます。僕と不動さんのふたりで、あなた方4人を見違えるほどパワーアップさせますので、期待してくださいね」

うん、期待する!

「まずは準備運動として、鬼ごっこをしましょう。ただし、普通の鬼ごっことは少しルールが違います。あなた方4人で僕を捕まえてください」

鬼ごっこなんて、最近あまりやっていなかったから、新鮮な感じがする。

よーし、みんなで力を合わせて絶対フレンチくんを捕まえて見せる!

Re: 魔法少女戦記 ( No.20 )
日時: 2014/08/10 05:43
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

「はあ…はあ…はあ…」

「僕はこっちですよ、みなさん」

鬼ごっこが開始されて20分が経つけど、あたしたちはフレンチを捕まえることができない。

変身して身体能力も超人的に上がっているはずなのに、どうして捕まらないんだろう?

すると、今まで無言だった不動さんがつぶやいた。

「だからお前たちはガキなのだ」

えっ?が、ガキですって!?

あたしはその言葉に、頭の血管がブチブチと音を立てて切れた。

「女の子に対してガキなんて失礼よ!」

しかし、彼は不敵な表情を崩さない。

「そうやってすぐ熱くなる…それがお前の悪いところだ。頭を冷やせ。そして冷静に相手を見ろ」

冷静に……そういえば、あたしは今まで敵の攻撃にカッとなってしまうことが多かったような気がする。

「怒りは判断力を奪い、結果的に敵の攻撃を受けることになる。もし怒りたいのならば、俺のように冷静に怒り、パワーを蓄積し、ここぞというときに一気に解放しろ!」

ドォン!

彼が拳を打つと、そこから巨大な拳状の光波が放たれる。

すごい…防ぎきれない…!

けれど、拳の光波はあたしにあたる前に消滅した。

「これが冷静なる怒りのパワーだ。わかったか?」

「うん…!」

すると、彼はあたしの答えに満足したのか再び無言になり、鬼ごっこを観戦し始めた。

「よし、準備運動はここまで」

30分も鬼ごっこをしたけれど、結局誰一人としてフレンチに触れることができなかった。

そしてここから、いよいよ本当の修業が始まるのね…


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