複雑・ファジー小説

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Sky High 新スレに移行しました。
日時: 2015/11/03 22:30
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: 6KsExnZ3)
参照: え、名前負けしてる? そんな馬鹿な。

 銀色の髪を翻し、硝煙漂う戦場を舞う。
 蒼穹の瞳に宿した炎は、敵を焦がす。
 裏切りと絶望の過去を辿って、凄惨な戦いへと身を投じた。


 ——とある『最強』の【傭兵】のお話である。


***** ***** *****


ハイ、こんにちこんばんおはようございます。
皆さんご存じ、山下愁です。よろしくお願いします。

さて、複雑ファジー小説板では実に3……あれ4だったかな……忘れましたが、まあそんな感じの小説です。
そんな前提はさておいて。

読者の皆様。上記の4行はご覧いただきましたでしょうか?
ご覧いただきになったようで幸いです。ええ、本当に。ありがとうございます。
「かっこの使い方が変」とか「誰が主人公なのかよく分からん」なんていう言葉は聞こえません。ニュアンスだけ感じてくださればこれ幸い。
ええ、ハイ。ニュアンスは「とんでもなく暗くて凄惨な物語」でありますよ。悲哀・凄惨・残酷がテーマになっている山下愁史上初のほんのちょっと笑えるけど基本的にはダークネスがテーマになっている小説になります。
ので、以下の注意書きを読んでくださいね。


・人が死ぬ情景や、山下愁的なグロ描写(いや露骨なのはやりませんけども)仲間が死ぬ情景など『負の演出が盛りだくさん』になっています。
 閲覧する際はくれぐれも注意してね。
 タイトル負けしてるとか言ったらダメです。なるべく小学生のお子さんは(いやこんなクソみたいな小説読まないだろうけど)閲覧を控えるようにお願いします。

・誤字、脱字は無視してください。山下愁が自分で気づいた場合は、自分で直します。「間違ってますよ!!」とか言っていただけると嬉しいですし、文章で表現がすっげー変だなって思ったところも指摘してくださるとありがたいです。私はぜひともそれを参考にします。
 もちろん、普通にコメントも大歓迎ですよ!! むしろ泣いて喜びます。

・山下愁は社会人であり、この時期になると繁忙期になってしまいます。 なので何が言いたいかって言うと、不定期です。更新は実に不定期になります。つーか遅いです。
 ていうか、自分が満足したら無理やりに終わらせるつもりでいますよ山下愁は。ハイそこ、納得いかない顔をしないでください。あくまで私の妄想を吐き出す場所に使わせてもらうだけです。「帰れ!!」と言わないでください。

・非常に胸糞悪いシーンがあると思いますが、黙って見過ごしてください。山下愁の性格が悪いとか、決してそんなではありません。

・誹謗中傷、無断転載、パクリはおやめください。
 なお、2次創作の場合は自己申告してください。泣いて喜びます。泣いて喜びます。


ふぅ、長いな。
成分としては、バトル120、胸糞50、笑い20、その他40とパーセンテージ限界突破でお送りします。
それではいいですか? 始まりますよ?
ちなみに書き方も結構変わってます。以前、鑑定さんに指摘されて直したのですが、この書き方だと新人賞に応募できゲフンゲフン。

***** ***** *****

登場人物紹介>>01

プロローグ>>02

※オリキャラ募集※>>03

ACT:?【新編開始】


ACT:1【最強傭兵】
ACT:2
ACT:3
ACT:4
***** ***** *****

お客様 Thank you!!
ツギハギさん様 ディスコ部長様 烈司様 梓咲様 モンブラン博士様


***** ***** *****

同時進行 Sky High-いつか地上の自由を得よ- パロディ

すかい☆はい-いつか地上を笑いで染めよ-

・人間どもよ許してなるものか>>11
 登場人物(ユフィーリア、セレン、アノニマス他)

・君の髪の毛をロックオン>>27
 登場人物(グローリア、リヴィ、ヘスリッヒ他)

・熱中症に気をつけろ>>38
 登場人物(ユフィーリア、グローリア、エデルガルド、ハーゲン他)

・学園すかい☆はい
 登場人物(未定)

※随時更新

***** ***** *****
Special Thanks
・梓咲様よりユフィーリアの絵が届きました>>28

Re: Sky High-いつか地上の自由を得よ- ( No.10 )
日時: 2015/02/08 21:50
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: zCMKRHtr)

ACT:1 最強傭兵 NG集



OKシーン リヴィがユフィーリアへスープを手渡す光景


「ゆふぃ、ゆふぃ。きょーもおつかれさまっ」
「おう、リヴィ。今日もお疲れさん」

 とてとて、と駆け寄ってきた子供が、スープの入った器をユフィーリアへ手渡した。


NGシーン


「ゆふぃ、ゆふぃ。きょーもおつかれ——あっ!!」
「あ」

 バシャー。(スープをこぼす)

「ゆふぃ……ごめ……ごめ、なさ……」
「あーあーあー、泣くな泣くな。大丈夫だから。待ってるよ。アタシ待ってるから。リヴィもう1回運んできてくれる?」
「う、うん……ごめしゃ……ひっく、ひっく……」

 このあともう1回失敗して大泣き。
 3度目の正直でようやく成功。お疲れ様でした。



OKシーン アノニマス初登場シーン

「上にいるシズクを起こすのはお前がやれ、アノニマス」
「……!?」

 まるで「えぇ!?」と言うかのような仕草をした少年を置いて、ユフィーリアは拠点へと戻っていった。



NGシーン

「上にいるシズクを起こすのはお前がやれ、アノニマス」
「……!? ……!!」

 パシッ(ユフィーリアの腕を掴む)

「オイオイ、一体何だよ。何が不満だ?」
「……」(ブンブン)
「ハァ? やだ? 何言ってんだお前馬鹿じゃねえの。シズクを起こすんだぞ? できるだろ?」
「……!!」(ブンブンブンブン)
「そんな首振ったら取れるぞお前……駄々こねるな!! やれったらやれってば!!」

 頑なに拒否るアノニマス。
 このあと文中にあった通りに起こします。



OKシーン ユフィーリア、グローリアに抜刀する

(……丸腰でくるとはとんだ阿呆だ)

 胸中で呆れたユフィーリアは、足音が止まったと同時に空華を抜刀した。
 神速で抜かれた空華の刃は、青い軌道を描いて相手の喉元を捉える。
 しかし、相手の首を掻き切るより前に、ユフィーリアの動きが止まった。——否、止められてしまった。


NGシーン

(……丸腰でくるとはとんだ阿呆だ)

「あ、」
「あ!?」

 シュン、シャキン。
 ゴロリ。
 グローリアの頭が地面に転がった。

「「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」」
「ちょっとユフィーリアこれ!? これ!? 僕死んだ!?」
「死んでないちょっと切り離したっていうかお前出てくるの早すぎだろタイミングがタイミング!!」
「先生!! れーらぁー!! 首切られたぁぁぁぁ!!」
「謝るから謝るから!! 泣くな男だろお前!! あとヘスリッヒ笑ってんじゃねえお前の登場はまだ先だ!!」

 このあとボンドのような何かを持ってきたリヴィと手術で使う針と糸を持ってきたラヴェンデルを追い返して首を直してやるユフィーリア。
 ヘスリッヒは笑い転げて地面をのた打ち回っていました。



OKシーン ヘスリッヒ初登場シーン

「まな板に用はねえよ、散れ」
「誰がまな板だとぅ!? 寄せてあげればちゃんとあるわい!!」
「いやいや、どう頑張ってもテメェはまな板だ。カワイソウなぐらいの絶壁だ。見てみろよ、隣のユフィーリアを」


NGシーン

「まな板に用はねえよ、散れ」
「……」

 パンッ(シズクが発砲する音)
 パシッ(隣のユフィーリアが弾丸を素手で掴む音)

「チッ。当たんねえか」
「オレに攻撃が効く訳ねえだろ幼児体型。胸もバストも手も足もほっそりしていてカワイソウなぐらいにズンドーだよなァテメェはよォ」
「うがーっ!!」
「やめろシズク。こっちに弾丸飛んでくる」

 怒ってシズクがヘスリッヒに乱射乱射。
 しかし彼女がいくら撃ってもヘスリッヒには当たらず、被害は隣のユフィーリアへ。まさに責任転嫁。



OKシーン オルヴォがユフィーリアを乗せて飛ぶシーン

「エド、お前はあとからこい」
「ユフィーリア?」
「オルヴォ!!」

 ユフィーリアは空に向かって怒鳴った。
 風が彼女の体をさらい、空高く舞い上がっていく。いつの間にか青い髪の男は置いて行かれた。


NGシーン

「エド、お前はあとからこい」
「ユフィーリア?」
「オルヴォ!!」

 ——ドグッ!!(攫えずに正面衝突を果たす)

「グハッ!?」
「ユフィーリア!?」
「どー、毒でやられてフラフラ〜」
「毒にやられてんなら無理して前線までくるなよお前!! つかユフィーリア!! ユフィーリアがうつ伏せのまま動かない!!」

 このあとユフィーリアはラヴェンデルのもとへ運ばれました。
 いくら最強でも隙はあるものです。



OKシーン ラヴェンデル登場シーン

 身体的特徴を聞いたラヴェンデルは、「ああ!!」と閃いた様子でポンと手を打った。

「グローリアのことだね!! 彼は奥の病室で寝てるよ。あいつったら毒を吸いすぎて危うく死ぬ一歩手前だったんだよ、全く。何で自分を顧みないかね。ユフィーリアからも何か言ってやってくれないかな!?」
「うるさい」
「相変わらずだ!!」


NGシーン

「グローリアのこと「うごぁぁぁぁ」で寝てるよ。あいつったら「あははははこっちにくるよう」前だったんだよ、全く。何で「キター!! キタキタキタキター!!」——フンッ!!」
「……」
「ねえ、ユフィーリア。1つ訊いていいかな」
「……」
「無言は了解と考えるよ。いいね? 行くよ? こいつら黙らせることってできるかな?」
「沈めればいいんじゃない?」
「意識をだね!! 分かった!! 手伝って!!」
「了解」

 叫ぶ患者どもを残らず気絶させていく傭兵少女とお医者様。
 何をしてる、お前ら。




OKシーン シズクの顔面が菊門みたいになるところ


「もうお笑いものだよねぇ!! 他人に興味を示さない、信用させないのユフィーリアが、まさか『自分が相手してやるから、他の化け物の命は見逃せ』だなんてさ!! 一体どういう心境なの? ねえどういう心境なの?」
「喧しい」

 いつものように櫓へやってきたユフィーリアは、迫ってくるシズクの顔面に思い切り拳を叩き込んだ。
 顔が菊門のようにつぶれてもなお、シズクはゲタゲタと下品に笑っている。



NGシーン


「もうお笑いものだよねぇ!! 他人に興味を示さない、信用させないのユフィーリアが、まさか『自分が相手してやるから、他の化け物の命は見逃せ』だなんてさ!! 一体どういう心境なの? ねえどういう心境なの?」
「喧しい」

「……あれ? 顔が戻らない。戻らないよ戻らない!! あははははははは!!」
「……ごめん」
「ユフィーリアから謝罪の言葉をいただきましたー!! あははははははははははいてぇ!!」
「先生んとこ行ってこい」


 顔が戻らなくなりました。





 ACT:1のNGは以上!!

Re: Sky High-いつか地上の自由を得よ- ( No.11 )
日時: 2015/02/11 23:19
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: zCMKRHtr)
参照: 訳分かんない話に出来上がったゴメソ

 缶詰を貰った。
 近くの集落からの差し入れだった。差し入れ、というよりもお裾分けだろうか。
 とにかく、缶詰を貰った。

「……これ一体どうしましょう?」

 化け物軍勢、料理部隊が隊長。そして影から『化け物軍勢のオカン』と呼ばれし人狼族の青年、セレン・ハウンズ。
 手にした缶詰を眺めて、困ったように首を傾げた。



 人間どもよ許してなるものか



「チッ……あー、今日もクッソ疲れた……」

 拠点に戻った銀髪碧眼の軍服少女——ユフィーリア・エイクトベルは舌打ちと共に沈んだ声を吐き捨てた。
 今日の敵は手強かった。さらに突然の豪雨にぶち当たり、軍服はびしょびしょになった。肌に張りつくシャツが非常に気持ち悪く、思わず顔をしかめる。
 とりあえず変えのシャツと下着はあるので、ラヴェンデルに頼んで奥の病室を使わせてもらうことにした。拠点にも更衣室というものがあるのだが、化け物軍勢の女性たちで溢れ返っていたのでやめた。大勢の中に紛れ込みたくない。
 帽子と軍服をベッドの上に放り、ついでに空華もベッドへ放った。少しだけ考えて、空華に布団を被せることにする。

「ちょっと!! 酷いよユフィーリア!!」
「見るだろ」
「見ないよ!! 刀がどうやって裸を見ろって言うんだよ!!」
「……それもそうか。だけど気分的に嫌だ。だから見るな」

 布団を被せられた空華はぶちぶちと文句を言っていたが、ユフィーリアは全て無視した。
 びしょ濡れになったシャツを脱ぎ捨て、上半身をタオルで拭う。ついでに自身の銀髪も、ガシガシと乱暴に拭いた。キューティクルがどうのとか、枝毛がこうのとか、そういうことは一切考えていない豪快な拭き方だった。
 少女の白い裸身は、酷く傷だらけだった。天地戦争で作ったものもあれば、天地戦争が始まる前に作ったものもある。大小様々な傷が、ユフィーリアの体に存在した。

「……」

 体の上を走る傷を無言で眺め、シャツを羽織る。ついでに下着も変え終わり、生乾きの軍服を着込んだ。新しく変えたシャツがまた濡れるという可能性もあったのが、シャツだけで拠点をうろつくのは気が引ける。
 せめて外套だけは乾かしておこう、と考えに至ったユフィーリアは帽子を被り直して外套を腕にかける。布団の中から空華を引っ張り出して、病室を去った。
 途中、ラヴェンデルに外套を乾かしておいてくれと頼み、医療班を背にした。

「あら、ユフィーリア。いつの間に帰ってたのね」
「……セレン、その缶詰は何?」

 ちょうどその時、人狼族の青年であるセレンに出会った。
 巨大なスープ鍋の前でぐるぐるとお玉をかき回しながら、セレンは片手に握ったままの缶詰を掲げる。

「それが分からないのよ。なんて書いてあるのか読めなくて……ユフィーリアはこれ読めるかしら?」
「アタシに言われても……読み書きならあの司令官殿に言えよ。それかスカイがいるだろ」
「どっちも会議中よ。見てみるだけでもいいから、お願い」

 読める訳がないのに、とユフィーリアは思ったが口にしなかった。見るだけ見てみようと、セレンから渡された缶詰を受け取る。
 赤と黄色の缶詰には、見たこともない文字が躍っている。つまり読めなかった。何の缶詰かもユフィーリアには分からなかった。

「これどうしたの」
「近くの集落からお裾分けって言って貰ったのよ。人間なんだけどね。貰ったというより、押しつけられたって言った方がいいかしら……?」
「突き返してこい」
「あら、ダメよ。だって食品って言ってたもの。食材があまりないから助かったのよ。大丈夫よ、毒は入ってないみたいだから」

 誰が毒見をしたんだ。
 笑うセレンにそんなことは訊けなかったので、「へえ」とだけ言っておいた。もうこの話題はよそう。

「でも困ったことがあるのよ。缶切りが見当たらなくて、この缶詰を開けられないのよ」
「切ろうか?」
「そんなことをしたら、中身まで切れちゃうでしょ」

 空華を構えたところで、セレンの却下があった。切る方が手っ取り早いのに。
 そこでユフィーリアは、ふとある考えに至った。それは、視界の端に入り込んだとある『人物』のおかげだった。
 リヒトと同じような、全身白い格好をした青年。ユフィーリアと同じ銀色の髪に、鋭いアイスブルーの双眸は人を寄せつけぬ空気を漂わせている。普段つけているガスマスクは、今は頭の上に乗せられていた。

「アノニマス、ちょっとこっちこい」
「……?」

 白い青年——アノニマスは、「何?」とでも言うかのように首を傾げて、ユフィーリアとセレンのもとまでやってきた。
 ユフィーリアは、持っていた赤と黄色の缶詰をアノニマスに手渡して、

「ハイ、よろしく」
「……」

 彼女の一言で分かったのだろう。アノニマスはコクリと頷くと、手近にあった皿を代わりにユフィーリアへ手渡した。
 何をするのかとセレンが黙って見守る中、2人の行動は続く。
 ユフィーリアが受け取った皿の上に、缶詰を握ったアノニマスの手が浮いている。そして彼は、そのまま缶詰を握り潰した。
 ぐしゃぐしゃぐしゃ、と呆気なく潰れていく缶詰。中身がボタボタ、と皿の上に落ちる。何やら魚を発酵させたものだった。
 しかし、その行動が間違いだった。

「……!!」
「きゃうん!?」
「ぅぐ!?」

 皿の上に落ちた魚は、とんでもない激臭を放ったのだった。
 あまりの臭さに、ユフィーリアは皿を落としてしまう。セレンは泡を吹いて気絶し、アノニマスはその場に膝を折った。

「くっさ!? 何これ!!」
「……!! ……!!」
「ああセレン!? セレンおいしっかりしろ!! やばい泡吹いて気絶してる。こいつ嗅覚鋭いんだった!!」

 人狼族や獣人族は、人間や他の種族よりも嗅覚が鋭い。特に人狼族はトップクラスの嗅覚を持っているのだ。
 セレンが倒れた原因は、この異臭によるものだろう。

「とりあえず離れろ!! アノニマス、そっち持て。『先生』んトコまで運ぶぞ!!」
「……」(コクコク)

 気絶した2メートル近い男の腕と足を持ち、2人はラヴェンデルが待つ医療班へと急いだ。
 異臭により料理部隊は地獄と化す。獣人族や人狼族は軒並み気絶し、鳥人族は具合が悪くなる。もちろんリヴィも鼻を塞いで目を涙でいっぱいにして医療班のもとまでやってきた。

「ちょっとちょっと、いきなり具合が悪くなる人が多くなるって一体どういうことなんだい? 何か悪い食べ物でも見つけたのかね」
「缶詰のせいだよ、缶詰の」
「缶詰ぇ?」

 ユフィーリアは眉を顰めたラヴェンデルに、事細かに説明をした。赤と黄色の缶詰を皿の上で握り潰した瞬間に、辺りに異臭が立ち込めたということを非常に細かく丁寧に。

「もしかして、それってシェールストレミングじゃないかい?」
「しぇー……何それ」
「世界一臭い食べ物さ。ニシンを発酵させた、外国ではよく食べる食べ物らしいね」

 ラヴェンデルの言葉を聞いて、ユフィーリアはセレンの台詞を思い出した。


 ——近くの集落からお裾分けって言って貰ったのよ。人間なんだけどね。貰ったというより、押しつけられたって言った方がいいかしら……?


「人間ども、許してなるものか」

 ポツリとつぶやいたユフィーリアは、さながら幽霊のように立ち上がる。同じようにしてアノニマスも。
 拠点の近くにある集落と言えば1つしかない。本当に小さい村である。そこには鳳凰部隊がわずかに駐在しているので、いずれは侵略してやるつもりだったのだ。
 だが、今回の件は、ある意味テロに近い。よって——。


「戦争しようじゃないの。なあ、おい……人間さんよ」




 このあとユフィーリアとアノニマスのみで小さな村を壊滅させた。
 全身から血をしたたらせて帰還を果たしたユフィーリアとアノニマスは、シェールなんたらにも負けぬほどの鉄の臭いを放っていた。

 ちなみに余談ではあるが、作戦会議をしていたグローリアとスカイにもわずかながら被害が及んだようで、彼らは「頭が痛い」と揃ってラヴェンデルに訴えたらしい。

Re: Sky High-いつか地上の自由を得よ- ( No.12 )
日時: 2015/02/17 15:24
名前: ツギハギさん (ID: j9SZVVec)

どうもです。 キャラ募集のところが急にロックされて驚きながらこっちを見に来たツギハギです。
塵塚大王(妖怪)のお姉さんの設定を考えていたところなので驚きましたツギハギです。(ダスティー;ほんまグローリアはんいけずやわぁ〜
風評被害です姉さん。

さてと、このあたりにしてちと小説についても。

いつのまにかそこそこ更新されてるので全部に対しては無理なのですが・・・
まず、ユフィーリアがうちのエデルのことを「エド」と愛称で呼んでいるのならエデルも「ユフィ」なり「リア」なり愛称で呼んでも違和感ないんじゃないでしょうか!?(エデル;1つめにそこかよ ユフィーリア;だって長いじゃん。 エデル;お前も大概だろうが。

そして、番外編ですが。
シュールストレミングはあかんですよ…世界で一番臭い食べ物で有名なんですから。(エデル;シェールではなくシュールのほうが正しいらしい。

んでは、このあたりで。 ツギハギでした。

Re: Sky High-いつか地上の自由を得よ- ( No.13 )
日時: 2015/02/17 19:36
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: 7WYO6DME)

ツギハギ様>>


あっれぇぇぇぇぇ!?
なんか素晴らしいキャラを逃したような気がするぞぉぉぉおおお!?
や、やっぱり予定を変更しようかな……とか思ってた。思ってます。

という訳でこちらの方では初めまして。
エドさんはもうお気に入り決定で((ry
ていうかてっきりシェールだと思い込んでた。あれシュールなんですね。直します!!
でもそれはアカンよ……獣人は鼻が利きますからね。

このスレッドを読んでいると嬉しいです。
ツギハギ様、ぜひともその塵塚大王のご投稿をお願いします。リク依頼の掲示板を修正しますのでぜひともぜひとも!!!

それでは山下愁ですた。

Re: Sky High-いつか地上の自由を得よ- ( No.14 )
日時: 2015/02/19 11:09
名前: ディスコ部長 (ID: WPiiAAB9)

どうも、オリキャラを投稿させて貰ったディスコ部長です。


ユフィーリア強すぎじゃないですかね?w
彼女の無双っぷりが素晴らしいなあと思いました。

後、あんパンのくだりが面白かったですw

今んとこ、敵が弱いのでこれからどんな強敵が現れるのか楽しみです。

頑張って下さい!


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