複雑・ファジー小説

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しりとりシリーズ
日時: 2016/04/04 21:09
名前: 彩都 (ID: 4mrTcNGz)

暇なので書きました。                   




                               












































































































































































































































































































NEXT 『愛』です、どうぞ。

 『愛』

 『愛』、それは、傷付ける愛、痛みのある愛、壊す愛、無い物を愛す愛、正体不明に愛する愛、只の愛、無機質を愛す愛、言葉を愛す愛、見た目を愛す愛、体の一部分を愛す愛、ete……………。
 いやはや、この世には色んな愛があるのだ。
 だから、数え切れない愛、人類の数だけ愛がある訳だ。
 だから何だ、と言う訳もなく、物語は進む。

「むぅ〜、めんどくさいなぁ………もう、知らんし……」
 少年は項垂れていた。
 ただただ、暇、の一文字。
「『女子の愛』何て課題、意味分からんし……」 
 少年は、手元の紙を見る、その紙には大々的な大きさの字、『愛』が書かれていた。
 ただ、どうしようもなく、意味不明な先生の課題、もう授業受けたくないのだが………。
 俄然、やる気は起きない。
 意味も無く、『やる気スイッチ』を探すが、そもそも無い。
 意味が無いと分かりながらも、『愛』という字を見つめ、思う。
 うん?そういや、漢字には禾編やうかんむりやら、何やらあるよな?『愛』にもあるよなぁ?それを分解して、課題として出そう、うん何か面白いな、それは。
 ハハハ、と一人で虚しく笑いながら、紙とペンを用意、『愛』と書く。
「空中分解して………ノ、ツ、心、久、………ん?何か足らんなぁ………?」
 あぁ……?んん?………あっ、かんむりだ、かんむりが無いのだ。
 「だぁあああああ!!!!やっちった!………」
 ただ、考える、少しだが、冷静になる、だったら、ツ、ではなくリ、にすれば良い、真ん中を、ウ、の上に指せばいいのだ、俺って天才!?。
 いや、そんな訳は無い、と読者がツッコんだのだろう………ツッコまなくてもいいのだが。
 俄然やる気はないまま、考える、うーん……どうしたら………?
 ラララン、ララン、と鼻歌を歌いながら、ノ、リ、ウ、心、久、を考えるが、何も出ない。
 いや、何かに一つでも思い付かなければ………学校卒業出来ねぇ!!
 笑顔で教師の顔面を殴る、と言う妄想をする、虚しくなるだけだ………。
 だからと言って、投げ出すのもつまらない。
 一応、考えれる分だけを考えよう、………おっ!良いの思い付いた!ウノリちゃんと心久(こころひさし)君の物語にすれば良いではないか!!!
 カァー!!やっぱり俺天才!!この二人が合体して、『愛』となった!!何か感動物じゃね!!??
 寝る間も惜しんで書いてやる!そう思いながら、紙に書く。
 草臥れない様に紙芝居の様にした。

 太陽が出る、時間はもう朝だ、少年は寝落ちしてしまった。
「太陽……?あっ!?もうこんな時間か!急がないと………」
 トトッと体制がぐらつくも、建て直し、紙芝居が入った袋を手に、玄関を出た、戸締りをして、学校に行く為に出入り口に、走り出した。

 太陽がてらてらと少年を苛める、少年はそんな事をお構い無しに出入り口付近の、自分の自転車に乗る、籠には紙芝居一式。
 少年は走る、学校近くの道路へ、自転車で。
 でかい御神木を見る事が出来る神社を通る、マイナスイオンが出ている様で涼しい……あれ?マイナスイオンは涼しかったけ?今はそんな事を考えている場合ではない、早く目的地に着かないと……。
 とか、思いつつ……やっと道路に出る。
 ルルルルン、ルルン、ルルルルルン、ルルン、頭の中で、回転するメロディ。
 色々と音楽を聴く内に頭の中で、何時の間にか、音楽が流れてしまっている状態になってしまったのだ。
 だから何だ?、と少年は聞き返す、音楽が好きなんだから、良いんだ、と言葉を紡ぐ。
 愚弄するならすればいい、自分は放って置くだけなのだから。
 爛々と輝く太陽が憎いな………そう思いながら、自転車は進む。
 ムラムラとアスファルトから熱を感じる、早く行かなければ………。
 馬力を上げたい所だが,そこ迄の力は無い、すると、学校の木が見える。
 縷々と続く道に入り、近道をした。
 垂れる汗なんて関係無しに、学校の敷地内に入る、駐輪場に自転車を置き、鍵を掛けて、教室に向かった。
 タッタッタッタ……駆ける足音を関係無しに進み、教室に入った。
 たらり、と汗が顎から落ちる、何とか間に合った様だ。
 だぁ………疲れた………。
 大量の汗を拭いながら、自分の席に座る。
 累積した欠課のマイナスの点数はこの紙芝居で巻き返す。
 スーハー、スーハー、と深呼吸をする、落ち着け、俺………。
 歴史を感じる教室、この学校は築八十年とか何とか………。
 考えても無駄だだだだだだ!?
 誰かが、俺の頭をグリグリした。
「ただただ、お前の頭を攻撃する、コレが俺の攻撃の仕方、お前はどうだろう?」
 後ろから声がする、チャラ男の知り合いだった、コイツも俺と同じ授業の人間だ。
「だよッ!?……何だお前か……」
「辛いねぇ……まさかまた徹夜かよ?徹夜は止めとけって何度も言ってるんに……」
 苦虫を噛み砕いた様な顔で溜息を吐く、コレでも頼れる親友だ。
「だーかーらー、人の話は聞けっちゅうに………おい、聞いてんのか!?」
「カアカアうるせー!」
「せぇーのはお前だ!カアカア煩くないっての!」
「のヤロー!?」
「濾過したいわ!お前の性格!」
 ククク………プププ………アハハ………周りの生徒が笑い出す、俺とコイツはまるで、笑えるコンビ、と思われているようだ。
 だけれど、コイツとはコンビではない、只の知り合いだからだ……。
「だぁーもう、会話は終わりだ、終わり!」
 理解するのが飽きたのか、自分の席に座る、俺も疲れたので、座った。
 タン、タン、タン、と教師の靴の音がする、俺はドキドキした。
 タン、と止まり、教室の戸を開けられた。
 ただ、驚く、この授業の教師じゃない……?すると五、六人がゾロゾロと入り、その後にこの授業の先生が入ってきた。
「ただ、先生一人が聞くのも面白くないんで、他の先生を呼んで、一緒に聞く事にしました」
 単純にその台詞に対し、『ハアァァァ!?』や『厭だあぁぁぁあ!』とかの阿鼻叫喚が教室内に響く。
「クク………まぁまぁ皆さん落ち着いて………」
 低年齢に見える、四十代の先生が落ち着かせる、この先生は生徒から、人気なので、皆が黙った。
「ただし、条件があります………二人以上、皆さんの話で先生に手を上げさせた者が点数に関係なく、単位を上げましょう、そして、手を上げた先生が、一人以下の場合、単位は無しです」
 す……凄い面倒だな………生徒全員が思った。
「ただただ、人がいるので、出席番号順に行くか………01、どうぞ」
 ゾロロ、と暗い雰囲気を出しながら、立ち上がる、女子だった、女子の場合、男子とは逆、『男子の愛』だった。
 立ち上がって、自分の名前を名乗ったのだ、そして噛み噛みになりながらも喋ったのだ。 
「だ…『男子の愛』は……」
 ハラハラしながら彼女は言う。
 後ろに気を使いながら、自分の紙に書いた事を復唱する。
 ルンルンと後ろの女子はまだか、まだか、と待つ。
「………つまり、男性は純情な人も入れば、野性的な男性も居ると言う訳です、終わり………です………」
「………………素晴らしい!!!男性の純情も居れば、性に性愛に性欲に従順な男性も居るという話ですね!!では、先生、挙手をどうぞ!!」
 ゾロロロロ、と満場一致だ、彼女は喜んだ。
「だ……大丈夫だったですか……」
 完全に01番の挙手から、拍手に変わるが、次の女子がいきなり立つ。
「つ−か、先生もう言っていいか!?『男子の』……」
 ノリを弁えない02番の女子。
「し……仕方ない……02番、どぞ……」
 ゾロゾロと周りが慌しくなった。
「たぁぁぁ………煩い煩い!!言うぞ……『男子の愛』って言うのは……」
 歯向かったら、喧嘩になる!!それを理解した皆は、静かに聴いた。
「………対等!男と男のタイマンのルールはそんだけだ!勝つか負けるか……そして、男気に惚れて、舎弟に成る!!これが私の『男子の愛』です……」
「……素晴らしい!恋愛という概念を越えましたね……では、挙手をどうぞ……」
 存外熱い話なのに、誰も手は上げない。
「居残り、つまり、単位は上げれませんでした……」
「たぁぁぁ………無理だったかぁ………」
 あーあ………と項垂れる彼女。
 状況はどうでもいいと見える03番のフードの少年が言う。
「う……あの……もう……言って……良いスか……?」
「可能だ、言って下さい」
 威圧無く接する先生に頷いて、話す。
「……全てにおいて……女子とは……変態である……AVが存在する限り……」
 リアルにコイツ何言ってんだ!?そう、皆は思った。
 只、単純に意味が分からない、何が言いたいのだろう?
「後ろからするのも気持ち………」
「ちょっ!もっもういいです………挙手をどうぞ……」
 ゾロゾロと騒ぎ出す。
 全ての生徒は俯き、先生達も挙手しない………。
「いやぁ、残念でした……単位は無しです………」
 すぅぅ、と、先生の語尾も弱まった。
 ただ、俺はもうすぐだった。
 単純に04が立ち上がった。
「たっ大変です……すみません、抜けていいですか?」
 彼女は焦っている様だ、先生が話を聞く。
「詳しくは知らないんですが、母方の祖母が危篤状態と……」
「とても大変ですね……ですが、抜けるとなると、この単位を捨てる、という事ですよ?」
 よもや……こんなヤバい状況なのに……単位を取るか、家族を取るか、という決断をさせる気か………?。
 完全に鬼だ……生徒はそう思う。
 うぅっ……彼女は悩んでいた………。
「単位は………」
 ハラハラした………こんなにハラハラした事は無かった。
「単位は……………捨てます………!!」
 すると彼女は後ろの教室のドアから走り去った。
 タッタッタッタッタッ………………音が聞こえなくなった所で先生は言った。
「たまにこんな事が起きます、さて正しいのはどちらですか?答は簡単です、『家族』を取りなさい、『家族』が一番です、何故なら、『家族』は私達を育てました、それに感謝しなければなりません、結局最後は『家族』を選択するのですから………」
 爛々としていた教室の熱は段々下がってきた。

Re: しりとりシリーズ ( No.18 )
日時: 2016/01/16 19:18
名前: 彩都 (ID: 5TWPLANd)  

 『其の他』

 俺は壊れている……欠陥と言うのだろうか……?何時もこんな事を考えてしまったいるのだ……『俺は存在しなくても良いのではないか?』と……
 とりあえず、末期的な考えだとは、自分でも分かっていた……だが、この考えは何故か、覆せなかった……何年も前からこの考えはあったが、『何時から』あったかは、分からない……
 今は考えるしかない……『自分が存在しなくても良いのではないか?』を……結局この答は何だろう……?俺はこの答の終着点に着く事が出来るのだろうか……?
 完全証明、不可能、可能、無……これでは、結局解答に辿り着けないではないか……悶々と考えてしまっている内に、昨日の夜から、考えたので、時間が過ぎていた。
 ただいまの時刻は朝七時四十五分……結局この事を考え過ぎて、寝る事さえも出来んかった……うーん……今日は仕事なのに、寝てさえいないとは……これは困ったぞ……
 存外、今日は仕事がたまたま休みだったから、良かったが……本当にこういう考えは早く出さないと、結婚や恋愛、仕事に関わるな……そう思いながら、布団の中に潜った……

「ただ単にさぁ、君は『存在しなくても世界は動いている』って考えにも似ているんだよね……まぁ、基本的に君の考えは、『自分が存在しなかったら、どうなるか?』って感じの考えだがね」
「だけどもさぁ、それって何か違うんだよなぁ……やっぱり、『自分は存在しなくても良いんじゃないかなぁー』って感じなんだよな……一体俺は何を答として、求めているんだろうな……?」
「何気に答を求めてなかったりな、でも良いんじゃね?答が無い質問って言うのもさぁ?まぁっ、解答もゆっくり考えようぜ?俺達は大学三年生……死ぬ迄に時間はたっぷりあるんだから」
「ランキングだったら、どんなんだろうな、俺の『自分は存在しなくても良いのでは』って言う質問は?どれ位の順位なんだろうな?まぁ、どうでも良いけどな、さて……行くか……」
「カッハッハ!確かに、でも、順位は低そうだ、そう言う考えは多そうだし……で、何処に行くんだよ……?まさかとは思うんだが……彼女の所か……?違うかな?正解かな?」
「なっ!?良く分かってるじゃねぇか……彼女だよ、送り迎えしにいくんだよ、まぁ、パシリでも良いんだよ、彼女が俺を好きだったら、良いんだよ……俺は彼女を愛してるんだよ……」
「良くそんなキモいセリフ言えるね……ウザくて気持ち悪くて、俺の友達から、ランクダウンさせたいわ……ランクダウン……顔見知り……?赤の他人扱い……?放っておく……?」
「苦しいわ!止めてよ、俺の友達はお前が居なくなると、寂しくなるから……基本ぼっちなんだぞ!?そして、お前が声をかけてくれて嬉しかったんだぞ!親友で頼むわ!!」
「分かったわぁった!……赤の他人……☆って嘘嘘……で、どうするんだ、その解答は……?結局出せるのか……?出す事が出来たら、俺は嬉しいぞ、俺も帰るわ……んじゃな」
「なっ!?お前も行くのか……まぁ、俺が離れるからな……またなぁ〜、会う時は百年後な」
「長いわ!」
 ワーワー、その後騒いだな……そう思いながら、俺は外に出たな……そして、彼女にフラれたっけ……あれっ?目から水が……?そう思っていたら、何時の間にか寝ていた……
 ただの思い出し夢かよ……そう思いながら、昼13時を越えていたので、昼飯にした……どうせ、俺みたいな男はカップ麺で良いんだよ……そう思いながら、お湯を入れた。
 ただ単に三分待つのは辛い……なので、三分で読めるミステリーや三分で読めるSSを読んだりした……そして五分経っていた……これは失敗……麺が伸びていた……。
 大量の麺になっただけ、まだ良いか……味が無い方が泣けるが……カレー味だから、あまりそう言う事は起きる事は無いだろうが……それでも美味いのは確かだが。
 俄然、食欲がそそる汁だったので、ご飯を入れて食べた……うん、美味かった!!これはこれは……これは最高だった、うーん……暇だな……眠くは無い……どうするか……

 回覧板あるのを忘れていたので、それを見て、署名し、隣人に渡した……俺は、暇だから、外に出る事にした……まぁ、家に篭ってては、良い事も思い付かない、だから、外に出た。
 ただ、何をしようって訳でもなく、ただ、探索でもするか……そう思い、商店街に向かった。
 ただ、何をしようか……?見るだけもつまらないし……俺は肉屋でコロッケ(一個70円)を一つ買った、出来立てなので、熱い……でも美味かった……
 ただ、何で、肉屋のコロッケはこんなに美味いんだろう……?これはとても不思議だった……衣はサクサク……中は甘くて、肉が大きい……うーん……美味いから、どうでも良い。
 今から、何をするか……?コロッケも食べ終わったし……まぁ、どうでも良いが……俺はそう思いながら、商店街をブラブラした……

 ただ、ブラブラ歩いて、河川敷に辿り着いた……そこで見た夕日は忘れられなかった……何とも綺麗な赤だった……いや、紅色が正しいのかもしれないな……
 中々綺麗で俺の悩みなんて簡単に吹っ飛んだ……俺の悩みはちっぽけだった事が分かった……
 単純に思った……これを機に、もっとゆっくり、『俺は存在しなくても良いのではないか?』という考えを解こうと思った……

 NEXT 『太刀』

Re: しりとりシリーズ ( No.19 )
日時: 2016/01/17 18:45
名前: 彩都 (ID: yLoR1.nb)  

 『太刀』

 さて、太刀とは綺麗と思わない?私はそう思うんだよね……こんな綺麗な形の剣なんて……興奮するに値するよ、アハハハ……でもね……君らも思う筈だ……『太刀は素晴らしい』ってね……さてさて、今から話すのは、一本の剣を持った少年が悪と戦うと言う様な至極平凡な話だが……でも、中身は平凡ではないんだよ……さてさて、少年が手に入れるのは、今迄の平凡かそれとも……?

 もうすぐ時間が変わる頃……小学三年生程度の身長の少年が屋根の上に乗っていた……
「ただ今から任務を開始する……行ってくるぞ……」
 存外楽しそうに任務を開始する少年……少年は笑っていた……少年は一本の太刀で、見張り二人を一気に倒した……少年は血を拭う、そして建物の中に入った……
「ただ今、潜入中……その先の情報を下さい!」
 今、少年は進路確認をした、そのまま真っ直ぐの後、左へ曲がり、真っ直ぐ進む……そして今度は右に曲がって、社長室へ向かう、と指示が出た。
「ただ今、社長室へ、到着いたしました……行きます……!!」
 する〜りと、少年は中に入る……そして、一刹那で、社長を殺した……
「ただ今、社長を殺しました、即時退散します」
 すると、少年が喋って、機械音声から『分かりました、急いで、帰って来て下さい、どうかバレ無い様に……』と言って、少年は承諾した。
 ただ帰るのに、不安も何も無い……早く帰る事が先決だった……そして何とか少年は建物から、脱出した……そして少年は自分のアジトの中に入った……そして、自分がやった事を全て、的確に話した……そして少年は帰った……明日は学校だった……

 太陽が照っていた……少年はうだる暑さを我慢しながら、登校していた……少年はだらだらと歩いていた……何でこんなに熱いんだろう……?
「うー……熱い……殺し屋の時の方が良いな……何で学校なんて行かなきゃ……ブツブツ……」
 つまらなそうに、少年は足にあった石を蹴った……30メートル先の池に入った……少年は仕方無さそうに学校の中に入った……まぁ、ある程度は受けなくても良いのだが……基本的な勉強はしている……小学六年生位の勉強はしている……すると、学級委員長の女の子(メガネの可愛い少女)が話しかけてきた……
「太陽照ってるね!熱いね!でも、君は何時も黒い服だよね!何でかな!?」
 中々ストレートな言い方の彼女に少年は言った。
「ただまぁ……腕に傷とかあるからね……グロいから、あんまり見せたくないんだよ……だから、長袖なんだよ……だからね……」
 猫の様に笑いながら、少年は学級委員長の女の子のスカートを右手で、目にも見えないスピードで捲った。
 ただ……あまりのスピードで学級委員長の女の子は気付いていない……捲った後、上に向いているスカートを手刀で撫でる様に瞬間的に直した……一回の手刀で、スカートは元の形に戻った。
 ただ、学級委員長の女の子はスカートが捲られた事に気付いていなかった、まぁ、早過ぎて気付かない方が多いが……
 俄然、夜の仕事である殺し屋に身が入った……まぁ、今日も今日とて、殺人だが……すると、学級委員長の女の子が言った、夜に関わる事を言う……
「うーんとねぇ……何か今日の夜、何かやると言ってたような……あっ!思い出したよ!クラスの皆で肝試しをしようって話があってね!君も行かないかい!?」
 ……いっ……今なんて言った……?聞こえた通りに言えば、『肝試しをするから、一緒に行こう』ってか!?いやいや夜の仕事が……と思ったが、潜入捜査している、同じクラスの少女が近付いた……コードネーム『アリス』と言う……が話し掛けてきた。
「ただね、親御さんにも話を聞かないとね……学級委員長?ねっ?そう思うでしょう?」
 う〜ん、と学級委員長は悩んでいる合間にアリスに話を聞く、さて、これからどうするか……?
「完全に殺し屋は休めない……だから、行くとしたら、時間をずらすしかない……どうするの?行くの行かないの?ハッキリ言ってやった方が良い……あまりにも酷い事言うと、学級委員長から嫌われるから、気を付けろよ?分かったか?」
「か……完璧に遂行してみせるよ……」
 よもや、行っても良いと言われた……これはたまに休むしかないな……どうせ、夜、外出ている事に、変わりは無いのだからな……そう思いながら、少年は言った。
「ただぁー……まぁ、言ってみるよ、親にさ、聞いてみる、何時頃に始まる?そして何処集合?その時間に居たら、親の許しは出来たと思って?出来なかったら、また誘ってね?」
 猫被りで言う……すると、学級委員長は笑顔になる……何とか、クリアしたようだった……
「大変だな……小学生も……」
 モコモコした、筆箱を弄るアリス……そういや、アリスは19歳だった事を忘れていた……よくまぁ、10歳位離れている学年共と絡んでいるな……まぁ、身長が大きくならなかっただけだが……
 頑張って、ボスを説得、そして少年は肝試しに行く事が出来た……

 ただまぁ、これが悪と戦う少年の話……えっ?太刀の話関係無いって?まぁ良いんじゃない?一応最初だけ出ていたんだし♪まぁ、私が言いたいのは……『太刀は美しい』って事なんだけどね♪

 NEXT 『緻密』

Re: しりとりシリーズ ( No.20 )
日時: 2016/01/23 12:04
名前: 彩都 (ID: z2eVRrJA)  

 『緻密』

 俺は華麗な犯罪者、どんな家も金庫も針金で開けていくぜ!そして俺は万能な犯罪者なのだから!!
 楽な仕事だが、バレたら、怖い職業である(そもそも犯罪行為なので職業ではない)……そして、俺はまた一軒の新たなカモを見つけた、そして、俺はピッキングをした……
 ただの単純作業だが、家の鍵によっては、カードとかもあるから、大変だ、そして、今回は普通のよくある鍵……俺は愛用の針金で、ゆっくりと開ける……『ガチャリ』と、小気味良い音が聞こえる……よし……鍵は開いた様だ……俺は急いで、金品財宝を奪おうと思った……

 ……た……高い物品ばっかじゃねぇか!?何でこんな良い家を早く見つけなかったんだ!?俺はこの家を見つける事に何年遊んでいたんだか……そう思いながら、金銀財宝、時計、指輪、ネックレス、通帳……おっと、これは、暗証番号が通帳に書いていた……忘れっぽい人なのだろう……俺には、最高です!!ん〜と……900万円入ってるじゃん!?これは大金持ちではないが、小金持ちかな!?そう思いながら、懐に通帳を入れる……そして、金目の物を入れていき、袋が満タンになる、よしよし……これで今日の稼ぎは終了だ……
 だが、油断は出来ない、まず、周りに警戒しなくては……そう思いながら、周りを見る……よし、誰も居ないな……俺はその家から、脱出した……

「……ただまぁ、俺は運が良かっただけだよ……合計1800万円も手に入れただけ、これで少しは休めるな……」
 何となく、あの時の家の話をする俺に幼馴染みの空き巣は言った。
「……ただ……まぁ……憑かれなくて良かったね……危険な家だし、あそこは……」
「ハァッ!?何がぁ!?意味わかんねぇ事、言うなよ……」
 よもや、そんな話になるなんて、その時の俺は思っていなかった……あの家が……
「が……頑張ったのは良いが……お前が入った家は、幽霊屋敷なんだよ、お前が金品奪っても、幽霊に憑かれなくて、良かったなっと……まぁ、俺は帰るわ、流石に金は払っとくからさ、御払い受けとけよ……またな……」
 なっ……何だってー!?あの家が幽霊屋敷だったなんて……マジか……?俺はそう思いながら、幼馴染みの言われた通りに御払いを受けた……

 ただ、今は、お金が無くなった……!!まぁ、一年で結構使ってしまった……犯罪者仲間と一緒に飲みに行ったりとかで結構金が……そして、また、あの家とは全く違う街の人も出入りしている場所を選んだ……但し、人が居ない合間を計ってだ。
 大丈夫……そう思いながら、ピッキングをして、中に入る……そして、金銀財宝を袋の中に入れる……ん〜……今回も簡単だった……そして、中に仏壇を見つけた……中に供えられているのは、ジジイと、ババアだった、俺はお爺ちゃんっ子でもあり、お婆ちゃんっ子だったので、手を合わせる事にした……まぁ、犯罪者に手を合わせられる気分はどうなんだろう……?それには不思議以外、何も無いな……
 何気に、饅頭が供えてあったので、指紋が付かない様に、袋を開けて食べた……久し振りに饅頭を食べて、少し嬉しかった……そして、何とか、饅頭も食べ終わり、袋は自分の家で捨てる事にして、俺は、家を出た。

 ただ、今回は金額が少なかった……200万程度だろう……その話をすると、、あた、幼馴染みの空き巣は言う。
「……うーん……そういえば、その家の近くで住職と、神主が交代交代で、何かやってるって話だが……お爺さんとお婆さんの霊がどうとかって……でも、良く、お前は幽霊に憑かれないよな……何をしたんだよ?」
 よもや、そこを聞くとは……俺は仕方無く言った……
「ただ単に、仏壇に手を合わせて、供えられた饅頭食った、それだけだよ……それがどうした?」
 ただ、幼馴染みは、笑いを堪えていた……
「たはー!お前は面白いなぁ……やっぱり、その行為は憑かれるって!アハハハハハ!!」
 ハハハ、とわらう、幼馴染みにキレる俺、好きでそう言う物件に入ってないのに……俺は仕方無く、家に入って、盗む事は止めた……もっと他に稼げる事は無いかな……?

 な……な……無くなった……俺の通帳の中身がゼロに……まさかの、家に入るより、稼ぐ物が無かった……そんな……俺は落胆しながら、外に出た……あぁ……何時の間にか、他人の家を観察していた……これは職業病とでも言うのだろうか……?いや……空き巣や犯罪事に職業もあるものか……そう思いながら、街を歩き回った……

 ただ……明日になって、俺は、また、ピッキングして、中に入る事に……今回も、出入りがある場所を選び、夫、嫁、息子、娘が出た所を選んだ……今度こそは普通であって欲しい……そう思いながら、中に入った。
 ただ、金品はしけている……少ないな……まぁ、100万円になれば良いが……そう思いながら、急いで、外に出た……

 ただ予想金額の半分……50万になった事を幼馴染に話す、すると、また、言う。
「うーん……確か、そこって、一家心中で首吊り自殺した場所でしょ?確かだけどさ……」
 ……さぁ……またハズレくじを引いたのか……そう思いながら、俺は、事故物件を引き当てる能力を手に入れてしまったのだった……ていうか、この能力凄く要らないんだけどぉ!?
 俺はその運命を仕方無く受け止め、その後もピッキングを続けた……

 NEXT 『伝』

Re: しりとりシリーズ ( No.21 )
日時: 2016/01/24 17:02
名前: 彩都 (ID: 49hs5bxt)  

 『伝』

 俺は困っていた……何故かって?そんなのは簡単だ、今、俺には、『金が無い』からだ……そして、明日は借りてるアパートの家賃を払いに行く日なのだ……俺はどうしようもなく、泣くしかなかった。
 ただ、それを知り合いの、吉田君に話すと、『おう、だったら、私が払ってやんよ』と言い、翌日、10万円を持って、払ってくれたのだ、因みに俺のアパートの家賃は6万円だ。
 だが、家賃を払ってくれたのだ、何かしておかないと、と思い、『お礼させてくれ』と言うと、『いやいや……お金持って無いなら、そんな事しなくても良いよ』と言って、逆に奢ってくれた、その日は焼き肉パーティーだった。
 ただ、お金持ちはスケールが違うなと思った……

 ただ今、金無い、今日の晩御飯が無い……何時もはサークルの友達や女友達、はたまたクラスの女の子の昼のおやつを少しばかり分けて貰っていたが、それももう尽きた……さて、俺はどうしたら……?そう思ってると、吉田君が来た、『お前、生きてるー?』等と、軽がるな発言をして家の中に入ってくる、そして、鍋を持ってきてくれた、今日はカニ鍋だそうだ……さて、料理上手である吉田君はいとも簡単に、豆腐を切っていく、そして、段々と完成していく……台所から、良い匂いがする……これは期待マックスだ!!

 大丈夫と、私は言いながら、金無しのアイツの卓袱台に新聞を敷いた簡易敷き布を置いて、鍋を置いた、いし、これで良いだろう、お酒も用意したし……そして、謝らせよう、春に出会った時は、分厚いコートを着ていて、私を『男』と勘違いしやがって……今度こそ、酒を飲ませて、『男と勘違いしてすみませんでした、これからは吉田ちゃんと言います』と、ビデオレコーダーで、録音してやる……そんな悪い企みにアイツは気付いていない……しめしめだ……そう思いながら、ビールを渡す、何で『吉田ちゃん』と呼ばせるか……それは、『吉田ちゃん』と言われた事が無いからだ、だって、『ヨッシー』しか、渾名無いじゃん!?そうでしょ!?全国の吉田さん!?そう自問自答しながら、予備のビールを渡す。

 凄く美味そうなカニ鍋だな……食べるとは、思わなかった……そして、吉田君からビールと、予備のビールを貰った、まぁ、お酒は強くない方とは思うが……そして、ビールを飲む、美味いなぁ……そう思いながらカニの足を取って、中身を穿(ほじく)る、う〜ん……カニは美味いなぁ……カニを舌鼓しながら野菜にも手を伸ばす、そしてビールを飲む……何なんだよ、この幸せコンボは!?そう思いながら、一本目を飲みきり、二本目突入、う〜ん……冷えてて美味い……

 いや〜、そんなに美味いのか……少しはアンタの為に手を上げたからな……空腹には、とても美味しい物を食わせたいからな……やっぱり、私はコイツの事が好きなんだな……そう思いながら、恋心は秘めておく、そして、私も食べる事を忘れていた……確かにこれは美味しい……本当に料理教室通っていて良かった……私は少し安堵する……そう思いながら、二人の箸は進んでいく……そして、アイツは二本目のビールを飲み切って、三本目に突入した……早く酔わないかなぁ……?というか、もう酔っているのでは……?薄ら、そう思ってしまう、そしてビデオレコーダーを起動する……これで、言い逃れは出来なくなる……さぁ、言え!!

 えーと……少し酔ってきたな……あぁ、熱いな……猫舌を忘れてた……そう思いながら、服を一枚脱いだ、下はTシャツ一枚だった、まぁ、タンクトップ代わりのTシャツだった……さぁ、まだ食うぜ!!そう思いながらビールを一杯、がぶ飲みをする、一気に半分消えた……まぁ、美味しいから良いんだけど……そう思いながら、鍋の中を弄り、肉団子を食べていく……あぁ、肉団子は美味いなぁ……そう舌鼓しながら、食べていく……
 食って食って、俺は少し酔ってきた……あぁーもうどうでもいいやー……

 やっと、酔ってきたか……そして私はビデオレコーダーを近付けて、『吉田ちゃん』と呼ばせるべく、謝らせた……『俺は……吉田君の事を……吉田ちゃんと言います……』と、取って、これで、証拠が出来た……そして、少し喜んでいると、とんでもない事を言った……『俺は……吉田ちゃんの事が……好きだぁ……スピー……』……?えっ?今何て……?私は、少し起こして、聞いた、『どういう事だ!?』と、すると、アイツは言った……『んぁ……?普通に吉田ちゃんが好きだ……友達として……すぴー……』……えっ?……『友達として』……!?ふざけんな!そう思いながら、アイツの肩を持って振る……よくある漫画の起こし方みたいに……だが、アイツはぐっすりと寝ている……おいおいおいおい……はぁー、と私は溜息を吐きながら、言った……
「たく……欲求不満じゃないか……」
 完全に苛つきながら、私はビールを飲んだ……

 だけど……アイツを振り向かせる事は出来るかもしれない……そう思いながらスカートを穿いて、アイツの家に行って、パンチラ等をしたが、『パンツ見えてるぞ』等とほぼ興味ない言い方をしたり……あぁ、イライラするな……そう思いながら、私はアイツにアタックしていく……アイツは私の恋心は知らなくていい……

 いやー、吉田君が……いや、吉田ちゃんか……アイツがいると、晩御飯や家賃を払ってくれるから嬉しいぜ……まぁ、アイツが俺の事が好きなのは分かるけど……もう少し、金を俺に貢いでくれる生活も悪くは無いな……そう思いながら、吉田ちゃんを家に呼ぶ、今日は何の晩御飯だろうな……?

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Re: しりとりシリーズ ( No.22 )
日時: 2016/01/31 12:52
名前: 彩都 (ID: q9W3Aa/j)

 『帝都』

 帝都日本……いや、今はもう、皇都日本になりかけてるか……俺はそう思いながら、短刀と、長刀を手に、外に出る……俺はまぁ、警邏と思ってくればいい……俺は警邏の癖に、刀を何時も持っている、他の警邏は拳銃を持っていたりするが俺は日本男児を貫いてるから、刀を持っている……だが、最近は犯罪者も刀ではなく、拳銃が主流になっていた……そして俺は勤務地である皇居に行く。
 苦しい程の坂の奥に皇居はあり、そして皇居の近くの勤務地へ向かう……もう、何年も行っている為坂には慣れてしまった、そして、自分の修行として、そこの坂を走って向かったりもしていた、まぁ、この坂だけで相当な運動量になるだろう……そう思いながら、俺は、走って向かった……

「太陽は綺麗ですねぇ……そう思いません、警邏の方?」
 タンッと、皇居の中に入ると、初老のお爺さんに声をかけられる、この人こそ、今の天皇様だ、俺は、『そうですね』と返す。
「素晴らしいですよねぇ……こんな綺麗な太陽を私みたいな一小市民が見るなんて……」
「天皇様、貴方様は一小市民ではありませんよ……この国に誇る、大切な方です、貴方様が生きてるだけで、我々は嬉しいのです、だから、一小市民だなんて、言わないで下さい……」
 今、風が俺の頬を撫でる……綺麗な桜が、俺の頬を逆撫でる……桜も綺麗だな……そう思いながら、天皇様は言った。
「ただ……この皇居の中の桜も綺麗ですね……矢張り染井吉野もいいですね……其の他の桜も良いですけどね……」
 ねぇ、と天皇様が言った……その話に俺は目を見開いた……まさかそんな離しをするなんて、俺には、予想もしていなかったからだ……その話を俺は考えた……
「ただ……私が言うのは、少し秘密にして下さいね……今の帝都を皇都に変えようと思います……大まかに言ってしまえば、私は引退して、息子に天皇を託して、皇都にしようと思うのですが……警邏の方はどうしますか?自分が天皇だったら、警邏の方はどうしますか?」
 完全に二回も言われて、答えなければならない……!俺は考えに考えて言おうとした。
「た……託します……」
「素晴らしい解答なんてこの世に無いと思うんですよ、だから答えても、それが間違いだったらダメですからね……では、私はこれで……」
 でっ……出る時間を少々早くしておけばとよかった……!そう思いながら、天皇様は皇居の中に入った……俺は、天皇様を見送る為に、右手で、敬礼をした……そして、天皇様が見えなくなると、敬礼を止め、勤務に戻った……

「ただ単に最近の天皇様は不思議なんですよね……何か、物腰が柔らかくなったというか、優しくなったと言うか……何か、不思議なんですよね……先輩もどうだと思います?矢張り、私と同じ様な事を考えたりしていますか?」
 完全に、厭な後輩と会ってしまった……コイツは、女の癖に話をよく聞いてくる……思ってもいない事を言われそうでも怖いのだが……何で、コイツと出会ってしまうのかな?俺は溜息を吐きながら、後輩と話を続ける事にした、面倒臭いが、これも先輩の役目だからだ……
「だから何だ?俺は、そうとは感じないが……お前が勘繰り易いからな……少しは考えるのを止めてみたらどうだ?少しは楽になるぞ?」
 存外な言い方をして、少し不満そうに後輩は顔を膨らませる……そう言う所は可愛いのだが、態度がでかいからな……あんまり、可愛くない。
 厭な言い方をされて、少し厭な顔をする後輩、すると、いきなり警報が鳴った、何と……こんな平和な時期に何なんだ……?そう思いながら、外に出ると、天皇様がヘッドロックされながら、短刀を突きつけられている、これは危険だ、俺は長刀を鞘から、抜き、犯人に突きつける様に、真っ直ぐ持つ。
「強いか?後輩?」
 今、後輩は計算をしている……こういう時の後輩は使えると思う……そう思いながら、後輩は計算を終えた。
「単純に言えば……弱いです」
 凄い事を言って、犯人は怒る、そして言う。
「うぉい!?俺は強いぞ!?早く、この天皇を殺させろ!この天皇の時代は終わっていいんだ!早く新たな天皇に!」
 憎い、と言いたそうな顔で言っている犯人、俺は犯人の刀を下げる様、言うが、話を聞いてはくれなかった……仕方無いので、俺は、近付いて、倒す事にした……
「ただ今から、お前を切る事にする……いいな……?」
 何気に、ジリジリ……と、間合いを詰めていく……気付かれない様に気付かれない様に近付いていく……そして、天皇様が言った……
「た……ただの名の知らぬ小市民よ……殺すなら、早く殺しなさい……!私の子に、帝都を……いや、皇都に受け継がせるのです……!貴方は歴史の一場面を見る事になるのです……!!」
 素晴らしい事を天皇様は言うが、犯人はうろたえる……そして、その間に俺は長刀を投げ、犯人の目に入る、そして、犯人は悶絶していた……その間に、手錠を犯人にかける後輩、こうして現天皇様を生かしたのだった……
 ただ、何時天皇様が死ぬのかは分からない……だから、俺達警邏が守らなければならない……さぁ、守ろう……そう思いながら、俺はまた一歩、踏み出したのだった……

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