二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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戦国BASARA ☆完結☆
日時: 2011/07/28 20:51
名前: 九尾の狐 (ID: sicBJpKD)

初めまして!
アニバサ大好き九尾の狐です!
自己紹介をします。
名前 九尾の狐
年齢 1998年生まれ(中一)
趣味 ボカロの曲を聴く・アニバサ・本?
ここで、書くのは初めてなのでお手柔らかに…
友達になって下さる方は、宜しくお願いします!
キャラ崩壊が素晴らしいです。
参照300突破!
ご訪問、有難うございます!!


第一シリーズオリキャラ

陽(よう)12歳?位
毛利の妹姫。
弓、剣術の天才。でも、どこか天然バカ。
自分を労わってくれる人(兄、元親)が大好き。

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Re: 戦国BASARA 悪ハ誰? ( No.34 )
日時: 2011/07/08 19:49
名前: 九尾の狐 ◆w2tRc5MALM (ID: /u41yojS)

「(神子よ、そちの居るべき場所は其処では無い。わたくしの元、伊勢の神宮(かみのみや)。そうしなければいずれ…)」
「…伊勢」
影の呟きは隣にいた元就にしか、聞こえなかった。
その呟きで、智将と呼ばれる彼は思い出したのだ。
かつて、神子と呼ばれし者が招いた、この国の過去の大惨事に。
神子と呼ばれた者が招いた惨事は、多々文献に記されている。
壬申の乱。
平将門の乱。
源平の戦い。
応仁の乱。
この他にもあったはずだが、代表的なものはこの四つだ。
「そうか…」
元就の声は、誰にも届かなかった。

辺りは、夜に包まれた。
影は眠り、政宗と元就は二人、再会の酒を飲んでいた。
「政宗。神子は、危険だ。止めた方が良い」
「は?何を言い出すんだよ」
「彼奴は神子だ。神子は、人間界に居てはならない。
 神子は、神々の場所、高天原に居なくてはいけないのだ。
 人間界に居た神子は、数々の惨事を招いただろう?」
そこで、政宗も気付く。
あぁ、そんな事があった、と。
「だが神子は、影は、そんな事はないだろう?」
「分かりはしない。我に女子は計り知れぬ」
「何が、智将だ。そんな事も分らないのか?」
少しだけ、呆れた声だ。
「な、何を言うかっ!」

二人は、こんな日がずっと、続くと思っていた。
だが、もう、止められぬ所まで進んでしまっていた。
この時、悪ハ誰ダッタノカ?
それは、終ってからしか、分らない。

Re: 戦国BASARA 悪ハ誰? ( No.35 )
日時: 2011/07/08 19:50
名前: 九尾の狐 ◆w2tRc5MALM (ID: /u41yojS)

元就は、この為に政宗と酒を飲み交わしたかった訳で無い。
本題は此処からだ。
「この話は、後にして…」
「あぁ、元親だな?元親は、真田と居ると嬉しそうだったぞ」
しばらく、二人とも黙ったままだった。
長い沈黙の後、元就が凍てついた声で言った。
「…甲斐を、滅ぼす」
「そうか」
政宗が神子に出会った日に甲斐の若虎、真田幸村とも出会い、その熱く燃える魂に、ライバルとして後々は決着を着けたいと思っていた。
「(アイツは、イイ奴だぜ?元就)」
そんな言葉が頭を過ったが、元就にこれは言えなかった。
何故なら、彼にとって長曾我部は無くてはならない人物なのだ。
長曾我部が甲斐に行けば、四国は自分の物になるのだが、元就は戦いを望むのだ。
「分かった。元就がそれを望むのなら、俺はそれに手を貸そう」
「感謝する」

その後、二人は別れ眠りについた。
政宗は眠れず、声を殺し涙を流した。

Re: 戦国BASARA 悪ハ誰? ( No.36 )
日時: 2011/07/08 19:50
名前: 九尾の狐 ◆w2tRc5MALM (ID: /u41yojS)

「ユ……ス…!」
皆が寝静まった、真夜中。
影は、涙の音を聴き廊下を素足で歩いていた。
「誰が、泣いているの?」
涙の音は、影の目の前の戸から聞こえてくる。
「この部屋は…政宗?」
影は、戸に手をかけて、思いとどまった。
戸を開けたら、いけない気がしたのだ。
「気のせい、かな?」
そう言って、やはり開けてはいけない、と思いくるりと向きを変え、また元来た道を帰って行った。
「明日、聞けばいいな」
と、独りごとを言いながら。

翌日、政宗には聞けなかったが。
政宗に帰るぞ、と言われてしまったから。
「頼んだぞ」
「あぁ」
出立前に、政宗と元就はこんな会話をしており、何のこと?と、影が訊ねても答えは返ってこなかった。

Re: 戦国BASARA 悪ハ誰? ( No.37 )
日時: 2011/07/08 19:51
名前: 九尾の狐 ◆w2tRc5MALM (ID: /u41yojS)

「ねぇ政宗!昨日の会話は何のこと?」
「神子には、関係ない」
「…そう」
沈黙が訪れて、夜の闇に覆われた二人を包んだ。
先に口を開いたのは、影の方だった。
「私、伊勢の神宮に行ってから帰るわ。伊勢大神と話したい事があるから、先に帰っていて」
「分かった。もう、夜だぜ。寝ろよ」
「うん、おやすみ」
と、何時もの様に答えて影は眠りに堕ちた。

「話さなければ、とは思ってるんだがなぁ」
話せないのが本音である。
「関係ないことは無いんだが、神子は手伝うか?」
寝ていて、答える訳が無いのだが、無意識で聞いてしまう。
「…マサムネ、モトナリ。ワタシズット、トモダチデイテモ、イイヨネ?…」
「寝言、か。お前は、純粋だからな。もし、俺が人を、ライバルである奴を殺したら、お前はどうする?」
神子は嘆くだろうか?それとも…?
「(あぁ、だが元就の願いだって知ったら、なぁ)」
そんな事をしているうちに、政宗も眠りに堕ちていった。

Re: 戦国BASARA 悪ハ誰? ( No.38 )
日時: 2011/07/19 17:12
名前: 九尾の狐 ◆w2tRc5MALM (ID: 8OSWocyP)

影目線
「じゃあ、後でね」
「あぁ」
スタッ
「やっぱり、政宗は何か隠してるわ!」
「何か、わたくしに用事があるのですか?神子」
突然、上から荘厳な声が聞こえた。
「伊勢大神。これは、私への罰ですか?私が、二度断ったからですか?」
「いいえ。これは、神子、貴方の為ですよ?幼き時から、わたくしは言い続けた筈です。此処に戻れ、と」
「何の事ですか?私は、そんな事…あっ!!!」
声を上げて、思い出す。
あぁ、そうだった。あの夢は、この神が見せていたのだ、と。
「あの夢に、戻れ等とは…?」
「そんな事は言っておりません。ただ、貴方を高天原に連れて行っただけです。魂だけ、ですが。
それで貴方は、ここで巫女として仕えますか?それとも、わたくしと共に高天原に参りますか?」
「どちらも、しないわ!」
即答だ。という事は、彼女の意思が変わる事はないのだ。
「分かりました。では、この先『一つの願い』以外で貴方と関わる事は、無いようですね」
「では」
くるりと向きを変えて、速足で歩く。
「(全部思い出した!そうだよ…私は、『神子』であり『巫女』なんだ。『一つの願い』は二人の…)」


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