二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 戦国BASARA ☆完結☆
- 日時: 2011/07/28 20:51
- 名前: 九尾の狐 (ID: sicBJpKD)
初めまして!
アニバサ大好き九尾の狐です!
自己紹介をします。
名前 九尾の狐
年齢 1998年生まれ(中一)
趣味 ボカロの曲を聴く・アニバサ・本?
ここで、書くのは初めてなのでお手柔らかに…
友達になって下さる方は、宜しくお願いします!
キャラ崩壊が素晴らしいです。
参照300突破!
ご訪問、有難うございます!!
第一シリーズオリキャラ
陽(よう)12歳?位
毛利の妹姫。
弓、剣術の天才。でも、どこか天然バカ。
自分を労わってくれる人(兄、元親)が大好き。
- Re: 想いは… ( No.14 )
- 日時: 2011/06/11 14:24
- 名前: 九尾の狐 (ID: qXcl.o9e)
暗闇を黄金(きん)の光が裂いていく。
その光は一瞬で消えてしまうが、その光の放つ眩さは目も眩むほどだ。
それは、全く解らないが、九つの尾をもつ巨大な狐と、それに跨る子供の物だった。
「令!こんなに光って大丈夫か?」
「大丈夫よ。誰にもばれないわ。それにもうすぐ、大雨が来る」
「えぇ〜。何だよ、雨って。それまでに着くか?」
返答は少し間があった。
「蘭丸がそうやって、私に話掛けなかったら、あと半時ほどで着くわ」
「…うぅ。分った」
「着いた…。遠かった…」
「あ、雨」
それと同時に、土砂降りの雨が降り始める。
「ほら、こっち」
連れて行かれた所は、林だった。
「雨除けの、おまじない」
と言って、令は右手で蘭丸の額に五芒星を描いた。
「天よ、この者に雨よけの加護を。これで良し」
「ん、ありがと」
こういった事は、織田軍ではもう日常だったのだが、他の軍は、織田軍が何故、濡れていないのかまだ分らなかった。
「行くよ、令」
「うん。あ、大通りを通るより、こっちの方が良いわ。人に見られないから…」
「そうなのか?蘭丸は奥州の事は知らないから、令に任せた」
- Re:想いは… ( No.15 )
- 日時: 2011/06/11 14:25
- 名前: 九尾の狐 (ID: qXcl.o9e)
「あ、止まって、人がいる。…どうしてこんな所に居るのよ」
「ん?何か言ってる。でも聞こえ無いや」
「しっ。静かにして、私が聴くわ」
そこで令は変化して九尾の姿になり、聞耳を立てた。
「……政宗様は如何したんだろうか?なぜ、政務を為さらないのか?」
「そうだよなぁ。姫が居るからってなぁ」
「あぁ。でも、その姫って美人なのか?でも、どんな姫も令姫には敵わないよなぁ」
「そうそう。だが、楓南姫は御綺麗だと聞く」
「会って視たいよなぁ」
ここまででかなりの収穫だった。
この会話は令から蘭丸へ伝わった。
「本当か?だったら、そいつを…」
「うん。人に会って運が良かったのかもね」
「で、どうするんだ?」
「もう直ぐよ。もう直ぐ…」
〜♪
「あ、来た。ふふふ、何てご機嫌なんだろ。もう直、川を渡るのに…」
「何が?て言うか令、怖い」
「そう?でも、初めてだもの。女を狙うのは」
「確かに。でもさ、女って普通、戦から帰ってくるの待ってるんだろ」
でも、と令が言った。
「私はそんな風に為りたくない。だって大好きな人に抱かれて(いだかれて)、逝きたい。きっと濃姫様は違うと思うけど」
「あぁ。そうだよな」
令が強い妖怪だろうと、人だったのだ。
「あ、あそこよ。楓南殿の家は」
「ははは、楽しみだ。だけど、明日にしよう。もう、疲れたよ」
「そうね」
- Re: 想いは… ( No.16 )
- 日時: 2011/06/11 14:26
- 名前: 九尾の狐 (ID: qXcl.o9e)
♪〜♪〜
「ねぇ令。あれは…まさか」
「そうよ、標的」
「…は、はは」
「早く寝ないとね」
「ねぇ、令。早く起きて、起きろ〜!」
「………ん?眠。何?」
「何?じゃない。もう、昼だ!」
「え、大丈夫よ。活動は戌刻だもん」
眠そうな声で言うと、また夢の中に入って行った。
「…ったく。戌刻って…夜じゃないか」
「蘭丸起きて。時間よ」
ぐっすりと寝ている、蘭丸を起こす。
「眠い」
「行くよ」
静かに静かに進んでいく。
「この木からなら中が見える」
「こっからだ。令頑張れよ」
「うん」
たっ
令は地を蹴り、木の上に登った。
「蘭丸も」
と、令の後に続いて蘭丸も木に登った。
「よく見えるわ」
「あぁ」
「ふふふ、さよなら」
ヒュン
令は楓南に向けて、弓を放った。
- Re: 想いは… ( No.17 )
- 日時: 2011/06/11 14:26
- 名前: 九尾の狐 (ID: qXcl.o9e)
ずさっ
そこに、笑い声が重なり、響く。
「結構上手く当たったんじゃないか?」
「うん。でも的、外した」
「大丈夫だろ」
そう言って蘭丸は木を降りた。令もそれに従った。
「楓南、何だ?俺に用事って。こんな雨なのに」
「政宗様。わたくしは、貴方様に好かれておりましょうか?」
「勿論だ。何故そんな事を聞く」
「あぁ、ならば…」
ずさっ
矢が彼女に刺さる。彼女は、立っていられないほどの血を流したのか、床に崩れ落ちる。
そこに押し殺した笑い声が重なる。
「…上手くあたった…」
「うん…」
「大…夫…」
人が、いる。しかも、彼女に弓を放った者が。
「楓南?!如何したんだ!…何故」
「如何したって?見れば解るだろう?」
「私達がやったのよ」
気が付くと後ろに弓を持つ少年と、弓を持つ少女が、いた。
「今朝ね、農民の話聞いたのよ。そしたらね」
「そいつに、死んで貰いたいって言ってたんだ」
もう息をしていない楓南を指さして言った。
「だから、何にも出来ない農民の代わりにやったの」
楽しそうに交互に喋る、子供。
「俺のにやった事、後悔するぜ?」
「大丈夫。お前もすぐに送ってやるから」
「えぇ。初めましょう。命を、賭けて」
- Re:想いは… ( No.18 )
- 日時: 2011/06/11 14:27
- 名前: 九尾の狐 (ID: qXcl.o9e)
「蘭丸、私の手伝いしてね?」
「分ってる。真剣にしろよ」
ダダダダダッ
地に蘭丸の放った弓が刺さる。
「外れたか…令、何もに見えないぞ!」
「あ、ごめん。この者を闇の畏怖より護り、加護せよ」
令は、空中に六芒星を描いた。
「うん。こんな感じかな」
「何をしている。真面目に勝負しろ」
「して無い事、無い」
その言葉と同時に、蘭丸は背中に弓を放つ。
ずさっ
背中に刺さる弓。そこから、血(あか)が流れ出る。
「…ぅう…ぁ」
「ちょっと、蘭丸!私が…」
「まだ死んで無い。お前がやればいいだろ?」
「うん」
ヒュン
ずさっ
「…れ…いか?」
沈黙が、降った。
「人違い。可哀想に。誰に誰も貴方を求めていないのに」
「さよなら。奥州の竜」
「…お前は?」
「私達?聞いた所で如何するのよ」
「良いだろ?どうせ死ぬんだ。蘭丸だ。こっちは、狐と人の子」
追記
あぁごめんなさい。筆頭にとんでもないことをしてしまいました。
でも、最後の方に出ます。てか、出します
こんなぐたぐたでも許して下さる、アニキのような心の広い御方はこれからも宜しくお願いします。
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