二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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英雄伝説Ⅵ・Ⅶ 無限に続く軌跡へ
日時: 2012/08/15 11:28
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: NtGSvE4l)

こんにちは。厨二病です。
このお話は「英雄伝説空の軌跡」「英雄伝説零の軌跡」「英雄伝説碧の軌跡」と言う知名度の低いRPGの外伝的なお話(別世界の時点で外伝もクソもねーじゃんとか言う奴はグーで殴るよグーで)です。
知らない人は、ウィキで調べて。

知ってる人へ
ストーリーは、SC・ちょい3rdと零・碧の順番で進めます。
ゲームの内容に少し変更?したストーリーになってるため、メチャクチャになる可能性もあります。そうなったら勘弁して。
オリジナルキャラは主人公だけ。(たぶん)

キャラクター
セシラル・ワイスマン 男 18歳(零、碧では20歳)
 唯一のオリジナルキャラ(そうでも無かった).眼鏡設定は無しにしてくれ。一人称は「私」
 小国リベールのボーズ地方で遊撃士をやりながら暮らしている。棒術使い。D級遊撃士。
 女性のような顔(エステル・ブライトの母レナ・ブライトによく似ている)をして声も高くて大人しい性格の為、初対面の人にはよく女性と間違えられる。そしてその度にへこむ。
 得意な物は、料理とピアノ
 ある人物と同じ名字だが・・・
大事な事書くの忘れてた。
 髪の色は、ちょい茶色で顔は可愛いとかそういうのじゃなく単に美人。

その他(空の軌跡)
エステル・ブライト(16歳) 空の軌跡の主人公
ヨシュア・ブライト (16歳) 空の軌跡の準主人公
シェラザード・ハ‐ヴェィ(23歳)
オリビエ・レンハイム(25歳)
クローゼ・リンツ(16歳)
アガット・クロスナー(24歳)

空の軌跡編
>>1プロローグ
>>2市長の依頼
>>3峠の土を昇って
>>4マレーシア孤児院
>>5暴走夫と手配魔獣
>>6第5話特に何も無い平凡な1日
>>7第5話特に何も無い平凡な1日・そして
>>8第6話始まりの軌跡新たな仲間
>>9第7話世にも奇妙なルーアン物語前編
>>10第7話世にも奇妙なルーアン物語中編
>>11第7話世にも奇妙なルーアン物語後編
>>13第8話《ahtfact》調査前に
>>14第9話《ahtfact》調査開始
>>15第10話 無限と空の軌跡


無限の軌跡編
>>16 少女の暮らす世界
>>17第11話大した変わらない世界
>>18第12話戦闘〜新しい希望
>>20第13話とりあえず王都に行こうお茶会への誘い
>>21第14話狂ったお茶会
>>22第15話迷い・遊撃士と《身喰らう蛇》
>>23第16話思い出はずっと心に在り続ける
>>24第17話命よりずっと大切な物

>>25回想

>>26第18話 守るべきもの
>>27第19話 無限という名の軌跡
>>28最終話 想いは新たな道へ
>>29後日談


零・碧の軌跡編
>>30零の軌跡・碧の軌跡編キャラ紹介
>>39解説
>>31プロローグ
>>32クロスベル警察パート1
>>33クロスベル警察パート2
>>34クロスベル警察パート3 挨拶巡り
>>35クロスベル警察パート4 題名未定
>>36 妹登場
>>37 後付けサイコー
>>38 仕事前のひと時
>>40 警備隊演習への参加要請・開始前
>>41 警備隊演習への参加要請 in 捜査二課
>>42 山積みの書類と軽くスル-された重大なイベント
>>43 弟分登場
>>44 散歩
>>45 偽ブランド業者の摘発
>>46 小ネタ的な何か
>>47 コリン少年の捜索
>>48 コリン少年の捜索2
>>49 秘密の問い
>>50 内容の無い殺し合い

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Re: 英雄伝説 空・零・碧の軌跡 無限に続く軌跡へ ( No.1 )
日時: 2011/11/09 22:20
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: 9ihy0/Vy)

〜PROLOGUE〜

気付いたらホテルのベットの上にいた。

美しい容姿持つ少年は仕事用の服に着替えると、早速弁当を作り始めた。

今日のお弁当は、取れたて卵の卵焼きと、ほっくりポテトと三色玄米にしよっと。

少年はそう言うと、楽しそうに弁当を作り始めた。



もう一つの軌跡の始まり。

Re: 英雄伝説 空・零・碧の軌跡 無限に続く軌跡へ ( No.2 )
日時: 2011/11/12 23:13
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: 9ihy0/Vy)

第1話 市長の依頼

キキー
遊撃士協会ボーズ支部の扉が開いた音が静かな部屋に鳴り響く。

入って来たのは優しい顔をした少年、セシラル・ワイスマンだった。

「やっと来よった、ほれおまえさん直々に依頼が来とるぞ」

受付と思われる一人のお年寄りがそう言うと

「おはようございます。ルグランさん。誰からの依頼ですか?」

と小さな声で返した。

ルグランと呼ばれた老人はかつてリベールには王都のみにしか支部がなかった頃から受付を勤める大ベテランであり、皆からは「ルグラン爺さん」と呼ばれている。そのルグランが依頼主はメイベル市長だと告げると、セシラルは分りましたと言い遊撃士協会から出た。

ボーズ地方、数多くの商人たちが訪れる場所。メイベル市長もまた商人の血を受け継ぎ、若くして「ボーズマーケット」のオーナーとしての仕事を熱心にこなしている。というより、自らの体調も顧みず仕事に没頭しているの方が正しい。

市長の家はボーズ西口のすぐ近くにある2階建ての家で非常に分かりやすいし、なお且つ覚えやすい。遊撃士協会から目をつぶってでも行ける。

遊撃士協会を出て1分足らずで市長の家に着いたが、中に人がいる気配は感じられない。扉を良く見ていると鍵がかかっている。いつもなら秘書が留守を預かっているはずだが・・・???市長の家に着いた時からか、何か凄い視線を感じていた。それが少しづつ背中に刺さっていく。セシラルはゆっくりと振り向くとそこにはいつも市長の近くにいるメイドがこちらをドロボーと思い込んだような眼で睨みつけていた。

「お嬢様が不在の時に盗みを働こうとは、しかしこの私が来たからには一歩の中には入れさせません。」

思いっきり勘違いしていると思ったセシラルは冷静に遊撃士協会の者だと説明すると誤解が解けたのかそのメイドは、

「遊撃士協会の方だと知らずに、ご無礼をお許しください。」

とやけにリアルな無表情で言った。

「いえ気にしないでください。ところでメイベル市長はどこへ?」

「今日は秘書も他のメイドも休んでおりまして家には私とお嬢様しかいなくて、お嬢様が教会にお祈りをする為に家を空けてしまうため鍵をかけてしまいました。しかしいつも自分の分まで祈っといてと言ってどこかへ行ってしまうので、今日は多分ボーズマーケットに居ると思います。」

予想もしなかった答えが返ってきたのでセシラルは苦笑しかできなかった。しかしそれで市長の意外な一面を知ってしまった。

ボーズマーケットは町の中心にある建物で、遊撃士協会、市長の家、教会からは10歩程度で行ける程の距離である。

ボーズマーケットいつも騒がしいが今日はいつもにも増して騒がしい。特に中央あたりから。セシラルはまさかと思い一番騒がしい中央部分をみると、商人に市長が説教をしていた。何を言ってるかは分からないがただ怒ってるのではなく、母親が子に想いをこめて起こるような、そんな感じに見えた。市長が話し終わったあと、怒られた商人はふてくされる事も、文句を言う事もなく市長にお礼を言ってその場から立ち去った。

メイドにきずいたメイベル市長は、

「さっリラ、帰りましょう。あらそちらは」

「遊撃士協会の者です。市長から依頼があると聞いてやってきました。どのようなご用件で?」

さすがにあんな光景を見てしまったからには喋り難く、何度か噛みそうになった。

「そうでした。依頼の事でしたね。私からの依頼は王都支部の遊撃士協会にこの手紙を届けてほしいのです。いいですよね」

意外と考えてた依頼より楽なものだった。王都は徒歩で行けばかなり遠いが定期船を利用すれば簡単に着く。

「じゃあ、なるべく早く届けます。念のためたどけたらそちらに連絡は致しますので。」

その後、この事をルグランに話すと思いもよらない答えが返ってきた。

「別に構わんが、定期船は修理中で当分使用ができないぞ。」

「つまり・・・歩き?ってことですか?」

「そういう事になるな」

「そ、そんな。でもやるしかありませんね。ボーズ支部は他の支部より人が少ないし、アネラスさんは、ル=ロックル峡谷に行ってるからいないし。私しかこんな長い仕事やれるぐらい暇な遊撃士いないですしね。なるべく早く帰ります。」

翌日、準備をしたセシラルは市長の手紙を王都支部の遊撃士協会に届けるため、ボーズを出るのであった。

Re: 英雄伝説 空・零・碧の軌跡 無限に続く軌跡へ ( No.3 )
日時: 2011/11/20 00:08
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: /ReVjAdg)

2話 峠を土を昇って

王都グランセル、リベールの首都であり外国からの観光も日々絶えない場所。悪く言えば今セシラルが居るボーズ市から一番遠い市でもある。

そんな遠い所に、定期船を使用して何時間も掛かるような所に、D級と言う高いのか低いのか分らない中途半端な階級の遊撃士が徒歩で行くなんて、どれだけ時間がかかるのか?・・・そんなのカシウス・ブライトか、クーデター事件に貢献した2人の遊撃士ぐらいしか知らない。

しかも最も近いロレント市経由したルートは、道中にあるヴェルテ橋はクーデター事件による市民の混乱で通行許可が降りず、逆のルーアン市を経由した長いルートを通る事になった。
「ハッ・・・さっきまで私は誰と話してたのでしょうか?、独り言?唯の愚痴?何かの説明?」











「おかしい・・・やっぱりおかしい」

最近のクローネ峠の様子がいつもとは違かった。

所々の草木は枯れ、魔獣が出る気配もない。手配魔獣が出るとも聞いていたがどこにも居ない。何かが起こるのか?そう思わない方がおかしい。

「王都から帰ってくるまでには何も起こらないでほしいですね。魔獣がボーズを襲撃したなんて事があったらリベール中が大変な事になりますからね」

軽い冗談を言うと、セシラルは周りの変化があった所を確認しながら再び歩き始めた。

その後十数分、登りが急な坂を進むと魔獣らしい姿があった。

その魔獣の名は「ブレードファング」
名前の通り牙が剣のように鋭い大型の狼であり、あまりにも凶暴過ぎたので手配魔獣として扱われるようになった。

普段は人を見かけると襲いかかる好戦的な性格だが今はのは近づいても襲ってこない。

気付いてないのか?そう感じたセシラルは棒を構え、堂々とブレードファングの正面に立った。それでも反応は無い。それどころか眼は遠くを見てるかのような細目で、口は固く閉じ、手足は硬直している。ブレードファングの体を触ってみるととても冷たい。まるで何か凄い物を見てしまい恐怖で何も出来ないような姿だった。「死んでる」。何を根拠にそう思ったのかは分らないが、一瞬そう感じた。とにかく下手にいじるのは危ないと判断し、先へと進んだ。


ルーアン地方への入口となる関所に着いたセシラルは、通行許可を貰い、休む間もなく恐怖に駆られながらルーアン市を目指した。

「今日合った事が人が起こしたものならその人を許しません。魔獣も生き物だ。町に害を及ぼすならともかくあんな殺し方は酷です。」

泣きそうになった顔を上げると夕陽と隣合わせに見えた風車があった。

「いつの間にか村の中に居たんだ・・・この光景を見ると嫌な事が忘れられるな。」

マノリア村、小屋の上に巨大な風車が取りついてる事で有名になり、王都の用に観光客も多い村。

「今日はここの宿に泊まろう」

笑顔を取り戻した少年は宿に向かった。



今日があれば明日もある。
同様に嫌な事があれば良い事もある。その逆もある。
今日の用に、明日も明後日も同じ事がある。


嫌な事は良い事の鍵である。誰かがそう言っていたのを思い出した。

Re: 英雄伝説 空・零・碧の軌跡 無限に続く軌跡へ ( No.4 )
日時: 2011/11/30 19:09
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: /ReVjAdg)

「君は今日から執行者≪レギオン≫№ⅩⅨ、「白面の涙」だ。」
父親がそう言うと、言われた子は小さな声で、
「じゃあ前の名前はどうなるの?」こう問う、
父親は優しい声で、「君の名前はそのまま。さっきのはあくまで仕事場での名前だよ。」と返した。

第3話 マレーシア孤児院

海港都市ルーアン
地方としてはヴァレリア湖の西に位置し、北のボース地方・南東のツァイス地方と接する。ヴァレリア湖とアゼリア湾を繋ぐルビーヌ川の河口にある港町としてかつては漁業と海運業で栄えた都市であったが、飛行船の発達により海運が減少しており、更に百日戦役でエレボニア帝国との貿易が冷え込んだため、近年産業の中心が観光業に移りつつある。
去年、ダルモア市長が個人的な借金から1億ミラにも及ぶ莫大な公費を横領し、孤児院への放火事件などを起こして逮捕される。あと何か知らんがこの話はFCのあのシーンのパクリに限りなく近いような気がする。と言うよりもネタが無かったからこうなった。


マノリア村の宿「白の木蓮亭」で昼食用にマノリア村特製頑固パエリヤを購入したセシラルは昨日の事を忘れられたが、全部という訳ではなかった。
何も考えぬまま宿を出ると、体に強い衝撃が加わり尻もちを着いた。

「きゃっ」

女性の小さな悲鳴を聞いたセシラルは直に立ち上がりぶつかった女性に駆け寄り

「ごめんなさい。ついよそ見をしてしまって。大丈夫ですか?」

そう言ってぶつかった女性に手を差し伸べた。ジェニス王立学園の制服を着て紫の髪をした女性は立ち上がると複雑な表情を浮かべながら「こちらこそごめんなさい」と言い村の南出口に向かって歩いて行った。
村の南出口を出るとある道、「メーヴェ海道」はルーアンに繋がる道で、水系統のアーツを駆使する魔物が頻繁に活動しているため女性が一人で歩くのはとても危険である。通る道が同じなら遊撃士として、お詫びとして一緒に付いていった方がいいと判断したセシラルはさっきの女性を追いかけた。

「いてっ、何すんだよ」

出口を出て直後、今度は帽子をかぶった赤毛の子供にぶつかった。しかも怒られた。
立ち上がって誤ると、子供は

「いや、別にいいよ。今度からは気をつけろよ。注意力のない遊撃士さん」

と皮肉口を叩きながら走ってさっきの女性と同じ方に走って行った。
ぶつかった時からか、何か体が少し軽くなった。ほんの少し、普段は感じないくらい軽くなった。まさかとは思ったが胸元を確認すると遊撃士のバッチがない。付近を捜したがそれでも見つからない。女性とぶつかった時にはまだあった。思い当たるのはさっきの少年。
セシラルは少年を追いかけた。とにかく追いかけた。そして少し大きな建物、いや家の前にいた。

さっきの少年を捜すと子供の声が聞こえ来た。しかも複数。耳を済まして会話を聞くと、

「注意力の無い遊撃士から良い物取って来たぜ」
「クラムまた?先生怒るわよ。前だってエステルさんの盗んだんだし」
「そうなのー。せんせーおこるの‐」

セシラルは少年の背後に近付き
「ほら、捕まえましたよ。私の遊撃士バッチを返してください」
と抱きしめるに近い掴み方をした。
「何の事だよ。知らないよ」
「じゃあさっきの会話で言っていた注意力の無い遊撃士からとって来た良い物って何ですか」
「う・・・それは」

これでもう反論はできないと思ったが急に白い鳥が威嚇してるかのように飛んできてこれに驚き、帽子の少年を放してしまった。

「ここは孤児院です。ミラも金品もありま・・・貴方はさっきの」
顔を上げると腕に鷹のような鳥を乗せたさっきの女性が驚いた顔をして立っていた。
「クローゼ姉ちゃん。俺何もしてないのにこの姉ちゃんがいじめて来る」

今ので何かマズイと思ったのか、その女性にすかさず事情と自分は男だと言う事をを説明した。

「やっぱりですか、ごめんなさい本人は悪気は無いのですが。クラム君。ちゃんと返しましょう。」
「だから俺何もしてないッて」

クラムと名の少年は強情を張ってなかなか返そうとしない。
「空の女神(エイドス)誓っても盗んで無い。」
今、とんでもなく凄い発言した事に本人はきずいているのか。単なるヤケクソなのか。

「テレサ先生が不在中の今、どうすればいいの」
女性は完全に困り果て、他の子はもう手がつけられないって感じの顔を浮かべた。

「どうすればいい、この子から返してもらうには・・・ん?この子、忘れてた。相手は子供だった。」
相手は子供だとすっかり忘れていたセシラルはクラムに正面から近づき、しゃがんだ。

「大丈夫、誰も怒ったりなんかしませんよ。本当の事を言ってください。」
そうクラムに言った。
すると心動かされたのかクラムはズボンのポケットから遊撃士バッチを取りだし
「そこまで言うなら仕方がないな。ほら返すよ。あと、ごめんな・・さい」
といいながらそっとバッチを差し出した。
「あと・・一緒にクローゼ姉ちゃんのアップルパイ食べない?おいしいよ」
この発言は意外だったが嬉しかった。周りの子供達もクローゼと言う名と思える女性も驚いていた。
「良いんですか?じゃお言葉に甘えて」
そう返すとクラムを含む4人子供に囲まれながら孤児院の中に入った。
「クラム君が外の人に懐くなんて珍しいですね。すみません名前も名乗らず。私はクローゼ。クローゼ・リンツ。貴方は?」
「セシラル・ワイスマンと言います。あっ、作るの手伝いましょうか?」
以外に良い雰囲気になったような気もしたが特にそんなんでも無かった。
「みんな、帰って来たわよ」
「テレサ先生お帰り‐」マーシア孤児院の院長のテレサ先生が帰宅するとみんなアップルパイを待つのを忘れ先生の横に駆けよった。
テレサ先生は、厨房の方に行くと当たり前のように「貴方は誰」とセシラルに言った。
対応に困ってると緑色の女の子が駆けよって来て「その人は、クラムが懐いた人だよ。クラムが懐くのは珍しいのにこの人には一緒にアップルパイ食べようまで言ったんだよ」とフォローしてくれた。

セシラルは名を名乗り、出来たてのアップルパイをクローゼや子供達と食べながら楽しいひと時を過ぎた。


この時には埋もれていた。

昨日の事が楽しい記憶の中に。

Re: 英雄伝説 空・零・碧の軌跡 無限に続く軌跡へ ( No.5 )
日時: 2011/11/30 23:08
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: /ReVjAdg)

「そういえばクローゼさんの着ている制服ってジェニス王立学園のですよね」
「ええそうですけど・・・」
「いや、2年前にそこを卒業した知り合いが居て」
「そうなんですか・・・その人の名前を教えてください」
「レクター・アランドールって人なんですが」
「え!」

第4話 暴走夫と手配魔獣

孤児院を出、ルーアンに着いたセシラルは遊撃士協会ルーアン支部に入った。
受付に立っていたのはジャン、と言うちょい紫髪の男だった。

「やあ、ルグラン爺さんからは聞いてるよ。歩きで王都まで行くって大変だよね〜。でもあのカシウスブライトやその子供達はリベール1周したからそれに加えればまだ楽だよね。それにさー・・・・」

1時間ぐらい話してそうな勢いで喋っていたので失礼と思いながらも掲示板を確認し、何も言わずに遊撃士協会を出た。
色々依頼が出ていて一番気になったのが「凄腕ギャンブラー急募」と言う依頼。最近ルーアンにカジノがオープンしたのは聞いていたが凄腕ギャンブラーを募集するとは。カジノに何かあったのか。もしギャンブルで不正な取引が行われていたら大変だ。念のためにカジノに向かった方がいい。それが理由なのだろう。
カジノらしき建物に到着すると、普通に考えてルーアンに居るはずもないマフィアや狩猟団に警戒しながら中に入り2階に行こうとしが、

「あの、遊撃士協会の人ですか?」
かなり警戒していた為に予想もしない女性の声が聞こえてきたので、見た目は冷静に振り向いたものの内心は飛び上るほどに驚いてしまった。この人が依頼人だと知ると、早速内容を聞いた。その内容とはさっきまで思い込んでいた内容とは全く違う。運が無く、ウソも、ヘ理屈もつけないのに最近ギャンブルに勝ちまくってハマってしまった夫を止めてほしいという実に馬鹿馬鹿しい無いようであった為に思わずため息が出た。
仕方なく2階に上がり一人だけ座っていた依頼者の夫か確認を取り、「奥さんから話は聞いています。取り返しがつかなくなる前にギャンブルは止めた方がいいですよ。嫌なら私とポーカーで勝負して貴方が負けたらギャンブルを止めてもらいます」と勝負を持ちかけた。
すかさず夫は「妻がそんな事を?まあ勝てば問題ありませんが」と挑発的に勝負に応じた。
「勝負は3回勝負で2回勝てば勝ち。いいですね?」
一回目、セシラルのカードは運よく、クイーンと3がワンペアずつそろっていたのでカードを変なかった。
一方夫はカードの引きが悪かったのか、3枚変えた。
勝負はセシラルが2ペア。夫が1ペアでセシラルの勝ち。
「まあ、最初はこんなもんでしょう。次行きましょう」いきなりリーチをかけたが夫は何故か顔色変えず平気な顔をしていた。
2回目はセシラルがノ‐ペア、夫が1ペアで夫の勝ち。夫は真の能力を開放したのか、調子に乗って「次が最後ですね。今辞めれば恥を欠かずに済みますよ」と勝利宣言までしてしまった。セシラルもむきになったのか、「なら、私も真の力を開放させましょう」とあり得ない事をぶっちゃけてしまった。これを見た周りの人間も作者もかなりイタカッタだろう。てかこの話の内容を投稿していいのか?

最後の回で、夫は引きが良かったのか1枚もカードを変えずに「きた‐ー。降参するなら今のうちですよ。」とつい叫んでしまった。
その声を聞いて、セシラルは余裕の表情を見せ「いや私の勝ちです」と静かに言言うと、「無理無理、ほらこれを見ろ。ストレートフラッシュだぞ。」
夫が笑いながらそう言ったがセシラルは微笑みながら手持ちのカードを見せ「じゃあ、ロイヤルストレートフラッシュの勝利ですね」と言いながら一階へ降り、依頼者に成功した事を告げて、カジノを出た。


が・・・
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
と夫が叫びながら、余計に文字入力を増やしてアイナ街道突き抜けて行ったのだった。それを見たセシラルは魔獣との遭遇を考え、後を追う。しかしどんだけギャンブルに負けたのが悔しかったのか、夫の足跡はまだまだ続く。一向に見つかる気配は無く気付くと日は沈み始め、ルーアン市とツァイス市をつなぐ関所、「エア=レッテン」の近くまで来ていた。早く見つけないと、と思った瞬間、
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁっぁぁ」
とさらに余計な文字入力を増やした叫びが聞こえた。その声のもとに駆け付けると、夫がアッシュセイバー×3(文字数足りないかもしれないから)に囲まれているではないか。
セシラルは棒(スタッフ)を構え、魔獣の注意を依頼者夫から自分に反らした。一番早くこちらを向いた1体のアッシュセイバーが飛びかかって来たが、セシラルは上手くかわし、交わした勢いで回転しアッシュセイバーの頭にスタッフを叩きつけた。当たり所が良かったのか、アッシュセイバーは気絶し、本気になった残った2体が一斉に飛びかかって来た。一体の咬み突きをかわし、もう一体は上手く棒に咬みついた。アッシュセイバーはすぐに棒から口を放すと今度は突進をしてきた。それも狙ったのはセシラルだけでなく後ろに居る依頼者夫の一緒に。アッシュセイバー同士の心が通い合ったかのように仕掛けてきた挟み撃ち突進は、依頼者夫にかなりの恐怖を味合わせていたが、セシラルは特にそうでもなかった。

「もう駄目だ。おしまいだ」
依頼者夫がどっかで聞いたような代詩を吐くと、セシラルは依頼者夫を後ろに付き飛ばし、「フ‐ーーーいきます」とボソッと言った。
そしてすごいスピードで接近してくる二体がセシラルの両サイドを突き抜けた瞬間、セシラルは「百烈撃」と叫び2体の倍以上のスピードで2体の頭部を叩きつけ、止めの代わりにアッシュセイバー×3を遠くへ突き飛ばした。





「いいですね。もうギャンブルはしない事」
「遊撃士さん有り難うございました。ギャンブルといい、魔獣から守ってもらった事と言い何とお礼をしたらいいか。」
「いいんですよ。あと今度からギャンブルはさせないようにしてくださいね」
「そうか分ったぞ。今日負けたのは仕方がなかったんだ。だって相手が強すぎたから・・・かな?」
「あのーほんとに辞めるのでしょうか?」
「この調子だと無理ですね」
こんな感じで依頼者と依頼者夫に挨拶をし、遊撃士協会へ戻った。

「すみませんおそくなりましたー。」
辺りはすっかり暗くなっていた。
「だからさーそう言う訳で、手配魔獣とか色々言ってきてよ。あれもうこんな時間?」


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