二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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英雄伝説Ⅵ・Ⅶ 無限に続く軌跡へ
日時: 2012/08/15 11:28
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: NtGSvE4l)

こんにちは。厨二病です。
このお話は「英雄伝説空の軌跡」「英雄伝説零の軌跡」「英雄伝説碧の軌跡」と言う知名度の低いRPGの外伝的なお話(別世界の時点で外伝もクソもねーじゃんとか言う奴はグーで殴るよグーで)です。
知らない人は、ウィキで調べて。

知ってる人へ
ストーリーは、SC・ちょい3rdと零・碧の順番で進めます。
ゲームの内容に少し変更?したストーリーになってるため、メチャクチャになる可能性もあります。そうなったら勘弁して。
オリジナルキャラは主人公だけ。(たぶん)

キャラクター
セシラル・ワイスマン 男 18歳(零、碧では20歳)
 唯一のオリジナルキャラ(そうでも無かった).眼鏡設定は無しにしてくれ。一人称は「私」
 小国リベールのボーズ地方で遊撃士をやりながら暮らしている。棒術使い。D級遊撃士。
 女性のような顔(エステル・ブライトの母レナ・ブライトによく似ている)をして声も高くて大人しい性格の為、初対面の人にはよく女性と間違えられる。そしてその度にへこむ。
 得意な物は、料理とピアノ
 ある人物と同じ名字だが・・・
大事な事書くの忘れてた。
 髪の色は、ちょい茶色で顔は可愛いとかそういうのじゃなく単に美人。

その他(空の軌跡)
エステル・ブライト(16歳) 空の軌跡の主人公
ヨシュア・ブライト (16歳) 空の軌跡の準主人公
シェラザード・ハ‐ヴェィ(23歳)
オリビエ・レンハイム(25歳)
クローゼ・リンツ(16歳)
アガット・クロスナー(24歳)

空の軌跡編
>>1プロローグ
>>2市長の依頼
>>3峠の土を昇って
>>4マレーシア孤児院
>>5暴走夫と手配魔獣
>>6第5話特に何も無い平凡な1日
>>7第5話特に何も無い平凡な1日・そして
>>8第6話始まりの軌跡新たな仲間
>>9第7話世にも奇妙なルーアン物語前編
>>10第7話世にも奇妙なルーアン物語中編
>>11第7話世にも奇妙なルーアン物語後編
>>13第8話《ahtfact》調査前に
>>14第9話《ahtfact》調査開始
>>15第10話 無限と空の軌跡


無限の軌跡編
>>16 少女の暮らす世界
>>17第11話大した変わらない世界
>>18第12話戦闘〜新しい希望
>>20第13話とりあえず王都に行こうお茶会への誘い
>>21第14話狂ったお茶会
>>22第15話迷い・遊撃士と《身喰らう蛇》
>>23第16話思い出はずっと心に在り続ける
>>24第17話命よりずっと大切な物

>>25回想

>>26第18話 守るべきもの
>>27第19話 無限という名の軌跡
>>28最終話 想いは新たな道へ
>>29後日談


零・碧の軌跡編
>>30零の軌跡・碧の軌跡編キャラ紹介
>>39解説
>>31プロローグ
>>32クロスベル警察パート1
>>33クロスベル警察パート2
>>34クロスベル警察パート3 挨拶巡り
>>35クロスベル警察パート4 題名未定
>>36 妹登場
>>37 後付けサイコー
>>38 仕事前のひと時
>>40 警備隊演習への参加要請・開始前
>>41 警備隊演習への参加要請 in 捜査二課
>>42 山積みの書類と軽くスル-された重大なイベント
>>43 弟分登場
>>44 散歩
>>45 偽ブランド業者の摘発
>>46 小ネタ的な何か
>>47 コリン少年の捜索
>>48 コリン少年の捜索2
>>49 秘密の問い
>>50 内容の無い殺し合い

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Re: 英雄伝説 空・零・碧の軌跡 無限に続く軌跡へ ( No.26 )
日時: 2012/02/10 23:39
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: te9LMWl4)

「懐かしいですね。戦艦グロリアスでしたね?」
少女いや少年がそう言う。
「これの名前を覚えているとわな。それとも忘れられなかったのか?」
銀髪の青年が真顔でそう言う。
「忘れられたらとっくに忘れていますよ」
「そうか、時間だ来い」
二人は部屋から出た。

第18話 守るべきもの

「連れて来たぞ」
銀髪の青年は誰も居ない少し奇妙な大部屋の入口で少し大きめの声で叫ぶ。その声に釣られた様なタイミングで部屋の端から回転する炎の中から彼の父、ワイスマンが登場した。
「よく眠れたか?」
ワイスマンがセシラルに質問する。
「あんなやり方でよく眠れる訳がないでしょう。彼女に暗示をかけたのですか?無事なんですか?彼女は」
質問に答えた彼の声には明らかに怒りという物が混じっている。
「詳しいな。さすが私の息子だ」
「好きで貴方の息子になった訳じゃない、私の父はアルテリア法国に居た時のゲオルグ・ワイスマンです」
「そうか、もう一つの質問は後ろの遊撃士に聞いてくれ」
セシラルはまさかとは思ったがそのまさかだった。ワイスマンの言う遊撃士とはエステルの事だった。
「セシラル、何でこんなとこに居るの?」
エステルは驚きを隠せず手で口を塞いだ。
「エステルさんこそ何で?・・・そうか分かった」
「分かったって何よ、どう言う事?」
セシラルは再びワイスマンの方へ向くと鼻で笑いながら
「お父さん、こう言う事だったんですね」
と言った。ゲオルグは彼の口からその言葉が出ると思っていなかったのか意外な顔をしている。
「お父さん・・・あんたまさかコイツの」
「そうです。私はこの人の息子です。貴方が知っているアルバ教授の」
「ふざけんじゃないわよ。あんたらグルなの?前からあたしをだましてたの?」
エステルはセシラルの目を怒りに満ちた顔で睨みつける。
「組んでたら貴方に協力はしていませんよ」
セシラルは冷静に対処するがエステルの方は話を聞かない。そればかりか怒りが頂点にまで達したのか彼に愛用の棒で殴りかかったのだ。セシラルは軽くそれをかわしたが元々それはフェイントで初めから狙っていたのはワイスマンの方だった。怒りを露わにしている状態でよくそん事が思いたとセシラルとワイスマンは思うがまだまだ甘かった。エステルはワイスマンに飛びかかったがワイスマンの隣の柱に隠れていた銀髪の青年が持っていた剣でエステルの棒を身体ごとはじき返す。はじき返された彼女は床に叩きつけられかなりのダメージを負った。
「やれやれ、何とも品の無いふるまいだ」
ここには居ない人間の声が聞こえると同時に3人の執行者が現れる。しかしそこにレンは居ない。
「曲なりにも私の挑戦を克服した事があるのだろう。もう少し考えて行動してくれたまえ」
現れた執行者の中の仮面を掛け少々神秘的な姿をした一人の男がそう言った。
「クカカ、そう言うなよ。《白面》に飛びかかれるなんざ並の度胸じゃ出来ねえハズさ」
黒い服に白いラインが入った服を着て、サングラスをかけた男がエステルを馬鹿にするかのように喋る。
「ふふ、腕はともかく度胸は大したものね。それとも鈍いだけかしら?」
東方系の顔つきをした女性が同じようにそう言う。さすがにエステルは何も言えない。
「ウフフ、君が《剣聖》のお嬢さんか」
何も無い空間からさっきとは違う声が聞こえる。これは少年の声だ。
「カンパネルラ。ふざけてないで早く出て来てください」
セシラルがその声の発生場所に向けてそう言った。
セシラルが向いてる方向から炎に纏われながら昨日のピンクの服を着た少年が出て来る。
「ちょっとぐらいおふざけしたっていいじゃないかセシラル。まあいいや。執行者NO.0《道化師》カンパネルラさ。以後、宜しく頼むよ」
これは違う意味でインパクトがあった。敵に囲まれた状況で混乱するエステルの背後にはもう一人。スミレ色の髪をした少女。レンが居た。
「大丈夫よ。別にエステルを始末するためにみんなが集まってる訳じゃないから。ねえ教授速く例の話を2人にしてあげて」
ワイスマンは焦らず、レンをなだめながら、戸惑うエステルと平然としているセシラルにある話を持ちかけた。




あと2話で空の軌跡編たぶん終わるぞ。
あと主人公変えた方がいいかな?
勝手にシード中佐の甥っ子作って主人公にするつもりだけど・・・
えっセシラル?ヒロインだっつーの。

Re: 英雄伝説 空・零・碧の軌跡 無限に続く軌跡へ ( No.27 )
日時: 2012/02/11 14:47
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: gF4d7gY7)

作者「一気に話が進むぞ。・・・もしかしたらこの話でほとんどが終わるかも知れない。まいっか」



「大丈夫よ。別にエステルを始末するためにみんなが集まってる訳じゃないから。ねえ教授速く例の話を2人にしてあげて」
レンがそう言うとワイスマンは軽くうなずき二人にある話を持ちかけた。
「セシラルからはもう返事は貰ったがもう一度考えてもらいたい。どうだい2人は《身喰らう蛇》に入ってみる気はないかい」
この話はすでにセシラルは断っている。しかしエステルには初めてする質問だった。
「ゴメン、聞き間違えちゃったみたい」
「私たちに《身喰らう蛇》入るかどうかを聞いているんですよ。でもお父さん、それについては断ったじゃないですか」
組織の幹部以上の男が何故同じ質問をセシラルにしたのか。セシラルを確実に《身喰らう蛇》に入れる方法でもあるのだろうか。ワイスマンはさっきから一向に表情を変えない。
「お前なら分かる筈さ。もう一度この話をした訳を」
「ちょっと待って。なんであたしがこんなのに入らなきゃいけないの」
話についていけないエステルがワイスマンに対して言う。
「おっと失礼、君の事を忘れて居たよ。エステル君考えてみたまえ、君が我らの仲間になればヨシュアも意地を張らずに戻ってくるとは思わないかね?」
「あ・・・」
「エステルの望みはヨシュアと再開する事よね?《結社》に入りさえすればその望みはすぐに叶うわ。うふふ・・・考えるまでも無いわね」
戸惑うエステルにレンの一言が追い打ちをかけた。
「2人ともゆっくり考えてくれたまえ。まあセシラルの方は考える必要は無いと思うけどな」
数人の狩猟兵が彼らの周りを取り囲むと2人について来るように命令した。
「そうそう我々はしばらくこの艦を留守にするから帰ってきたら返事を聞かせてもらうとしよう。では連れてけ」
「はっ」狩猟兵たちが声を合わせてそう言うと二人は別々の部屋に連れて行かれた。



第19話 無限と言う名の軌跡

「私が《結社》に入らないとお父さんがアネラスさんに掛けたもうひとつの暗示を使用するだろう」
セシラルしか居ない小さな部屋でセシラルは一人で話す。
「当たりだ。さすが奴の息子だな」
「まだ行って居なかったんですか?」
「塔は全部で四つだ。俺が行く必要は無い」
「そうですか。《剣帝》はエステルさんが《結社》に入ると思いますか?」
「お前は昔から俺の事をそう呼ぶな」
「悪いですか?」
「いや、問題はない」
「少し一人にさせてくれませんか?」
「邪魔したな。1つ質問に答えてはいなかったな。俺の答えはノ-だ」
《剣帝》と呼ばれた銀髪の少年は部屋から出て行ったが、彼らの話すペースはとても速かった。これだけ話しても一分も掛からなかった。

2時間後
(キンッ、キンッ、バリガッシャーン)
右隣の部屋からガラスが割れる音がした。その部屋はエステルの部屋だ。(やられた)(馬鹿な、あの娘自殺でもするつもりか)
「なんだ」音が鳴ると廊下から狩猟兵の声がはっきりと聞こえる様になった。(駄目だ落ちたかもしれん)(レオンハルト様になんていい訳すればいいんだ)(あのクソガキが、面倒な事しやがって)その言葉を発したあとからは二人の声が聞こえなくなった。
「まさか、エステルさん」
廊下にはエステルが立っている。見張りが付いている筈だがその見張りが見つからない。
「エステルさん正気ですか?こんな所脱走しようだなんて」
「無理じゃないわよ、きっと抜け出せる。さあアンタも」
「できません。私がいけばアネラスさんが危ない」
「アネラスさんは私が助け出したわよ」
「そう言う事じゃありません。父は別に作を用意していたんです」
策、それはさっき彼が話したものだろう。
「そんなの本当にあるの?」
「あります。貴方がヨシュアをだしにされて勧誘された様に私にも同じ用・・いやもっと酷いのが」
「でも・・・」
「ほっといて下さい。私はいけません」
セシラルはエステルに向けそう発すると、部屋にこもってしまった。
それからエステルが脱走出来た事は他の狩猟兵に聞いた。


あれから何日かが経った。
この艦はいま、空中都市リベルアークの上に止まっている。
セシラルはずっと同じ部屋に居た。
「あれ、セシラル行かないの?あれをやりに」
カンパネルラが暇そうにセシラルの部屋を訪れる。
「気付いていましたか」
「大丈夫他のみんなは全員きずいて居ないよ。もうそろそろ教授がやられる頃だね」
「そろそろですね。じゃあ行きますか?」
「僕は先に行ってるよ」

二人の会話が終わると、セシラルは部屋を飛び出し、カンパネルラはばれないようにグロリアス中をかく乱した。

Re: 英雄伝説 空・零・碧の軌跡 無限に続く軌跡へ ( No.28 )
日時: 2012/02/11 21:36
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: gF4d7gY7)

「……馬鹿な……そんな馬鹿な……
 こんな事態……《盟主》の予言には無かった……
 ま……待てよ……
 た、試されたのは……私も同じだったと言う事か
 くっ……戻ったら問い直さなければ……」
「悪いけど、それは無理やね」
「ケビン・グラハム、いつの間にこんな所……
 どけ……貴様のような雑魚に関わっている場合ではない」
「ふぅ、やっと見つけたで。お前の息子さんが居なきゃりゃ逃がす所だった」
「どう言う事だ……」
「こう言う事です。ゲオルグ・ワイスマン、貴方はもう《盟主》に会う事はありません」
「貴様らぁぁ」(びしゅっ、ギイィィィィィィィィ)
「……貴様……《魔眼》が効かないのか!?
 いくら星杯騎士とはいえ新米ごときに防げる訳が」
「あースマン。ちょっと三味線弾いてたわ。俺は騎士団の第5位。
 それなりに修羅場は潜っとる。
 ま、それでも本調子のあんたに勝つのは難しかったけど……
 今なら付け入る隙があるからな。」
「なに?」
「父さん気付いてないんだね。自分が《下法》になっている事を」
「そう言うことや。俺の任務は最悪の破戒憎、ゲオルグ・ワイスマン———あんたの始末という訳や」
「なるほどな……だが、この程度の攻撃でこの白面が滅するなど……
 なんだ……「塩の杭」……かつてノーザンブリア北部を塩の海に変えた禁断の呪具……
 私一人始末する為にこんなものまで持ち出したのか?」
「これをくれたのは息子さんやで」
「なんだと……それを一体どこから……」
「それを知ってどうする気ですか?もう貴方は何もできない」
「恩を仇で返す気か……お前の命を救った恩を!」
「私はもう貴方への借りを返した
 だから今度は貴方に償って貰います」
「いつからだ……いつからお前はそんな事を考えた」
「私が《身喰らう蛇》脱走する数か月前です」
「私がこんな子供に気付いていなければ
 放っておけば……こんな事にはならなかったのに」
「あんたは少々やりすぎた。
 いくら協会が中立だとしても、もはや見過ごす訳にはいかん。
 大人しく滅びとき」
「おのれ……狗があああッ!」
「狗か……ま、その通りなんやけどね」
「全部終わった。この4年間でやってきた事が全部。さっケビンさん、急がないと崩れますよ」
「…………………………………………………」
「どうしたんですか?」
「いや、運がいいなって」
「誰がですか」
「君とヨシュア君の事だ。俺と違ってまだやり直せるんやからな」
(ウフフ……それってジェラシー?)
「遅かったですね」
「なんや」
「星杯騎士第5位————《下法狩り》ケビン・グラハム。
 ウフフ、噂に違わぬ冷静っぷりじゃない」
「君は確か《道化師》やったな。悪いけど彼の方は手遅れやで」
「違いますよケビンさん。彼は見届け役。
 計画の全てを把握し、一片の例外も無く《盟主》に報告する。父の自滅は単なる結果であって防ぐべき事態ではないでしたねカンパネルラ」
「言いたい事全部セシラルに言われちゃったね」
「なるほどな……《身喰らう蛇》まだまだ謎が多そうや」
「私にとっては貴方達騎士団も同じだと思いますが」
「ちょっとセシラル、また言いたい事先に言っちゃって……
 まっいいか。これで役目が終わりだし。落し物も回収できたしこれで帰るとしようかな。セシラル、君も一緒に帰るかい」
「いえ私は歩きで帰ります」
「そっか」
「ちょい待て。落し物って……」
(パチン……カシッ、シャ--)
「カンパネルラ。さっきははありがとう。抜け出す為に艦をかく乱してくれて」
(パチン)
「君のスワローを心にしまっといた。自由に取り出せるようにしたからこれで借りは無しだよ。じゃ皆さん御機嫌よう」
「落し物ってまさか……まあいいこれ以上は俺の権限外や
 じゃあセシラル君。さよならやな」
「そうですね。次に会う時はお互い心に残った闇が無くなっていればいいですね」
「そやな」

最終話 想いは新たな道へ

(ガタガタガタガタ)
「もうすぐここは崩れる。父さん、貴方はどこで道を踏み間違えたのでしょうか」(ガシャ、バギン)
崩れ始めている空中都市の中にセシラルは一人、塩になった父の方を見ている。周りにあった柱は一本、一本と崩れ始めている。このペースだとセシラルが踏んでいる床がいつ崩れてもおかしくは無い。そして時が来てしまった。セシラルの踏んでいる床は真っ二つに割れ彼は宙に放りだされた。後ろには戦艦アルセイユが見える
「これでいい。これでアネラスさんに迷惑をかけないで済む。父さんと同じ所へ行ける。父さんあの戦艦が美しく見えます。これが満足と言う事なんですか?」
彼は語り始めた。自らの命考えずに。しかし世界は彼を放って置く訳にはいかなかった。彼の周りを光が包んだ。その光はボース地方へと向かってゆき一人の女性の元へ進んで行く。光がその女性にの近くまで行くとその女性は光に向かって抱きついた。
「セシラルなの、本当にセシラルなの?」
「なんで……アネラスさんが……何で」
彼は今、生きている事を疑った。自分は何で生きているのかも分からずに。
「なんでじゃないよ。理由はどうあれ貴方はここに居る。貴方が黒幕の子供でも、私は貴方を抱きしめる。そして新しい人形を買って貰う。貴方が女になってもプレゼントは買って貰う」
アネラスらしい答えだったが、何故彼女は彼を女だと判断したのだろう。
「身体が……本当だ。元に戻っている。ある人が居なくなったから私の身体はもう元に戻ったのか?」
彼の疑問はまた増えた。何故生きているのか、何故身体が戻ったのか。
「なんでアネラスさんは私の事をよくしてくれるんですか?」
「友達だもん。一番最初にできた友達だからだもん。だからまた一緒に出かけたりしようよ」
アネラスの答えはいかにも無邪気なものだったが彼女らしく、そして希望に満ちていた。思いも知らなかった答えを返されたセシラルは生まれて3度目の涙を流した。

Re: 英雄伝説 空・零・碧の軌跡 無限に続く軌跡へ ( No.29 )
日時: 2012/02/11 23:13
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: gF4d7gY7)

空の軌跡編のその後 セシラルの後日談

「セシラル、正気か?」
遊撃士協会ボース支部にはいつものようにルグランが受付の椅子に座っている。今、久々にセシラルが来たのだが……まさか辞表を持ってくるとは。
「まあ、悩んだんですけど決めました。私は遊撃士を辞めます」
今にも何やってんだこれの作者は……って発言が飛んできそうだが、次に繋げるにはこれしかなかった。
ルグランが止める理由を問うと、彼は《結社》の陰謀を止める為にクロスベルに行くと言った。
「本気らしいな。わしは別に構わんがアネラスがなんていうか」
セシラルは妙に背中に視線を感じた。振り向くとそこにはアネラスが驚きながら立っている。2人の話を聞いてしまったのだろう。アネラスはセシラルの両方を掴み彼いや彼女を説得した。
「ホントなの。遊撃士を辞めて他の所に行こうだなんて」
「……すみません。でもやらなきゃいけないんです。結社の計画はまだ始まったばかり。どうしても止めたいんです」
「だったら私も連れてって」
マジかよ。
「駄目です。貴方は巻き込めない、貴方は……」
「女の子だからって言うんでしょ。だったら今のセシラルも同じ女の子よ」
そう言えばそうだった。
「それは……そうですけど、でもこれは遊びじゃないんです」
自分の立場を忘れていたセシラルは弱気になる。
「だったら付いてきて」
アネラスがそう言うとセシラルの手をつかみ発着場へ走って行った。


「そんな訳で何故かツァイス地方のレイストン要塞にいます」
the3rdをやった人ならこの展開は分かるだろう。
「ようセシラルお前確か元に戻ったんだっけな」
カシウスが40超えたおっさんには見えないぐらい元気に声をかける。
でも、初めから全てを知っていた彼にとってはセシラルの性別が変わった事など予測していたのだろう。
「ええ、そうみたいです」
セシラルはいつものように対処する。案外慣れて来たみたいだ。
「おっとアネラスも久しぶりだな」
「お久しぶりです。でもわざわざすみません忙しい中時間を取ってもらって」
「可愛い後輩遊撃士の為だ、気にする必要は無い。それにコイツなんかしょっちゅう来るからな。まだましな方だろ」
そう言いながらカシウスはセシラルの方を見る。ただみんなは笑った。
「2人ともまた一段と腕を上げたようだな」
二人は頬を赤くして照れた。ただここで話が詰まったのか少し沈黙が続く。話を続ける為にアネラスはエステルの話を持ち出した。
「まあ、これからもエステルちゃんに負けないようがんばります」
この言葉から一気に話が続き、とうとう本題に入った。
「まあその顔だとユン先生はご健康のようだな。今日は先生の言葉付けでやって来たそうだが」
「ちょっと待ってください。お爺さんの言葉付けって?」
そう言えばセシラルが連れてこられた理由、まだ話して無かったな。
「忘れてた。はいセシラル、手紙お爺ちゃんからの手紙」
その手紙を読んだセシラルは飛び上るように驚いた。何でアネラスは手紙を見せなかったのだろうか。……もしかして見せようと思ったらあの話を聞いてしまったのだろうか。

書くの面倒くさいから話進めるぞ
(外に出たけど一体どうするつもりだろう。それにカシウスさん誰かを読んでたみたいだけど)
アネラスは心の中でそう思った。何となくセシラルの顔を見たが相変わらず何かを知ってそうな顔をしている。
「おっ来た来た」
カシウスがにやけた顔でそう言う。こう言う時は誰かが必ず被害にあう。
「またこの軍服に袖を通す事になるとは、まったく准将も人が悪い」
この声はあの人、そうあの軍服と言えばあの人だ。
「り、リシャール大佐」
「こんな恰好をして言うのもなんだが……もう大佐じゃないのだよ遊撃士のお嬢さん。そちらのお嬢さんは気付いていたみたいだけど」
確かにそうだった。この人もう大佐じゃなかった。ただこの様子だと釈放されても前の様に洞察力は鈍ってはいなかったようだ。
「実はコイツはお前たちの前に面会していてな」
「実は私は民間である会社を立ち上がらせて貰ってね、仕事の都合上色々お世話になる事もあるからこうして挨拶に出向いたんだ」

話し長いから省略
「もしかしてさっき言ってた人って」
「ああ、コイツだ。今からリシャールにお前の手合わせをしてもらう」
「待ってください、そんな急に言われても、ましてわ相手が大佐だなんて」
だから大佐じゃないって。
「さっきの問いの答え知りたくは無いのか?」
「そうですねアネラスさん。別にカシウスさんは勝てって言ってる訳じゃないし」
「そうだ、勝ち負けにこだわらず全力でぶつかってこい」
「分かりました。つたないながらもありったけの力を持って挑戦させていただきます」

こうして戦闘が始まったのだが……作者は書くのがめんどくさいらしいので代わりに戦闘を見ているセシラルとカシウスの会話を書きます。

「そう言えばお前はユン先生の手紙を見てないみたいだけど何で来たんだ?」
「無理矢理連れて来させられたんです」
「ははーん、お前らなんかあったな。例えばお前が遊撃士を辞めて例の組織を止めようとしていたのをアネラスが知ってしまったとか」
「ぎくっ」
「当たりだな」
「はっ、はい。そうです」
「お前らしいな。ただアネラスの事だ。あとで説得するように俺に言って来るだろうが逆に説得しとくぞ」
「ありがとうございます。これで少し気が楽になりました」
「終わったみたいだな」
それからアネラスは答えを見つけだし、案の定カシウスに説得するよう頼み込んだが逆に説得された。

それから数日
「そう言えばアネラスさんに場所教えてませんでしたね」
「クロスベルだったね」
「ルグランお爺さんから聞いたんですか?」
「あったり」
「2年前も同じようなことがありましたよね」
「うん、でも今回は違う、今度はずっと待ってたりはしないよ」
「へっ?」
「たまに遊びに行くって事だよ」
「よかった」
(もうすぐ定期船セシリア号が出発します。乗車するお客様は急いでお乗りください)
「時間です。落ち着いたら手紙出しますね」
「なるべく早くしてね」
「分かってますよ。それじゃあ」
「またどこかで」


セシラルの後日談 END

Re: 英雄伝説 空・零・碧の軌跡 無限に続く軌跡へ ( No.30 )
日時: 2012/03/23 23:16
名前: 作者くしゃくしゃ ◆HOZN/8Uj3A (ID: gF4d7gY7)

零の軌跡・碧の軌跡編キャラ紹介

キャラクター

フェンオール・シード
通称フェイ・主人公・男・20歳(今年で21)・リベール出身。一人称は「俺」
背は高い(180㎝ほど)髪はごく普通の茶髪。
シード中佐の甥っ子で中佐の兄でもある父は塩の杭事件に巻き込まれた。2年前からクロスベルの警備隊に所属していたがある理由でクロスベル警察の2課に配備される事になった。
かなり大人っぽく、少々無口で無駄な事は嫌いで、感情的になり難い。
警備隊に居た事もあって、ライフルやスタンハルバード等の武器も使えるが、リベールに居た頃にリシャール大佐に居合いについて色々習ったため、居合いの能力が高い。
近々妹が出る予定。

塩の杭とフェイの関係。
彼が生まれる前、旅行でレマン自治州を訪れてた彼の両親は不運にも塩の杭に巻き込まれた。原作の世界だと両親とも犠牲になっているが、こちらの世界だと母親は生還している。数年後、再婚もしていない母がフェイを生産み、妹も産んだ。

セシラル・ワイスマン
女・20歳・棒術の使い手。一人称は私。
髪はちょい茶色で腰まで付く長さ。絶世の美女。
空の軌跡編の主人公で今編のヒロイン
《結社》がクロスベルで何かをやらかすと判断した為クロスベルにやってきた。
今編ではクロスベル警察の2課に配備される。
何故かミシェルと知り合い。

前編で作者が説明したかったのに上手く説明できなかった能力など
・分身術の使い手。レオンハルト等と同様に分身を出せるが出現時間は10秒もたない。その代わり分身は相手の攻撃を受け付けず、分身の攻撃は当たるようになっている。

・棒術を使用すると彼女の力がある程度制御される為、スワローを使用しない限りは本気を出す事が出来なくなる。

・嘘が見破れる。正確には変装・偽名・言葉の嘘・表彰の嘘等。(ただ本当の事が分かる訳ではなく嘘を付いていると感じるだけである)

・一応魔眼が使える
・方向オンチ

性別が変わった理由
本来彼女は女だったが蛇の使徒の一人が非科学的な力を使って彼女を男に変えた。その後、色々あってケビンと合流しワイスマンを滅して崩れる空中都市に残された。分かり易く言うと
女だったのが作者の都合で男になって、その後空中都市の崩壊で死亡する筈だったがもう一つの世界には存在していない人間が居なくなる事によって、ある存在が世界が一体化するのを近づけるのを防ぐために生き返ったと言う事で元の肉体に戻しこの世界と原作の世界を区切られた。ここまで言えば分かるよね。たぶん。

ミーシェ・シード
フェイの妹、18歳
クロスベル警察の二課に配属される事になった。ちなみに背は低い。150㎝ぐらい。髪は兄と同じく茶色のショート。
落ち着きが無く、少々不良っぽく、だらしないお調子者。ただ頭と感がとても良い。
剣の扱いもすぐれている。
支援課の皆さんや他の色々な人もちゃんと出て来るよ。
じゃ宜しく。


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